2017-04

それは「しつけ」ではなく「モラハラ」と言います  vol.4 - 2016.03.26 Sat

こういった「子供の心にダメージを負わせてしまうほど支配的な関わり」をしてしまう子育ての問題は、子供の問題、子育ての方法の問題というよりも、「大人の方の心のメカニズム」に原因があります。







大人が、子供に「こうさせたい」「このようになって欲しい」という願望が強いと、その通りにならない状態に”不快”や”ストレス”を感じます。
これはその願望が強ければ強いほど、その”不快・ストレス”も強くなります。

その”不快・ストレス”を大人が自分の内部で処理できる人ならばよいのですが、その”不快・ストレス”の直接の原因は一見子供にあるように見えますから、子供に向けられてしまうことがあります。

特に日本の子育てでは、「子供を大人に従属するもの」、「子供は大人の支配下にあるもの」「子供は大人の所有物」のような、上下関係、支配・被支配関係で考える傾向がありますので、よりそれは子供に向けられやすいです。
(この点が「子供の尊重の問題」と大いに関係があるわけです)



「子供にこうなって欲しい」、「子供を自分の思うとおりにしたい」といった強い願望

現実の子供は、簡単に思うようにはならない

”不快・ストレス”の発生

この”不快・ストレス”を解消しようとする、無意識の心の動き

願望を達成させるための関わりを強める → 子供の支配の強化


この「子供の支配の強化」が高じていくと、それにより自己の”不快・ストレス”を解消しようとする動きを強く子供にぶつけていくことになりかねません。

そのために行われるのが、”子供を屈服させること”や”子供の自尊心を打ち砕くような関わり”です。


子供が失敗したときや約束を破ってしまったときなど、「(親である自分に)謝りなさい!」と感情的にたたみかけて、謝罪を強要する関わりなどにはこの傾向が表れているでしょう。
子供の大事にしているものを壊すという行為もこれに該当します。
川崎中1殺人事件の被告少年Aが父親から、正座させられ殴ったり蹴られたりされたこともこれにあてはまるでしょう。


このようなことは一見、子育ての問題や子供に原因があるように見えて、実は大人の心(子供にこうなって欲しいといった強い願望や、自分の意のままにならなければ許容できないといった感情など)の問題なのです。


ですから、ここで出てくる問題は、親が「子供は親に絶対服従するものだ」といった価値観を持っている人や、「決まりごとは必ず守らなければならない」といった厳格さを持っている人、そして「子供に〇〇になって欲しい」といった願望の強い人などに起こりやすいのです。
さらには、子育て以外でも強いストレスを受けている人、ストレスを他者に当たる出し方をする人などもそうなりやすいです。
そして、それらを助長しているのは自分自身がそのような子育てをされてきたという生育歴を持った人が多いことです。



日本のスタンダードな子育て方法である「しつけ」という子育て方法は、大人を上において子供という下の存在を「正しい姿にしむける」という考え方であるため、大人の感情を子供にぶつけることを導きやすいです。

そのために、子供の自尊心を打ち砕くようなすべきでない関わりまでが、子育ての方法として認知されてしまっているのです。
この点を多くの人が認識して、これまでのそういった子育てのあり方を変えていかなければ、気づかないまま子供の問題は増えていってしまうことでしょう。




通常この問題はあまり子育ての文脈の中で語られることはありませんでした。
心理カウンセラーや精神科医の方は、かなり以前から警鐘を鳴らしていましたが、子育ての側から見て子育ての文脈の中で伝えようとする動きはあまり見かけません。


僕は別にもともとカウンセラーでもなんでもありません。
その辺の保育園にいる、その辺の保育士でした。
しかし、そんな普通の保育士として普通に保育園で働いているだけで、この問題やそこからくる子供が育ちに問題を抱えているケースを山のように見てきたのです。

意地悪になっていく子。
萎縮して自分が出せなくなっていく子。
親から抑圧されたものを出しやすいところで出すために、わがままになっていく子。困ったこだわりを強めていく子。
情緒が不安定になっていく子。
他者を支配しようとしたり、過度にベタベタとした関わりになっていく子。
モノへのこだわりを強めていく子。
自慢したり、他者をおとしめたりすることを好むようになる子。
乱暴だったり、攻撃的になる子。
モノを壊すことに強い快感を覚えるようになっていく子。
子供はもちろん、大人に対してすら心を傷つけるようなことを言えるようになる子。


