2017-05

乳児期における「友達関係」について Vol.3  「慣れ」はあるが「訓練」はない - 2014.04.08 Tue

前号では、事前に他児と遊ばせたりする経験を積ませることによって、全般的なほかの子供との関係ができるようになるといったスキルアップということはほとんどない、発達段階から言ってもそういう蓄積というものがさほどなされるわけではないということを述べました。






いまちょうど四月で、新たに保育園や幼稚園に入ったばかりという人も多いと思います。

そういう状況に「慣らしておく」ために、事前に他児と関わる場につれていって経験を積ませておこうというように考える人がけっこういます。
(まあ幼稚園の場合は年齢的に他児との関係というのが可能になっているケースも多いかとは思いますが)


でも、「知らない環境に行って不特定多数の子供と関わるということを経験させて、新年度の新しい環境にも適応しやすくするのだ」というこの種の考え方は、実のところあまり機能していないのです。

この考え方は、あるスキルのパラメーターの経験値を積ませておこうということですが、そもそもそのパラメーター(発達段階)を持ってない子にしたところでその経験値というのは溜まらないわけです。


よく新年度にあたって「慣らし」だとか「慣れる」という言い方をしますが、その特定の環境(人モノ場所)に「慣れる」のであって、「子供全般・子供一般」に「慣れる」というわけではないのです。


なので、あえてそのために赤ちゃんや乳児に事前に訓練をしておくというような必要は、基本的にははないでしょう。



こういった環境への適応や、対人関係というのは個人差の大きいことですから子供により反応はさまざまです。
なかには事前にしたそういう経験が役に立つ子もいるかもしれませんし、逆に返って不安が増大するというタイプの子だっているでしょう。

なので、あまり神経質に考える必要もありませんが、前回も述べたように「無理をして」まで訓練を積ませることではありません。

大人が無理をしたり、子供に無理をさせた経験をしたところで、それらはそうそうプラスになるものでもありません。

乳児期というのは、なんといってもゆったりと安心して過ごせる環境があってこそはじめて、そこでの経験・成長というものが得られるのです。



保育園でも、四月というのは「新しい環境に慣れる」というのが最大の月間目標です。

それまでに保育経験がある子もない子も、やはり小さい子にとっては新しい環境というのは抵抗感があるものです。

最初の数日はずっと泣き通し、ご飯も食べない、昼寝もしないなんていう子もいれば、最初の数日・一週間・二週間はなんでもなかったけど、あるときはたと気づいてそこから不安になり泣くようになるなんていう子もいます。


そんななかで、一ヶ月二ヶ月と時間をかけて、新しい環境(人モノ場所)に慣れていくわけです。

むしろ、新しい環境に抵抗感を感じて普通なのです。
それで当たり前、それが健全とも言えます。

今の人は、子供が「泣く」ということをなんでも悪く捉えてしまいがちですが、新しい環境に抵抗感を示してそれに拒否反応を出すというのは当然のことなので、あらかじめそれを避けるための訓練というものをそもそもする必要などないのです。




まれな例ですが、なかにはこんなケースもあります。

それまで保育経験もなにもないのに、預けられてもまったく抵抗感を示すこともない、親と離れても泣きもしない、月日・時間が経ってもあとから不安になるという様子もない。

こういうケースはちょっと「あれ?」と心配になります。

もともとの気質でこういうあっけらかんとした子もいるのでそういう子ならば問題ないのですが、こういうケースでなぜ心配になるのかと言うと・・。

それは母子関係がきちんと構築されていない、愛着形成に問題がある場合というのがまれにあるからです。

例えば、母親が育児ノイローゼになっていて子供との関わりが希薄だったり、もしくはネグレクトや放任になっているという原因があったり、または自閉的傾向などの発達に問題があって愛着形成が不充分だったりというようなものです。


こういうケースだったら、「あら、この子は新しく入ったのに泣かなくて手がかからないわね」などと楽観はできません。
はるかに高度な援助というものが必要になっていきます。



新しい環境に入って泣いて当然、行きたくないと言って普通なのです。
「ママがいいよー」「おうちがいいよー」と言って当たり前なのです。


ですから、新生活に入る前に「事前に慣れる訓練」のようなものはいりません。

それまでの段階では、たくさん「可愛い可愛い」をして子供と一緒の時間というのをしっかり楽しめばいいのです。

その経験が子供に新しい環境を乗り越えていく力を与えます。
そして大人も「たくさん可愛がってきた」ということに自信をもって、ドーンと笑顔で預けられるといいと思います。
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● COMMENT ●

毎朝号泣

1歳児より保育園に預けています。
3月生まれのため、0歳さん混合クラスで手厚くみていただきました。

保育園に着くと、自分で手を洗い、靴をしまって、お道具箱に自分で荷物を入れ、
「せんせー♪」とあっさり私にばいばーい!して教室に入っていた娘。
迎えに行くといつも絵本に夢中で、なかなかドアまで来てくれなかった娘。

そんな娘も2歳児クラスになり、登園3日目からえびぞり大号泣です。
「ずっと抱っこもできないので、少しおさめてから預けてください」と主任先生から言われ…
抱っこで少し散歩をして「必ずお迎えに来るよ」とお話してみたり、
前任の先生が見かねて赤ちゃんクラスからお迎えにきてくれたり…。

仲良くしていたお友達はほとんど別の1歳児高月齢クラス。
新しい2年目の担任と新任の保育担当の先生で、
少しクラスがふわふわしている感じもあります。

今は娘のことを考えて仕事をセーブし、
できるだけ人の出入りの少ない時間を見計らって登降園をしています。
(朝夕は2クラスが同じ教室にいたり、先生がバタバタしているので)

