2017-06

いつでも物語がある - 2013.10.11 Fri

妻とともにむーちゃんに対して感じるのは、「おもしろい子だなー」ということです。

一言で言えば「天真爛漫」でしょうか。







パズルをやっていても、迷路をやっていても、それだけじゃないのがおもしろいところで、まるで人形遊びでもしているかのように、それらにも物語をつくって、作っているというか湧き出るようにおしゃべりしながら遊んでいます。

迷路をしながら「ナンシー、この結婚指輪をプレゼントするよー」・・なんたらかんたら。

キャラクターの絵など書いてないような地味な日本地図のパズルをしながらも、いろんな登場人物のあるおはなしをつくりながらやっていたり。

そういうのを軽く20~30分はひとりで遊びつづけます。

また、自作の即興の歌もよく歌っています。


外に出て、楽しい時は自然とスキップになって、手をちょうちょのようにひらひら。

見ていても楽しくて癒されるので、一緒に過ごすのが本当に楽しい子です。




『息子の成長』の記事において、子供の成長を描いていく中で「適齢」ということに話をつなげていこうという構想をもっていたのだけど、いろんなところに話がとんでしまってピントがぼけてしまったので、またあらためて「適齢」ということについてまとめようと思います。
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● COMMENT ●

No title

今、我が家の娘たちがそんな感じなのです。
空想力がものすごく、一人で何役もこなしてみたいです…(^^;;
あんまりじーっとみるとやめちゃうので見ないように、
でも聞き耳を立ているんですが、大人の私にはちょっとわかりません(^^;;
下の子もドーン、バーン、ジャー、何やら一人で喋って遊んでます。
あんまり楽しそうだから仲間に入りたいところなのですが、子どもしか無理みたいです(笑)

ところで、おとーちゃんさんに質問なのですが、幼児向けの工作の本やサイトでオススメのもの、ってご存知ですか?
子どもらがもうすぐ5歳と2歳なのですが、一緒に作ったり、大人が作ったりできるもの…
本屋さんで探した時には小学生向けのものしか見当たらなくて。
最近、工作に(私が)ハマってるんです(^^)

あおむしさん

こういった子供らしさというのを持てる子というのは、どうも近年減っているように感じます。

たくさんのモノが溢れていたり、メディアが豊富にあったりして、自分の頭で空想しなくても済んでしまっている、そんな気もします。

工作の方はですね。
子供に自由に作らせて、それを「聴く」ことで子供の内的な「創る力」を伸ばすというのが僕のスタイルなので、あんまり見本的なものを出すというのはしたことがないのですよ。
だからこれといっておすすめなものは特にないんです。申し訳ない。

たしかに小学生向けくらいだとたくさんあるんですよね。
そのくらいになると、今度はいろんなものを見て「発展」させるという方になりますから、それはそれでいいと思います。
最近の工作は昔のともちょっとちがって、科学の実験的なものも加えていたりして面白いですね。

質問なのですが

むーちゃんのファンタジーの世界、ステキですね。

私も、ひとり遊び、ひとり迷路・積み木・ゲーム作りなどの得意な子どもたちをたくさん知っていますが、いつも不思議に思うのは、どこからが彼らのオリジナルなのだろうか、ということです。

迷路を一度も見たことがない子は迷路は書かないだろうし、

ちょうちょはヒラヒラ~という手の動きで踊るところを見たこともやったこともない子は、やはり自分からはしないのではないかと・・・

豊かなファンタジーの世界を表現できるお子さんは、親御さんや兄弟からたくさんの経験をもらい、また保育園や幼稚園での活動も豊かであるということなのではないかと思うのです。

きっとむーちゃんは、プロのご両親とおにいちゃんからの有形無形の豊かな経験を糧に、その上にユニークなオリジナルの世界を作っているのかな、と思います。

それで、質問というのは、1歳後半から3歳くらいまでの、お絵かき始めくらいの子どもたちが、まだ何をどう書いていいかわからないというときに、保育士が見本というか、「書いて」とせがまれるものを次々描いてやることについて、おとーちゃんさんはどう思われますか?粘土などの造形も同じくです。

