2017-10

やさしさ保育園とさばさば保育園 Vol.2 - 2014.03.03 Mon

前回の内容はちょっと誤解を与えてしまったようなので、少し補足。






必ずしも、ぶっきらぼうに言うのがよくて、「○○ちゃんも、△△だったのよねー。」というような言い方が悪いというわけではありません。

過去記事に、気持ちを受け止めるような言い方をしましょうと書いているところもあるしね。


でも、次に続くところはあんまりよくないかな。
>「でも××したらいやよねー。あなただって××されたらいやでしょ。もし、××されたらどんな気持ちがする?ね、イヤでしょー。」

これだと大人の意思を押しつけているし、誘導しようとしているし、子供によってはあんまり心に響かない子もいるかもね。


さばさばとかぶっきらぼうに言うのだって、本当に意地悪にとか、冷たく伝えるのだったらそれはそのまんま良くない関わりにしかならないし。


前回の記事で伝えたかったのは、具体的な関わり方そのものではなくて、大人の関わる時の姿勢だとかニュアンスとでもいうものです。


例であげたように、良かれと思ってしている関わりが単に「やさしさ風味」になっているだけという人も少なくないので前回のような記事を書きました。


このことに限りませんが子育ての多くのことが、良いとされる行動だけなぞればそれでいいというものではありません。

しかし、そういったニュアンスというか心持ちのちょっとした部分というのを文章で表していくのは難しいんですよね。



例えば、成長期の時にグズグズにはまってしまったり、なりそうな子供の気持ちを他の物に向けることで切り替えたりするというようなことも、使い方しだいで「ごまかし」と紙一重です。

でも、それをする人が、「子供なんかごまかしてなんぼ」と思ってしているのと、「できるだけストレートに伝えたいけど、今回はしょうがないな、ウン」と思ってするのとでは、ほんとにニュアンスの違いだけなのだけど、実際の関わりとしてはずいぶんと変わってくるものです。


「これをしなさい、あれをしちゃいけない」というようなことで子育てを埋め尽くしていくことがいいとは思わないので、そういう窮屈な子育てをすることもないけれども、「子育てに嘘をつく必要はない」というのを努力目標として捉えていくようにしていけばいいのではないかな。
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● COMMENT ●

ありがとうございました。

昨日コメントを残したノンちゃんママです。さっそく質問に答えてくださり、とても感謝しています。真意を見事に誤解してごめんなさい。やさしさ“風味”を例えておっしゃっただけなんですね。
しかしながら昨日の記事は、自分の今までしてきた対応を振り返るきっかけになりました。過去記事も改めて読ませて頂きました。
娘が1歳1ヶ月になりきっと今が、これからの子育てを大変にするかどうかの分かれ目なんだと思います。
子育てに嘘をつく必要はない、ですね。
胸に止めて明日も楽しみです。

No title

そうなんですよね。
事を荒立てずにもっていこうとすると、ゴマカシになってしまうw

子供相手というのも結局は人間関係であって
嘘やゴマカシばかりでうまくいくはずがない、という思いは常にあります。

子を尊重しながらイニシアチブをとるのと、やさしい感じで支配しちゃってるのはすごく似てて、うまいこと前者でいるためには気をつけ続ける必要があって(自分がそのように育てられていないので、身についていない)、もー私すごい頑張ってる!と自分を励ますこと多々ww

おとーちゃん推奨の「先回りの関わり」も、大好きな相手にいつも「遊んで」って言わなきゃ遊んでもらえないのと、大好きな相手が「遊ぼう」って言ってくるの、どちらが愛されてる実感を得て安心するのか考えれば普通の事だなあ…と最近思い至り、ハッとしました。