「さみしくてちょっと泣いちゃった」
「おかーさんがお迎え来てくれてうれしかったーありがとー!」
「おかーさんがよかったの…」
「おかーさん、お仕事がんばって、お迎え来てくれたの?」
など帰ってからはたくさん自分の思いを話してくれます。

「がんばったね。えらかったよ。」
「お母さんも大好きだよ。」
「お母さんもお仕事がんばったよ。」
「お仕事終わったらすぐ迎えに行くからね。大丈夫だよ。」
など抱っこしながら、声かけし、受け止めているつもりです。

去年の日記を見ると、風邪で半分以上は休みながら、
泣かずに初めて一日過ごせたのは5月の末。

まだまだ4月始まったばかり。
今年もそれくらいまでかかるのかな、と思いながら、
初心に帰ってしっかりフォローをしていこうと
改めてブログ読ませていただいています。
『保育園にあずけているときのフォロー』も読ませていただきました。

今回のような記事を読むと、
預けると決めたのならきっぱり預ける!
自己主張ができるのは成長成長~
と思う反面、無理をさせているんだよね…
まだまだ安心感で満たしてあげられてないのかなぁ…?
と不安な思いにもなったりします。

全然きっぱり預けれていないですね…笑

今日のお迎えはどうかな~
帰ったら絵本を読もう~と朝約束したので
そのお話をしながら帰ろうかな^^
週末いっぱい遊ぶお話もいいかな~

No title

こんばんは。

お忙しい中、更新ありがとうございます。

今回の記事の主旨とは少し異なりますが、保育園の環境に慣れるのは、自分が思っていたよりももっと時間がかかるしいろんな子がいるんだな、とわかり良かっです。

先日のアイデンティティーの記事は、息子に対してはもちろんのこと、自分に対してもとても参考になりました。

あとは、「子育ては意外と単純。ご飯を食べさせて、寝かせて、キレイにして、、、」の言葉にも、ホッと気が抜けて(息子が保育園に通い出して、知らないうちに力んでいたので)良かったです。

いつもありがとうございます。
お返事は、不要です。

まさに悩んでいました

おとーちゃんさんのブログの更新が楽しみで、毎日パソコンを開いているこの頃です。いつも本当にためになる情報をありがとうございます。
むーちゃん、入園おめでとうございます。ブログでむーちゃんのことを読ませていただいていたので、何だかその成長が自分の子のように嬉しく感じました。
 

以前も、分離不安の強い娘のことで相談に乗っていただきありがとうございました。

今回の記事が、あまりにもいま私の悩んでいることとドンピシャだったので、思わずコメントしてしまいました。

今月末に引っ越しを控え、幼稚園入園を遅らせて、九月から入園予定です。
娘は三歳三ヶ月になりましたが、相変わらずママ、ママで、離れると不安がります。ただ、少しずつ親戚の家などには預けられるようになってきていました。
9月を目標に、少しでもひどい分離不安を軽減させようと、心理相談に行ったり、週一で預かり保育を申し込んで今週からスタートしたところです。

心理相談では、発達検査をしていただき、発達障害の心配は全くない、むしろ発達は極めて良好と言われました(精神年齢4歳4カ月、IQ137)。
強い分離不安に関しては、遊戯療法を試していきましょう、ということで、これからそれがはじまるようです。

今悩んでいるのは、週一の預かり保育のことです。
入園予定の幼稚園とは全く別のもので、NPO法人による、いわば
森の幼稚園のようなもので、少人数で野外で自然とふれ合って遊び、4時間ほど預かってくれます。一度私も付き添いで参加し、その時は楽しそうにしており、娘自身が、ママがいなくても行きたいと言うので入園を決めました。
先日、初めて娘一人で参加させましたが、車を降りる時点で半泣き、先生に引き渡す時は大号泣で山の中に消えていきました。その後昼まで泣き続け、お弁当も食べられなかったようです。でも、山を降りる帰りは泣かずに、少しずつ遊びにも参加できたということで、迎えに行くと、「帰りは、もー泣くのはいいかなーって思って、泣かずに歩いてこれたよー」と、ニコニコ満足げに帰って来ました。

こんな状態なのですが、また次回も大号泣なのは目に見えています。私としては、他のお友達と遊ぶ訓練などは全く考えているわけではなく、ただ、親と離れることに対して、少しずつ慣れて行ってほしいという思いでいるのですが、これも娘にとってはおとーちゃんさんの言う、「必要のない訓練」になってしまうのかと、今まさにタイムリーに悩んでいます。
森の幼稚園の先生たちは、本当に保育に関してもプロだなぁと感じますし、子供ひとりひとりにきちんと向き合い、尊敬できる方ばかりで、できればここで娘にはいろんな楽しい体験をさせてあげたいと思います。でも、この預けられるという体験が、九月の入園にどう影響するのか分からず、かえって問題を大きくしてしまうのではないかと心配です。

ちなみに、心理相談の先生には、森の幼稚園の帰り娘のの様子が非常に達成感に溢れており、泣いたけど頑張れた、できた、ということが嬉しい様子なので、次回も大号泣でもぜひ行った方がいい、と言われています。

私としては、ぜひとも行ってほしいという思いの反面、あんなにママー!と大号泣大絶叫する娘を見るのも辛く・・・おとーちゃんさんは、これも、しなくていい無理、いらない訓練、と思われるでしょうか?

