2017-08

支配的な行動を示す子供  Vol.3  ―保育士としての親への援助― - 2013.06.06 Thu

今回はこういったケースを援助する場合の話です。


この問題は親から子供への関わりが最大のポイントですので、できうるならば子供の様子を認識してもらって、関わり方を考えてもらうことが一番です。


年長クラス、6歳の女の子でこんな事例がありました。



この子をAちゃんとします。

0歳児クラスから保育園に入園していましたが、とても真面目でおとなしいタイプの子でした。

引っ込み思案でもあり、自分をださない子であまり慣れない大人には積極的にしゃべったりもしませんでした。
成長期の時ですらごねたりすることが、ほぼ全くなかったそうです。


クラス内や友達同士ではしゃべったり笑い合ったりもしているので、特に問題視するでもなく保育士にはそういう個性の子供なのだと考えられていました。

あるとき、一番仲が良いお友達のBちゃんのお母さんから「子供が冴えない顔をしているので、話を聞いたところAちゃんに○○をしろと指図されることが辛いらしい」という相談を受けました。


保育士にとっても、そういう様子があることにこう言われるまでわかりませんでした。

あとあとよく観察していてそのわけがわかってくるのですが、この年齢での普通こういった支配的な行動を示す子は意図的というよりも、気持ちの満たされなさからくる衝動的な部分が多いので、わりとおおっぴらに行います。

それに対して叱られたりすることが積み重なったとき、大人に隠れてするようになるということは場合によりありますが、あまり最初から隠れてというケースはありません。


あまり自分を出さないというAちゃんの性格的なものもあったのでしょうし、とても頭がよかったこと、それと大人の視線を非常に意識する子だということが、Aちゃんのそうさせたのかもしれません。

Bちゃんとはおなじ0歳からの保育園仲間で、性格も似たタイプで最も仲が良い、というよりも唯一心を許しあえる関係だったと思います。
むしろそれだからこそ、Bちゃんにそのような関わりを出せたのかもしれません。


その後、特に気にかけて見守っていると確かにそのような行動がありました。

「○○もってきて」Bちゃんが持ってくると「やっぱりいらないー」というものから、「○○ちゃんに、△△って言ってきて」(△はわりとネガティブな内容)などでした。

そして大人が見ていることに気づくと、すぐにそういったことをやめたり、なかったことにしたりしていました。

また別に、お迎えに来てくれるおばあちゃんに対する暴言などもあることがわかりました。


担任と園長と相談の上、両親と面談して事情と様子を伝え、対応を考えてもらおうということになりました。

両親とも学校の先生でした。
Aちゃんを大切にしていないわけではなく、むしろまじめでしっかりとしている人たちでした。

しかし、できることやきちんとしたことを求める気持ちが強いことと、それに加えて両親とも接し方がかなり淡白なところがありました。

普段から表情が固く笑っている姿を見たことがないくらいです。


Aちゃんの3歳上には兄がおり、このお兄ちゃんを担当していた保育士から聞いたところ、Aちゃんにはそうではないようだけれども、お兄ちゃんに対してお父さんはかなり厳しく接していたとのこと。

その後お兄ちゃんにも小学校で問題が顕在化してくることがわかるのだけど、もしかするとAちゃんはこのお兄ちゃんにそのような支配的な行動を受けていて、それを他児に出すようになってしまったということも考えられます。


面談では、事情や状況の説明のほかは、叱らなくていいことそれは逆効果になりかねないことをきちんと伝え、受容すること、その上で自分の気持ちを溜め込まないでいいような方向に関わっていってあげることなどを園側からはお願いしました。

ご両親とも、どうも思い当たるところがある様子で、すんなりと話が通じそのようにしみてるとのこと。

もともと、可愛がったりをストレートに出したりすることが得意でないタイプの人たちでしたので、それでいきなり受容的な行動などがたくさんできるようになるというわけではありませんが、意識をもつだけでも子供には伝わるものですし、それなりに努力や配慮もしてくださったようです。

常におばあちゃんまかせのお迎えだったのに、週に一度くらいは仕事を早く切り上げてご両親のどちらかがお迎えに来てくれたり、どちらかがお休みの日はAちゃんも保育園をお休みして一緒に過ごす時間を増やしてくれたりするようになり、Aちゃんにも自然な笑顔が増えてきた様子がありました。