これらが、親の関わり方ゆえに作られてしまっているのを見てきました。
しかし、それらの関わりは親からすると「当然」「正しいこと」という色彩をまとって行われているので、改善されないことも少なくありません。

こういった子育ての傾向は理屈ではないので、その大人本人が気づいて変えていこうと思わない限りなかなか変わりません。



これまでにも僕は早期教育の問題点などを書いてきましたね。
昨今のブームである、早期教育や小学校受験、また習い事などは、親の「〇〇になって欲しい」という願望が強く投影されるところなので、それらとあいまってこの問題が顕著に表れています。

「あなたのためだから」
という言葉が子供を追い詰める事態が起こっています。

もちろん、それらすべてが悪いと言いたいのではありません。
ですから、個々の家庭のあり方を僕はここで批判しているわけではないのです。
”こういった現実がある”というの知ってもらって、子供も親も幸せになれるような子育てをおくって欲しい、ただそう思うのです。
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● COMMENT ●

事実としてそういう子供を見てきたのは分かりました。
では威圧的な関わり方をされてない子はどんな子なんでしょう?
比較対象となる事例がないとイマイチ分かりません。
おとうちゃんがあげた子供達って子供ってそんなもんじゃないの?って思うから。

よくご理解されていますね。

こんにちは。
おとーちゃんさんは、私のような母親を沢山見て来られたので気づいていらっしゃいますね。
少し補足します。
実は私は、最初子どもの様子が落ち着かないのでということで、小児科の先生にカウンセリングを勧められました。(カウンセリングも行なっている先生です)しかし、本当は最初から私の方をカウンセリングしたかったようです。
悲しいことに、私自身、親の育て方のとこが悪かったのか分かりませんでした。自覚がなかったのです。でも、それは、私が自分で幼い頃の記憶を失っていただけでした。そうしなければ生きて来れないほどの親からの支配だったからです。ひどいことに、私には姉がいますが、姉は親の支配の辛さを、私にぶつけて来ました。三重の攻撃です。今でもです。私は自分のどこまでが自分なのか判断出来ないほど、今でも支配され続けています。
祖父も父と同じでした。祖父もまた父を支配していました。

私は、どの家にも色々あるからと、そう思って生きて来ました。

子育てをしたからこそ、今まで蓋をして来たことが吹き出し、また自分の子どもに同じようにしてしまっている。1人はまだ良かった。しかし、子だもが2人になると、過度のストレスから、急に自分が抑えられなくなるのです。

病人になれてよかった、、そうでなかったら私は、犯罪者になっていたかもしれません。

私は、病気だとわかったらまだ幸せですね、、私のような、自分の養育が邪魔して育児が辛い、逃げたいという方の力に、いつかなりたい。これは当事者しか分からない。
是非、ご理解があるおとーちゃんさん、皆に伝えて下さい!どうか
ふの連鎖を断ち切って欲しい。

訂正

読み返して、訂正です。

自分の養育が邪魔して、育児が辛い、育児から逃げたいという方の、
力になりたいです。

私の経験がいつか他の人を救うことができますように。

No title

仰ることはよくわかります。その通りだと思います。
でも、実際の子育ての場面を考えてみると、「正しい姿にしむける」のは当たり前の親の仕事ではないかとも思うのです。親の価値観≒社会的・文化的価値や規範(たぶん)、を身に付けさせることは、どこの国のどんな親でもやっていることのように思います。
親がどこまで固執するのか、子供ができなかった時にどういう対応をするのかが問題なのだと思いますが、では、子供を追い詰めないように、社会・文化的価値や規範を教えるにはどのようにすればよいのでしょうか。

No title

コメントが分かれて済みません。
具体的には、二世代前なら当たり前にやっていた食事の時に正座をしなかったら縫い針で足をつつくとか、今私がやっているような食事の時に肘をついたらそのたびに「肘っ」と言うようなことはどうなのでしょうか。
それとも「鳴かせてみせよう」とせずに「鳴くまで待って」いても本当に社会的に不快でないとされている態度が身に付くものでしょうか。
これはどう、あれはどう、と言いだすときりがありませんが、考え出すと身動きがとれなくなってしまいます。

