2017-08

ワークショップ 第一回 「かわいい子に育てる」 vol.1 - 2014.11.06 Thu

先日、子育てワークショップの第一回目がありました。

今回のテーマは「かわいい子に育てる」というものです。








”かわいい子”というのは、「親なんだから我が子を”かわいい”と思いなさい」というような精神論的な子育て観のことではなくて、実際に子供の姿を”かわいい”状態にすることで、無理なく子育てを楽しんでいけることを目指すというものです。

僕がこれまでに述べてきたような「叱らなくていい子育て」というものを、実際の関わりのなかで具体化していくその実践を”かわいい子”にするということに集約していこうと考えています。



まず、”かわいい子”というものが、どんなことかのイメージをつかんでみましょう。


”かわいい子”と対になるのは”できる子”です。

実際の子育てというのは、意外にも漠然としていてなにをどうしたらいいのかわからないものです。
多くの人は、子供の目に見える成長的なさまざまな”できること”を目指して、それを”できるように”といったこと目標にして子供に関わっていってしまいます。
それがすんなりとできてしまう子ならばいいですが、子供というのはそうとばかりもいきません。
すると、親の目につくのは我が子の”できない”という部分がとても多くなってしまいます。


親が子供の姿を見て”できない”と思ってしまえば”させなくては”という気持ちになります。
”させなくては”と思ってしまうと、気持ちもせいてしまうし、ついつい見方も厳しくなりがちです。そこでは、子供の姿をおおらかに見てあげたり、ちょっと待ってみて子供に自発的にやらせてみるような余裕というのも失われたりします。


でも、僕はいろいろな子の育ちを見てきて思うのだけれども、子供が小さければ小さいほど、本当にどうしても”できなければならない”ということはほとんどありません。

多くの人が乳児期の子育てで”できなければ”と考えていることの大概は、極端な話、実は放っておいてすらいずれできるようになることに過ぎません。

そのような乳児期の子育ての中心においてしまう”できること”というのは、実は二義的なことなのです。




ですので、乳児期の子育て(今回のワークショップは対象年齢がおよそ2歳以下)では、子供の育ちの中で出てくる”できること”というのは、一旦置いておきましょう、という話をしました。


”できること”というのはたくさんあると思いますが、例えばおむつがはずれることだとか、卒乳できることだとか、友達とうまく遊べること などなど。

こういったことは、大人がひとつひとつアプローチして持たせようとしなくても、子供の内的な発達が追いついてくれば自然と(ただし環境と子供自身の経験は適度に必要)できるようになることです。

乳児期の子育てでそれ以前に大切なのは、子供が適切な「受容」によって満たされていたり、素直に親に自分の気持ちや甘えたい感情を示すことができたり、健康状態や精神的な安定があってそこから情緒などが日々安定して過ごせるといったことです。

これらがある程度達成されていくと、子供は生活や親との関係の中で「無理のない状態」で過ごすことができます。
子供のこの状態というのは、子供そのものも”かわいい子”であり、親からも素直に”かわいい”と思える姿になります。

子育ての最初に目指すのは、この無理のない”かわいい子”という状態だと僕ははっきりと考えています。

ですから、ついつい”できる”を与えることを主軸に考えてしまいがちな、いまの子育てをしている人たちには、とりあえず”できる”は置いといて”かわいい”を目指しましょうと伝えたいと思っています。


そのためには、かわいがることや甘えを受け止めることをセーブする必要はないのです。
これまでの日本の子育てでは、ついついそういったことを「子供を甘やかしているのではないか」とセーブしがちでした。なので、その一番最初のところでつまづいてしまいその後の子育てもドミノ倒し的に難しくなるケースも多かったと思います。



以上のようなことはこれまでもブログの中でもいろいろな角度から伝えてきたことです。

言葉として、また考え方としては、このような話を理解することはそう難しいことではないだろうと思うのです。
しかし、実際の子育てのなかでは、それがわかっていても思い通りにならないという場面はたくさんでてきます。
そういうとき具体的にどう関わっていったらいいのだろうといたった、生の難しいさというものがあるはずです。


今回の一連のワークショップでは、そういった実際の子供との関わり方まで踏み込んで具体的に、子育てを安定化、楽しくしていけるアプローチというものに重点をおいて伝えていっています。

このあたりのことというのは、文章だけではどうにも伝わらない部分というのがあるので、直接お話できたり、実際のお子さんの様子を見ながら説明できるというのはいいものです。


一応、そういった実践の部分について触りのところだけでも、この場で文章化してみようと思います。
しかし、いまちょっといろいろと立て込んでしまっているのでゆっくりペースでしか更新できません。気長にお待ち下さいね。
相談コメントの返信もお待たせしてしまっております、できる限り時間を見つけてちょこちょことやっていきます。
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● COMMENT ●

親が読書に夢中で影響はない?