その後、程なくしてBちゃんへの支配的な行動というのはなくなり、二人でまた仲良く遊ぶようになりました。

小学校入学前に一応の解決がみられてよかった事例です。





小学校に入ってしまうと、小学校の先生からは家庭の様子、ご両親のひととなりなどはわかりにくくなってしまいます。

保育園では送り迎えや親の参加する行事、布団のシーツやら着替えやら日々のさまざまな用意などもあり、わりとその距離が近いと言えます。

また、継続して通っていることで子供や家庭の様子がよくわかったり、関わる職員が増えたり、信頼関係が作れたりなど学校に入ってからよりも対応しやすいという点もあります。



これでこの事例についてはおしまいですが、これに関連していくつか個人的に思ったところをつけたしておこうと思います。


確かにこの時点で親に、「できる」ことなどだけでなく「受容」という視点が必要なことを理解してもらえたことで、その後の問題が大きくなることを防げたかもしれないけれど、反省点をあげるとしたら、保育園はもっと早くになにか対応をできていたのではないかとも感じます。

0歳児から入園していて、保育時間が長いこと、休みも少ないこと、受容が得意でないこと、関わり方が淡白なことなど把握していたわけです。

もちろん先のことは誰にもわかりませんから、こういった問題が先々起こるなど予想つくはずもないのですが、でも普段から保育士として「受容がなにより大切ですよ」「たくさん笑う子にしていきましょうね」など大きな声で言っている人間がいれば、こういったことが起きないばかりか、もしかするとこのAちゃんの性格そのものが、もっと我慢しないで自分を出せるような方向に変わっていたかもしれません。

もともとの子供の気質で、引っ込み思案だったりしゃべったり人と関わることが苦手というのならばいいのです。でも、大人の関わりの積み重ねの結果として「萎縮した性格になってしまった」ということはまた違います。

親への働きかけでなくとも、乳児期のうちにでももっと信頼関係を深めて心を許せるような保育士がひとりでもいたとしたら、また状況はかわっていたかもしれません。

過ぎたことを言っても仕方ありませんが、仕事としてやっている人間にとっては、こういった事例をとって考察や反省を残しておくことが、その後の経験や教訓ともなっていくかと思います。



またこれはまったくこの件とは関係ないですが、もうひとつ感想があります。

しばしばコメントで「成長期の自我の爆発に困っている」とか「なんらかの問題があって、そのサインとしての問題行動が出ている」相談などを受けます。

そういうとき、こういった事例を経験していると、「素直に出せる」っていうのは実は信頼関係や親に期待する気持ちの表れであり、実はある意味でいいことなんですよと思えるんです。

もちろん、その当事者にとってその状況は大変だということもわかるんですけどね。
関連記事

● COMMENT ●

事例の取り扱いについて質問です

はじめまして。幼稚園教諭や保育士のお仕事を経て現在は育児休業中の雪かあさんと申します。
育休で時間が許すうちに、子育てや保育で感じたこと、考えたことをおとーちゃんのようにブログに綴りたいと思って準備中です。
そこで、本題とそれてしまうことをお尋ねしますが、おとーちゃんの記事にはよく事例が出てきますよね。こういったものは、情報の流出には値しませんか?批判ではありません。自分もどこまでならOKかという線引きが曖昧でいたところ、おとーちゃんが意外とたくさん事例を報告しているので、ああ、このくらいならいいのか?と再び迷いはじめました。具体例を出さなければ伝わりにくいことですし、ある程度は仕方ないのかなあとも思うのですが。うーん、でも自分が親だったら嫌かなあとか、考えていました。両方教師という情報がボンっと目に飛び込んでくると、なんだか悲しくて。前後を読めばそういったニュアンスではないことはわかるのですが。。。
おとーちゃんはそのあたりのところ、どういった基準をお持ちですか?こういったことに職場はおおらかですか?

ちょうど悩んでいたところでした。

こんにちは!
初めてコメントさせていただきます。

いつもおとーちゃんさんのブログをみて、育児初心者の私ですがとても勉強させてもらっています。


うちに2歳1ヶ月の娘がいます。一人っ子です。
娘は今回のAちゃんのような性格みたいで、このままの関わり方でいいのかと、最近悩んでいたところでした。
なので、今回の記事を何度も読み返しました。


娘は真面目な性格なのか正義感が強いのか、親から言われたらそれに従おうとします。
一緒にいるお友達がちょっと違う場所に行こうとすると、「  ちゃんだめよー!」って引っ張って連れ戻そうとしたりまでします。