空想力にも、表現力にも、元になる‘種’のようなものは絶対存在するし必要だと思うのですが、大人が良かれと思って蒔く種の「程度」というか適度な「粗さ」の加減に悩んでいます。

ちなみに、私自身は自分の子育てのときは、「子どもにこそ精緻な本物を」主義で、相当に介入しましたが、時代も人も変わっているし、プロではあるが親ではない立場というので、しばしば考えてしまいます。

お時間のあるときに、おとーちゃんさんご自身のやり方をご紹介いただけましたら嬉しいです。

No title

おとーちゃんさん、お返事遅くなってしまってすみません。どうもありがとうございました。

おとーちゃんさんの、「聴く」という関わり方に、「なるほど~!!」と思いました。
確かに、うちの下の娘はぐちゃぐちゃと殴り書きをして、これはなんだ、こっちはなんだといろいろと話をしてくれますし、
折り紙のもぐちゃぐちゃに丸めて「木を作った」とかいろいろと教えてくれます。
子どもが楽しく作って、親と共有する、そういう過程を大事にしてる、おとーちゃんさんの姿が想像できます。
出来上がったものがどんなものかよりも、「楽しい」という気持ちが大事なんですね。
つい私なんかは子どもと関わろうとするとこちらが何かを与えるような考え方になってしまうのですが・・
子どもの視線で何でも物事を見て考えるおとーちゃんさんはいつもすごいと思います。

ところで、上のやまねこ様のコメントを見てふと思ったのです。
下の娘はいろいろと想像力豊かに作り出しますが、上の娘は絵・積み木・工作など(作るもの?)は
オリジナルをあんまり作れません。
3歳くらいの時に児童精神科の主治医に「絵は模倣だから、本人が嫌がらなければ教えてあげたらいいのよ」
とおっしゃっていました。
私は「絵を教える」ということに少し違和感があったので、結局何も教えずにここまできましたが、確かにいつも同じ絵ばかり描いています。
「自由に何かを作る」といわれると何を作っていいかわからないみたいで。

特性とかも関係あるかもしれないのですが、ふと気になったので書き込みしてしまいました。
どうもすみません。

やまねこさん

>保育士が見本というか、「書いて」とせがまれるものを次々描いてやることについて

この点は僕もむかし結構悩みました。

保育のうえで考えますと、このケースにはおなじせがむでも、いくつか段階があります。


まず大きなところで言うと、「大人に書いてもらう、作ってもらうこと」を関わりや受容のかわりとしてしまっている子です。

家庭での受容不足というケースですと、これは顕著に現れることがあります。

絵を描いて、折り紙をおって、粘土を作ってなどなど・・。
この場合、これらの要求をいくら応えたところで、その子の求める根本のところが満たされるわけではありません。
また、満たすために「してもらう」ということを求めているだけなので、なかなか造形に関する興味関心が強まるものでもありません。
この受容の代わりで求めている子は、多くの場合してもらったということで満足し、造形に関する興味は作ってもらったことで終わってしまうことも多いです。

なので、こういうケースには、造形としての問題以前のところで、率先して素直なかたちで受容を満たしてあげるという対応が必要になると思います。

それが十分にできれば、その後は自然なかたちで、造形への興味というものも向いていくことと思います。



次に、上のような受容の代わりとしているタイプでなくて、作ってもらうことを求めてくる子ですが、これに関しては目指すところは、自分で自由に取り組むことだと僕は思っています。


そのためには、小さい時からの積み重ねとして「絵を聴く」というプロセスが大事だと思います。(絵でなくとも同様です)

