2017-07

「かわいい子に育てる」vol.8  「いいもの」にしていく - 2014.12.30 Tue

(現在、子育て相談は休止中です。新たにコメントされてもご返信差し上げることができません)


「子供自身を伸ばす」ための次のキーワードは、

◆「いいもの」にしていく

です。








子供を育てることは、ついつい子供に「ものごとを教えること」だと考えてしまいます。

そのように考えてしまうと、「正しいことができる」を目標に置いて、そこに向かわせるために、「させる」というアプローチを大人はしていこうと無意識に思いがちになります。


「正しいこと」に意識が向きすぎると、前回のところで見たような「失敗をさせてはならない」という気持ちを大人は持つことにもつながります。


このような大人の姿勢は、過保護・過干渉を生み出すことにもなり易いです。



僕は、幼少期の子供へのアプローチは、なにごとかが「できる」ということを主眼に置いて第一に持ってくる前に、そのものごとを「いいもの」にしておいてあげることが大切だと考えています。




例えば、以前にもお話ししたところでは、「食事」についてです。

食事は、そのときそのときに残さず食べることや、好き嫌いをしないことにこだわりすぎて、厳しく対応してしまい子供にとって「食事そのもの」を苦手や嫌いにしてしまうよりも、苦手な食物があることや、食べきれないときがあってもそれを認めてあげることで、子供自身の食事に対する意欲・モチベーションを損なわないであげたほうがよいと述べました。

これなども、「いいもの」にしていくことのひとつの例だと思います。



子供というのは、つねに成長の過渡期にいます。
今日できないことが、なんでもなしに来週には、来月には、来年にはできるようになっているかもしれません。

今日どうしても身につけさせなければならないことであるならば、それはそれでいいと思います。例えば安全についてなどは。


しかし、幼少期の子にとってそのような明日では待てないというようなことはそう多くはありません。

そういったことならば、「嫌い」「苦手」にしてしまわなければ、年月や成長とともに多くのことは無理なく身につけていけるものです。

むしろ、「いいもの」にしておいてあげられるのであれば、なおいいでしょう。



食事ひとつとっても、子供の食が進まないからと叱咤激励しながら食べさせたり、少しでも残したりしたら鬼の形相で叱ってなにがなんでも全部食べさせたりしてしまうことはできます。

大人が望むのならば、まだ手先が十分に器用でない子に対して箸を使わせて、その使い方が悪いからと手を叩いて箸使いを教え込むといった関わりもできてしまえます。


それで問題なく育つ子もいるでしょうけれども、その大人の前でだけ頑張るだけで、それ以外の場ではまったく意欲を見せなくなったり、そのような食事の際に威圧的に関わられるストレスをネガティブな行動として他者に向けてしまうという子だっていないとも限りません。



僕は幼少期の子にとって大切なのは、生活や遊びの中での楽しい経験、うれしい経験などを大切にして、物事へ取り組む意欲・モチベーションを高めておいてあげることだと思うのです。


なので、「できる」の前にまずは「いいものにする」ということを、大人は意識しておき、子供には十分に力を貯めさせる期間を与えて、あとあとそれが子供が本心から必要なこと、大切なこととして自分のモチベーションで身につけられるようにしむけてあげられるとき、子供にとってもっとも自然でよい形での成長が身につけられるのではないかと感じています。
(このあたりのことは、拙著『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』の87ページ~でも、触れています)



そして子供が生活の中で「いいもの」から身につけ、積み重ねられたモチベーションは、単にその行動のみにとどまりません。

ひとつの物事へのモチベーションは、ほかのものへと取り組む意欲を生み、自分の成長そのものに対しても前向きになり、笑顔で無理のない成長をもたらしてくれるでしょう。

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● COMMENT ●

こんにちは。
子育て相談がなくなっても、こうしてブログアップしてもらえてとても嬉しいです。 おとうちゃん、本も出てどんどん忙しくなってしまってブログもおしまいになってしまったら悲しいなと思っていたので…安心しました。
今までのブログでも大切なことや具体的なアドバイスもたくさん見てきたのに、つい日々の生活に追われて大切なことを忘れがちになってしまいます。更新されたブログを読むと、昔の記事の大事なこととかも一緒に思い出したりします。おとうちゃんのブログは読んでいるだけで子どものことが可愛く思えるブログです。これからもよろしくお願いします。

食事について

お父ちゃんさん、こんばんは
食べムラが激しくなってきてから、楽しい食事場面とは程遠くなり…子供が体調を崩したのをきっかけに、もう一度食事場面の対応を見直しました。
お父ちゃんさんの過去記事を参考に、食べない事も認める対応をしていったところ…これが嘘のようにまた食べ始めました。
時期もんだったのかなあ、とも思いますが何よりまた食事の時間を楽しみにしている姿が見られるようになったので良かったなあ、と思います。

私の場合は、とにかく待つこと(笑)、こだわりを手放すことが育児を楽しいものにするんだなあ、と思うこの頃です。

今年も1年ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします!

あけましておめでとうございます!
おとーちゃんのブログ更新されているだけでホッとしますm(__)m
普段子供相手の仕事をしていながら、まだ自分の育ちを乗り越えられてないのかなぁ…と思うことが我が子と向き合っているとちょこちょこあります。

食事に関しても、母親がうるさい人でよく叩かれたりしました。他の事でも逆らうと可愛くない!とやっつけられたり、体型についても付き合ってる友達彼氏いつもグチグチと;^_^A

孫である息子にも、用意した食事を食べないといって可愛くない子!と言われたり。
私はそうなるまいとはしていますが、息子が病気で辛くて泣いているにもかかわらず、「そんなに泣かないで!怒りたくなる!」などとイライラ発言…T^T

ああこわい…自分が母親のような子供を傷付ける親になっている…

いいものをいっぱいプレゼント出来る親にならないと!息子を傷付ける親にはならないぞT^T

またおとーちゃんブログで子供との接し方学んで行きたいと思います!


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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