おとーちゃんさん、こんばんは。
おとーちゃんさんのブログと夫の生育歴のおかげで、私も何とか楽しく子供と過ごせています。
私もどちらかというと支配されて育ったので、気をぬくと支配したくなる気質です。おとーちゃんさんのおかげで、負の連鎖を断ち切れたであろう家庭が確実に1つあります。
おとーちゃんさんが伝えたいこと、多分よくわかります。子供を1人の人格を持った人間としてきちんと扱うってことですよね。
いのうえさんが、身動きが取れないとおっしゃっていましたが、私のことを参考までに書いてみます。
私は子供とか身内には強くて、外には気弱なタイプです。で、前述の通り気をぬくと支配したくなる気質です。なので、私は子供にマナー等を注意する時は「職場に年上の後輩が入ってきて、その教育係になったとして、どう伝えるか」を考えます。もちろん、おとーちゃんさんも書いている通り、生命の危機に関わることなら無理やり止めさせますが。
年上の後輩が、知らない故にもしくは経験不足故にうっかり肘をついて食事をしていても、針では刺さないし、怒鳴らないし、嫌な言い方にならないように心がけるはずです。だってその後輩は、まだ経験不足なだけだから。他の人格とかのポテンシャルでは自分の方が器が小さいかもしれない、今後教わることがたくさんあるかもしれない。
マナー的なことって、例え今出来ていなくても、親が見本を見せ続け、お母さんのことが好き!信頼してる!って気持ちを持ち続けてくれれば、そのうち身につけると思うし、百歩譲って身に付かなかったとしても、人生をタフに乗り切れるのは、食事マナーはパーフェクトで親のことが嫌いな子供より、食事マナーはイマイチでも親を信頼して育った子供じゃないかな。と。
私も職場で家庭が恵まれない子供と関わりますが、子供が親を信頼できるとか親と安心して一緒に居られることって、何にも代えがたい、親が子供に与えるべきことだと感じています。

子供のせいではない

5才の子供が最近自閉症スペクトラムと診断されましたが、ブログ記事を拝見し、やはり発達障害ではない、私の威圧的な関わりが原因で子供が歪んでしまっただけではないかと思いました。
私の母は、祖父から体罰を含むしつけを受けて育ち(しかもそれを自慢気に話します)、私も母から威圧的な関わりを受け、私もイライラを子供にぶつけたりしてきました。
関わり方一つで、こんなにも歪んでしまうのですね。
私自身も心療内科に通っていますし、診断を受けてからは、なるべく感情的に怒らないように努力していますが、徹底できていません。
自分が嫌になり、消えてしまってすべてが解決するなら、消えてしまいたいくらいです。消えたからといって、解決しませんが、でも私がいない方が全てがうまく回るとも思います。ジレンマです。

イライラがつのり…

このごろ次男4歳とうまくいっていません。何かにつけ私の言うことと反対のことをします。
私もイライラがつのり、笑って接する事が出来ません。この前は履かない靴を投げつけました。
ストレス耐性がもうありません。で、息子は「母ちゃん怒らないで~」と泣きはじめ、ずっとそればかり。話になりません。
「怒らないで」と言われると余計イライラ。
抱きしめてあげればいい、とは思うのだけど、私はそれができない。子どもの熱で仕事を休み、仕事の内容をセーブし、責任ある仕事も急に休むと迷惑をかけるから断るけど不本意。だから余計イライラ。
きっと息子にイラつき優しくできないのは仕事ができない自分の不満。
仕事を始める前は楽しくやってたのに…。

悪循環…。わかってますよ。
昔は私だって優しい気持ちがあったのに今はどんどん意地悪くなります。
旦那が私に「邪魔」とけっこう強く言う人で、私は最初すごく傷ついていたのに、今は同じ言葉を息子に使ってる…。
きっと息子もどんどん意地悪くなりますね。そのうち自分に返ってくるのでしょう。

少し1人で休みたい……。すいません。心が休まる笑顔になる何かを見つけます。

難しい

おとうちゃんさん、こんばんは
私も気を付けないと、強すぎる関わりをしてしまう時があります。
それも長女にだけ。
次女はまだ赤ちゃんだから、というのもありますが、今後も次女には長女のような関わり方にはならないだろうな、と思っています。何故か分かりませんが、、。

長女は、その時は反発、反抗しながらも、私の意に沿うようにしようとしてくれているんだと、ふとした時に気付きます。
親は絶対なのかな、と思ったり、信頼してくれているのかな、と思ったり。ママはこうしないと不機嫌になるからな、と思っているのかもしれなかったり、、、。

