2017-10

息子の小学校で募金がありました   Vol.2 - 2014.02.17 Mon

僕が小学生だった頃、学校で募金があるというと、さして何も考えず親にお金をもらってそれを入れていました。
集める日が3日あるというと、その3日とも持って行っていたように覚えています。
周りの子もみなそのような感じだったと思います。






僕の私見に過ぎませんが、学校で募金活動をするということの意味は「教育的要素」がその大部分なのだと思っています。

本当に必要な金銭を集めるためであるのだったらば、それは大人に対してすればいいことです。
PTAなどを通して募金を募ればいいでしょう。
小学生の子供は収入を得ているわけではありませんから、その子に「お金を出してください」というのは、お金を集めることが目的であるのだったらおかしなはなしです。

なぜ、子供に募金や募金活動を呼びかけるかと言えば、それはそこになんらかの教育的要素があるからにほかならないでしょう。


そこに立ったとき、冒頭で書いたような、「ただ募金活動があるからお金をもらって持ってきた」だけというのでは、皆無とは言いませんが能動的な意味ではそこにほとんど子供に対する教育的な要素があるとは僕には思えません。




「募金」ってなんでしょう?

「持ってきて」といわれたから持ってくるもの?
みんながやっているから自分もやるもの?
みんながしているのに自分がしないと恥ずかしいからするもの?


僕はそれらだとは思いません。
むしろそう思わせてしまったらいけないとすら思います。



「募金」というのは「ボランティア」です。

「ボランティア」というのは、「自発的に志願すること」です。

自発的に労働に従事することを志願するボランティアもあれば、募金のように自発的に金銭を提供することを志願することもあるわけです。


そしてそれらは同時に、その対象に対して「賛同する」ことであると思います。

自発的に賛同したということは、そこには小さいながらも、それに賛同したという個人としての責任というものも生じます。



子供の頃、僕の小学校では赤い羽根の募金をたびたびしていました。
でも、その当時僕はその赤い羽根の募金というものが、何のためにあり、そのとき募金したお金がなんに使われたということを募金する前にも、募金したあとにも知りませんででした。

そして、それについて学校の先生もほかのどの大人も教えてくれようとした人はいませんでした。

また、何に使うのか、何に使われたのかということ自体をそもそも気にかけもしませんでしたし、それに気づくように示唆してくれる大人もいませんでした。



「募金やるから持ってきて」と言われたので素直に持ってきた。
でも、そのお金は自分のものではなくて親にもらったもの。
まわりがみんなしているから当たり前にしただけ。
おまけに、昇降口に入るまでに何人も箱を持った人間が立っていて、入れないと気まずいような空気もそこはかとなしに感じていた。


そこで行われたことは、「募金というのは人の役に立つものだから、するべきものなのだ」という、お題目だけは素直な子供の心に刷り込まれはしたけれども、理由を本当に理解して納得して学んだものではなかったと思う。



このように学校でしていた募金というのは、学校側も無頓着に過ぎたのではないかと僕は考えます。

学校で子供たちにそれは為すならば、そこでの教育的な配慮というものをきちんと責任をもってするべきだと思う。

でも、日本の文化というか日本人の感覚というか、それ自体がその程度の無頓着なものであるようにも感じるので、このことは学校だけの問題ではないとも思う。



阪神淡路大震災や東日本大震災などの大きな災害を経て、寄付や募金といったものにも人々の捉え方というのは変わってきたかもしれないけれど、
街で行われている募金、たとえば「共同募金」などが一体なんのために使われているか、知っている人がどれほどいるだろう?
またそのときの募金が何に使われたのかまで確認したひとはどれだけいるのだろう?

たしかに、そこまでしなくとも身銭を切って募金するというのは尊い行為には違いないでしょう。
でも、何に使われるのかすらしらないで募金をするというのもおかしな話ですよね。

おそらく多くの人は「誰かの役に立つのだろうから」という漠然としたところで募金して、募金をしたら「ああ、いいことをした」と思ったところで完結してしまっていたのではないでしょうか。



もし、教育として施すのであったら、そこで終わらせてしまっては片手落ちではないかと僕は思います。


少なくとも、そのお金がどういう必要性があって、どういうことに使われ、その結果どうなるのかということを相手が子供だとしてもきちんと伝えて(その点に関してはユニセフの募金はしっかりしている)、その上で賛同できる人は少しでもいいから自分のお金を寄付してくださいというのを、自分で選ぶべき選択肢として提示してあげることが必要ではないだろうか。

社会の授業なりで発展途上国などのことを学んだ上でそういうことをしてもいいし、それが理解し学べるようになるまで待ってもいいだろう。

もっと踏み込むなら、それらを学んだ子に「この募金はこれこれこういう事のために、こういうことに使われます」というのをほかの学年の子供にプレゼンさせにいってもいいでしょう。
そして「自分たちが募金箱をもって立ちますから、寄付したいと思った人は少しでもいいから自分のお小遣いから募金してください」というのを伝えさせてもいいのではないだろうか。


なんか学校の募金で、金額の多寡を子供たちのモチベーションにさせて、「去年より上回りました、やったー」なんていうのを見ると、努力する方向が違うのではないかという気がしてしまいます。

つづく。
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● COMMENT ●

確かに自分のお金でないと考えないですよね。考えてしないと決めたのなら、それは本人の選択。

小学校の頃、親からおかねをもらって募金してました。そういえば。

大人になってから街角で募金を集めていても、よっぽどじゃなきゃ素通りする自分がいます。

なるほどなと思います。

時代?

いつも勉強させて貰ってます。

はるか昔の事で記憶はあいまいですが、学校でやってた募金で親から貰って出してた記憶がないですねぇ。。。自分の親があまりそういうのに干渉しない親だったからかな?
そして説明って学校でしてたような気がすします。(詳しくは忘れていまいましたが^^;)ただ、大変さが実感できなかったし、子供なのでこんな小銭でなんの足しになるんだろうと思ってました。だから、その理由より赤い羽が欲しくて出したりはしてました。
たくさん羽つけて遊んでる子とかいたのでみんなそんな感じで募金してた気がします。
興味のないものは出した記憶がないです。


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