2017-10

「言い聞かせる」補足  Vol.2 - 2015.04.30 Thu

こういった、具体的なひとつひとつの関わり方を一般化してお伝えするのはとても難しいものがあります。

特に文字にして伝えるのはそうです。







子供との関わり方に、「これひとつだけの正解」はありません。

子供も違うし、大人も違うし、そのときどきでも違います。
こっちの人にはいい関わり方が、あっちの人には良くない関わり方になってしまうことなどもたくさんです。


またさまざまなバランスも重要です。

紋切り型に「いつでもこうすればOK」ともなかなか言えません。
疲れていて、ゴネること自体が目的になってしまうようなこともあれば、感情の袋小路に入ってしまって、いまは何をしてもだめなんてこともよくあります。


僕もなんとかそのところをうまくお伝えしたいとは思うのですが、具体的な話で万人向けというのはなかなか難しいです。

ですから、こういった話は関わり方の”方向性のひとつ”くらいに思ってもらうのがよいでしょう。また、”バイブル”にしてしまう必要もありません。



以前どこかでも書きましたが、子育てに行き詰ったり、子育てに自信が持てなくなってしまうと、「子育ての正解探し」をして、”安心”を得ようとしてしまう心理が人にはあります。

この「正解探し」をしはじめると、そのことだけでも子育てが難しくなってしまいます。
目の前の子供の在り様を見ることよりも、その正解にあてはめることが目的になってしまうからです。


そういった不安や心配があまりに深いと、「これをすればなんでも解決します」といった極論を述べる「トンデモ論」などが大変魅力的に見えて、それに引き寄せられてしまうなんてこともあります。こういうのにはまってしまうと、思わぬ影響を残していきますので気をつけたいです。


そういうわけですので、僕が書いたことと、同じでないから、できるから、できないから、と一喜一憂する必要はありません。

自分とわが子に合うやり方があるならば、それでいいのです。




そんなわけですが、せっかくですから前回の話をもう少し掘り下げてみましょうか。



<視点の切り替え>
◆子供のゴネは、そのゴネていることが問題ではない

子供のそういった姿に直面すると、大人はそこからの対応ばかりに目が向いてしまいます

しかし、子供のゴネはそれ以前のなんらかの抑圧が、そういう形をとって出していることが少なくないですから、そこでの対応をいくら頑張っても、根っこの部分を解決しないとなにも生み出さないという場合もあります。


例えば、子供が公園で遊んでいるときに、「この子はまた何かよからぬことをしはしないか」と子供を監視するような厳しい目つきや、そういった心配を前面に出して、不安げな様子で過保護・過干渉ばかりになってしまっていたとしたら、そのこと自体がゴネをする理由を作ってしまっています。

このケースに対しては、いくら「ゴネたときのうまい対応」をやってみたとしても、あまり好転はしないことでしょう。


また、受容や、その大人に対しての信頼感が不足していたりしても、同様にその場だけのうまい対応にあまり意味はありません。


先ほどの「正解探し」になっている人も、視野が狭くなってしまいやすいので、そのゴネの場面だけに目が行きがちで、根っこのところへのアプローチができなくなってしまいます。


また例えば、子供が遊んでいる間スマホばかりを見て、こちらに少しも笑顔を向けてもらえなかったという子は、そこでの満足感や安心感が低下して、大人の目を自分に向けなければと不安になってしまいますので、その後にゴネる理由を作りだされてしまっているとも言えます。

もちろん、これらも個々によりそうなるかならないかはケースバイケースです。


ですが、こういった子供との関わりの難しさに直面したとき、その対応だけでは解決しないこと、もしかするとその原因を大人が作ってしまっているかもしれないという視点を持つことで、対応が変わってくるかもしれませんね。

つづく。
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● COMMENT ●

私の公園での関わり方

公園での関わり方は私も悩んでいましたが、最近少し光明が見えてきました。
(私の場合)ある程度放置親になった方が良いということです。
おとーちゃんのblogを参考にしたり、
夫の助言もあり、私はどうも口出ししすぎだったことに気づいたのです。
大人目線で「あぶないあぶない」「お友達に貸してあげなさい!」をやめ、見守るようにしました。
公園で一緒に遊ぶほかのお母さんを見ると、
最近のお母さんはとても常識的でマナーがあり、子育てに熱心な良いお母さんが多いように思えます。
私含め、
落ちても怪我するわけでもない少しばかり高いところに登った程度でたいして危なくなくても
「あぶないあぶない」
子供とよその子供の遊びたい遊具や順番が少しバッティングすると1,2歳のまだ小さい子にも
「仲良くしなさい」
「貸してあげて」。
私はこれをやめました。
怪我しない程度の登り遊びや飛び降りに「あぶないあぶない」はやめました。
子供同士のトラブルへの過敏すぎる干渉もやめました。
昔は子供のケンカに親が出るなと言われていましたが、
私含め今のお母さんはケンカどころかまだ小さい子同士で少し欲求がバッティングしたくらいで「仲良くしなさい!」と飛んでくるのです。
これでは子供もお友達がいる=ストレスになってしまいますし、
お友達と欲求がバッティングしたときの心の動きや対処法も学べていないと思います。
それだったらこの時期に無理に他の子と遊ばせない方がいいのかも?
3歳前の子なんて大人目線で「仲良く遊べ」なくて当然なんですよね・・・。
と頭でわかっていてもお友達ママの目を気にして
「貸してあげなさい!」と切れてしまっていたのです。
どう思われたっていいや、よそのお母さんにDQN親、放置親と評価されてもいいじゃない、
本当に危ないことや本当にお友達に危害を加えないかぎり口出しはやめようと心がけたら帰りも前ほどゴネなくなりました。
また、公園で進んで小さい子の面倒を見たり、ニコニコして感じの良い子のお母さんはどんなお母さんだろうとよく見てみると
やっぱり「あぶないあぶない」「仲良くしなさい」の口出しがなく、
かといってスマホやおしゃべりに夢中で子供は眼中にないわけではない、子供と良い距離を保っているお母さんが多いように思えます。

ただ、実際ゴネちゃったときの対応は難しいです。
私が最近成功しているのは公園等に遊びに行ったらまず思いっきり運動させて疲れさせちゃうことです。
子供が「よーいどん!」での短距離ダッシュ遊びが好きなので何本もダッシュをしたり、
「捕まえた!」と鬼ごっこをしたり、
運動が足りなそうでゴネそうな気がしたら一緒に公園の階段を全部ジャンプで降りる遊びとかとにかく体力を使いそうな遊びに誘います。
遊び疲れていれば「帰ろう」というと素直に従ってくれます。
しかし、これは子供が2歳女児だからできるだけで、もっと体力のある子や逆に身体を動かすことがそんなに好きじゃない子なら難しいと思います。
また、このやり方が教育的に正しいのかどうか自信はありません。
せっかくの育ちのチャンスを潰しているのかもしれませんし、
ごまかしであるような気もしますし…。

子育てはケースバイケースで対処法はいろいろだと思います。
私がこれらの対処方法に気づいたのはおとーちゃんのblogと
「何故私の娘は私と公園に行くとゴネて泣いて帰ってくるのに夫と公園に行くとゴネずにあれした、これしたと笑顔で帰ってくるのか」
を考えたからです。
夫と私の違い=私の方が口出しが多い、運動が少ない
ここかな?と思ってやってみたんです。
同じ子でゴネるケースとゴネないケースを比較してみるとなんとなく原因が見えてくるかも知れません。
長文失礼いたしました。


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