お時間のあるときでいいので、ご意見をお聞きしたいです。


No title

一連の記事、非常に興味深く読みました。

息子が1〜2歳の頃、まさに、無理して1ヶ月ほど育児広場を毎日のように行脚しました。ひとりっ子だし、遊ぶ機会も無いとなーという動機でした。
別にトラブルとかは起きなかったのですが、息子も楽しそうではなく、親子共々、苦行以外の何物でも無かったので、早々に諦めて、空いた公園遊びに切り替えた記憶があります。
何というか、息子自身も楽しくないし、人付き合いが苦手な私が新たな場に抱く警戒心が伝染して不安になり、楽しくなさに拍車がかかる感じでした。
子供って敏感ですね。

一連の記事で、その辺りが発達段階とリンクしながらまとまって言語化されていたので、とても頷きながら読ませていただきました。

ちなみに新しい環境に慣れていないのに、泣かない子の方が心配と言うのは、私も本当に痛感しました。
息子はまさに例示のようなタイプで、3歳で保育園入園した時には泣かずに毎日登園し、保育園の先生も元気にやってますよと言われ、胸を撫で下ろしていたら、1ヶ月後くらいから、どんどん表情が無くなって笑わなくなり無気力に虚空を見つめてる事が多くなりました。

心配になって駆け込んだ子供向けの精神科で、何らかの理由で母子分離が遅れている事による母子分離不安ですと言われ、ケアに心掛け、表情が戻ってきたのですが、そうなると登園時に泣くしゴネる。
泣くというのも自己主張で甘えの一種なのかもしれません。
いくら泣かれてゴネられても、あの表情の消えた顔を思えば、数倍マシだと思えます。

人間、本当にヤバくなると表情が抜け落ちるのだなと、泣いて親に甘えられてるうちは大丈夫なのだなと、思いました。

泣くということは悪いことではないということを、発信して下さったおとーちゃんさんの記事に本当に共感しました。

長くなってすいませんでした。返信は不要です。

myuさん

たしかに小さい子にとって、親から離れて集団で過ごすというのは簡単なことではありません。
でも、大好きなお母さんお父さんに大切にされているという実感がきちんとあれば、それはみんな乗り越えていけることです。

一日一日が成長です。
戻ることもあるけど、子供にとっては、昨日より今日、今日より明日はいい日になりえるのです。

失敗も成功もどちらも成長の証です。
きっとお子さんも乗り越えていけますよ。

No title

続けてのコメント申し訳ありません。

補足ですが、週一の預かり保育の後、約一週間経ちますが、(明日がまた行く日です)娘の様子が明らかにおかしいです。慣れていたはずの場所や人でも、私にしがみついて怖がったり、外でもだっこだっこで泣き出します。平気で預けられていた実家でも、私がほんの少し出掛けようとするだけでぐずり、置いていけません。
昨夜は夜中にぐずり、何度もトイレに行きたがり(もちろん出ないので、出ないと言ってまた泣く)2-3時間起きていました。

預け始めには、こんなこともあると気長に構えていれば良いのでしょうか?

それとも、たった4時間預けられるだけでも今の娘にとって負担が大きすぎるのでしょうか?明日、こんな状態の娘を連れていって良いものか分かりません。

はなゆきさん

3歳3ヶ月ということであれば、通常の発達段階から言って年齢には不足はないと思います。
あとは個別の状況ということになりますが、心理相談の先生が見てくださっていてその判断の上なのですから、それに従って様子を見ながら対応していけばそれでいいと思われます。

もし、それによってなにか影響や問題が現れてきたら、心理相談の先生やそこの幼稚園の先生と話し合いながら解決していけばいいのです。
問題がおこらないようにと、あらかじめ予防線を引く必要はありません。

森の幼稚園の先生には、お子さんのそういった特質について伝えてあってその上のことなのですよね?でしたらお子さんの力とそこの大人を信頼して預けてみるのが子供の成長発育のためによいのではないでしょうか。

ありがとうございました。

お忙しい中、お返事ありがとうございました。
先生と、子供の力を信じる、そのおとーちゃんの言葉に励まされて、結局出席させました。
結果、着いたとたん私にしがみついて泣き出し、大泣きの大騒ぎ・・・必死にすがり付く娘を先生が私からはがして連れていきました。
そんな調子で、やっぱり今の娘には無理をさせすぎたのか・・・と思いましたが、今回はしばらくしたら泣き声が聞こえなくなりました。前回は何時間も泣いて過ごしていたようですが、今回は泣いたのは初めだけで、先生とも仲良くなり、遊びにも参加できたようです。
迎えに行ったとたん、「今日はなかないでお弁当ぜーんぶ食べちゃったんだよー」と、鼻水と涙の跡をほほに残しながら報告してくれた娘が、ちょっぴり頼もしく見えました。

カウンセリングを必要とするほどの分離不安があっても、こうやって子供を信じることで、子供自身の力で乗り越えて行けるのだと、心底思い知らされました。本当におとーちゃんさんのおっしゃるとおりです。今までの私は、娘の力を全く信じず、絶対できない、こんな不安そうな娘には無理と思い込んでいました。今回の娘の様子を見て、おとーちゃんさんの過去記事でおっしゃっていた「上限を決めつけない」「心配の先取りをしない」などの言葉が、こういうことなんだ!と、本当にストーンと心に入りました。

おとーちゃんさんのブログに、どれほど助けていただいたか分かりません。おとーちゃんさんの言葉を信じてよかった、おとーちゃんさんのブログに巡りあえて本当に良かった、この宝物のようなブログを見つけられた私を誉めてあげたいくらいです(笑)

これからもまだまだ娘も私も試練が続くでしょうが、今までと全然気持ちが違います。子供は、自分で乗り越える力をちゃんと持っている、それを心から信じて、ドーンと送り出していきたいと思います。

むーちゃんも頑張っているとのこと、何だか目に浮かぶようです。むーちゃん、頑張れ!

