2017-10

公的保育とはなにか Vol.3 - 2013.10.06 Sun

このシリーズは今回でおしまいにしようとおもいますが、最後にいまいちど児童福祉法の一部の抜粋を載せておきたいと思います。









   第一章 総則

第一条  すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
○2  すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

第二条  国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

第三条  前二条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、常に尊重されなければならない。

児童福祉法
(昭和二十二年十二月十二日法律第百六十四号)




法律というのは、しばしば制限をしたり罰したりについて述べられているものですが、この児童福祉法は徹頭徹尾、国民がよりよく生きていくために必要なものを考え追求しその精神のもとに、それが実現できるように法として定められていると思います。

そして、その理念は国家が健全にあるため・国民がよりよく生きていくためには普遍的なものであるという大きな自信を持って表現されています。

第三条は、ちょっと不思議な条文です。

それは第一条と第二条の「念押し」なのです。
「こののち、どんなことがあっても第一条と第二条を無視して、新しい法律を作ったり、施策を行ってはいけませんよ」と述べているのです。
これはあきらかに国や自治体に向けて発信されています。


一条・二条ですでに定めていることなのだから、特段もう一度言わなくても済むところなのだけれども、あえてきちんと明確な文言として残しています。

それは、児童福祉、つまり「子供を大切にする」ということが簡単に失われてしまうことを、この法律の立案者たち、制定者たちはよく知っていたからです。



第二条でははっきりと、国や自治体が、子供の健全育成のために、その親と同じように責任をもって育成することを謳っています。

しかし、いまや保育園を営利化することで、言ってみればその国や行政がもつ責任を丸なげしようという段階にきてしまっています。

この第三条は、そのような事態をも見越してわざわざ念押ししていたのではないでしょうか。
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● COMMENT ●

No title

この児童福祉法は保育園に預けられる子供のためだけにあるわけではないですよね?児童福祉=保育園では無いのでは??

現状は認可保育園に入れた人だけが手厚い福祉を受けている...と外部からは見えます。乳幼児二人を自宅で見ていますが、保育園のようにきちんと外遊びさせて、バランスの取れた食事作って、決まった時間に昼寝させる・・・か~な~りキツイです。うちの子は保育園以下の保育をされているということになりますが・・・。

>幼稚園というのは教育機関ですから、そこここの理念に応じて、さまざまな教育を行っているところがあり、それはもともと認められていることです。そして、利用者はそれに応じて選択する自由があります。

幼稚園に通っている子供、家庭で育ってる子供に福祉は不要ですか?

>はっきり言って、子供たちの育ちの様子、子育てのあり方のなかには解決しなければならない問題が山積しています。
そのためには、高い専門性に裏打ちされた適切な援助というものがどうしても必要です。

これは幼稚園に通っている子供も同じではないですか?ですが適切な援助を受ける機会ってあんまりないですよ。私立幼稚園しかないエリアにに住んでいるんで公的援助...保育園に比較したら0に等しいです。

安倍政権になってから変化が激しいとおっしゃいますが、民主党政権の仕分けでも保育園に通う保護者に応益負担させたり規制緩和する、って話は出ていました。
育児支援は今まで保育園に偏りすぎていた、それ以外の人にはあまりになかった。そりゃぁ保育園利用者にきちんと負担させる流れになりますよ。
認可保育園が値上げすれば、企業参入組も少し値上げするでしょう。
結果的に保育士の賃金や人数が向上しませんか?
もちろん経済的に苦しい家庭には今まで通りの配慮が必要だと思いますが。
安倍首相や近い人は「子供が生まれていったん仕事を辞めた人が再就職できるような環境も必要」とおっしゃっています。これはいいと思いませんか?保育園ばっかり支援するより母親、子供両方の希望を叶えるものだと思います。育児と仕事両立希望よりも子供が小さいときは自分で見てその後仕事と希望する人のほうがわずかですが多いです。実現は難しいかもしれませんが。



>いまや保育園を営利化することで、言ってみればその国や行政がもつ責任を丸なげしようという段階にきてしまっています。

今まで手厚い保育を行い、保護者を甘やかすことによって育児を保育園に丸投げするような保護者が出てきたんじゃないでしょうか。

麦茶代くらい保護者が支払えばいいでしょう。水道水が心配なら保護者が割り勘して検査依頼すればいいだけでは??どちらも大した金額じゃありません。自分たちの子供のことでしょ?

