2017-06

『上の子は失敗作』  - 2010.03.24 Wed

前回、養育意欲が低かったり、こどもが可愛がれない人が増えていると書きました。

それはほんの一例にすぎず、実際はもっとすごいことが起こっています。
しかも文章では書けませんが、そういった親のこどもへの関わりも、もっと毒を含んでいたり、冷淡だったり、意地悪だったりします。

また、そういうネグレクトから暴力的な虐待に発展することもあります。



こういう、こども見たくないオーラを出している人には、大きく分けて2種類あるようです。









1つは、養育する意欲が低い 放任・育児拒否 のタイプ

もう1つは、こどもを思い通りにしたいタイプの親です


なぜ「思い通りにしたい親」がそうなるかというと、簡単に言ってしまえば思い通りにしようとしても、こどもはそうならないからです。
結果的に、親が「どういう風にしたい」という思いが強ければ強いほど、そうならなかったときの親の反動は大きいのではないでしょうか。

もしくは、ある程度親の思い通りにさせられていたとしても、どこかで反発が強く出るので可愛くなくなってしまうということもあります。


どちらのタイプの親にも言えることはとてもエゴが強いということです。


こういう親は、本当にこどものためを思って親身になったアドバイスをしても、聞き入れてくれることは少ないです。

また少しでも聞き入れてくれるような人ならば、アドバイスを聞いて改善できたからとかでなくそれ以前に、こどもはそこまで大変にもならないし、親ですら見たくなくなるほど可愛げのなくなってしまうということもないようです。


親身なアドバイスをしたとしても、逆に自分のやり方に難癖をつけられたと思うのか、反発されて別の機会に激しくクレームをつけてきたり、気に入らないからと個人攻撃してくるということがあります。
まあ、元々何もなくてもクレームが多かったりしますが。

そういう感じなので、悲しいかな親になにか伝えていこうという気もだんだん薄れていってしまいます。
こどもにだけはできる最大限のことをするけどね。



「こどもを思い通りにしたい」というのはなぜなのでしょうか。いろいろあると思いますが・・・

こどもを自分の所有物的に考え、支配しようとする。

こどもを自分の自己実現の手段として、自分の願望を叶えるための手段としてしまう。

こどもを自分にステイタスをつけるものとして利用する。

などなど、があるように見受けられます。


もちろん「いい子」「出来る子」を強く目指していけば、こうなりやすいですし、過度な「しつけ」に傾いた子育てをする人も、この「思い通りにしたい」になってしまいやすいです。

エゴの強い人が「正しいこと」をしていると思ってやるので、容赦がありません。
こどもの心や精神には大人よりも柔軟性があるものですが、それでもあっというまにそのリミットを越えてしまいます。

また「正しいこと」をしていると思っていれば、それを自分で修正することも容易ではありません。



最近では、自己実現の手段としてこどもを扱う人がとても多くなっているようです。

こどもを見たくないオーラの人たちの中には、一方で習い事などに一生懸命な人も少なくありません。
習い事をしている間は、自分で見なくていいというのもあるかもしれませんが、それだけでなく、やはり「○○のできる子にしたい」という親の願望も強くあるようです。



この頃、早期教育、つめこみ教育の幼稚園や保育園が大変人気になってきています。

たしかに、子育てに自信が持てなかったり、ゆとり教育の反動などで教育にたいする不安感が高まっているのはわかりますが、

どうも、「天才にする」だとか、「英語がはなせるようになる」とか「運動・音楽などが堪能になる」といったような、親のコンプレックスを逆手に取ったような「○○できる子になる」という魅力的に見える看板を掲げすぎているような気がします。


しかし、いまのこどもを自己実現の手段としてしまうような親達にはとてもひきつけるものがあるのでしょうね。


家庭できちんと受け止めてもらえているこどもならばまだしも、これまで述べてきたような親が少なからず、こういうところに引き寄せられていると思います。


それを考えると、本当に恐ろしさを感じさせられます。
そういう子達は、つめこみ教育なんかされたら潰されていくしかないでしょうから・・・

(幼稚園は入る人を選べるから、ある程度そういう人は弾いちゃうのだろうけどね)