お忙しい中、見ず知らずの人の相談に、いつも本当に親身になってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。

これからもブログ楽しみにしています。

子供が会いたがっているのは・・・

はじめまして。いつも勉強させていただいています。友達の与え方に悩んでおり、こちらにコメントさせていただきました。

長文になってしまいました。申し訳ありません。お時間のある時にでも、ご一読いただければ・・・幸いです。

25ヶ月の息子がいます。外国で子育てしています。
保育園などには通っていませんが、週に1度、一時保育(担任1人、子供は最大3人)に4時間ほど預けています。
子供はどちらかといえば「育てやすい子」のようで、今まで子育てで大きなストレスを抱えたことはありません。一時保育の先生には、「この子を見ると、幸せに育っていると感じます。心配ないですよ」と言われています。

同じ位の子供がいると「オトモダチ~」と大人に向かって言いながら近づいていきますが、一緒には遊びません。オトモダチの存在を通して、大人と交流したい時期なのかと思っています。
ちょっと年上の子供だと上手に遊んでくれるので、一緒に遊びにまざったりもします。

悩んでいることは、近所の女児(25ヶ月)と遊ばせるべきかどうかです。

その子の母親と気が合い、よく公園やお互いの家で遊びます。
が、その女児にはかなり暴力的な所があります。うちの子は、おっとりしているので、いつも被害を受けるばかりです。月齢の低いうちは、すぐ引き離すこともできましたし、「この女の子は元気のいい子だ」程度の認識でした。最近は女児の力もついてきたため、引き離すのも一苦労です。
月齢があがるにつれて、何か異常だと感じ、色々な子育てブログや本を読むうちに「この女の子は満たされていないのかもしれない」と思うようになりました。

女児の母親の育児の仕方で受け入れられない部分も多々あり、正直に話すべきか、距離を置くべきか、今までのようにつきあうべきか悩んでいます。

受け入れられない育児の癖は。

1.何か問題があるとすぐにお菓子を出す。
女児が息子に暴力を振るった後、女児をしかると手がつけられないくらい泣き叫ぶので、お菓子で落ち着かせる。私が息子を抱きしめている最中でも、息子の顔の前にもお菓子をもってくるので、息子も思わずお菓子に気をとられてしまうのがとても嫌です。

2.女児が思い通りに動かないと、脅す。怒鳴る。
例えば、一つのおもちゃで一緒に遊べない時に、女児に向かって「一緒に遊べないなら、お母さんはあなたがこのおもちゃで遊べないようにするよ!」などと怒る。私は一緒に遊ばなくてもよいと思っているので、女児に対して申し訳ない気持ちになります。

3.女児よりも、私の息子を可愛がるように、見える。
私が嫉妬するくらい、なぜか私の息子に激甘です。もちろん女児を愛しているのは分かるのですが、女児に対してはかなり厳しいことを要求しているのに、息子に対しては優し~く対応しています。一緒にいると、女児が不憫です。そういう時、女児は底冷えのするような目で、女児の母とうちの息子を見つめています。
「うちの子をこんなに可愛がってもらっちゃって女児ちゃんが嫉妬しちゃうんじゃない?」などとやんわりと伝えてみたこともあるのですが、通じませんでした。
どこかへ行く時など、さっさとうちの息子を抱っこして連れてってしまい、女児の手を私がひいて行くことなどもあります。

4.女児が外でごねると、女児を置いて陰に隠れてしまう。

などです。

また、仕事の都合で、女児が5ヶ月の時から10ヶ月間は昼間は義母が女児の面倒を見ていました。その後、保育園に預けたところ女児がうまく適応できずに、彼女が仕事を辞めて女児の世話をすることにしたそうです。

いろんな状況の積み重ねで、女児は相当ストレスがたまっているように思えます。

女児は、明らかにやっては悪いと分かっていながら、やってはいけないことをやるようです。
例えば、砂場で遊んでいて、一度人に向かって砂を投げてしまって怒られると、次はニヤッと笑ってから、もう一度人に向かって投げる、というのを繰り返したり。(それがとても投げやりな遊び方に見えます)

また、女児の母親は「うちの子は息子ちゃんのこと大好きで、いつも会いたいって言っているのよ~」と言うのですが、これさえも女児が母親の機嫌取りに「会いたい」と言っているだけのような気がしてきました。
それであれば、これからもっともっと息子に対して暴力的なことをするだろうと感じています。

また、女児の機嫌が良い時でも、息子との適切な距離の取り方を考えずにずかずか近寄って突然息子を抱きしめて振り回し、押し倒してしまったりする(それが女児なりの愛情?表現らしいのですが)ので、息子にとっては女児と遊ぶのはあまり良くないことなのではないかと思っています。

息子と話をすると、「今日、女児ちゃん、会う。女児ちゃんの家、行く」などというのですが、女児と会いたいわけではなく、女児の母親と会いたいのではないかと思います。

この月齢で友達と遊ばせることにあまり意味がないと考えると、正直、もう遊ばないほうがよいような気がして・・・悩んでいます。

はなゆきさん

子供は親の前での姿と、親のいないところでの姿というのは大きく変わります。

親は通常、親の前にいる子供しか見ていないので、どうしたって依存している状態の子供を見ることになり、能力を低く見積もることになってしまいます。

社会性がついてくる段階になると、「親の介入しない自分の社会」というものを持てるようになるのですが、これは親のほうが「可愛い子には旅をさせろ」「獅子は千仭の谷に・・」というやつをしないとその力を発揮できないので、今がちょうどそのときだったのでしょうね。

あとは家庭と外の社会のバランスを取りながら成長していく段階になったということです。

親としてはちょっと寂しいですけどね!

