2017-06

相談 親が嫌でなければどこまでも要求を聞いていてもいいのか? - 2014.07.30 Wed

7月9日 ゆむさんの相談コメントへの返信









3歳になり第一次反抗期を迎えているように思える我が子ですが、おとーちゃんさんのお陰で、癇癪をかわいい言い方で言い換えるように諭したり、好ましくない行動を「そういうのは意地悪って言うんだよ」と伝え教えることで(そしてそれらは全て息子に安定をもたらしてくれています)、私からのアプローチに自信が持てています。自己肯定感が低いと思われる私にとって、おとーちゃんさんの言葉は多岐に渡って救いです。本当にありがとうございます。

我が子が満たされた子どもであることが自分の喜びなのですが、最近希望を満たし続けていても良いのだろうかと少し悩んでいます。例えば欲しいもの(ミニカー、ガチャガチャ、ラムネ、果物、野菜等)や行きたいところなど、親的に不快がなければ全て希望を叶えても構わないでしょうか?自分的には言いなりではなく、嫌だと思わない要求だけを聞いているつもりですが、OKしているものが多いです。



>親的に不快がなければ全て希望を叶えても構わないでしょうか?

このことは、これまでしばしば述べてきた

「いいなり」にならないために

や、

「親と子は対等であるから、大人が無理をして子供に合わせなくていい」

と言ったことに対して、その逆側から考えたときの感想なのだと思います。
僕はこの反対側からの見方を考えたことがなかったので、たしかにこれについて述べたところいうのは過去記事にもないと思います。


では、あらためてここでそれについて考えてみましょう。

「いいなりにならないためのメリハリ」や、「親と子は対等であるから、大人が無理をして子供に合わせなくていい」という視点では、以前にも述べた
「親自身も快くできることならば快くやらせてあげて、親がさせたいと思わないことならば子供に迎合する必要はない」
というのでいいと思います。
これはさまざまな関わりをする上でのひとつの基本姿勢になるでしょう。

でも、そこから個別の具体的な問題に当てはめていくと、そこには単に「親子間の関わり」上のものというだけではない、現実問題ということが当然でてくるでしょう。

例えば、親が「私は子供がお菓子をいくら食べていても気にしない」と考えていても、そこには虫歯になってしまったり、お菓子でおなかいっぱいになり食事が満足に食べられないとか、慢性的な小児肥満になってしまうなどなどの健康上の問題などがでてきてしまいます。

おもちゃを買い与えることにしても、子供が自分から満足するラインをわきまえているならばかまわないかもしれませんが、なかには「要求しただけ買ってもらって当然」というような習慣を身につけてしまう子もいるでしょう。
そうなるとあとあとの関わりにくさ、子供の難しい姿を招かないとも限りません。

これらは、先にある
「親自身も快くできることならば快くやらせてあげて、親がさせたいと思わないことならば子供に迎合する必要はない」
という基本姿勢の次に個別に出てくる大人が考慮すべき点といえるでしょう。

そういった子供が身につけてしまうかもしれない点などを配慮した上で、大人が快くしてあげられると思っているのならばそれでいいかと思います。

しかし、「親自身も快くできることならば快くやらせてあげていい」ということが、そのままどんな問題にも「私は嫌だと思わない」から無制限にしていいということにはならないはずです。


そのあたりの感覚というのは人それぞれなので、僕がいちいち判断できることではありませんが、もしかするとゆむさんが

>最近希望を満たし続けていても良いのだろうかと少し悩んでいます。

このように感じ始めているということは、そこにそのまましていてはうまくいかないという兆候があらわれているのかもしれませんね。



僕個人の考えですが、幼少期に子供に身につけて欲しいこととして、

「モノを大切にすること」
「食べ物を大切にすること」
「生き物を大切にすること」

などがあります。
学齢期の子供にはここに「お金を大切にすること」というのも加わります。
このようなことは、大きくなったあとあとまでその人間の品性に関わるものですから幼少期からきちんと、親から子へと伝えていきたいもののひとつと考えています。


それらが豊富にあったらば大切にすることが身につかないというわけでもありませんが、こういったモノにまつわることは無制限に得られるような状況では、なかなかそれの大切さというのを実感しにくいものです。

なので、例えばお菓子などは、おやつの時間や食後のデザートの時間などと決めて食べるようにしています。
そういう普段とは違う、イベントや友達が来たときなどの状況でイレギュラーなときがあったりするのも、普段のきまった生活があるからこそそこでの楽しみも増えるでしょう。

おもちゃなども、新奇なものが次から次へと手に入れられる状況では、それで遊び込んだり工夫して遊んだり、大切にしたりということにはつながらないケースが多いです。(必ずしもとは言いませんが)

なので、祖父母などが孫の笑顔を見たいがために次から次へと買い与えるのもできるだけ抑制してもらっています。
ただ、祖父母の気持ちもわからないわけではないので、あまりうるさいようには言わないようにしていますが。
そういうわけで、我が家では親から与えるものに関しては、ただ「欲しがっているから」与えてしまうというのではなく、それなりの意味合いのあるときにしています。
ご参考までに。
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● COMMENT ●

私も分からなくなっていた所だったので、意見を聞けてよかったです!
親側も何でも受け入れるのではなくて、ある程度の線引きを配慮してやる必要性はありますよね。子供が主導権を握って小さい赤ちゃんを抱えたお母さんがいつまでも炎天下の園庭に居るので、園児にそろそろ帰るよう促すと、お母さんがこの子が帰るという気持ちになるまで付き合うんです。という反応で…本当にそれでいいんだろうか?と疑問でした。

私自身もどこで線引きすべきかと迷う場面が多かったので…
また参考に考えていこうと思います

ありがとうございます!

質問への優しさ溢れるお返事本当にありがとうございます。
何度も何度も読ませていただきました。
今後は安易にOKするのではなく、しっかりと考えた上で要求に答えていこうと思います。アドバイスをいただけたことで、そのような場面で考えて決断することも楽しくできそうな気がします。
ちなみにおとーちゃんさんに教えていただいた「いいよー」という言葉、本当に良いですよね。言った自分まで嬉しい気分になるため、今後もできるかぎり「ダメ」じゃなく「いいよー」と言えるように努力していきたいです。

育児に奮闘している日々の中で、悩みをおとーちゃんさんに相談し答えていただける幸せに感謝します。お忙しい中、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致します。

けふじろさん

>お母さんがこの子が帰るという気持ちになるまで付き合うんです。という反応で…

たいていこのスタンスで子育てしていると、子どもが3歳になるころには子どもに振り回され手に負えない状況になってしまいます。大勢の実例を見てきました。
ただ、保育園で時間や関わりに余裕のなく満たされにくいケースでの場合ですので、そうでないようなケースではそうなってしまう率もやや下がるかもしれません。

子どもとの関わりにおいてイニシアティブをつねに大人がもっているというのはとても重要なことだと思います。



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