こどもを「思い通りに」したがる人は、思い通りにならないとその子の子育てを投げてしまう人がいます。

「思い通りに」しようと思えば返って反発して子育て大変になってしまうものなのだけどね。
もしそれで「思い通りに」なっていたのならば、後々もっと大きな問題がでてくるでしょう。

本当に実の子の子育てを投げてしまいます。
この子はできない子なのだと決め付け、親がこどもへの積極的な良い関わりをしなくなってしまいます。

本当にこういう子は可愛そうです。
「目が輝いている」なんて言葉よく使いますが、これって比喩でもなんでもなくて事実なのですね。
こういう子は本当に「目の輝き」なくなってしまいます。


今日のタイトル『上の子は失敗作』

現実に、母親が我が子についてこういった言葉を言ったのを、僕は直接知るだけで3件あります。
上の子の子育てを投げてしまって、新しく生まれた下の子に期待をかけるのですが、当然下の子に対しても「思い通りに」するよう接するので、上の子と同様にうまくいかず、こどもは荒れてゆきます。
2歳くらいの成長期(いわゆる反抗期)くらいで、思い通りにならなくなり、投げられてしまうことも少なくありません。

挙句の果てに「やっぱり男の子だから子育て大変」などとこどもに責任転嫁する人もいます。


こどもが親の自己実現の手段にされ、うまくいかないからと投げられてしまっています。

それでも必死に親の意にそうようにする子もいます。
親の顔色を伺い、親の前でいい子になり、その抑圧を保育園や学校など外の社会で爆発させます。
爆発できない子は、もっと大きな問題にして、それを抱えたまま、大人になっていきます。


親はこどもの幸福を願う存在だと思っていたけれども、信じられないことに必ずしもそうではなくなってしまっています。

その親達にそう言えば否定するだろうけど、どう見てもこどもより自分を優先させている人がずいぶん増えてきました。


お母さんはお化粧をばっちりして、高級そうなスーツを着てオフィスに出勤していくけど、こどもはよれよれの穴のあいた服を着てたり、着替えていないのか前日と同じ服を着たままだったり、爪もみてもらえず伸び放題、耳掃除もずっとしてもらっていない、「爪切って上げてください」と伝えても、次の日も切ってもらえずそのままとか・・・
どうにも、ちぐはぐなものを感じることがたくさんあります。


親と子は本来、互いの幸福のために存在していると思いますが、
ときとして、親がこどもの犠牲になることはあるかもしれない、でもそれはしょうがないことではあると思います。
親にはこどもを産んだ責任と育てた責任があるのだから。

しかし、こどもが親の犠牲になることだけはあってはいけないことだと思います。



僕も妻も、いろんな子育てをたくさん見てきました。
(あ、言ってなかったかもしれないけれど、妻も保育士なんです)
残念なことに、ひどい子育ても山のように見てきてしまいました。

自分の子には決してそんな子育てをしたくないと、お互い強く思っていたので反面教師的な部分もあり、こどもを尊重して育ててきました。

正直なところ、我が子を育ててみて思ったのが、「こどもってちゃんと関わるとこんなに伸びるのか」ということです。

親の贔屓目を除いても、ここまで遊べる子、ここまで心の育っている子はほとんど見たことがありません。


僕はひらがなも、数字も、英語も、箸使いも教え込むつもりは全くないけど、少しも心配していません。

必要なときになれば、必要なものを必要なだけ身につけられる、心と力を育てたと自信をもって言えるからです。



乳幼児期というのは、人間が生きていく基礎を造る時期です。

基礎がしっかりできなくては、上に何を建てたとしても、きちんと建っていなかったり、早々に崩れ去るのはだれでもわかる理屈ですよね。

しかし、どうもそれが見失われ、上に建てるものばかりを、どんどん立派なもの立派なものと追求する時代に入ってきてるようです。

こういう時代だからこそ、親の姿勢、家庭のあり方が問われていると思います。



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● COMMENT ●

No title

子供ってきちんとかかわることで伸びるのですね!

保育士おとーちゃんさんと奥さまの子育て、どんな感じでされているのかぜひ知りたいななんて思いました(*^_^*)

機会があればぜひ教えてください(ってもう既に記事にされてますか?)