>国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

あくまで保護者とともに...保護者やる気がないのに国が国がっていうのは違うんじゃないですかね。

児童養護施設だって定員オーバーで保護されるべき子供が保護されてない現状で麦茶削られただけで文句がでるなんて...あまりにびっくりしたのでまとまりのない文章になってしまいました。すみません。
でも子供に麦茶上げるたびに思い出してしまいます。当たり前だけど家で見てたら家で買うんですよ。

横からで申し訳ないが

このうーんという人のコメントはいろいろおかしいですね。

>うちの子は保育園以下の保育をされているということになりますが・・・。

???なにをいっているのだ???


>幼稚園に通っている子供、家庭で育ってる子供に福祉は不要ですか?

ブログ主は保育園にいる子だけにしか福祉が適用されているなどとはひとことも言っていない。


>私立幼稚園しかないエリアにに住んでいるんで公的援助...保育園に比較したら0に等しいです。

幼稚園だって公的援助のもとに整備されている。


>安倍政権になってから変化が激しいとおっしゃいますが、民主党政権の仕分けでも保育園に通う保護者に応益負担させたり規制緩和する、って話は出ていました。

別の記事で以前からこういう動きがあることは指摘されているし、民主党政権下で行われていたこども園構想についてもきちんと意見を述べた記事もすでに存在している。


>結果的に保育士の賃金や人数が向上しませんか?

ブログ主は営利化の中で企業がむしろ安く人を使っている現実や、待遇の悪い中で働かされていることを指摘している。なにを読んでいるのだ?


>今まで手厚い保育を行い、保護者を甘やかすことによって育児を保育園に丸投げするような保護者が出てきたんじゃないでしょうか

何をいっているのだ?それは誰に向けた反論なのだ?
議論の方向があさってだ


>あくまで保護者とともに...保護者やる気がないのに国が国がっていうのは違うんじゃないですかね。

保護者がやる気がないというのは、なにをもってそういうのか、どの保護者のことをしてそういっているのだ?

我々のように必死で働いて必死に子育てしている人間というのは、いないと言うのか、このコメントを見て大変不愉快になった。

この程度の認識で、一生懸命子供の育ちや社会について考えてくれているブログ主に対して意見をするなどというのはまったくお笑いぐさだ。

麦茶やめてほうじ茶にしてみては?

先のコメントされた方は「自分の家庭には福祉(公的な援助)がないのは不公平だ」「保育園に通わせる親は子育てを公的機関に投げている」と普段から不満を感じてらっしゃるのでは?
そのように受け取りました。

子供に関する福祉って認可保育所だけではないのですけどね。
例えば、私立幼稚園に援助が出てないかといえば大抵は出ているし、
医療でいえば、うちはもらってませんが、乳児医療証なども結構な福祉だと思われますし、たとえ医療証がなくても医療費の窓口負担は2割と恵まれていますけどね。
認可保育所だって、優先順序は保護者が病気や介護などで、子供の世話ができない場合等が上位であり、勤労目的の優先順位は一番下です。

勤労目的の場合だって、再就職さえ容易なら、、なんてケースばかりではなく、ライフプランを考えた場合、「今の数年」を働かなくてはいけないケースも多々あるわけですよ。
自営業などはわかりやすいところですよね。
(↑こういうケースは子供作るな、、って反論はナシですよ。それ言い出すと今の時代、子供を持つことがより難しくなりますし、それは人権侵害かと思われます。)

