2017-04

相談 自分から作ることが苦手(2歳10ヶ月) ー自己表現ー - 2014.07.31 Thu

7月9日 パインさんの相談コメントへの返信










2歳10か月の娘がひとりおります。娘の遊びについての相談です。
娘はお絵かき、粘土、積み木などの無から何かを作る遊びが苦手なようです。
「お母さんがして」と私に何かを作らせ、それをまねすることはします。
家でもそのような様子とは気づいていましたが、
保育園からもそのような時間は友達が何をするかを見ていて、
自分の作業に集中できないようだと指摘されました。

娘は体を動かして遊ぶことが好きで、公園の遊具遊び、ボール遊び、
リズム運動などを好みます。
机上遊びではパズルやかるた、ひもとおしなど答えが決まっているものは
好んで遊びます。
おままごとも好きです。その時はつみきをケーキに見立てるなど、
あるものを他のものに見立てることはしています。

娘は人の気持ちに敏感な子で、おそらく作ったものが
どう評価されるかが気になるのではないかと思います。
他に遊べることがたくさんあるので、無理にできるようにしたいとは思いませんが、
そのような活動を楽しめるきっかけをあげられたらそれに越したことはないとも思います。
娘には「自分の好きなものを作っていいんだよ」と言いますが、
必ず「お母さんがして」と返されてしまいます。
他にいい声掛けや関わりがありましたら教えていただきたいです。


子供にはいろいろな個性があります。
なので僕が述べることが必ずしもその子供にあうかどうかというのはわかりませんので、参考程度にきいてください。

まず、2歳10ヶ月という年齢です。
例えば、10歳の子が「僕にはかけないよー、ママ描いてー」と言うのならばちょっと心配です。
でも、2歳の子がそれを言う分には、まだまだ普通のことだと思います。
なので、「ああ、そうなんだー」で気持ちよく受けてあげてもいいのではないかと思います。

絵や粘土、積み木を自分で作るのに抵抗感を感じる子というのはたくさんいます。
もともとの性格であったり、それまでの生育歴で「うまくできること」を大人から期待されることの多かった子ということもありますし、単にそういった遊びを好まないからと言う子もいます。

多くの人は子供に苦手なものがあると、「それを克服させなければならない」と考えてしまいがちです。
でも、子供の成長には、「苦手なものがあるのだね」とそれを肯定的に認めてもらうことが前に進むための鍵となっていることもあります。

大人が、「それを克服させなければならない」と考えるとき、その前に「その子のそういう姿はイカン!」という否定的な見方が存在していることを同時に意味しています。
別に当の大人はそれを明確に意識してしているわけではないのだけれども、敏感な子供であると、大人のそういう見方というのを感じ取って抵抗感を覚えてしまうこともあります。

僕はこういう子供と絵や粘土をするとき、となりで自分がそれを楽しむようにしています。
子供のために作ってあげるというわけではなくて、自分が楽しむのです。
好きな絵を描いたり、粘土で動物園を作ってみたり。

>どう評価されるかが気になるのではないかと思います。

そういう子供に、結果ではなくて楽しむ過程を伝えてあげたいからです。
それでとなりにいる子が、その姿を見ていて「それちょうだい」と粘土で作ったものを欲しがるなら、別になにも気にすることなくあげてしまいます。

そのときは自分で作らなくても、作った世界で楽しく遊べるということがわかればいずれ自分から手を伸ばしていくかもしれません。
幼少期の子供には「させること」「できること」を目の前でださせなくても、種まきをしておけばいいと考えています。




こういった「創ること」というのは、大きく考えたら「自己表現」というものです。

かつては、実質的に量産型の人間をつくることが現実だった時代もありますが、そこでは「自己表現」というものはさして重視されていませんでした。

いまは学校でダンスが必修化なんてニュースもありましたが、「自己表現」というものが重視されるような時代になってきました。

自己表現の手段というのはいろいろとあるわけですが、別に一人の人間がそれらをたくさん持ってなくてもいいわけです。
ある程度の年齢になったときに、なんとなくでもいいから一個でもその手段があればその人が素敵な人生をおくる助けになるでしょう。

絵が得意でなかったり、好きでなく、身体を動かすのがすきならばそれこそ体操だって運動だって、ダンスだっていいわけです。
しかも、それは別にさしてうまくなくたっていいのです。
自己表現というものがすべて上々の評価求めなければならないわけではないですから。
なので、自分でそれが好きならいいのですね。

そういう意識に大人が立ってあげると、プレッシャーを感じやすい子供というのはだいぶ楽になります。

まだ、2歳10ヶ月は苦手なこと、できないことというのがたくさんあっていい年齢です。
なので、「やらせよう」という意識を大人の方がどこかにおいてしまうことで、その子のあるがままの姿、成長というものがでてくるのではないかと思いますよ。

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-396.html
『クレヨン』 以前にこんな記事を書いたのを思い出しました。直接関係ないですが参考までに。
関連記事

● COMMENT ●

私も2歳半の娘に対して同じように気になっていたのでとても参考になりました。今はあまり興味が無いんだなぁと受け止めてるつもりでも、児童館などでもっと月齢の低い子が伸び伸びとお絵描きしているのを見るとつい比べて羨ましく思ってしまうこともあります。
過去記事の「クレヨン」も改めて読んで楽しそうでウキウキしてきました。あまりにお絵描きしないのでここしばらく片付けっぱなしでしたが、明日久しぶりに落書き帳とクレヨン出してみようと思いました!

No title

おとーちゃんさん、お忙しいなかご回答ありがとうございました。

どうしてもこどものために!という考えになってしまって、
自分が楽しむということ、できていなかったと思います。

こどもが好きなことを私も一緒に楽しんでいこうと思います。
本当に、ありがとうございました。
暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。

今日、5歳(年長)の息子の参観日でした。クラス活動で、絵を描いたのですが息子は隣の子の絵を見てまねてかいていました。花瓶を粘土で作ったものを飾ってあったのでずがそれも席が近い子のまねとわかりました。
想像力が乏しいのかな?なんだかがっかりとした参観日で、おとーちゃんさんのブログに助けを求めていたらこの記事に出会ってすこしほっとしました。
幸い、今、彼の中で絵を描くことは流行っているので隣に座って楽しく絵を描こうと決心しました!私も絵や粘土など自己表現するのが得意でないので息子には同じ思いをさせたくないなーと思ってしまいます。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/tb.php/637-0a019021
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

相談 動物の残酷なシーン(2歳) «  | BLOG TOP |  » 相談 親が嫌でなければどこまでも要求を聞いていてもいいのか?

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (1)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (75)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園 (88)
日本の子育て文化 (162)
おもちゃ (26)
叱らなくていい子育て (9)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (7)
おすすめ絵本 (22)
食事について (15)
過保護と過干渉 (26)
満たされた子供 (7)
早期教育 (19)
我が家の子育て日記 (85)
心の育て方 (89)
相談 (83)
子供の人権と保育の質 (52)
その他 (55)
未分類 (21)
講座・ワークショップ (64)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (8)
子育てに苦しむ人へ (3)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析