変かもしれませんが、娘に大事にされてるな、と思います。
だから私もそれを分かる形で、長女に伝えなくちゃな、と常々思っています。


けいたママさん
子どものせいでもない、と同時に親のせいでもない、のではないでしょうか、、。

No title

いくつか前にもコメントしたJOEといいます。
その後も相変わらず娘に怒鳴ったり、冷たく当たったりしてしまいます。。

57577さんの「職場に年上の後輩が入ってきて、その教育係になったとして、どう伝えるか」
は、勝手に私も参考にします!
怒る時は瞬間湯沸かし器みたいな状態なので、
習慣付けるのに時間はかかるかもしれませんが、やってみます。
読んでて良かったです、ありがとうございます。

話は変わりますが、先日娘(2歳)を連れて公園に行ったとき、
とても意地悪な男の子がいました。
小3くらいでしょうか。たとえばA君とします。

A君とクラスメイトらしき4人程の男の子たちと砂場で一緒に遊んでいて、
そのA君だけが娘に向かって暴言を吐いていました。
「どっか行けよ、早く帰れ!」
「邪魔すんなよ、雑魚が!」
言いながら、娘に向かってごみを投げたり、砂を蹴ったり。
思い出しても腹立たしいです。

最初はやんわり注意していたのですが、そのうち
バケツいっぱいの砂を娘の頭にかけようとしたので、私は強い調子で
「やったら怒るからね!」と言いました。

そのときA君と目が合って、その目つきにゾッとしました。
本当に暗い暗い目でした。
こういう子が犯罪者になるんだろうなと思いました。

他の子が言うには、A君は以前ガラス瓶を割ってその破片を砂場に埋めたそうです。
確かめようがないのですが、本当だとしたら相当悪質ですよね。

A君は、保護者や兄弟から暴言を吐かれたりしているのかな。
私が気付いたくらいなので、担任の先生や他の子の親はきっと気が付いているでしょうね。
A君の歪みに。

怖いので春休み中はその公園には行きませんが、
A君が信頼できる大人と出会えるといいなと思います。

自分のことは差し置いて。。。の話でした。
長々と失礼しました。

No title

じんママさんへ。 
威圧的な関わり方をされてない子 とは、満たされた子どもの姿だと思いますよ。
ブログのカテゴリに、「満たされた子ども」というのがありますので、そちらを読まれるとわかりやすいと思います。

おとうちゃんさんがよく言われているのは、「かわいい子どもにしましょう」と言うものです。かわいい子どもを目指すのではなく、子どもに寄り添って気持ちを満たしてあげる、そういう関わりの積み重ねが、子どもとの信頼関係(心のパイプ)をつくり、結果として「かわいい子ども」の姿になる。すると、子どもが今度は親の気持ちに寄り添ってきてくれます。
~ ~ ~

私もそのように娘(3歳10か月)との関係を作ってきたつもりです。ですが、今回の記事では、頭を小突かれたような、ちょっとしたショックがありました。
支配者、と言えるような強い関係ではもちろんありませんが、親にとって都合の悪いときは、その信頼関係を利用して、子どもを動かす、と言うようなことをしていたと思います。

子どもの気持ちを確認したり、子どもが言ってきたことだから、それによって子どもが不利益なることを、自分で選んだから仕方ないね~と言ったりします。
でも、その前に、自分が子どもに対して、その選択肢以外を出していない、またはそれ以外言わせない、という言葉にならない支配みたいなものが、なかったか…といったらあった場合もあると思います。

そういう行動をとるときは、やはり自分が疲れているとき、心に余裕がないときです。
ただ、幸いにもうちは、かわいい子どもの姿をみせてくれていると思っています。

親も完ぺきではないから、子どもに当たってしまうこともある。そんなときは後から子どもに謝ってます。
「お母さん、ちょっと別のことでいらいらしてて、当たってしまったよ、ごめんね」って。
そしたらかは分からないけど、最近、子どもがぎゃーぎゃー泣いてて(眠たいとかでぐずっている時など)、機嫌を直したその後に、娘が「さっきたくさん泣いてごめんね」って言ったりすることがあります。私としては、全然気にしていなかったことなので、びっくりですが、なんとなくうれしい気持ちになります。
ただ、これは本当は娘に無理をさせているのかな、と少し気にもなるのですが、まずはそう言ってくれる娘の言葉をありがたいと受け止めておきたいです。

これからもきっとそういう無言の支配をすること、親である以上絶対あると思います。でも、今回の記事で指摘されたことを、自覚していることと、知らないで行うことは全然違うはず。
今回は、久しぶりに目を覚まさせていただきました。ありがとうございます。

