2017-07

1のことに10の援助をしない - 2015.06.10 Wed

なんだか急に夏みたいな暑さになってきましたね。
この数日、東京は湿度が高くて過ごしにくいです。
でも、クールビズはずいぶん定着してきましたね。
さすがに、こんな気候でネクタイ締めて背広着るのはしんどいですよね。







僕の方はこのところいろいろなオファーをいただいたり、ありがたい限りなのですが、ちょっと忙しくなってしまいまして、がっつりしたブログの記事はなかなか書き進められない状況が続いています。

「依存」に関してのお話しも、多くの方にご期待いただいていて、なんとかまとめたいのですが、そんなわけではかばかしくありません。
ちょこちょこと進めていきますので、気長にお待ち下さい。



この「依存」のテーマは、受容はしているのになんだか子供との関わりがうまくいかないという方や、いまコメントで悩みを寄せられている方たちなどにも、大きく関わっていることなのではないかと感じています。

なにも書かないのも申し訳ないので、今日は「依存」に関して触りだけ書いておきますね。



<1のことに10の援助をしない>

例え話です。

子供が、公園で走っていて転んだとします。
それがただこけただけで、はたから見ていても、さしたるケガもなにもしていないようなとき。

このときに、まるで救急車でも呼ぶかのように血相変えて走って行って、あわてて助け起こすような関わりをしていたとしたら・・・。

これは手の貸しすぎになってしまいます。

これをいつもしていたら、その子は些細なケガでも自分で立ち上がろうとはしなくなってしまうでしょう。
ずっととはいいませんが、年齢が上がって、本来自分で十分に立ち上がれる段階になったときにすらそうでしょう。

このような手の貸しすぎ、つまり過保護な関わりを生活の多くのところで積み重ねていたら、自分でできることも自分でやろうとはせず、最初から親を頼るように育っていきます。

これが、ごく単純な意味合いでの「依存」です。



本来は、1のことには1の手助けを大人はすればいいのです。

それが1のことに5どころか、10のことをしてしまうと、依存ゆえの子供の手に負えなさがでてしまいます。

これの問題の根っこはどこかというと、それをたどっていくと子供への関わり方そのものではなく、それ以前のところにあることがわかります。


それは、大人の方の心に、待てない気持ちや、不安や心配が大きすぎそれを適度にセーブできないことから、過剰な援助となってしまうことです。

この大人自身の心の部分を自分でコントロールできなければ、「こうするといいですよ」といった実際の関わり方だけなぞったところで、それはその意図通りにはいきません。


ですから、僕はこれまで「弱いタイプの大人」や大人の側の自己肯定感の問題などを折にふれて述べてきました。

この部分は、どうしてもその人自身が自分を客観視して多少なりとも乗り越えなければ、前に進めないことではないかと感じます。



ざっとですが、「依存」について述べました。
多忙につき、いまのところはこれでご勘弁を。
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● COMMENT ●

やってしまってます

おとーちゃんさん、今回もハッとなる記事でした。
我が家では、1人でつまらなそうにしている姿を見ていられず 常に構っていたこともありました。
積み木を崩したり何か失敗した時に、やる気をなくしちゃ大変!と 必死にフォローしていたのが裏目に出ていたんですね。
今では失敗をすごく怖がり、話をするにも「ん?なに?」と聞き返しただけで 自分はまずいことを言ってしまったのかと黙り込んだり わざとふざけだしたりするようになってしまいました。
だからか、自分からはあまり話さず、察することを求めてきます。要求も遠回しに言うのでわかりにくく、聞き返すとまた黙ってしまい そのまま諦めることも。

既に依存がすごくなってしまった子供にはどう対応したらいいのかも 教えていただけると嬉しいです。
とりあえず今は、子供に対して焦りや不安から手をだしすぎてないか 気をつけてみようと思います。

お忙しいとのこと。
教えてほしいとは言ってしまいましたが、気長に待ちますので。
ご無理なさならいよう、お身体 ご自愛ください。

タイムリー

依存。
自分の根っこには「泣かせてはならない」という子供が泣いたりだだごねをすることへの恐怖感かもしれません。
だから、転んだ時すぐ助け起こしたくなり待てない。ボタンをかけたり自分で挑戦して「できない~!」となる前にやってしまいたくなる。。
自分を掘り下げてみると生活の中で色々気付きがありますね。
続き楽しみです。

なるほど

私の母は、兄に対して過干渉で、その事を小1の担任に指摘されたことを、30年以上たった今でも根に持っています(笑)。
その姿を見ていたので、過干渉だけにはなるまいと思っていたのに、
やはり長男に対しては、過保護過干渉でした。
そして、1に対して10の援助もしていました。
ゆえに、今の姿があるのですね。
依存もですが、気分の切り替えがなかなかできないことも気になっています。
というか、気分は立ち直っているのにわざとぐずるぐずる…

その点、過干渉はしてしまっているものの、10の援助をしようにもできなかった長女は、もともとの性格もあるのでしょうが、奔放な子です。
今は赤ちゃん返りで「お母さんやって~」もありますが、基本、依存しない子です。切り替えも早いです。

先日、長女が派手に転んで泣いて、でも、「びっくりしたね~でも大丈夫!」と簡単に済ませていたら、案外傷が深かったことに後日、気付きました。本人も痛がらなかったのですが。
以前は、まさに例に書かれていたような対応をしていたので、極力必要以上に騒ぎ立てないように!!と思うと、傷口まで過小評価してしまう…
親として恥ずかしい限りです。
ほんと、関わりを表面上なぞっているだけだと反省しました。

子供と向き合う以上に、自分ときちんと向き合うことの大切さ・難しさを感じています。
そして、きちんと問題点を整理してくださるおとーちゃんさんに、今日も感謝です。

伝えることの難しさ

保育士です(^_^)ゞ気になる親御さんも最近多く、このブログで日々勉強させて頂いてます。

降園する時、必ずと言ってもいいほど その日1日の中で泣いてしまったことを母親に報告するお子さんがいました。
保育士としてはその日1日楽しかった事を話して欲しいと思ってしまうのですが、お母さんとしては何でも話してもらって、家に帰ってからその事について解決策を出してあげたいそうなのです。

お子さんは年長ですが、母親との関係がこの調子なので自分で問題に直面するとパニック状態になって友達との関わりにも支障がでています。
母親のアドバイスなくしては友達との関わりが持てなくなってきてしまっている感じです。

母親は共感や受容を熱心に心がけているようですが、話を聞いていくとどうやら子どもを自分の理想の行動に導きたいようです。
友だちとのたくさんの衝突を通して人との関わり方を身につけていく時期であることをお伝えしましたが、「先生の言っていることは頭では分かるけど、私があの子を導いてあげた方があの子が楽だと思うんです。」とのこと。

頭の良い高学歴な親御さんだからこそ、大人が解決策を教えておけば、遠回りや失敗はせずに最短距離で成長する事ができると思い込んでいるのかもしれません。

そして保育士という職業が格下としてみられていることもあり、伝え方が本当に難しいです(^_^;)


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