およそ3歳未満は造形したもののイメージは後付けです。

絵で言えば、ぐちゃぐちゃと書いたものを、もう一度見直しそこにイメージを投影するまでそれに意味づけはないことも多いです。

そこで、大人が「これはなに?」などと聴いていくことで、意味づけ(イメージ)のプロセスを持たせていきます。


このプロセスは同時に大人から子供への肯定でもあるので、造形にたいする自信というものを子供に与えることができます。


臨床心理でピクチャーテストなどがあるように絵や造形というものには、その子の精神的な影響というものも大きいです。

子供によっては自信がないゆえに、描けない作れないになり、そこから大人に「つくって」になる子もいます。


なので、そうしないためにも小さい時からの積み重ねで、この自信を持たせることに重きをおきます。



それらがそれなりにクリアされている子に対してであれば、「作って、描いて」というのも、そのまま純粋な意味で「作って欲しかった、描いて欲しかった」ということでしょうから、それに応えてあげることもやぶさかではないです。



僕は乳幼児期の子に、造形の技術的な上手い下手というのは一切望みません。

それよりも、そこにどれだけ自信を持って作れたか、イメージをもって楽しみながら取り組んだかというところを重視したいと思っています。

技術的なうまさというのは、あとからでもどうとでもなりますし、それらは年齢が上がれば上がっただけ身につけやすいことです。

自由なイメージの世界はそれとは逆で、小さい時ほど何ものにもとらわれないものが豊富に持てることが多いです。

うまさを求めた造形の指導をしていると、自信を持てない子はなかなか自分で描けなかったり、萎縮したものしか描けなくなってしまうこともあります。

いわばそのようなプレッシャーが大人に対して「せがむ」という行動をもたらしていることもあるので、その類の「作って」は事前の大人の配慮によって避けたいと考えています。



ですので、保育の実践としては僕は、「上手な作品」の見本を作るのではなく、「楽しんで作っている描いている姿」の見本を自分自身が示すようにしています。


受容の問題、自信の問題がクリアされたところ、もしくはそれとは別のところであれば、基本は自分で作って欲しいけど、あまり「どう対応すべき」ということにはこだわらずに、その時の子供の様子や状況次第で、「それちょうだい」と言われれば「いいよー」と渡したり、「えーこれつかってるからあげないー」と言ってしまったりしています。



そういえばこんな子供がいました。3歳の女の子。
粘土をしているときに僕が作っていたゾウを「ちょうだい」と貰っていったものを、自分の粘土ケースのなかに大事にしまってとっておいて、毎朝来るたびそれを出しては、粘土のお団子を丸めてご飯にしてあげたりして、粘土ケースの中でゾウを飼っていたのです。

そんな子供らしい姿もいいものですよね。

あおむしさん

絵って不思議なもので、その子その子の個性がよく出ます。
発達や心理ともなんらかの関係があることも多いですよね。

でも、その姿が特徴的だからといってなにか問題があるかというと、必ずしもそんなこともなくて、こんな事例もありました。

2歳の女の子で、月齢も低い園での不安が強い子で、よく噛みつきもでていました。

その子にクレヨンを使わせると、決まって茶色しか使いません。
描くというよりも、塗つぶして遊ぶというような感じ。

でも、それは楽しんでやっているし、そのまま様子をみていたら、3歳になりしばらくしてからは、普通に家族などを描くようになりました。

ちょうどその頃から、生活面や情緒面でも急速に成長がみられるように。

あとから考えると、そういう決まったものしか描かないというのも、成長の段階であり、その子の個性だったのだなあと思います。

その子が年長になったときにその話をして、「いつも茶色で絵をかいてたの覚えている?」と聞いてみたら、「うん、おぼえているよー。だっていまでもチョコすきだもん!」
チョコレートうんぬんというのは、後付けでの印象なのだろうけど、なんかあっけらかんとしていたその姿が可愛かったです。

