2017-08

子供にとって「かわいそうなこと」とは - 2013.10.24 Thu

最近では、子供への視点・関わり方を「かわいそう」から出発している人がとても多く感じるので書いておきます。


たくさんの子供を観察しているといろいろなことが見えてきます。

そのなかでわかるのは、子供がつらいと感じるのは「預けられること」そのものではないということです。






本当に子供が「かわいそう」な状態になってしまうのは、「親の関心が向けられていない」ことです。

同じだけの時間預けられるのでも、その親がその子をみたくなくて預けられているのと、仕事が終わったら少しでも早く会いたいと思いつつ迎えに来てくれる家庭とでは、その子供の普段の生活の様子、他者との関わり、意欲、成長具合など、まったくと言っていいほど違ってきます。

子供に無関心・子供をみたくないと思っている家庭に比べたら、まだいつも怒ってばかりの家庭のほうが安定していることすらあります。



つまり、ある意味では子供を「かわいそう」にするもしないも、大人しだいということになります。



家に子供がいたら、「めんどくさい」「邪魔だ」というようなことを考えたり、感じている家庭の子供にとっては、預けられることは疎外感をともなうことなので、つらく感じます。とくになかなか迎えにきてくれないということがこたえるようです。


家庭で大事にされているという実感を常日頃から持てている子であれば、ときに迎えが遅かったりすれば寂しくなったりすることもあるでしょうけれど、預けられることの負担というものは少なくおさえることができます。

ときどき仕事が忙しくなったり、疲れたりして、子供に積極的な関心を向けられなくなるということもあるでしょう。
しかし、そういったことはある程度はやむを得ないことです。いわば許容範囲のことなのですから、できるときに子供にはフォローをしていけばいいのだと思います。



そういった仕事や個々の事情にともなうような、子供の情緒の不安定といったもの程度であるならば、保育士でも受け止めてケアしバランスをとるというようなことは可能です。

でも、もともと子供に関心を向けられない親というレベルになってしまうと、これはもう保育士でもちょっとやそっとではその穴は埋めきれないものです。



ですので、仕事や事情などあってしかるべく預けるのならば、そこに負い目や「かわいそう」といったマイナス思考を持たずに預ければいいと思います。

関連記事 預けることへの負い目・不安というもの
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● COMMENT ●

No title

いつもとても参考にさせていただいています。

という事は、やはり親が”子供を愛する事ができているかどうかと、それが子供にきちんと伝わっているか”が大事、という事ですね。

少数だと思いますが、もし本当に”育児が嫌だ””めんどうだから園に預けている”という親がいるとしたら、親のケアが必要だと思いますが、なかなか大変なことですね。。

子供も大人も甘えたい

いつも楽しく読ませて頂いてます。
そして、初めて投稿します。

 0歳から保育園に預けられていた私の意見として保育園に行くこと自体は楽しかったと思います。毎日色々な刺激があるからです。
 年長の頃にお昼寝もせずお友達と喋っていたら罰として
0歳児の部屋でお昼寝をさせられた嫌な思い出もありますが、
先生のことはすきでした。
 そして、おとーちゃんさんの言うように早く迎えに来て欲しいのです。
秋分を過ぎると日暮れが早くなって悲しくなってました。
暗くなったら夜だと思ってました。17時も20時も同じような感覚でしたね。
雨の日も同様でした。
だから私は雨が嫌いなのかもしれないです。