規律と自由がいい感じにバランスした健全な育ちをした人は自然に出来る事でも、抑圧の多い中で大人になった多数の人は勉強しても腑に落ちるまでに時間がかかるのですね。

勉強しますw
おとーちゃんも辛抱強く見守ってくださいm(_)m

No title

こんにちは。
1歳10ヶ月の女の子の母です。

本当に勉強になります。

夫がやさしさ保育園のような対応をします。
猫なで声でごまかしや誘導などの嘘のある対応をするし、それところか、本物の嘘も頻繁につきます。
たとえば、娘にどいてほしい時、「あっちでママが呼んでるよ」とか、触ってほしくないものに「これはアチチだから、触れないよ」など。

娘はとても穏やかで、ゴネや癇癪もなく、言葉もよく理解してくれるので、はっきり言っても何の問題もないにもかかわらず、です。

ごまかしや誘導はうまく伝えるのが難しいので、まずは、本人の自覚もある本物の嘘について、話し合いをしました。

今の対応を続けたら、半年後には何か言っても「やだよ、どうせ嘘だもん」と言い返すと思う。その時に、どうするのか、聞きました。

夫の返事は、子供には嘘だとバレない、半年後なんて考えていない、娘は自分の言うことはきかない、「アチチだよ」とか「イテテ」と言うと、ちゃんと言うことをきくからいい、でした。

アチチが嘘だと気づいたら、本当に熱い鍋なんかを触って大火傷するかもしれない、危険だ、と説明すると、理解してもらえました。
これだけでも、大きな変化だと思います。

色々問題はありますが、これからも参考にさせて頂いて、楽しく子育てしていきたいです。
自分が子供を生むまでは子供に興味がなかったのですが、うまれでてら、あまりの可愛さと、子育ての楽しさにびっくりしました。
ブログをとても楽しみにしています。

前回コメントしたものです。迂闊に保育士ですと名乗ってのコメントは誤解も招くので控えるべきでしたね。申し訳ありません。
ただ、子どもに嘘をつくことを平気になっている事に気付いていない保育士は多いのではないかな…と思っています。

例えば『ココは静かにしないといけないから、うるさくなっちゃったらお部屋に戻ってもらうよ』と先手を打っているのに、子どもたちが騒いでしまってもその都度は話す事はしても『お部屋に戻る』という事態にはならない。など…
大人がそれを守らないなら、そんな事いう必要なんてないと思うのです。『静かにしようね。』の一言で十分です。
もし本当に守って欲しい約束事で、話したのなら実行すべきだし、守らないで『〜できないなら〜になるよ』とだけ伝えるのは脅しになってしまうと思うのです…

言ったからには実行する。実行しないなら、言わない。

私自身、やさしさ風味で子どもたちに嘘をついたり、誤魔化したりする事に違和感を覚えるけれど…やっている保育士にとっては優しく接しているつもりなので、言ってもわかってもらえないことがありました。前回、今回の記事ではそれをわかりやすく伝えるヒントになったなぁと思い、コメントさせていただきました。

私自身も技術が足りておらず、ついそういった対応になってしまう事もあるので、嘘をつかない保育を心がけていきたいとと思います。

No title

前回の記事に、コメントしたじょうです。
自分がどうも記事の意図を正確に理解できていなかったようで、補足くださってありがとうございます。

おとーちゃんさんの挙げた例に近い言い方をすることもあるので、少し気になってしまいました。

例えば「自分がされたらどんな気持ちになる?」ということは言ってしまいます。
ただ、自分は子供に自分で考えて欲しくて言ってしまうので、「いやでしょ?」は言わないで、聞いたあとは黙っています。
でも、無言の圧力になっているのかなあ、と思ったりもします。

おとーちゃんさんの伝えたかったことは、「言葉が優しいかどうかではなく、その奥の心持ちや姿勢が大切」ということなのですね。
自分は親の姿勢が言葉に出るいう思いが強く、結構言葉にこだわってしまうので、少し取り違えてしまっていました。。。

やっぱり、親の姿勢ひとつで紙一重のところであるとは思うので、気をつけていきたいと思います。

ありがとうございました。

はじめまして!!