初めまして。ブログのファンで、書籍化楽しみにしています!記事には関係ないですが、おとーちゃんにご相談させてください。

娘(1歳2ヶ月)は、あんよ・言葉はまだですが、よく食べ、よく母乳を飲み、よく寝て、よく笑います。一人で絵本を見ながら私を真似て自分の頭を撫でていたたり、満面の笑みで私の腕に飛び込んできたりと、可愛らしく育っています。最近は、片付けや服の着脱に協力する素振りもあります。

おとーちゃんのお考えをうかがいたいのは「親が読書に夢中な影響」です。というのも、私は月に本を20冊は読みます。大抵は娘が寝ている間に読みますが、夕方になると私も疲れてくるので、本を読んでリラックスしたくなるんです。
おとーちゃんのブログを読んで、読書中も娘の「ここにいるよ」には頷きや笑顔で応えるようにしており、娘はしばらく型落としなど一人遊びしますが、10分もすると私の膝に乗って胸やお腹を触りながら、指しゃぶりします。再び一人遊びに戻る時もありますが、長く指しゃぶりを続ける時は読書をやめて一緒に遊ぶようにしています。
スマホやテレビの影響はよく言われますが、子供の前で読書に夢中というのはどうなんでしょうか?いまどき読書にハマる人が少ないからか、育児本やネットに情報はなく、人に相談してもピンとこず、疑問に思っています。読書は良いとされているし、私としては読書する近くで娘も遊んでる時間が持てると嬉しいのですが…。

ちなみに、指しゃぶりは生後半年くらいから始め、今では甘えたい時や疲れた時に片手でチュッチュし、もう片手で私の胸やお腹を触るのが癖になっています。甘えてるのだろうと受け入れていますが、長時間になると「おっぱい触ってるのは誰ですかー」とふざけて娘をつつく遊びにしています。甘えは受け止め、成長を待ちたいですが、指しゃぶり・触るのに依存してるのかなーと考えることもあります。
来春の育休復帰を前に、娘とのんびり歌って遊んで過ごしているので、過保護過干渉・頑張らせ過ぎは当てはまらないと思うのですが…。

お忙しいなか恐縮ですが、お時間あるときにご意見うかがえると嬉しいです。

ワークショップ

保育に関してどう関わっていたらよいのか悩んでばかりで、
開催場所と日程と参加条件があえばぜひおとーちゃんさんのワークショップに参加させていただきたいです!!

じゅり母さん

子供の性格や、置かれている状況、大人の関わりなどさまざまですから一概には言えませんが、受容や情緒の安定などの基礎的な部分が満たされているのであれば、そうそう問題がないのではないかと思います。

あんまり夢中になるばかりに子供に無関心になってしまったり、子育てからの現実逃避としてでそうなってしまっているのであれば、なんらかの問題が起こることもあるかもしれませんが、そうでなければ大丈夫ではないでしょうか。

またよしんば、それでなにか影響が出てきたと感じるならば、そこから軌道修正すればいいことです。

僕も本が好きですが、むーちゃんは3歳の頃には僕が2時間くらい集中して本を読んでいても、同じ部屋で自分で遊んだりして問題なく過ごすということができていました。


ずっと子供の相手をしていたとしても、大人の方がカリカリ・イライラしていたりしては子供は安定できませんが、大人がくつろいで安心感をもって過ごしていればそのように直接相手をせずとも、子供も安心して過ごすことができます。

いまではむーちゃんも本が大好きで、自分でずいぶん長い時間、想像したりしつつ本や図鑑を楽しんでいますよ。

お忙しい中、返信ありがとうございました。
おとーちゃんのご意見を聞けて、安心できました。

娘に関心を持ちつつ、私も自分の時間を楽しみたいと思います。クライマックスに近づくと、夢中になりすぎてしまうところは気を付けます…。私と娘も、おとーちゃんとむーちゃんのような関係になれたらなぁ!

これからも更新楽しみにしています。寒いので、お体には気を付けてください。


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