しかし、母はしっかり甘えさせてくれました。10歳まで同じ布団で寝たり、
中学生まで髪を結ってもらったり。
父は私を甘やかしているなと子供ながらに思っていました。

そんな我が家の幼稚園児は今もご飯を食べさせてくれと時々
私の膝へやってきます。

全ての子供には家に帰ったらいっぱい甘えさせて欲しいと願います。


自分の話ばかりになってしまいましたが
子供の気持ちがよくわかるブログで大好きです。
更新を楽しみにしています。返信不要です。

おとーちゃんさま、こんにちは。
周囲をみて子供を見たくない、一緒にいるのがしんどい、手が回らないという人は増えているなあ…とつくづく感じます。保育園に預けられる方は仕事というやむを得ない事情がある方が大半かとは思いますが。。特に下の子が産まれて間もない、あるいは妊娠中でお腹が大きいのに幼稚園探しに躍起になって産まれてすぐ赤ちゃんを連れて自転車で送迎。危ないし、行事の参加など逆に大変じゃないかと思うのですが…
それでも、上の子が朝から昼過ぎまで幼稚園にいっているとやっぱり楽だから早く行って欲しい、と皆さんおっしゃいます。お金だって決して安いものではないでしょうに、とにかく今目の前にいる3才の子供をみきれない現実をどうにかすることに目がいってしまうのでしょうか。
我が家は夫が海外に単身赴任中で来年以降同行するか帰国するかが未定で、幼稚園か保育園は年中からの予定です。年少からいれては?楽だからと周囲から言われましたが、今は娘と主人の帰りを二人で待つ時間がとても貴重で、日々とても充実感があります。働くと決まれば心配は多少するでしょうがすんなりと保育園に送り出せそうな、そんな気持ちでおります。

いつも楽しく読ませていただいてます。
子供を一人で見るのって大変ですよね。
特に二人目を産んでから、子供それぞれ個性があって、色んな状況があるんだなとゆうことがしみじみ感じられます。
お父ちゃんさんのアドバイスを参考にして、子供への声の掛け方も少しは変わってきました。本当にこのブログに助けられています。
私なんかは、妊娠も、下のこの産後育児なんかもとても大変だったので、幼稚園や保育園に本当に助けていただきました。頼れる人もいなかったですし、産後の体調不良も他人にはわかりづらいですよね。
子供をみきれない人、と言われるとちょっとショックですね。
かなり悲しい気持ちになりましたが、自信を持って幼稚園には通ってもらおうと思います!
幼稚園のイベントはうちの園では下のこのいても大丈夫ですよ。託児ルームもあったりしますし。
こんな家庭もあるということでメッセージしました。
横ですみません。
これからもブログ応援しています。

No title

こんばんは。

今回の記事も、自分にも当てはまる部分があるなあ、と参考になりました。
息子は自分じゃないのに、自分が小さい時に自分を可哀想と思っていたために、息子も可哀想ってついつい思う時があります。でも、可哀想なのは自分のことなんですよね。

保育園選びですが、全部見学が終わって、あとは希望をどうするか、、、先日のお父ちゃんさんの記事を参考に考え中です。

今月はお忙しい中、お兄ちゃん、むうちゃんや、保育園のタイムリーな記事をたくさんありがとうございました。

はじめまして

はじめまして!!
子供たちが甘えられる環境を作ってあげたいと
思いました。

私はフルタイムで働いている為、家に帰ると夕飯作りから始まり
その他の家事をし、子供たちとまともに会話していません。
私がバタバタ動いている間にパパが子供たちの相手をしてくれれば
いいのですが。。。それすらなし

我が家では毎日毎日、パパの怒鳴り声が響いているのが現状です。
音の出るおもちゃで遊べば「うるせ~」と
話していると「うるせ~」

食事中に、こぼしたり余所見をしていると
「おいっ!!」と大きな声をだし睨み付けます・・・
食事が終わるまでひたすら・・・(脅してます)
私が止めても聞く耳持たず・・・

長女は「パパは毎日いなくていい」なんて言葉を
発するようになりました。

こんな環境で過ごさせていることで子供たちの
これからが心配です。
パパが怒る前に私が怒らなくてはいけないといのも
疲れました・・・
(怒る必要のない行動でもやめさせる必要があります)