はじめまして!
おとーちゃんさんのブログには、いつも勉強させていただいたり、落ち込んだときには過去の記事を振り返って息子と向き合うパワーをいただいたりしています!

さて、今回は2歳になったばかりの息子のことで、どうしようもなく辛く感じ悩んでしまって…おとーちゃんさんのお力をお貸しいただければと思い、コメントをさせていただきました。

息子はやんちゃなタイプで、やりたいこと、興味をもったことには躊躇なく向かっていく方です。
1歳すぎ頃から児童館などで、お友達に手を出してしまうことが始まりました。
おもちゃの取り合いだったり、息子なりの手を出してしまった理由が分かるときもあれば、ただ近くにいたから叩いてみたり、たまたまそこにいた子の顔をつかんでみたり…と、何故息子がそのような行動に出たのか分からず、息子の気持ちを代弁しようにも困ってしまい、「叩いてはいけない」と注意を繰り返すばかりになってしまっています。

最近は特にそのような姿が顕著で、私も息子も辛くなるばかりなので、児童館へは行かないようにしています。
しかし、1年前から通っている同年代の子が集まるサークルは、就園までに集団生活に慣れてほしいという思いもあり、先生もとても素敵な方なので、今後も通い続けたいと思っています。
このサークルでも、最近お友達に訳もなく(と、私には見える)手を出す姿が顕著で、私はひたすら息子の背後についてまわり、何とか未然に防げるように神経を研ぎ澄ませています。親の勝手なエゴですが、サークルの方々とは今後も数年の付き合いになるので、何とか息子が悪い子に思われるないように…と余計に神経質になってしまっています。
そんな私のピリピリした空気を息子も感じとっているのでしょうか、私がヒヤヒヤするほど息子の乱暴な行動が増え、私が余計にピリピリしてしまう、そして息子の表情も険しくなる…と悪循環に陥ってしまっているように思います。
息子にはそんな私のピリピリした気持ちをなるべく悟られないようにと思い、サークルでもなるべく笑顔で息子を見守り、未然に防げず叩いてしまったときは、「叩いてはいけないよ。お友達痛いよ」とその場で注意したあとは、気持ちを切り替え穏やかに接しているつもりです。(実際、気持ちは穏やかではありませんが、表情や声掛けは穏やかさを心がけています)

けれど、この息子の行動は、息子自身の成長の課題もあるとしても、大きな原因は私にあるのでは?と最近強く思うようになりました。息子が手を出すのでは…と私の不安が強い場所ほど、息子が情緒不安定になっているように感じます。思いきって、一時保育などに預けた方が息子も私の目のない場所でのびのび過ごせるのかな?とよぎったりしますが、まだその勇気は持てずにいます。

親バカですが、家ではいつもニコニコしてて、お人形相手にお話したり、感情豊かで子どもらしく、本当に可愛い息子です。多少のイヤイヤ期はありますが、家で2人のんびり過ごしていれば、お互い心穏やかにいられます。
けれど児童館やサークル、お友達の家へ行くと、表情もかたくなり、行動も乱雑になってしまいます…。
家ではこんなに可愛い子なのに、外へ出ると親から見てもかなりの問題児で…悲しくなってしまいます。

サークルをしばらくお休みさせる選択肢も考えたのですが、以前体調不良で1ヶ月お休みしたあと、サークルの雰囲気になかなか慣れず泣き続けていたので、できればこのまま通った方がいいのかなと思っています。児童館へは通っていない今、週1回くらいは他の子とかかわる機会があった方がいいのかなと思ったり…。
また、今私が妊娠8ヶ月で、産後はどうしても赤ちゃん中心の生活になるだろうから、息子にべったりくっついておける今のうちに、お友達とのかかわりを学んでほしいという思いもあります。

2歳になり言葉は増えてきて、簡単な2語文は話しますが、まだ自分の気持ちを言葉で表現するというのは難しいです。
「かして」「どうぞ」など、家で私やお人形相手にはできますが、お友達と間ではなかなか言葉にできず、強引に取ってしまいます。
私の妊娠については、お腹をなでなでしてくれる一方、寝かしつけなど、私以外ではダメになっているので、何かしら感じているのだなと思います。

