2017-05

子供は「楽しさ」から学ぶ - 2016.08.14 Sun

みなさん、夏休み楽しまれていますか?

我が家はふたりとも小学生になったので、夏休みは何が大変というとお昼ごはん考えるのがけっこう大変です。
給食の便利さを再認識します。

夏はやっぱり開放的で活動的になれて、子供たちにとっても楽しいことのたくさんある時期ですね。




さて、僕は多くの子育てする人と関わってきて、そこにある種の思想というか傾向のようなものがあるのを感じます。

僕自身もご多分にもれずそうなのだけど、日本人にはとてもまじめな人が多いです。
そのまじめさゆえに、どうにもストイックなところがあって、それが子育てにも影響を与えているようです。







それは、「子供が育つためには”試練”を与えなければならない」といったような考え方があることです。

特に、この傾向は男性に多いようです。




こんなケースがありました。

0歳児クラス、6ヶ月の子です。

お母さんは平日でも仕事の休みの日には、保育園をお休みして子供と一緒に過ごしたいと考えています。
しかし、お父さんは「通っているところを休んだりすることはよくないことだ。毎日ちゃんといかせなさい」と主張しています。

これが小学生になってからの学校の話や、ある程度の年齢になってからの習い事の話というのならば、その考えにもある種の妥当性があるのですが、このケースはまだおすわりができるようになったかどうかという6ヶ月の赤ちゃんに対してのことです。


これでは、いくらなんでもまじめに考えすぎです。

(保育園は「学校」ではないのだけど、「学校」の一種だと解釈してる人がいてしばしばこういうケースには当たります。

特に年齢の小さな子が集団で過ごすことは、必ずしも簡単なことではなく心身ともに疲れたり消耗したりする部分もあるので、
健康面、情緒面の成長からも家庭でゆっくりできる時間が確保できるならば、それはしたほうがいいことだと考えられます)



それは一例ですが、どうもこのようにストイックに、「子供には試練を与えて、それを乗り越えさせなければならない」というある種の考え方が世の中には厳然としてあるようです。

(「将来もっと大きな試練にあたるのだから、子供の今のうちから試練に慣れさせておかねばならない」といったような……)



子供の成長には、たしかにそういう面があるのはあるとは思うのです。
しかし、そういった成長の経験になるようなある種の試練というのは、そこに必然性があったり、発達状態に対する妥当性があったりするもので、「試練を乗り越えさせるためにわざわざ親が”作為的に”与える」とそういったものではないように感じます。




普段のなかで子供を成長させているのは、実は「試練」ではありません。

「子供はなにから学び、なにから成長していくか?」
と考えた時。

その答えの一番最初に来るであろうものは、僕は「楽しい」だと自信を持って答えられます。



子供が一番学ぶとき、またそれがいい形で身につくのは、「楽しさ」をともなった経験なのです。

まじめでストイックな考え方をする人は、なんとなく無意識にそのことを否定する心情を持ってしまうようです。


例えば今の時期だったら、「夏休みも楽しく遊んでいるだけではいけない!”厳しく言って”宿題をやらせなければ」

というような感じで、無意識に「試練」タイプの色を濃くしてしまおうと考えてしまいます。




たしかに、宿題をきちんとやるのは大事だけれども、なにもそれをあえて”苦しいもの”というカラーにしなくてもいいのです。

しかし、ストイックに子育てを考えると、なんとなく”苦しいもの”にしてそれを”乗り越えさせる”という方向性で考えてしまいかねません。





また例えば、種々の生活上の習慣を身につけるときなどでも同じことがいえます。

楽しい経験としてや、べつに普通の経験としてすればいいだけのことにも、あえて「やらねばならないのだ!」といった「”〇〇すべき”論」みたいなまじめでストイックな形で考えてしまって、子供への関わり方に余裕がなくなったり、厳しくなっていってしまうという子育てになる人がいます。


ただ、手洗いの習慣をつけるのに、やたらとガミガミになってしまったりする人などは、もしかすると無意識のうちにまじめにストイックに考えて、「本当はそのようにしなくてもよかったことなのに」、あえて「”試練”の形で子供に身につけさせなければならない」といつの間にか思い込んでしまっているのかもしれません。


本当はもっとよゆうがあってもおおらかであってもいいことだと思うのです。




さて、夏は子供にとってたくさんの「楽しい」を経験できる時期です。

ストイックに子育てを考えると、「楽しい」は「学び」の反対にあることのように感じてしまうかもしれません。


しかし、「楽しい」は子供の成長にとって、大いなる「味方」なんです。


だから、例えば「楽しく遊ぶこと」は必ずしも「勉強をすること」の対極にあることではないんです。


むしろ、「楽しい」をたくさん子供が自分のうちに積み重ねていくことは、そういった「勉強」だと「乗り越えなければならないこと」(試練)といったものへと進ませる基礎、原動力になることです。


せっかくですから夏休みには「楽しい」をいっぱい積み重ねてみましょう。
すぐ目には映らないかもしれませんが、きっとそこには子供にとってのたくさんの「学び」が詰まっているはずです。




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