No title

上の子は失敗作って私も前に誰かから聞いたことあります。
そんな悲しいこと言わないで・・・って感じです。

人間が生きていく基礎。
これが一番重要なんですよね。
そう思いながらも英語を聞き取れる耳を育ててあげたいなぁとか思っていろいろやってしまってる自分と葛藤しているのが現実です。
いろいろ考え方があって、英語を聞き取れる耳は乳児の頃からしかできないとか聞いたりすると楽しみながらならいいか・・・とか。
でもやっぱりこういうのって早期教育とかの部類になってしまうのかとか。
私自身天才に育てたいとかっていう気持ちはないのですが、娘は英語とかしてることにどう思っているのかなとか考えることが多くなりました。

今まではいろんな教材とかの言ってることを鵜呑みにしがちでしたが、こうやって保育士おとーちゃんさんのブログを読むことで、企業の商業的な情報に惑わされないようにしないとな~と気を付けるようになりました。

主人は娘を天才にしたいようですが(^^;;
負けませんよ~!!!

む~(`´)

自分の失敗を 子供に向けるなんて!!

許せませんよ!

そうです! 子供は親の犠牲になっては絶対行けません!

思い通りになってほしい  頭のいい子になってほしい・・

その前に

この子が今 どうしてほしいか  何をしたいか?

などとは 考えてくれないのでしょうか!


No title

私、自信がつきました!
字が書けなくても、絵が変でも、気にしてません☆
保育園で、お遊戯とかやってるのに、リトミックをやらせたり、日本語もままならないのに、英語を習わせたりってどうなのかと思っていましたが、そうなんですよね~。

ウチは、保育園にいる時間が短いので、子供が言い出さない限り、できるだけ習い事をさせたくないです。そして、子供がやりたいことで、親ができることは親が教えればいいと思っています。なので、我が家では、夫が運動系(自転車・スキー・水泳など)で、私が文化系(ピアノ・読み聞かせ・ハサミ・包丁など)です(笑)。
夫も楽しそうだし、子供もそれを望んでいます。

それに、特に教えなくても、お箸や着替えなどは、自分に興味があれば、子供が勝手に人のマネして、できるようになってます。ちなみに最近は、ナイフとフォークに興味があり、家でも洋食の時は練習してます。

そうそう、何かと保育園の先生のせいにする親を見かけます。「あなたの子供なんだから、あなたの責任ですよ。自分のことをちゃんと見てみなさいね」って言いたくなります。

せっかく自分の所に来て(生まれて)くれたんですから、大切にしてほしいものです。


No title

うちの母親は一番下の弟の教育を失敗した。。。と反省してました><
もう少し相手をしていれば・・・と。
仕事が忙しく私や上の弟ほど相手をしてないのでこうなってしまった~とか。
うちの弟、第三者の言うことは聞くんだけども家族の言うことはまるっきり聞かないのですToT
もう成人してるので最近ではそんなに強くも言わなくなったんだけど、実家をでて寮のある会社に就職してからはほとんど連絡がつかず・・・
親からの電話にはまったくでないので私経由で連絡@-@
なぜか私に『どうして弟は電話にでないんだ??』と聞いてくる。。
こういうのってもうなおらないというか弟が家族とかかわりを持つ日が来るのだろうか・・・
実家にいるときは私の子供とも遊んだりはしてくれたり普通に話もするんだけど親とは微妙な関係。。。
いつかこの関係が修復?されるといいな。

あるある(T_T)

上の子は失敗作っていうの、聞きますねー
作品なの?!って感じで。本心でないことを祈りつつなんとなくモヤモヤした気分がしたことあります。
記事を読みながら、子供みたくないオーラの二種類のうち、もしなってしまうとしたら私はどっちかなぁ、なんて考えていました。
もしかしたら後者の、思い通りにしたいタイプだったかもしれないなぁなんて・・・。
でも今は、健康でいてくれれば何でもいいと思ってます。笑。

前回の記事では、答えにくい質問にも関わらず、丁寧に説明して下さってありがとうございました。もちろん一概には言えないですよね。変なこと聞いてすみません^^;
今少しずつ保育園の下調べしている段階なんですけど、外遊びが多めの園に惹かれています。自分だったらそういうのが好きだろうなという感覚だけなんですけどね~