このような状況において、私にできること、何か心掛けることがあれば、ぜひ教えていただけないでしょうか。
(以前、このような場合は親子で穏やかに過ごす中でプラスの気持ちを積み重ねるのもひとつの方法だと触れられている記事を見たような気がするのですが、うまく見つけられず今回のコメントを送らせていただきました。
過去の記事と重複していれば申し訳ありません)

お忙しい中申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

≪以下、追加させていただきます≫

先ほどコメントを送ったあと、新しい記事《プラスの関わりとマイナスの関わり》を読ませていただき、私が以前読んだ、今回の相談内容と重複しているように感じた記事は「ハードルを下げてしまう」だったことが分かりました。
なぜかこの記事を探し出せず、長文のコメントを送ってしまいました…。
改めてこの記事を読ませていただいて、しばらくサークルをお休みするのも一つの方法だなと思い直しています。ただその場合、いつ頃からサークルに戻るか…おそらく産後は赤ちゃん返りで息子がより不安定になることも考えられるので、そのタイミングの見極めが難しいのかなと感じたりもしています。
けれど、記事を読み返せば読み返すほど、今の私と息子の状況とぴったり同じような気がしました。

ただでさえ、私の妊娠(お医者様からあまり無理をしないように言われており、息子と思いっきり体を動かして遊ぶこともできていません…)で不安定になっているだろうところに、私は無茶なハードルを立てすぎていたのかもしれませんね。
“2人目が産まれる前に、なんとか息子に落ち着いてほしい”という焦りがありました…。

「ハードルを下げてしまう」の記事が、私の悩みの答えそのもののようにも思うのですが、もしその他におとーちゃんさんが気付かれたことがあれば、ぜひ教えていただけると大変有難いです。

どうぞ宜しくお願いします。

そよかぜ号さん

>子を尊重しながらイニシアチブをとるのと、やさしい感じで支配しちゃってるのはすごく似てて、うまいこと前者でいるためには気をつけ続ける必要があって(自分がそのように育てられていないので、身についていない)、もー私すごい頑張ってる!と自分を励ますこと多々ww


この一文がすごく的確!

この問題の気になる2つのことが、みごとに要約されています。


>子を尊重しながらイニシアチブをとるのと、やさしい感じで支配しちゃってるのはすごく似てて、

まず、ここ。
そうなんですよ、これが言いたかったんです。
この言い回し今度から使わせてもらいます。(笑)


あともう一点がここ。

>うまいこと前者でいるためには気をつけ続ける必要があって(自分がそのように育てられていないので、身についていない

この点も、この問題を根深くしてしまっていること。
乗り越えづらくしてしまっていることの原因になっているのですよね。

これについてなんとか考えをまとめようと只今奮闘中です。

ユウママさん

理解してもらえてよかったですね。

こういった関わりは、もはや世間であまりに当たり前になっていて、多くの人がなにげなくあっけらかんとしてしまっています。


そして、そういった関わり方ゆえにのちのち子供の姿に難しさがでても、「それが良くなかったのだ」などと気づくことはまずありません。

多くの場合、子供とはそういうものなのだと思ってしまい、これまでの大人の関わり方にも原因があったなどと、(自分次第で避けられたことなのだ)などという理解にいたることはありません。