しうママさん

その女の子はかなり大変なケースだと思います。

この段階でそのような関わりを重ねていて、今後も変わらないとするとさらに深刻になっていくことでしょう。


この場合僕が思うのは、「しうママさんは無理をしない」ということです。


これがその母親本人からの相談ですとか、担当している保育士ですとかの、その子に積極的に関われる立場だったらばまた違いますが、しうママさんのように知り合いという立場からではいかんともしがたい部分があります。


おそらくその親子はここ1年2年のうちに母子関係を改善しないと、かなりあとあとまで引きずる問題となるでしょう。
1~2年のうちに母親が関わり方を変えようとしない限り、ずっと問題を起こし続ける子供になる可能性があります。

しうママさんとそのお母さんが非常に親しい関係であるならば、なんらかのアドバイスをしてあげるということもできますが、わりと子育てはデリケートな部分もあって、親しい間柄ですら親切がアダになって返ってくるということもあります。


もし、アドバイスできるのであれば、1~4のどれもが良くない関わりです。
それらを減らして、くすぐりや可愛がるといったプラスの関わりを多くしていくといいでしょう。

おそらくは赤ちゃんにするような可愛がり方をしないと、これまでのマイナスの積み重ねを解消することは難しいかもしれません。


ですが、先に述べたようにしうママさんの立場から無理をする必要はありません。

3の姿が出ている人には、ちょっとやそっとのアドバイスではなかなか響きません。
またその母親本人だけでなく家族の意識も必要です。

遊ばせるにせよ、距離を取るにせよ、しうママさんが無理をしないで自分の気持ちに素直に従っていいと思う方を選ぶのがいいでしょう。

ありがとうございました

お忙しい中、長い相談の文章を読んでいただき、また丁寧にご返信いただき、本当にありがとうございます。

細かいアドバイスを拝読し、自分でもよくよく考え、少し距離を置いてみることとしました。
決心したら、とても気が楽になりました。

私が住んでいる国では、専業主婦であっても子供が1歳半を過ぎたら保育所に預けるのが当たり前です。
まだ保育所に預けられておらず(一度預けられたが、戻ってきた)昼間一緒に遊べる女児は、子供にとっては貴重な遊び相手だと思っていました。
たとえ乱暴でも、保育所に行けばもっと乱暴な子もいるから・・・と、「練習」のつもりでした。
息子が女児の母親にとてもなついている姿を見るのも、実は、私にとって大きなストレスでした。(ばかみたいな話ですが、女児の母親に嫉妬しています。)一度、そのせいでイライラして、何でもないことで息子に当たってしまったことがあり、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

自分の気持ちに正直になるならば、やはりあまり会いたくありません。
また専門家でもない私が、下手に女児の母親にアドバイスして、事態をややこしくするのは望ましくありません。
(機会があれば、「くすぐり遊びが、子供の心の成長にとってもいいんだって~」のように、女児の母親の育児方法を否定しないで伝えられそうなことは、お得情報的に伝えてみます。)

女児の母親のことも、女児のことも、個人的には好きなので申し訳ないのですが、これで私と息子との関係がこじれては本末転倒です。

女児とは同じマンションの同じ棟なので、完全にシャットアウトすることはなかなか難しいと思いますが、積極的に会うことは避けようと思います。

本当にありがとうございました。

その後のご報告と、相談があります。

先日は、あたたかい、そして適切なアドバイスをありがとうございました。
森の幼稚園に行かせることを私が諦めてしまいそうな気持ちでしたが、おとーちゃんさんの言葉に勇気付けられ、続けることができています。おとーちゃんさんがアドバイスしてくれなかったら、私は絶対に根負けしていたと思います。

その後、週一で出席させ続け、(と言ってもまだ五回ほどですが)、先生ともお友達とも馴染み、いつもお迎えの時は上機嫌です。朝の引き渡し時も、サッと私がいなくならなくても、先生に自分からだっこしてもらいに行ったり、多少ぐずっても、自分から「ママばいばい」とできるようになっています。もう泣き叫んで引き剥がされることもなく、日中も笑顔がたくさん見られて、楽しくて仕方がない様子が、娘からも先生の報告からも伝わってきます。帰りには、「もっと幼稚園で遊びたかった、明日も幼稚園来たいよ」なんて言うくらいで、あのいつも人見知りのママから離れないあの子はどこへ…?と思うほど、生き生きしています。

ですが…幼稚園にいる間の泣きや不安がなくなるのに反比例して、登園前の不安な様子が半端なくなってきています。毎日毎晩、今日は幼稚園に行く日か、明日は行く日かと心配し、行くと分かるともう起きたときから号泣し始め、ごはんも喉を通らず、しまいには嘔吐しだします。でも、それでも連れていくと、車の中でもべそをかき続け、でも離れるときにはわりとあっさりしており、帰りには絶好調…こんな様子が続いています。朝と帰りのあまりの娘の違いに、私も戸惑います。こんなに楽しそうなのにどうして行く前ばかり不安が募って吐くほど心配するのか分かりませんし、これは行かせない方が良いのか、それでも続けていいものか、それも分からなくなります。

でも、やはりそれでも気持ちを受け止めつつも、でも幼稚園は行くよーといったスタンスで今は通しています。
週一で出席というペースも、かえって娘にとって不安を増してしまう感じもするので、来週からは週に2日にする予定です。