おとーちゃんさんに家庭でしっかり可愛がっていると言って頂けて嬉しかったです。自信ない分野ですけど。。。心身ともに健康めざして今日もヨシヨシしております。笑。

sachi さん

> 子供ってきちんとかかわることで伸びるのですね!
>
> 保育士おとーちゃんさんと奥さまの子育て、どんな感じでされているのかぜひ知りたいななんて思いました(*^_^*)
>
> 機会があればぜひ教えてください(ってもう既に記事にされてますか?)


あはは、実はあんまり書いてないんですよ。

「こうしたら、こんな風にできるようになりました。」
みたくいきなり書いちゃうと、「そんな風にちっともならないや、自分の子育てはダメなんだ・・」
って思っちゃう人がときどきいるから、これまで敢えて触れてなかったんだよね。

まあ、ずいぶんこれまでに僕の子育てに対する姿勢とか書いてきたら、ぼちぼちいいかな~。
そのうち機会があったら紹介しますね。

こんな風に良くなるよって言えるほうが、ポジティブな記事になっていいかもね~(笑

さっちんさん

> 上の子は失敗作って私も前に誰かから聞いたことあります。
> そんな悲しいこと言わないで・・・って感じです。

やっぱり、けっこうあるのですね・・。


> 人間が生きていく基礎。

> 私自身天才に育てたいとかっていう気持ちはないのですが、娘は英語とかしてることにどう思っているのかなとか考えることが多くなりました。

でもね、きっとそこでの人との関わりがこどもに良い影響をあたえているはずだから、僕は英語のこととかはよくわからないけど、無駄になったりはしていないと思うよ~。


> 今まではいろんな教材とかの言ってることを鵜呑みにしがちでしたが、こうやって保育士おとーちゃんさんのブログを読むことで、企業の商業的な情報に惑わされないようにしないとな~と気を付けるようになりました。

そうね~商品の宣伝は、人のうまいところをついてくるから、ついつい乗せられてしまうよね。なかなか手ごわい(笑


> 主人は娘を天才にしたいようですが(^^;;
> 負けませんよ~!!!

なんか、世に天才と呼ばれる人たちは、努力とか学習といったところからはちょっと隔絶したところにいるらしいね~。
秀才は作れても、天才はつくれないらしいです。
まあ、よんで字のごとくだから当たり前なんだけどね(笑

ちっぴ~さん

> 思い通りになってほしい  頭のいい子になってほしい・・
>
> その前に
>
> この子が今 どうしてほしいか  何をしたいか?
>
> などとは 考えてくれないのでしょうか!


↑そう思うのだけど、どうやらあまり考えてはもらえないようです。
まあ、僕がみてきた事例は極端なものもあるから、一概にはいえないかもだけど、
そうしてしまう親には、あまり自分を省みてこどものことを考えるという余裕は、なかなかないみたい・・。

みんしゃみーさん

> ウチは、保育園にいる時間が短いので、子供が言い出さない限り、できるだけ習い事をさせたくないです。そして、子供がやりたいことで、親ができることは親が教えればいいと思っています。なので、我が家では、夫が運動系(自転車・スキー・水泳など)で、私が文化系(ピアノ・読み聞かせ・ハサミ・包丁など)です(笑)。
> 夫も楽しそうだし、子供もそれを望んでいます。

そうだね~、親が伝えられることはできるだけ、親が伝えてあげられるといいよね。
親子の関係も深まるし。

ほんとに、基礎ができていれば教えなくても、こどもは親の姿をみながらどんどん身につけていけるからね。
こどもってほんとすごいよ。


> そうそう、何かと保育園の先生のせいにする親を見かけます。「あなたの子供なんだから、あなたの責任ですよ。自分のことをちゃんと見てみなさいね」って言いたくなります。