しかし、子供は馬鹿ではありません。
そこに嘘があれば、嘘のあったことにちゃんと気づいています。

でも、お父さんお母さんが大好きだったり、大人というものを信頼しているので、「お前嘘つきだな」とはいいません。

でも、信頼関係の低下や、子供の難しさとして現れてしまうことがあります。


こういう自体を防ぐのは決して難しいことではなくて、「子供に対して誠実」ということで防げるのではないかと思います。

きりんさん

僕も同様のことをたくさん見てきて感じます。

子供騙しの技術の向上が、保育の技術の向上と考えている人がベテランの先輩保育士にもたくさんいました。


確かにこれまではそれでも円滑にいっていた現実があるのでしょう。


いまよりもよほど以前の方が、家庭での養育力を背景として、大人全般にたいする信頼感などを厚く持てている子というのも多かったですから。


しかし、それは意地悪な言い方をすれば、家庭で作ってもらったことを食いつぶしながら保育をしてきていたということです。


しかし今はそれが現実的に難しくなっているのを感じます。


受容不足などの大きな問題を抱えながら日々過ごしている子供に対して、うわべだけのうまい関わりをしていたら、子供を総括的に援助して伸ばしていくということはできなくなっています。


やはりそういう面からも、保育の見直しということは絶えず行っていかなければならないことだと思います。


*保育士ということをいってもらわなければこういう話はできませんでしたから僕としてはありがたかったですよ。

ななさん

「乳児期の集団での関わり」
相談への返信や、記事の中でもちょこちょことは出ているのだけど、たぶんこのテーマでちゃんと記事を書いたことはまだないので、一度まとめなければと思っています。


僕はこの時期、およそ3歳までの子供に、積極的に「集団に適応するための訓練」、世間でよく言うところでは「お友達とうまく遊べる」ということの必要というのはさしてないと考えています。

なぜなら友達関係を作るのに必要な前提条件というものがまだ発達的に伴っていないからです。


個々の差は大きいので一概には言えませんが、一般的なところではそうだろうと思います。



「子供集団や他児の存在に慣れる」ということはあります。
でも、この時期の子供においてはスキルアップするというような意味での、他児との友達関係の上達とでもいうようなものは、まだ無理だったり、その必要はなかったりするのです。


「慣れる」というのは、「その子にとって大変な状況だけど、慣れることによってその大変さが薄まる」ということです。


保育園で、0、1、2歳で来なければならない子にとっては、否応なしにそれは必要になってしまいます。
でも、これはあらかじめ慣れさせておく必要があるというものではありません。
それが避けられない状況になってから、なれていけばいいことです。


家庭で過ごしている子が、あえて「慣れ」なくてもいいのです。


子育てサークルに行くことによって、ななさん自身がプラスになるならばそれもいいでしょう。
子供にとっても、違った環境や遊具で遊んだりするのも楽しい経験になる子もいるでしょう。

多少、周りの子供とやりあったとしても、それでもそれなりに楽しく過ごしているのならばいいと思います。


でも、「子供に他児と関わるスキルを覚えさせなければならない」と強迫観念めいた気持ちをもって行く必要はありません。
そこは変えたほうが、子供もななさんもゆったりした気持ちで過ごせるようになることでしょう。



小さい子供は本来、子供の集団や同じ年頃の小さい子供に対しての警戒心をとても強く持っています。

近くにきたら何をされるかわからない、自分の身や、ものを守らなければならないと本能的に考えてしまいます。

そういうことを全然気にせず過ごせる子もいますが、なかにはそのような気持ちから、大人の後ろに隠れてしまう子もいれば、他児が来たらその警戒心ゆえに、先に手を出すという子もいます。


このようなものは、その発達上自然にでてくる行動で、訓練で矯正できるというようなものではありません。


毎日そのような場所に来なければならない保育園児などでしたら、その状況に慣れることでだんだん警戒もうすらいでいきますが、その必要のない子にそれを求めるのは必要のないことだし、週に一度程度ではなれないという子もいるでしょう。



叩かないことを教えるのもそれはそれで必要なときもあるけれども、子供の置かれた前提条件に無理がある状態でそれを繰り返すのは、けっこうな無理難題で、ときにそれを繰り返すことは過干渉にしかならないこともあります。

過干渉はそれを重ねられると、そこからくるストレスというのも大きくなるので、余計に大人から見て困る行動をさせる一因ともなりかねません。
こういう場合、優しく言っても厳しくいっても結局は過干渉になることにはかわりありません。



