2017-04

「かわいい子に育てる」vol.10  「育ち」は一様ではない - 2015.01.07 Wed

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前回からの続きです。








◆「育ち」は一様ではない

・子供の育ちは段階を追って目に見えてくる
・比べることでマイナスにとることはない
・焦らない、大人が自分を否定することにつなげない


子供の力というのは、そうそうもりもりと目に見えてついてくるものでもありません。
大人が10の働きかけをしたから、子供に10の力がついたという結果が即出るわけではないのです。

この点、右肩上がりの直線のグラフのように伸びているのではありません。
むしろ、階段状のグラフのように成長の力というのは発現されてくるとイメージしておくとよいでしょう。

大人の目に見える部分だけだと、その成長は横ばいのように見える期間がしばらくあって、あるとき急にグッとその力が出せるようになって、成長を実感させてくれます。



このことが何を意味するかというと、焦ることはないということです。
大人には目に見えた成果がなくとも、子供は力を溜めている期間が必要なのです。
子供は力を溜めて溜めて、そしてそれが十分になってから実際の姿としてでてきます。


子供の成長の具体的な姿、「できること」、がなかなか目に見えないと、親としては焦ってもしまいます。
また、ついつい周りの子供などとその成長を比べてもしまいます。


親ですから子供の成長が心配になったりすることは当然出てくるでしょう。焦る気持ちも自然のものと言えるでしょう。
でも、焦ることで、その子のことを否定的に見たり、比べることで我が子をマイナスに見たりすることになってしまうならば、それは子供のためにはあまり意味のあることではありません。

親が子供の成長を信じてあげられないばかりに、自信のないまま育つ子や、萎縮してしまう子というのは、これがなかなか少なくありません。



比べることで、「わー、うちの子はこんなこともできてすごいわ」とプラスに取っているのならば、なんの問題もないでしょう。

でも、ことあるごとに周りと見比べて「自分の子はできない」というように大人が捉えてしまうと、これは口に出さずとも子供には伝わって育ちに影響を与えていってしまいます。

子供を否定的に捉えることは、子供のためにはならないことの方が多いものです。


子供の「育ち」というのは、これはもうそれぞれが違います。姿もその出方も。
兄弟であっても、親子であっても違って当たり前です。

頭ではみんなそのことはわかっているはずなのだけど、ついつい友達や、兄弟や、親である自分の子供時代と、目の前の我が子を比べてしまいます。



親が子供の成長の姿に不安になり、子供を見る目が肯定の視線でなくなってしまうと、子供は生活の端々で「不安」になってしまいます。

安心感が十分にない子というのは、前向きな成長どころではなくなってしまいます。

これでは、子供の健やかな成長を求めることも、子供自身を伸ばすことも難しくなります。


まずは、親の姿勢として、「子供の成長は一様ではない」「個々の成長の形がある」ということを頭に入れておくといいと思います。
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● COMMENT ●

No title

お父ちゃんさん、こんにちは。

今回の記事も納得です。
自分も、自分自身を回りと比べてしまうので、ついつい息子も比べてしまってました。自信がもてなかったのですね。
あろうことか、息子ができたことは当たり前、誉めることも忘れて自分の手柄?安心材料?にして、出来ないことばかり悩んで、さらにはそればかり息子のせいにしてる自分にある時気がついて、愕然としました。
これは、もう潜在意識のような感じで、自分ではそのつもりもなかったのに、本当に驚きました。

一年前、数ヶ月前と比べれば格段に成長し、息子なりに頑張ってくれていることも、落ち着いて考えればわかるのに、目の前の悩みにばかりのめり込んで、長いスパンで考えれなくなってしまうのですね。

必ず成長する。と信じることは、初めての育児では、特に自信の無い人には難しいのですが、育児の視点を離れて見ると、「人は必ず成長する」という言葉は当たり前です。
最近は、育児、育児、子供、子供、と考えずに、自分は小さな人と生活してるととらえるようにしたりしてます。

また続きを楽しみにしてます。
本がそろそろ届きそうなので、そちらも楽しみです。

お返事は不要です。

人から紹介されてこちらのブログ覗くようになりました
今回の内容涙ボロボロこぼしながら読みました 我が子は言葉が遅くてよく同じ年齢の子と比べてしまいます 「なぜあの子はあんなに話せるの?」「なぜ我が子は単語のみなの?」となんど心悩めたか でも、今回の内容をよみ自分の行為を恥ずかしく思いました 子どもは子どもなりに自分の中でたくさんたくさんためこんでいつか話せる日に備えているんですよね それを親の私がしっかり待ってあげなきゃいけないなと思いました 人と比べす目の前の我が子をしっかり見守りたいと思います 本も楽しみにしています

ジャンプの準備中

いつもブログ読ませていただいてます。

2歳7ヶ月の息子、最近イヤイヤモードが再びです。
少し前までは自分から進んでできていたシャンプーや鼻水の吸引、鼻をかむこと、野菜を食べること、出発の準備…、もろもろ、「いや!」が頻発のこの頃。

ほんの少し前は「おにいしゃん!」と言って積極的だったのですが。

でも、これまでおとーちゃんの記事を読んでいて、「成長は右肩上がりではない」「揺り戻しはよくあること」というのが理解できていたので、「あ~今はそんな時期なのね~」と思えます。
ちょっと気持ちの持ち方が違うだけで、子供への対応が全く変わりますね。おとーちゃんのブログを読んでなかったら、「前はできたのに!なんで!」とイライラがつのって、そういう気持ちで子供に接してしまってたかもしれません。
ジャンプするときに一度、しゃがむように、急成長の前の揺り戻しなんだろうな、とむしろ成長していく喜びにも感じられます。
おとーちゃん、ありがとうございます。

とはいえ、保育園行く前のバタバタにイヤイヤ出ると、こちらの余裕がなくなり…、そんなときは、察した主人が「おとうさんとお着替えしよっか~♪」などと手助けしてくれます。
一人で抱え込むには限界がありますもんね。

周りの人にも感謝ですね。

主人はおとーちゃんのブログは読んでませんが、普段から私が、おとーちゃんの記事の話をしたりし、ぜひ!と思う記事はピックアップして読ませたりしていたら、少しずつ響いたようで、育て方や子供への方針ベクトルはなんとなくですが、夫婦で揃いつつあります。

元々、主人は支配的しつけタイプでしたが、今では私が怒ったあとやイライラしたときに、フォローに回ってくれるまでになりました。

これも、やはりおとーちゃんのおかげです。ありがとうございます!

とりとめのないコメントでしたがお伝えしたくて…内容が近いと思われる記事にコメントさせていただきました。


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