そうだね~そういう人は、いいことは自分の手柄、悪いことは人のせい ってできちゃうんだよね。
そんな風に考えていけたら、人生楽だろうな~って思います(笑


> せっかく自分の所に来て(生まれて)くれたんですから、大切にしてほしいものです。

ほんとそだよね、でもそこが人によって難しくて日々悩んでいます。

みぴょりさん

息子はときとして、親と反目することがあるからね。

結婚して、こどもが出来たりすると関係修復できたりすることもあるし。

うまくいくといいですね。

ずんさん

> 上の子は失敗作っていうの、聞きますねー
> 作品なの?!って感じで。本心でないことを祈りつつなんとなくモヤモヤした気分がしたことあります。

やっぱりけっこうあるんですね・・・。

> 記事を読みながら、子供みたくないオーラの二種類のうち、もしなってしまうとしたら私はどっちかなぁ、なんて考えていました。
> もしかしたら後者の、思い通りにしたいタイプだったかもしれないなぁなんて・・・。
> でも今は、健康でいてくれれば何でもいいと思ってます。笑。

うんうん、健康が一番。ほんとそう思えると子育ていろいろ楽だよ(笑

> 今少しずつ保育園の下調べしている段階なんですけど、外遊びが多めの園に惹かれています。自分だったらそういうのが好きだろうなという感覚だけなんですけどね~

いい保育園あるといいね~。


> おとーちゃんさんに家庭でしっかり可愛がっていると言って頂けて嬉しかったです。自信ない分野ですけど。。。心身ともに健康めざして今日もヨシヨシしております。笑。


うん、写真のいい笑顔みてたらわかるもの~。

No title

はじめまして(^^)
補導員の活動をしている者です。
子どもの育つ環境や子育てのことを色々調べています。

現場の先生の意見は興味深いものです!

我が家は息子が発達障害ですが園に通っている時、発達障害ですよー☆のさりがない先生からのサインに気がつかず保育士の先生に散々ご迷惑をかけてしまった鈍感な親です。
保育士の方から見た親御さんの対応など気になり訪ねました。
記事の内容がとても参考になりました(^^)。

かなぴろ。さん

> はじめまして(^^)
> 補導員の活動をしている者です。
> 子どもの育つ環境や子育てのことを色々調べています。

はじめまして、よろしくおねがいします。
補導員ですか、それはまた大変そうなお仕事ですね。頭が下がります。


> 現場の先生の意見は興味深いものです!
>
> 我が家は息子が発達障害ですが園に通っている時、発達障害ですよー☆のさりがない先生からのサインに気がつかず保育士の先生に散々ご迷惑をかけてしまった鈍感な親です。
> 保育士の方から見た親御さんの対応など気になり訪ねました。
> 記事の内容がとても参考になりました(^^)。

そうだったのですか。
たしかに僕の経験でも、小さいうちに「これはもしかすると・・」なんて気になることもしばしばありますが、これを伝えるのって難しいのですよね。

ありがとうございます。
また、お暇なときにでもぜひいらしてください。

No title

始めまして。いつも読ませて頂いています。もうすぐ4歳になる娘がいます。
私自身長女で親からは大変な過干渉を受けて育ちました。弟と妹がいますが、母親に言わせれば三人ともが失敗作なのだそうです。兄妹三人ともがとても辛い育ちを送ってしまいました。
自分の娘にだけはそういう思いをさせたくないと育児をして来たつもりでしたが、支配欲の強い母親なのかもしれないと思い返すことも度々です。
<必要なときになれば、必要なものを必要なだけ身につけられる、 心と力を育てたと自信をもって言えるからです。
おとーちゃんの言葉が心に沁みます。私が親から貰いたかった言葉であると同時に、娘に対して胸を張っていつか言いたい言葉であるからです。おとーちゃんのお子さんたちは本当に幸せですね。
くじけそうな時にいつも励まされ、落ち込んだ時には元気をくれる、おとーちゃんのブログは私のいちばんの育児書です。
これからも楽しみにしています。