保育園でも、新入園の時期などこういう姿はよくあります。

こういうとき専門性の高い保育士のすることは、その子にうまく言い聞かせることでも叱ることでもなくて、環境をできるだけその子に無理のないもの・安心してすごせるように配慮することです。


たとえば、手の出てしまう子(他児への警戒心の強い子)を部屋の隅っこや壁に向いた位置で落ち着いて遊べる場所に誘導したり、その子に警戒心を起こさせてしまう子を離れた位置で遊ばせたり、視界に入らないようにやちょっかいを出しに来ないように間に保育士が位置したりなどします。

そのように、できるだけ不安のない環境に置くことで徐々にその環境に慣れさせるわけです。


それを一定期間続けることで、こういったタイプの手を出すということは緩和されます。

その子が「悪い子」だから、手を出すわけではないのですね。
そこを理解しないで注意や制止ばかりでは、その子を適切に伸ばせなくなってしまうので、そのような配慮というものをします。


>“2人目が産まれる前に、なんとか息子に落ち着いてほしい”という焦りがありました…。

世間一般では、「子供を小さいうちから子供と上手に遊ばせるよう訓練する」という考え方が大変根強いので、そういうふうに考えてしまうというのもわかりますが、僕からすると時間の経過(発達)で出来やすくなることを早期にすることに重きをおいてしまうのはもったいないと考えています。

そのような徒労を重ねるよりも、いま大人も子供も気持ちよくできることを、しっかりとするのがよほどプラスになることだと思います。


今の段階で他児に手がでてしうまうということがあっても、それで普通だし、下に赤ちゃんが生まれれば赤ちゃん帰りしたり、ぐずったりが多くなることも普通です。


そこを対症療法的に押さえ込もうとするのではなくて、それを踏まえたうえで何ができるかを考えていくといいのではないかというのが僕の考えです。

どうぞ元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

ありがとうございます!!

お忙しい中、とても分かりやすく丁寧なお返事をいただき、ありがとうございます!!

いただいたコメントを繰り返し何度も読み返しました。

>なぜなら友達関係を作るのに必要な前提条件というものがまだ発達的に伴っていないからです。

なるほどー!!とはっとしました。何というか、“友達とうまくかかわれる”という表面上のことにばかりこだわって、その根っことなる部分には目を向けられていなかったような気がしました。
とにかく早く友達とうまくかかわれるようになってほしくて、一足飛びにそこに辿り着くために、“こうしなさい、これはダメ”と、過干渉になり過ぎていたと思います。

まさに、

>「子供に他児と関わるスキルを覚えさせなければならない」と強迫観念めいた気持ちをもって

子育てサークルや児童館へ通っていました。
“憂鬱だし不安だけど…今日こそは手を出さずに友達とうまく遊べる息子が見られるかもしれない!”という思いで、理想とする息子の姿を見ることで自分が安心したくて、無理して行っていたのだと思います。
なので余計に「お友達を叩かないよ!」と予防的に声掛けをしたり、叩いてしまったときはついイライラして家に帰ってまで「ママ今日悲しかったよ」と言い続けてしまったり…まさに、息子の自己肯定感を下げてしまうかかわりをしてしまっていました。


お友達に手を出す行為について、

>このようなものは、その発達上自然にでてくる行動で、訓練で矯正できるというようなものではありません。
>その子が「悪い子」だから、手を出すわけではないのですね。

という言葉をお聞きして、肩の力を少し抜くことができました。
“訓練しなくてもいいんだ。無理せず息子の自然な発達をのんびり待てばいいんだ”と思えました。
息子にその時期が来るまで、無理に他の子とかかわらせようとするより、親子で穏やかな時間を楽しく過ごすことを優先しようと思いました。
どう過ごせば私も息子もより笑顔でいられるかな…と考えてみたら、自ずと答えが出てきたような気がします。


赤ちゃんが産まれたら、またこれまでとは違う息子の姿も見られるかもしれませんが、

>そこを対症療法的に押さえ込もうとするのではなくて、それを踏まえたうえで何ができるかを考えていく

この言葉を心にとめて、焦らず息子の成長と向き合っていきたいなと思います。


心のあたたまるメッセージをいただき、本当にありがとうございました!!