幼稚園に行っている間もママのことばかり考えて遊べないとか、不安で泣き叫んでいるとかなら分かるのですが、全くそうではないのにどうしてこれほど心配するのか、私は親としてどういう態度や心構えで望んでいけばいいのか、おとーちゃんさんのご意見をお聞きしたいです。

お忙しいところ本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

No title

こんにちは。先日は相談(「子供があいたがっているのは・・・」4月19日)に乗っていただきまして、ありがとうございました。

件のママ友と距離を置く決心をしたとご報告させていただきましたが、共通の友人も多いことから、その後もなんだかんだと顔を会わせることが多い毎日です。

そのママ友と育児について話をしていたところ、彼女は
「母親が他人の子供を可愛がる姿を自分の子供に見せるのは、子供の成長に良い。だから、自分の子供の前で他の子を可愛がるようにするのが良い」
と言っていました。
育児教室で先生が言っていたそうです。
だから彼女は、意識して他人の子供を可愛がるようにしているそうです。

私にとってはあまりにも斬新な考えだったので、それは本当なのかと色々と調べたのですが、よく分からないままでした。
おとーちゃんさんは、この説、どう考えられますか?

件のママ友の可愛がり方は極端すぎる(他人の子にキス等もしてますし、他人の子のために自分の子を我慢させることも多いです)ので、あまり良い影響はないだろうと思いますが。
そうではなく「好い塩梅の可愛がり方」ならば、自分の子供に対して良い影響があるのでしょうか?

先日のご相談で『3.女児よりも、私の息子を可愛がるように、見える。』としたところ、『3の姿が出ている人には、ちょっとやそっとのアドバイスではなかなか響きません。』と答えをいただいていたこともあり、 おとーちゃんさんのご意見をうかがうことができたら・・・と再度コメントさせていただきました。

切羽詰まった相談ではないので、お返事は後回しにしていただいてもかまいません。

どうぞよろしくお願いします。

はなゆきさん

お子さん本人には聞きましたか?

行きたくないと泣いているときはもちろんイヤというでしょうけれども、普通のときや、その絶好調の時に聞いてみてもそれでも娘さん自身が行きたくないというのであればやはりそれが正味のところなのでしょうし、そういうときは行きたいと答えるのならば、今後の慣れで乗り越えていく(自分の意志があるので)ということもそれなりに期待できるでしょう。


>週一で出席というペースも、かえって娘にとって不安を増してしまう感じもするので、来週からは週に2日にする予定です。

たしかにそういうこともあると思います。
それでサイクルが安定することで慣れてくればいいでしょうし、もしそれでしばらくしても同様の状況が続くのならば、かかっている心理士の先生にまた相談してみて今後のことを決めるのが良いのではないかと思います。
ちょっとこのケースに関しては個別の要素が大きいようなので、それ以上のことは僕からは何とも言えません。

どうしてもいかなければならないというものでもないのですから、あまりにお子さんの負担になっているようであれば、当面見合わせてみるというのも充分考慮していいことだとは思われます。

子供との接し方について

子育てに悩んだとき毎回おとーちゃんのブログを参考にさせてもらっています。
今回は子供の接し方について悩んでいて相談させていただきました。

9か月から保育園に通っている2歳10か月の男の子のママです。
先日保育士さんより他の子どもたちの輪の中に入ってはしゃがない、冷静に見ている時があり気になる。と言われました。
保育士さんも自分たちがその中に入ってみんなで遊んでいる雰囲気作りをして少しずつ慣れていくようにします。といい私もさほど気にせず、他のお友達とも年齢を重ねるうちに少しずつできてくるだろうなーと思うくらいでした。
子供は活発で体を動かすことが好き、好奇心旺盛、人見知りをしないが気が強いわけではなく穏やかな性格だと思います。
ただ私の前では時々わがままになったりしますがついつい受け止めて
しまってます。

それを家族のものに話すと、私が子供をかまいすぎるので一人で遊んだり、自分から輪の中に入るころができなくなっているのでは?
しばらく子供がかまってかまってと来ても、相手にせずほっておけばいい。と言われました。
それと、私がいない時に遊んでいた時に(祖父母宅で)話しかけて応えてくれる人、相手にしてくれる人のところばかりに行っていた。と言われました。がそれがそんなに気になるようなことなのでしょうか?

私が改善しようと思うところは、今までは夕食準備中も遊んでと来たり、ご飯も途中でママのおひざがいい。と甘えていて私もそれにこたえていたのですが、その部分をきちんとメリハリをつけて、相手にしないようにして夕食を作ったり一人で椅子で最後まで食べれるようにしていかなけ
れば、子供の為にもならないと思っています。

でも時間がある時に遊んでーと来ても無視するとか、ほっておくやり方が私にはできそうにありません。実際、子供と遊ぶのは楽しいし笑顔が見れるのが自分の喜びでもあるからです。
それにそのほっておく=無視するようなやり方がいいとは思えないからです。
平日は保育園に行っているし、お休みの日はできるだけ子供と遊んだりしたいなぁと思って接してきたので、他の家族からのこのような意見に戸惑っています。







しうママさん

実はこの、「自分の子供をかえりみないのに、他者の子供を可愛がる」という状態になる人はときどきいます。

このケースというのは、自分自身に自己肯定感が低い人、自身の生育歴のなかで適応的な姿(いい子)を求められてきた人などに多いようです。

なので、子供だけ、子育てだけの問題でないことが多いので、ちょっとした子育ての方法を学んだら変えられるというようなものでなく、根深いものであったりします。

ですから、他のお母さんからの「こうしたらいいみたい」というようなアドバイスというものでは、なかなか改善できないことも多いので、無理をしないで距離を置くことも選択肢という提案をしました。