あーちゃんママさん

はじめまして。

自分自身の生育歴に納得できず、よりよい子育てを模索しようとすることを僕は「育ちを乗り越える」と呼んでいます。

これはとても大変なことです。
でも、それに気づき少しでも良いものを子供に与えようとすることは素晴らしいことだと思います。


実を言えば僕自身もそうです。
親の置かれた状況や心情を理解し受容はしたけれども、それでもそれを納得するというのとはまた別ものです。

多分僕は自分が円満な育ちを送ってきたとしたら、そもそも保育士になっていなかったように思います。


保育士になり多くの子供によりよい育ちを与えたいと思うようになったのは、その納得できない気持ちがそうさせたのも理由の一つという気がします。


そんななかで子供のよりよい育ちを援助していくことは、同時に自分自身を肯定する、辛かった子供時代の自分を肯定する、そんな心持ちがするのです。
なかんずく我が子への関わりを通してそれを強く実感します。

それでもときに自分に余裕がなくなったりすると、自分がされた嫌だったことをしそうになる自分というものを見つけることがあります。
そんなときは自己嫌悪を感じますが、それを乗り越えた先に自分の求めるものがあると思っています。


自分自身の育ちはもはや変えられませんが、自分の子供の育ちは自分の力でなんとかすることができるでしょう。

あーちゃんママさんもお子さんとの子育てを楽しんで、いつか笑顔で振り返れることを微力ながら祈っております。

乗り越えるとは

こんにちは。幼稚園のことでのアドバイスありがとうございました。
今回の内容とは少し違うかもしれないのですが、コメントのお返事で
「育ちを乗り越える」とおとーちゃんさんが書かれていたのに目がとまってこちらでお聞きします。

娘が幼稚園に入るに当たり、ちょっと不安になってきてしまっています。
というのも、私自身が集団というのが得意ではなく、いじめられたりはしなかったもの、疎外感や孤独感を感じることが多く、集団のよさとか仲間とかそういうものの楽しさを味あわずにきてしまったためです。

子どもは親のすることを見て育つといいますが、今までそういった集団での楽しさみたいなものを味あわせてあげることはできませんでしたし、集団での交わり方も教えてあげることができないのです。

自分はできなかったのですが、娘には集団に入るならできるなら楽しみも見つけてほしいし、おとーちゃんさんが言われたように、幼稚園での居場所を見つけてほしいと願ってしまいます。

「育ちを乗り越える」というのとはちょっと違うかもしれませんが、どんなことをしてあげたらいいのかなと思っています。
やっぱり親を見て、少なからず遺伝もあるから同じようになってしまうのかな、それはちょっとつらいだろうなと思ってしまいます。

こちらをずっと読んでいて、○○をすれば○○ができるというものではない、日々のかかわりが大切ということはわかっているのですが、やっぱり不安で自信が持てず、おとーちゃんさんにお聞きしたいなと思ってしまいました。
きっと自己肯定感が持てていたら、人ともうまくかかわれるんだと思うのですが、私自身厳しいながらも親の愛情を受けてきたのはわかっているのに、やっぱりうまくいかなかったところがあるので不安になるのです。


自分が知らなかった楽しみなのですが、娘には集団生活の楽しさを知ってほしいなと思っています。
たくさんたくさんのコメントがある中、本当に申し訳ありませんが御意見お聞かせいただけるとうれしいです。

さくらさん

僕がときどきつかう「乗り越える」というのは、それなりの分別のつく年齢になって自分の生育歴(特に好ましくない生育歴)を克己してそれに陥ってしまうことなく良いものを形作っていくという意味で使っていますので、たしかにちょっとちがいます。


ですが、おっしゃることはよくわかります。

僕自身もそれを我が子の子育てで感じることがあります。


自分からひきついでもって生まれた性格なのか、育ちの中で受け取って身につけてしまったものなのかしかとはわかりませんが、自分によくにたウィークポイントを子供にも感じて心配になることがあります。


これに対しては、大きく分けて二つの対応法があるのではないかと思います。


ひとつは、それに対してそれを克服できるような取り組みを、早期にそれを見越して子供にさせていくという対応。


もうひとつは、それがその子の個性であるとそのまま受け止めてあげること。
もっと言ってしまえば、「それがあなたなんだから、それでいいじゃない」と思ってあげること。


前者と後者は別に対立するものでもないので、両方の対応も同時にとることも出来るとは思います。



さらにもう一歩その考えをすすめると、前者の考え方は要するに「欠点を改善させよう」というものですが、視点を変えて「欠点を気にするのではなく、美点を伸ばすことで、その欠点を相対的に小さなものにしてしまう」という考え方をとることもできます。