57577さま、もこさま、ぼにーぴーさまへ

まずは57577さん、アドバイスありがとうございます。
「例え今出来ていなくても、親が見本を見せ続け、お母さんのことが好き!信頼してる!って気持ちを持ち続けてくれれば、そのうち身につける」というのはその通りかもしれませんね。
何ができなくても当たり前の作法だけは身に付けさせなくては、後々本人が困る、と思っていましたが」、なんだか気が楽になりました。

うちの子はかわいいです。「かわいい、かわいい」とほっぺをすりすりしたり、おしりをぷにぷにしたりすると、何とも嬉しそうな顔をして「もっとして~~」と甘えてきます。
こういう姿を見ると「満たされた子供」なのかなと思いますが、もこさんのところ同様、「おしっこ行か~ん」(おもらし)、「もうごちそうさま~」(下げようとすると泣き出す)と、あらゆることに反対のことを言い、「おしっこしたいんやったら行ってきて」などと言うとふざけてカーテンに隠れたりして手に負えなくなります。
会社の後輩なら決してしないことですよね。
このへんが子供のやりにくさというか、子供故に情動的で、情動的になってしまったときに対等なやり方では対処できない、理性的に対応していたら1日が回らなくなってしまうので、強硬手段に及んでしまうところです。

子どもにいらいらしそうな時おすすめの方法

ますはいのうえさん 先日は差し出がましくアドバイスしてしまいごめんなさい。
いのうえさんや、このブログを読まれている他の方々も、子どもを育てるにあたっての心の持ちようみたいなものは、もう気づかれていますよね。ただ、毎日の子どもとの関わりで、それ以上にいっぱいいっぱいになっちゃう感じですよね。

私も一緒です。でも、差し出がましいですが、もう一つ、お伝えしたいんです。具体的な関わりの仕方です。それは、「ファンタジーの言葉を使う」というものです。でも、皆さんもう知っておられたらごめんなさい。ただ、この方法はかなり有効だと個人的には思っています。


『7歳までは夢の中』という有名な本のタイトルにもあるように(正式に読んだことはありませんが)、幼児は、大人とは違う理解の世界で生きているようです。

具体的な例に私の話をすると、娘がたぶん2歳代のころのある日、ご飯をなかなか食べてくれませんでした。そこで、私は「○○のおなかの中にはね、こびとさんがいて、○○がご飯をたくさん食べると、喜んで、○○の体を大きくするぞーって一生懸命してくれるんだよ。」と言って、大工さんのようなそぶりを見せました。

すると、しばらくたつと、もりもりと食べ始めたんです~!食べながら、「おなかのこびとさん、喜んでるかな~?」などと聞いてきてくれました。
ちなみにおなかのこびとさんの話はこの時が初めてでした。
うちは、食が細いわけでもなく、毎日困っているというわけでもないのですが、このこびとさんは今でも時々活躍してくれています。

これ以外にも、お口に歯磨きくんがくると、虫ばい菌たちが助けて~って逃げていくお話をしながら歯磨きしたり(娘が時々ねだってきます)、娘が怒ってお箸を投げたりすると、お箸さん、イタイイタイって言ってるね~と話したり。いろいろですが。

ただ、これを言うときのこつは、怒っていったり恨みがましく言うんではなくて、お母さんが楽しみながらいうことです。(ここ大事だと思います!)
すると、最初は乗ってこなくても、お母さんが楽しんでると、なんだか楽しそう…と思うのか、一緒にしてくれます。でも調子にのると、今度はそのお話で遊び始めますが(^^;)


私は本を読むことが好きで、おとーちゃんさんのブログ以外にも色々と読ませていただいてますが、子ども、特に幼児は、周りの世界の理解の仕方が大人と違うようです。
きちんとした性格の方には、子供騙しや子どもを尊重していないみたいに見えるかもしれないけど、子どもは大人と理解の仕方が違う、という事実を知っていただければ、逆に子どもを尊重していることになるはずです。
一応、私が話をするときも、まったくのでたらめではなく、事実を物語として語っています。すると、説明では興味がないようなことでも、物語にすると、子どもの心に響くんでしょうか…話を聞いてくれます。

子どもは理性では分からない との言葉がいのうえさんのコメントであったと思いますが(もともとは石原都知事の言葉ですよね)、理性で分からない子どもに理詰めで言っても分からないのは当然ですよね。おとーちゃんさんも、理解できる年齢なら、叱ることも有効になりえるが、何が悪いのかわかっていないときに叱るのは、良くない、とお話しされています。