>「母親が他人の子供を可愛がる姿を自分の子供に見せるのは、子供の成長に良い。だから、自分の子供の前で他の子を可愛がるようにするのが良い」


おそらくこれは、自分の子供の前で、他の子と自分の親が仲良く関わるのをみて、子供がその子との関わりに抵抗感を感じずに友達関係に入りやすいということを指しているのだろうと思います。


それをそのお母さんは、自分に合わせて拡大解釈して、自分の子供を放っておいて他の子を可愛がる(一種の我が子からの逃避)ということの後付けの理由としてしまっているのでしょう。



このお母さんが、僕の言うこのようなケースに当てはまるかどうかはしかとはわかりません。

ときどき、我が子との相性が合わなくてうまくかかわれないということはあります。

ただ、他児を可愛がることに逃避をしているようなケースは、これは単なる相性のものではなくその人の生育歴から関わっているというとが多いです。

僕も保育士としてこのようなケースといくつかであっていますが、保育士の立場があってそこからのアプローチだとしても、この種の対応はとても難しいです。

必要なのは家族の理解とサポートなのですが、これは人それぞれなのでまた難しいのですよね。



他児を可愛がるということが逃避であると同時に、我が子にその様子を見せつけることで、「あなたもあんなふうに可愛くならなければ可愛がってやらないよ」という一種のあてつけの行動でもあるようです。


自身の生育歴において、可愛がられなかった(もしくは適応的な行動を求められすぎて自分を認めてもらう経験の少なかった)ゆえに自己肯定感の低い人は、我が子に対してこの種の思考になることがあるようです。


大変悲しいことに、可愛がられなければ子供はいつまでたっても、いくらあてつけをされても可愛くはなれないのだけどね・・。

No title

再度のご丁寧なお返事、ありがとうございます。

>自分の子供の前で、他の子と自分の親が仲良く関わるのをみて、子供がその子との関わりに抵抗感を感じずに友達関係に入りやすいということを指しているのだろうと思います。

なるほど!!確かにそうですね。大好きなお母さんが、仲良くしているお友達なら、僕が仲良くしても大丈夫そう・・・と考えてくれそうですね。
新しいお友達を前にして息子が委縮しているようにみえるときなど、試してみようかと思います。


>他児を可愛がるということが逃避であると同時に、我が子にその様子を見せつけることで、「あなたもあんなふうに可愛くならなければ可愛がってやらないよ」という一種のあてつけの行動でもあるようです。

女児の母は、よく
「女児も、しうちゃんみたく可愛く甘えてくれたら~」
「まだ2歳なのに、拗ねかたは大人の女みたいなのよ」
「私は甘えてほしいのに、甘えてくれないの・・・ひねちゃってるんだから」
などと言います。
その言葉のほとんどが女児に聞こえているはずです。

なんでそんな言い方をするのか(しかも女児の近くで)と疑問に思っていたのですが、一種のあてつけだと思えば納得できます。

>大変悲しいことに、可愛がられなければ子供はいつまでたっても、いくらあてつけをされても可愛くはなれないのだけどね・・。

女児があまりに不憫です。
最近、完全に交流を断つこともできないし一緒にいるときだけでも受け止めてあげる声かけをしよう・・・と、少し意識して優しく接してみました。そうしたら、女児に唾を吐きかけられるようになりました。
甘えてきたな~♪可愛い笑顔がでてきたな~♪と思ったら、なんの脈略もなく突然そんなことをします(苦笑)
試されてるのかと思い怒りはしませんでしたが、やっぱり気分は悪いです。

こうなってしまったら、私が女児の親だったとしても、心からは可愛がってあげられなくなりそう・・・と感じました。

女児の母も、自分が女児から逃避しているとは気付いておらず、女児との関係に本気で悩んでいるようなので、なんとか力になれるならなりたいですが、いかんせん私では力不足なようです。
(なにより、私だって毎日悩みながらの子育てです。うちの子の穏やかな気質のおかげで、ずいぶんと助けられていますが。)

こちらでは、叱らない子育ては日本以上に一般的でないので、叱らない子育てを上手く伝えるすべがありません。
(最近やっと「子供の心のコーチング」に近い子育て論がベストセラーになったくらいです。女児母の家にもその本があり、赤線がそこらじゅうにひいてありました^^;それなのに、なぜ・・・)

おとーちゃんさんのサイトを紹介してあげたくても、現地語に訳してあげることもできず。
いつか、このサイトの内容を日本で出版して、こちらでも翻訳して出版してほしいです。

※いつも、コメントが長くなってしまってごめんなさい。お返事はいりません。

たまごさん

『乳児期における「友達関係」について』1~3

の記事は読みましたか?


2歳10ヶ月の子供が、自分から率先して他児の輪の中に入っていかないからといって、僕は何も問題を感じません。

むしろそれを大人が望むことによって、出てきてしまうことのある弊害の方を心配するくらいです。


2歳10ヶ月というのは、集団における社会性というのを本当に必要な時期ではありません。

この1年後であってすら、それはできていればそれはそれでいいけど、できなくても不思議はなにもないというようなレベルです。

この2年後になっても、まだどうしてもできなければならないということでもありません。

この3年後の5歳年中クラスで、好みであまり人とつるむのが好きではないということがあっても、おおむね必要なときに問題のない程度に他児との関わりがとれていれば、それで及第点くらいであると僕は考えます。