そもそも子供を持つこと自体、持たない人や生まれてくる子からみればエゴイスティックな面もあるので、麦茶見るたびに腹立ててるのもなんだかね。



No title

人様のブログを読んで気に入らない、腹が立ったというのはネットマナー違反ですよ。
そういうのはコメント削除されてもおかしくないものです。

自由意思で読むものなのだから、書いてある内容が気に入らないのならば、読まなければいいのです。

自分がだれかに主張したい意見があるなら、自分でブログなりを開設してっそちらでやることをおすすめします。

更新を楽しみにしている多くの読者がいるブログです。自分の意見に合わないからと、いいがかりのような反論をくりかえすのは、多くの人の迷惑になるということを自覚してください。

No title

今回の記事はあまりに保育園側に偏った意見だったので反論させていただきました。

保育園を現状のまま、規制緩和ダメ、企業参入ダメ、公で面倒見ろっていわれても救われない人のほうが多いですよ...。

それに家庭で頑張って見るよりも良いくらいの保育内容、そして格安な保育料。
家庭保育+幼稚園に比べればはるかに優遇されてるのに(私立幼稚園も公的援助があることは理解していますが桁が違いますし)、子供の医療費無償化という多くの子供が恩恵を受けられる制度も継続が厳しくなっている自治体がたくさんあるのに(23区内でもありますよ)ちょっと削られただけで堂々と「福祉切り」って言えることに違和感を感じました。


あっちなみに認可保育所ずるいとは思っていません。
とてもいい幼稚園に出会えたので、これから公立の保育園、幼稚園が近所にできて万一入園可能な状態であったとしても今の幼稚園のほうがいいんで。



反論禁止ブログなら目立つところにそう書いておいてください。
もう書きませんので。
失礼しました。

お門違い

共働きでそこそこ潤っているように見える家庭の外面だけを見て、例えば母親はキャリアを追求して、きれいな仕事着とお化粧で出掛けていって、子育ては保育園に丸投げ、そしてそんな保育園に「我々の」税金が投入されていて、納得いかない、割りが合わない…

そのあたりが、反論コメント氏の心のうちかとお見受けしました。

あなたのような不満を抱くお母様(と断言しますね)、毎日の生活、大変ですよね。
旦那様、理解ありますか?
お子さんのおばあちゃまたち、協力的ですか?

100点満点じゃないよね。
満足できる境遇なら、ここにきて破綻したコメント、延々と書きなぐらないものね。
気持ちは分かりますよ。

もしかしたら、キャリアを断念して、子育てに専念する道を選んで、悔やんでいたりする?

でもね、外から優雅に見えようが、みんなそれぞれ、大変なのよ。
人様のことなんて、分からないんです。
保育園に子育てを丸投げしてるっていうけど、それって楽チンでラッキー!!じゃないからね。

大事なこと。

このブログ主さんは、保育園ママだけの味方じゃない。
子育てに直接、間接的に関わる人たちのこと、幅広くご覧になっている。
我が子さえ良ければ、って思ってる、どこかの誰かさんとは違うの。

子供の健全な育ちを守るため、大人たちを含めて支えていこうと、保育士としてのプロ意識から、いろんな情報を発信しておられるの。

ご自身が一番お詳しい、保育の現場についてきめ細かく書いておられるから、内容はあなたの言うところの保育園寄りでしょう、だけどそれは当たり前。机上の空論じゃないのよ。

自分が、違う立場の人を批判することでわが道を正当化するからって、世の中のひとがみんな、あなたのような発想で生きている訳じゃないの。

ブログ主さんは、「幼稚園の補助を削って、保育園に回せ」とも、「家庭の保育は素人芸」とも、どこにも書いてないでしょ。

あなたが2回目のコメントで「いい幼稚園が見付かりましたから~」と溜飲を下げているのとは、違うの。
我が子は「福祉」機関の保育園なんかではなくて、「教育」施設の幼稚園に通わせてますから、って言いたいんだろうけど、ブログ主さんは、そんな狭い視野で議論されているんじゃないの。

公立私立問わず、保育園は地域の親たちの子育て相談に乗ってくれますから、税金を取り戻したければ、うさばらししたいほどストレスがたまっているなら、そちらへどうぞ。
善意の私人であるブログ主さんを困らせないように。


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