ただ、この「ファンタジーの言葉を使う」を言うのは、おとーちゃんさんのブログでは正式にお話しされていないかもしれません。おとーちゃんさんの子育て哲学に合うのか合わないのか分からないのですが…。
でも、おとーちゃんさんの持ち味は、理論ではなく、実践的なものであると思うので(具体的な関わり方などの)、大変差し出がましいのですが、お伝えさせていただきたく、コメント致しました。

長文失礼いたしました。

ボニービーさん、参考にいたします(^^)

勝手に横ですが、ボニービーさんのファンタジーの言葉を使うというのが私にとって画期的だったので、参考にさせてもらいます(^^)
最近成長期に入って(2歳10ヶ月です)色々自分でやりたい、でもやらない、わざとやらない?!急いでるのにといった焦りや妊娠中のイライラで子どもにきつめに叱ることが増え、これでいいのかなぁ、でも大人の本気の気持ちを伝えることも大事だし...心のパイプができてないのかなぁと悩み気味でした。
ファンタジーの言葉で大人も子供も余裕をもって穏やかに過ごす時間が増えたらいいなと思います。
おとーちゃんの記事でも、だいぶ昔の記事ですが子どもの空想力は大切にしてあげたいという話があったので、全くそぐわないことはないと思います。ボニービーさんのコメントで、そんな記事があったなぁと思い出しました。

私が子どもの時、幼稚園で「お米にはひとつひとつに7人の神様がいる」というお話を教えてもらいました。それ以来私はお茶碗に米粒をひとつも残さず食べるようになりました...もちろん今でも(^^)そんなことまで思い出してしまいました。

ボニービーさんへ

なるほど!
ドイツ系の育児書には「メルヒェン」を大事にすることが出てきて、すこし実践で使ってみたりしましたが、反応はいまいちで、やっぱり文化が違うと通じないのね、と思っていました。
「お母さんも楽しんで」がミソですね。やってみます。

余談ですが文化といえば、おとーちゃんさんの支配的な関わりについての分析は、仏教の煩悩のメカニズムに似ているなぁと思います。
怒りの煩悩を鎮めるために瞑想やヨガが役立つかも!?

からかいや茶化す

わたしは現在子育て中ではないのですが、わたしの妹が2歳の男の子を子育て中です。
わたしともよく一緒に買い物に行ったり公園に遊びに行ったりと過ごす時間があるのですが、その中で妹の対応に疑問を感じることがあります。
それは子供をからかうような発言が多いことです。
具体的には、二人とバイバイするときにわたしが今日は〇〇ちゃんに会えて嬉しかったよと言うと、照れたようなはにかんだような嬉しそうな表情を見せてくれます。そこに妹(その子の母)は笑顔でうれしいの〜や恥ずかしいの〜、照れちゃってこのこのぉ、のような言葉をかけます。
一見見過ごされがちな場面だとは思いますが、この対応には3つの危うさがあるように思いました。
第一に母親の顔は笑っているのに言葉は反対の意味にも取れること。
これはうれしいの〜に込められている言葉がわたし(母)といることよりもわたしの姉(子にとっては伯母)といることそして姉からも一緒にいられて嬉しいと思われていることの方がうれしいの?
というような嫉妬に似た感情が汲み取れるからです。
第二に照れていることや嬉しがっていることをからかわれた子は、さらに気恥ずかしさや恥ずかしさから居心地の悪さをその場面で感じる可能性があります。
そうするとまた同じような場面に出くわした時に今度は違う表情をして見せてその居心地の悪さを回避しようとするかもしれません。例えば気持ちでは嬉しいけど嬉しい表情をみせるとからかわれるから無表情でいたとします。そうすると今度は子の母からあれ、どうしたの、嬉しくないの?や、もっと嬉しそうな顔したら?のように言われてしまうかもしれません。
そうなってしまったらその子はもうどんな表情をすればいいのか、自分の気持ちはどんな気持ちなのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。そして次第に素直に感情表現することをしなくなる出来なくなってしまうのではないでしょうか。
第三にそのような場面でそのようなことを言われた子は第一に示したようなニュアンスを受け取り言葉と表情がウラハラな親を信頼できなくなり、常に言葉の裏を読もうとしたり疑心暗鬼になっていくのではないでしょうか。
このようなことから、からかいや茶化すようなことは子育てにおいては不要と思いました。


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