2017-07

安全で質の高い保育所を! - 2016.09.09 Fri

みなさまあたたかいコメントありがとうございます。
元気をもらいましたので、ずっと書かねばなるまいと思いつつもなかなか書けなかった記事をこの勢いで書いてしまおうと思います。


「なぜ東京都はデタラメ見逃した」認可外保育所で6カ月の娘亡くした夫妻の願い【都知事選】






保育所は無認可といえども、行政の指導下にあり一定程度の安全性は確保されていると考えられます。しかし、それは現実には建前だけになっています。

この記事の事件以前にも、記憶に新しいところでは宇都宮で毛布でぐるぐる巻きにされていて死亡したケースがありましたね。

現状、無認可園の安全性はその施設にほぼ完全に投げっぱなしになっています。
もちろん、無認可であってもよい保育をしようと考えてなさっているところもあります。
逆に、認可・認証などにすると自治体から定員増などを要求されるのであえてしない、といった骨太な無認可施設だってあるくらいです。

しかし、そういうところはごく一部であり、保育の質などはほとんど考えられていない、安全性への配慮がなされていないというところがあるのも事実です。


これの原因は、第一に行政の無責任だと僕は思います。
各自治体により差はあるかもしれませんが、多くのところでは無認可施設への立ち入り検査などは形ばかりといったところも少なくないからです。
そもそも、抜き打ち検査がありません。

「視察や検査がいついつにありますよー」と事前に通告が来てその日にしか、監督責任のある行政の職員が来ないのですから、本来の保育状況の監査などできるわけはありません。

その検査の日だけ、系列園から増員するとか、いつもは使用していない部屋も保育室とするなどといったことがよく聞かれます。


働く人に対しても、過重な就労形態や長時間のタダ残業が強要されるなども少なくありません。


そして、現実に無認可園での死亡事故・重大事故が全国で繰り返されています。
認可されているところでも事故はあるけれども、無認可施設でのその率は2~3倍にも上ります。


またしばしば聞くのが、行政側は指導していたのだが、施設がそれに従わずに改善されなかったというものです。それにより事故が起こって、指導していたのに従わない施設が悪いという論法で行政が言い訳するものがあります。

でも、本当に考えているのだったら、営業停止処分などできたはずですよね。
本当に悲しい死亡事故が繰り返されています。

しばしば、「日本の行政は死者がでないと本腰を入れて動かない」などと言われますが、「死者がでてすら改善されない」が現状になってはいないでしょうか。




ちょうど昨日、小池東京都知事が待機児解消のためにさらに100億円の予算を積み上げたという報道がなされました。

予算だけ振っても、それが子供のことを考えもしないで利益ばかりを考えるところや、働く人にブラックなところに流れるだけでは意味がありません。

その内実にもきちんと意識を向けてほしいと思います。

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● COMMENT ●

東京の「裏高尾」というところにある幼稚園類似施設。都や国からの決まりごとに従っていてはよい保育ができない と、先生方は本当に真剣に環境をつくり保育をしてくださっているので、それはそれは素晴らしい園です。
都も…国も…
本当に大切なことに全力になってくれたら…
と思います。

認可外の死亡率の高さ

リンク先の記事の数字を見ると、2015年度では認可外が認可の約36倍の死亡率ですね。
認可外の方が圧倒的に人数は少ないのに…

保育の質も気になりますが、何よりも子供の安全が第一、最優先なのに…。こういったニュースを聞くたび、胸が苦しくなります。

私が保活をしていた時、見学に行った園の先生が、そういったブラック園を辞めて応募してきた保育士さんがいると言っていました。
そのブラック園では、保育士の人数が足りておらず、子供同士のかみつきや引っ搔きなどのトラブルがしょっちゅうで防げず、結果として親と保育士の関係も悪くなり、監査の時のみ系列園から保育士が来て人数を増やしていたらしいです。
なんて恐ろしい…
でも、多分認可園だと思います。
認可でも、監査は事前に知らせておくんですよね?
私はきっとあの全国展開してる大手に違いないと思い、その系列園は全て希望から外しました…。
一応区役所にも言いました(>_<)

何よりもまず保育の安全が確保され、こういった悲しい事故がなくなることを祈っています。


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