子供たちには笑顔でいて欲しいですね!!
笑顔の似合うかわいい子達なので☆

保育士さんの意見としてはこんな環境どう思いますか?
グレテしまいそう・・・

みれきのさん

この前の風速35Mになると言われた台風の日も、産休中でお腹の大きいお母さんが上の子を保育園に預けに来たなんていう話も聞きました。

多くの人が、「子供をみたくない」になってしまうのを事前に防がなければならないというのが、現代の保育の大きな課題だと僕は考えています。

子供といて何の苦もない、子供にもそれなりの経験を与えることができているならば、乳幼児期での集団生活というのは必ずしも必須のものではなくていいのだと思いますよ。

ぶぅぶぅさん

こういうケースは難しいですね。

大人を変えることは、子供を変えるよりも難しくも簡単でもあると僕は思います。

ぶぅぶぅさんのケースはそれの難しいパターンのような気がします。


人はなかなか自分の生育歴や、自分の人生観ゆえの他者への関わり方というのを乗り超えて子供と関わるということはなかなか難しいです。

特に強い関わりをするタイプの人は、ひとからそれを指摘されることを潔しとしないことが多いです。


結局のところ、その本人がそのままでは良くないと実感することができなければ、そうそうは変わらないようです。


>「パパは毎日いなくていい」

子供がこのように感じているということを、知った時にそれを「自分が改める必要がある」と受け止めるか、「そう思う方が悪い」と受け止めるかでその差は分かれるでしょう。


その人の関わり方が改められそうもないというのであれば、お母さんがそこはきちんと関わることで、子供の育ちをまっすぐにしていくということができます。

やはり子供にとって、信頼する人の影響は大きく、信頼しない人の影響は小さいのです。

なので、その場合は自身がしっかりと関わることで、子供の育ちを適切に援助していくことができると思います。

初めて見た者です。
子供に興味を持たない親?!というものはとても悲しい事だとおもいました。
私がよく見かけるのは、外食事親は携帯をその子供は携帯ゲーム機をしている状態。ご飯中も親は携帯を見てて会話がほとんどありませんでした。買い物をしててもレジに並んだ親は携帯を見てて、子供が買い物カートの上で立ち上がっていて…危ない!!と思い子供に危ないよ~座っててねと話すと…
めんどくさそうな顔で親がホラ、怒られるからやめなさい…と。
注意する内容が違う。落ちてケガをするからイケナイよ。ではなく怒られるから…
そんなふうに子供に教えているのはどうなのか…そんな親がふえている事に残念な気持ちでいっぱいです。

預けられる子の成長

私の娘は産後1年で仕事復帰し、孫は1歳から保育園に預けられています。
まもなく3歳になりますが、孫の成長に感心しています。
預けられて悲しい思いも体験した事でしょうが、保育園という環境で学び日々成長している様子を見て、我が娘だけでは不可能な知育を感じます。
ほとんど毎週1回は孫と接していますが、毎回保育園での知育の成果を実感しています。我が娘ではこれだけの知育は絶対無理です。
「預けられて可愛そう」ではなく、「母親だけに育てられる子は可愛そう」と感じます。
保育園には母親では決して提供する事が出来ない知育がたくさんあります。
保育園から帰って来た子に愛情いっぱい接すれば、子はより母親の愛を感じます。
育ジィは保育園で覚えた事を反復させ、褒めて自信を持たせ、保育園を更に楽しい所に感じさせる作業を行っています。
「共働き夫婦の子育てには良いところがたくさんあるよ」とエールを送りたいですね。

てんママさん

>そんなふうに子供に教えているのはどうなのか…そんな親がふえている事に残念な気持ちでいっぱいです。

そういう様子をたくさん見ていて僕も同様に感じます。


こういうことになんとか取り組みたいと考えているのですが、結局のところ「それじゃよくない」とその人を責めたり否定したりしても良くなるわけではなくて、その根っこに問題があるのだと僕は見ています。

その根っこというのは、「子育ての価値」ということです。
「子供に手をかけること」、「食卓をともに楽しむこと」こういったことに現代の人は価値を見いだせなくなりつつあります。

子育てを楽しいものとして、ひいては多くの人が「子育てはいいものだ」と思えるようにしていきたいです。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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