2017-04

『大人は「結果」を作り出したくなる』のお話からふたつのこと  vol.2 - 2016.12.13 Tue

娘のクラスが学級閉鎖になりました。
少し前はお腹に来る風邪が流行っていたけど、今度はインフルエンザです。
毎年のように猛威を振るっていますね。手洗い・うがい・換気と湿度管理に気をつけて予防に努めましょう。あとは、睡眠と、栄養バランスを考えた食事も大切ですね。



12月25日多摩センターでの保護者向け&保育士向けセミナーですが、好評につき保護者向けセミナーは追加募集をいたしましが、現在はそれも若干名の空きかもしくはキャンセル待ちとなりました。
保育士向けセミナーはまだ少し空きがあるようです。
保育士だけでなく、幼稚園や学校の先生、子育て支援をしている方や学童などの指導員の方などにもお役に立てる内容になることと思います。お時間がありましたらぜひいらしてください。
また、参加の際の備考欄や、事前アンケートなどで、どんな話を聞きたいか、どんなことで悩んでいる、問題として感じているなどを書いてくださるとそれに合わせた内容も可能な範囲で組み立てていきます。どうぞよろしくお願いします。

保育士おとーちゃん 講演会 in 多摩センター 12/25 追加募集。






さて、多忙につき少し間があいてしまいましたが、この前の記事で述べていたもう一方について今回は書いてみたいと思います。
それは、「できるようにしないこと」が子供を「できるようにしてくれる」というものでした。


正直このお話は伝えるのがちょっと難しいことです。
というのも、完全に理解してもらうまで言葉だけで伝えることがおそらくできないからです。
なので、とりあえずそういうお話があるんだな~くらいで読んで下さればと思います。
実践を見せられたら一番いいのだけどね……。



ある保育士が1歳児クラスを担当していました。
仮にA保育士としておきましょう。

このA保育士がクラスを担当していると、子供たちの生活面での達成度が目に見える形で表れてきます。

例えば、
戸外へ遊びに行くとき、子供たちは自分から靴下を意欲的に履いています。
となりの2歳児クラスは同じシチュエーションでも、そこでゴネを出したり、切り替えができずそれまでの遊びをやめて外に行くための準備としての靴下をはくことに関心が向かなかったりしています。

また、排泄の時もA保育士の担任する子供たちは、その子その子なりの伝え方で出たことを教えておむつを替えに行こうとします。
しかも、自分の着替えの棚から新しいおむつを出して持ってきます。
うんちが出たときは、さらにトイレのおむつ交換のスペースにいって、大人が来る前に自分でおむつ替えマットをしき、おしりふきもそこにある洗面器のふちに並べて用意して、子供によっては大人がつかう使い捨て手袋まで出して置いといてくれます。
そして交換マットに寝転んで大人が替えてくれるのを待っています。


そういった姿を繰り返し見ていた2歳児クラスの保育士がA保育士に尋ねました。

「どう教えたら子供がそんなふうにできるようになるんですか?」

それに対してA保育士が答えたのは、

「教えないし、やらせようと思わないからそうなっているだけなのよ」

A保育士は、その人自身に考えさせるためにそれ以上のことは言いませんでした。



別にA保育士は煙に巻いてごまかそうとしてそのようなことを言ったのではなく、それは本当にその通りなのです。
しかし、言われた方としてはぽかーんとなってしまいますよね。

なぜなら、その2歳クラスの保育士に限らず多くの人が、子供には大人が「教えること」「させること」によって行動したり、能力を身につけると無意識のうちに先入観で思っているからです。


ですから、A保育士の言うことはとても逆説的でまるで禅問答のような不可解さを感じることでしょう。

でも、実は子育ての真髄はそこにあるのだと僕も思います。
「そこ」というのは、「教えない・させない」でも子供は伸びていくことです。しかも、無理なくです。



山登りをするとき、まったくの素人の人は「頂上を目指すのならまっすぐそこに向かって登ろう」と思うかもしれません。
しかし、登山に慣れた人は、いくら目の前に頂上が見えるからといっても、まっすぐそこに向かっても登れないことを知っています。
ぐるっと、緩いスロープを回っていくこともあれば、頂上のつながる尾根道にたどり着くために、それこそ頂上に背中を向けて歩かなければならないことだってあることを知っています。


頂上にいこうとしているのに、そこに背中を向けて歩くというのは、とても逆説的な行為です。
子育てでも実はこの逆説的な行為が子供の成長のメカニズムにピタリと合います。

では、A保育士がしていることとは本当は一体どんなことなのでしょうか?

つづく。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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