まあ、そんなこともあるという一例です。

とても参考になります

おとーちゃんさん、お忙しい中、大変ていねいな返信をいただき感謝します。ありがとうございました。

>「大人に書いてもらう、作ってもらうこと」を関わりや受容のかわりとしてしまっている子です。

> この受容の代わりで求めている子は、多くの場合してもらったということで満足し、造形に関する興味は作ってもらったことで終わってしまうことも多いです。


このケース、確かに多いです。描いてもらっている間は、保育士を自分が独占していられる、‘私’‘僕’の「ために」描いてくれている、と感じていたい・・・みたいな、夕方あたりからの執拗な繰り返しのお願い・・・そのわりには、自分が自由に描く場面では、すぐ飽きて放り出してしまう子がいます。

どうしたものだろう、とは思いますが、同時に、そんなにまでして個別の密な関わりを求めてくる小さなこころが、ヒリヒリと血が滲んでいるように感じられて、要求に応え続けてしまうこともしばしばです。必ず、「今度は自分で書いてみてね」と付け加えるようにはしていますが、どこかで、私の描いた絵が、その子たちの創作のきっかけや種になってくれることを不遜ながら祈っています。


>小さい時からの積み重ねとして「絵を聴く」というプロセスが大事だと思います。(絵でなくとも同様です)

>大人が「これはなに?」などと聴いていくことで、意味づけ(イメージ)のプロセスを持たせていきます。

>このプロセスは同時に大人から子供への肯定でもあるので、造形にたいする自信というものを子供に与えることができます。


『絵を聴く』。とても大切なことですね。頭の中にあるイメージを描いてみることと、それを「何?」と聞かれて「○○!」と言葉で答えることは、まさに温かい血が循環するコミュニケーションで、それが信頼できる大人と子どもの間に積み上げられていくことに比べたら、きれいに形よく描けるか作れるかどうかなんて、本当に二の次、三の次でいいことなんでしょうね。まさに、「自信」が創作の種なのですね。


>保育の実践としては僕は、「上手な作品」の見本を作るのではなく、「楽しんで作っている描いている姿」の見本を自分自身が示すようにしています。


なるほど。これなら私も自信(?)があります。しばしば、せがまれたから描いているはずが、自分のほうが楽しんで止まらなくなって、一匹の犬から始まって、皆のリクエストに応えているうちに気付いたら、動物病院のストーリーを画面に描いしまい、しばらく「ストーリーお絵かき」がミニブームになってしまったこともあります。

ひょっとすると、このとき「次は何?」「この絵は何?」と、子どもたちのほうが私の絵を「聴いて」いてくれたのかもしれません。

絵や造形は、語彙やイメージ世界の違う大人と子ども、子ども同士を結ぶ、双方向のこころのコミュニケーション・ツールになればいいとも言えますね。

粘土ケースの中で粘土の象を飼っていたお子さんの話、「なんという柔軟なイメージ!大人、参りました!!」という感じです。思わず「今日は象さんたくさん食べた?」と聞きたくなりました。


いつもおとーちゃんさんの保育と子どもに対する深くて広い造詣と、確かな実践のお話が伺えて、とても参考になり感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


No title

おとーちゃんさん、お返事ありがとうございました。
そして私のお礼のお返事が遅れてしまってごめんなさい!

おとーちゃんさんの私へのコメントと、やまねこさんへのコメント、読ませていただいて、
子どもというのは本当に不思議で面白いなぁ・・と思いました。
私は、小さい子と関わる機会ってないし、自分の子二人と関わるくらいしか
経験がないのですが、それでも個性といいますか、タイプは子どもによって全然違うし、関わり方も少しその子によって違ったりします。
おとーちゃんさんのようにたくさんのお子さんと関わってきた方なら、きっと色々と経験されたのだろうなぁ・・とおもいました。
そして、おとーちゃんさんはいつも事例として出してくださいますが、
ひとりひとりの子のことをしっかりと覚えていて、ちょっと大変な子でも、
「問題のある子」と決めつけないで、温かい目で見守っていて、
本当に懐が広いといいますか、ブログを読むたびに私も自分のことを見直したりします(笑)

うちの子はどんどん大きくなっていってしまいますが、おとーちゃんさんのブログ、いつも楽しみに読ませていただいてます!


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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