また、保育所保育指針と照らし合わせてみても、ほぼそういうくらいの見解となっているでしょう。


その保育園がどのような状況を見てそのように伝えているのかというのが、僕からはわかりません。

もしかすると、もっとなにか深い意味合いがあるのかもしれません。


そうであるならば、別ですが、単に他児との関わりに消極的という程度のことであるならば、気にして子育てを迷走させてしまうよりも、暖かくその子の個性、現状を肯定し見守って成長を待つのが僕はいいと思います。


子供を自立に向けたアプローチを意識するというのは悪いことではありませんが、それを上記のように「他児とうまくかかわらせるために必要」などと考えてするのは、僕に言わせれば迷走して、なにか別の問題を引き起こすリスクが高いと感じてしまいます。


「依存」で検索してもらうといいのだけど、依存では確かに困ります。

でも、2歳でしかも普段保育園で頑張っている子が、「ママのおひざでご飯食べたい」と言ってもなんの不思議もないことです。

依存や過保護はこまるけど、子供にとってそれが依存でなかったとしたら、それは受容として機能していることです。

それをいたずらに奪えば、別のところでネガティブ行動がでる可能性があります。



依存になっていたら少しずつ直そうとするのも悪くはありません。

でも、「2歳になったら一人で座って食べられるべきだろう」というような世間一般としての規範に当てはめる必要というのはないのです。

そのような、「○○すべき」「○○してはならない」的な子育ての考え方は、結局のところ縛りになって子育てを辛いものにしてしまうことも、多々あります。

そのあたりよく見極めてなさってください。

ひとつ判断基準を書いておきましょう。

保育園でも、先生のお膝に乗せてもらわないと昼食を食べていないと言われていますか?
そこまでいかなくても、食べる意欲が低いとか、食べないとかありますか?

もし、そんなことはなかったとしたら、お子さんには本当は自分で食べられるだけの力が備わっているということです。
家庭でお母さんに対する甘えとしての姿はでているとしても、本質的には食事を自分でできる能力というのはことさら強要しなくてもできているということですね。




ちなみに「無視」というのは最悪ですよ。

「忙しいからいまは相手をできないよ」というなり、「自分で遊ぶことも大事だと思うから、いまは自分で遊んでてね」などと伝えて相手をしないというのならばいいですが、無視をして相手をしないというようなことは、子供の情緒などを破壊するような行為です。


確実に問題行動をだします。

マザーテレサが言っています。
「愛情の反対は憎しみではありませんよ。無視することです」



僕としては、子供にできる姿を現時点で求めるような関わりではなくて、もし過保護過干渉になってしまっているというような傾向があるのであれば、そこを大人が気をつけるということ。

甘えの受容ではなく、あまやかしになってしまっているのなら、そこを気をつける。

たまごさんがご自分の感覚で考えて(家族の意見なり、社会的な規範ではなくて)、「いいなり」などなってしまっているのならばそこを気をつける。

そういう点からスタートするべきだと思います。

No title

あたたかいアドバイス、ありがとうございます。
体調を崩してしまい、お返事が遅くなって申し訳ありません。

あれから週に2日、幼稚園に行かせています。
おとーちゃんさんの言われた通り、本人に聞いたところ、やっぱり行きたい、だそうで…。

朝はやはりぐずりますが、普通の時は楽しそうに幼稚園の話をしてくれるようになりましたし、やたらと幼稚園のことばかり気にかけて心配することはなくなりました。ただ、朝はどうしても離れたくない気持ちがつのるようです。

でも、朝は泣いても幼稚園に行っている間は楽しんでいますし、この子はこういう子なんだと、割りきって付き合っていくしかないのかなと今は思っています。

娘が安心して登園できる日が早く来て欲しいです。

まさに肌感で感じたことでした

おとーちゃん先生初めまして。
いつも興味深く読ませて頂いています。

2歳10ヶ月と4ヵ月の息子のママです。
上の息子を10ヶ月から保育園に預けて働いていましたが、下の子が
生まれたのを機会に休園しています。

休園して息子と過ごすようになって、まず感じたことは、
『三歳から幼稚園』というのは意味のあることなのだなということです。
おとーちゃん先生のブログにもそのフレーズがあり、『あっ』と思い、コメントさせて頂こうと思いました。

息子を10ヶ月から保育園に預けて働いたのは、一番は経済的な面のためですが、周りから『どうせ預けるなら早い方が良い』『核家族で母子密着育児だと母親もノイローゼになるし、子供の社会性が育たない』『幼稚園は時代遅れだ』と言われ、それまで子供と接したことのない私は、そのような意見に納得して保育園に預けて働きました。

毎朝泣いていましたが、今のうちに社会性を身につければ、子供にとっても良いのだと本気で思って、頑張ってやっていました。

しかし、休園してから思うことは、『幼稚園が3歳から』というのは
意味のあることなのだなと言うことと、保育園は『家庭で保育できない場合の代わりの場でしかない』ということです。

もちろん保育園に預けることが悪いとも思いませんが、子供にとって良いことだとは思いません。あくまで私の考えですが。
休園してから、大事な息子に無理をさせてしまったという思いに駆られ、苦しみました。今は、子供の自然な成長を一番に考えて、親子の時間を大切にしたいと思っています。

『しなくていい無理』って、心底納得です。

お返事ありがとうございます

先日はお忙しい中、お返事ありがとうございました。
お返事をいただいて、自分の感覚を大事にしていいんだ。と改めて
思うことができました。ついつい、まわりに流されてしまいそうに
なるので…。

子どもはちゃんと保育園で座ってごはんを食べるしおかわりまで
してる。でもちょっと家で甘えてしまう。それはそれでOKなんですよね。

子どもをちゃんと受け止めてあげていつも安心できる場所でいたいなぁ
と思います。

ほんとうにありがとうございました。



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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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