「乳児期の集団での関わり」について

おとーちゃん、初めまして。いつも楽しみに読んでいます。
ななさんの相談を読んで、現在二歳七か月の息子が二歳の頃とそっくりだったので、初めてコメントさせていただきます。私も現在妊娠9ヶ月ですので、ななさんのご苦労、お気持ち、痛いほどわかります。

我が息子も活発かつ他児への警戒心(あるいは興味)の強いタイプだったようで、子供密度の高い児童館や小さい公園に行くと穏やかに遊ぶことができず、息子の行為に対して謝ってまわることにも疲れ、遊べている子供と比較して何が違うのかと悩んでいたところ、こちらのブログに出会いました。

>その子が「悪い子」だから、手を出すわけではない
>この発達段階で他児との関わりは必ずしも必要ない

ということを教えていただいて、肩の力を抜くことができ、家や大きな公園で親子だけで遊んだり、月に2、3回程度、「たまには大人と話したい!」という私の気晴らしもかねて、気心の知れたママ友の子供に、息子の手を出しやすい性格を理解してもらいつつ遊んでもらったりして、その時期をなんとか乗り切りました。

そして、息子が言葉で自分の意思を伝えるようになってきた二歳半頃、気づいたら、穏やかに他児と遊べることが多くなっていました。

必要に迫られた選択でしたが、親子だけでたっぷり遊ぶ時間が取れたことで、私が息子の興味や性格を把握でき、息子は私のやり方を理解してくれて、私と息子の両方に太い信頼の絆ができたような気がしています。本当にこちらのブログのおかげです。ありがとうございました。

ななさんや私と同じように悩んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、その子に適した時期が来れば、問題に真正面から向かわずとも、子供は発達していくことを体験した一人のママとして、何かお役に立てればとコメントさせていただきました。返信は不要です。これからもおとーちゃんブログ、応援しています!

もちもち さま

おとーちゃんさん、コメント欄を伸ばしてしまい、申し訳ありません(>_<)
もちもちさんにどうしても一言お礼をお伝えしたくて、コメント欄をお借りすることをお許しくださいm(__)m

同じような悩みをお持ちだったもちもちさんの経験談をお聞きして、とても励まされました!!

特に、

>親子だけでたっぷり遊ぶ時間が取れたことで、私が息子の興味や性格を把握でき、息子は私のやり方を理解してくれて、私と息子の両方に太い信頼の絆ができたような気がしています。

この言葉は今の私にとって、本当に心に響きました。

思えば、無理して児童館などへ通っているときは、息子なりの思いよりも、私は他のお母さん方の目ばかりを気にしてしまっていたように思います…。

息子の気持ちに寄り添うことを二の次にして、“周りのお母さん方から悪く思われたくない、息子のいい姿を見てもらいたい” と。。。

「友達とうまくかかわれる子がいい子」という、親の価値観だけで息子の姿を見てしまっていたなぁと、息子には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

“親子の太い信頼の絆”
何より大切なことですよね。

おとーちゃんさんに教えていただいたこと、そしてもちもちさんの経験談を胸に、今は焦らず、周りと比べず、息子との信頼の絆をじっくり太く結んでいく時間にしたいと思います!!

最後になりましたが、お互いに元気な赤ちゃんが産まれますように☆

おとーちゃんさん、コメント欄をお貸しいただきありがとうございました。
これからも、ブログ楽しみにしています!!

ななさま

お役にたてて本当に良かったです!!
私へのエールもうれしかったです。お互いに、楽しい子育てをしていけるよう、がんばりましょうね♪

こうした交流が持てたのも、おとーちゃんのおかげです。
ありがとうございます!!


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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