例えば、シャイで引っ込み思案、人見知りな子がいたとします。

その子に「そのままじゃよくないよ、世の中はそれだと大変だから、今のうちから慣れてもっとしっかりやりなさい」というような対応をとることもできます。
そのために習い事をさせたりすることも、それはそれでよいでしょう。

ですが、子供がもともと持ってきた気質とでもいうようなものは、実際のところなかなかそう簡単に代わるものでもありません。

また、本当にそれがその子の根っからの性質である場合、それを克服しなさいと大人にアプローチされることは大変プレッシャーになるものです。
場合によっては自己否定感を持たせるということだってあります。

多くの子供と接してきてこういうケースが少なくないのを感じます。


であるならば、それはそれとしてそこを否定するのではなく、一旦それを許容して、それ以外のその子の良いところを認めていくことでたっぷりと自信をつけてあげれば、やがてはその自信がその子の欠点であるところの対人関係の不得意というところを克服するためのリソースともなるわけです。

そういうのが本当の意味で「個性を尊重する」ということなのではないかと僕は思います。


ただ、日本人の考え方では「あるべき姿」というようなデフォルトのテンプレートみたいなものを最初に設定してそれがクリアされてからでないと「個性」などというものを認めないというようなスタンスなので、なかなか僕の考えるようなやり方を許容できる人は多くないのかなとも思います。


以上が後半部分に対する返信ですが、前半にある具体的なところに対しては、


それは「心配の先取り」になっていると思いますよ。


今現在の年齢(正確には心の発達状態)では対人関係でうまくこなせないことがあっても当然です。
まだそれだけの力が備わっていないのだから。


これが来年の実際に幼稚園に育児期になれば、いまとは相当に違うくらいに成長しているはずです。


また、人は成功体験ばかりで成長していくわけではありません。
ときにうまくいかないことがあってもいいのです。またそれも重要なことです。

それを実地に身につけに行くために幼稚園というものがあるのですよね。

なのでいまから「うまくいかなかったらどうしよう」と考える必要はないのです。


まだ、子供を一本立ちさせるわけではないですよね。

うまくいかないことがあったら、お父さんお母さんに頼ったっていいのです。それで泣いてもいいのです。


でもたいていは、幼児期になると「家庭での自己」と「社会での自己」というのを使い分けるようになります。

家庭ではとうてい子供自身ではできないだろう、乗り越えられないだろうということでも、外の自分の居場所ではなんとか自分で乗り越えていこうとするものだし、たいがいのことではそれは可能になるものです。

しかし、親の方が先回りして「心配、心配」という気持ちでいると、子供はそれに依存してしまって、自分で乗り越えるということをしなくなってしまいます。


それでは外の社会に送り出している意味がありませんね。

なので、うまくいかないことがあるかもしれない、でもそれはそうなってから一緒に考えればいいことです。また、幼稚園の先生という専門家にたよることもできるのです。

「心配」の「捕らぬ狸の皮算用」を今からすることはないのです。

大人の方も大きな気持ちでどーんと送り出してあげるのがいいと思います。


ありがとうございました

おとーちゃんさん、お忙しい中丁寧にお答えいただき本当にありがとうございます。
まさに、私が欲しかったお答えをいただき心がすっきりしました。

私も、できたら「それがあなたなんだから、それでいいじゃない」と
思ってあげたいと思っています。

一旦そこを許容して、それ以外のその子のよいところでたっぷりと自信をつけてあげることが大切なんですね。

どうしても欠点ばかりに目がいきがちなのですが、これからはそれをたっぷりしてあげたいです。
こういうことって、すぐに目に見えるものではなく、きっと長い年月がかかるものなのかもしれないし、もしかしたらはっきりとは見えないこともあるのかもしれないですね。

でもいただいたお言葉をしっかり心にとめてやっていきたいと思います。

それから、「心配の先取り」は、本当にそのとおりだと思います。
幼稚園と娘の力を信じて送り出してあげたいと思います。

本当にありがとうございました。心がぽっとあたたかくなりました。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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