また、大人の視線を非常に意識する子で、公園で遊んでいて、何かできたら私だけではなく周りにいる知らない大人にも誉めてもらいたいとアピールをすることもあります。

私が誰かと話をしている間は、結構長い時間一人で大人しく待っていてくれたり、預けられずに連れていった私の病院でもお利口にしてくれていたり。


一言で言うと、とてもいい子、お利口さんなんです。
育てやすいんですが、それが反対に不安にもなります。
無意識にいい子を演じるようになっている(なる)のではないか…、後で爆発したり病気になったりしないだろうかと…


この年齢ですが言葉もたくさん話せて、会話もちゃんと成り立ちます。

時々ぐずったり、甘えてきたりしてくるのでまだ大丈夫かな…と思いなおし、受容することや、くすぐりあいっこしたり、一緒に歌をうたったりを心がけていますが、なかなか変わりません。
まだ、成長期は来てないので、成長期がこないままかもしれないと思ったりもします。

気付かないうちに、娘に我慢させてるのかなとか、過保護なのかな…と反省しながらも、将来、素直な笑顔が溢れる子になってほしいので、今対応できることをしたいと思うのです。


そこで相談させていただきたいのですが、受容するということにプラスして、言葉がけや接し方で、「いい子」に対してはどのような点に注意したらいいでしょうか?

お身体お大事に

体調がすぐれないとのこと。
私も、おとうちゃんさんのブログに出会えて子どもの関わり方が改められ、
ほとんど叱らなくていい、可愛い子ども達に育てることが出来ました。
救ってもらった家の一つです。
今も、外遊びから帰ってきて、親子共にのんびりした時間に、こちらの過去記事を読むのが日課です。

沢山の方が訪れるブログですから、沢山のパワーを使われると思います。
これからも無理のない範囲で更新して下さい。
お体、ご自愛下さいね。
1ファンより。


(事例の紹介は、これぐらいであれば、専門誌ならずとも一般書籍で目にするぐらいだと感じました。
私個人の感想です。)

No title

おとーちゃんさんお加減いかがでしょうか?
ご無理なさらないでください。
支配的な行動の記事、気になっていたところです。
年中の長女が2才の二女、パパに対してイニシアチブをとろうとするんです。そのために叩くことが出てきました。
私が長女に対して支配的なところがあるので(それはテレビ・食事・おやつのイニシアチブをもっているという意味でその他強制はしないよう注意しているんですが)
長女は他には現在問題なところはないですし、以前よりも子供らしく元気いっぱいなんですが、パパが優しい人ですが嫌がるし、二女が悪影響うけそうです。かわいらしく穏やかで今まで何の心配もなかった二女ですがある程度しゃべれるのですが、家族に対して数回かみつきが発生しています。
この関連記事を読み、私がもっと改善できるところはないかよくよく考えたいと思います。

はじめまして。

おとーちゃんさん、体調はいかがでしょうか?たくさんのコメントがあり、相談してみたいけれどと悩み続けて、ようやく書く決心がつきました。
お忙しい中、申し訳ありません。

3歳半の娘が1歳から保育園に通っています。
先生方も良い方ばかりで、娘も気に入っているようです。
ただ、最近夜中に夜泣きの酷いのが毎日あり困っています。
やきょう症と言うのでしょうか?
毎日、その日あった嫌な事を
大声で叫び暴れます。
精神的におかしくなったのでは?と
心配しています。
保育園では、友達とは喧嘩しながらも遊べているとは聞いていますし、様子を見に行ったりもしましたが、園では全く普通に落ち着いて遊べているとは言われますが、
まだ自分の思いや、やりたい事を口には出せずにいるようで、心配しています。
先生が言うには、意固地なところがあり、一度言い出すと聞かないなどはあるようです。あとはお姉さん風をふかすところがあるとも。迷路などが好きですが、ちょっと指摘すると怒り、「うううん」とかしか言わず、何を聞いても話してくれません。
下に年子の障害児がおり、なかなか手がかけられずにいるので、下も落ち着いてきた最近は過保護や過干渉にならないよう、おおらかに育てているつもりですが、毎日の夜泣きが辛いです。
私の育て方が間違えていたのかなと悩みます。
お忙しいとは思いますが、おとーちゃんさんの経験上の事で思いあたる事があれば教えてください。よろしくお願いいたします。

心のパイプ

はじめまして。
11ヵ月の男の子の共働きママです。
今月から慣らし保育に通わせています。

最近おとーちゃんさんのブログを見つけて、過去の記事から見返していっています。大変わかりやすく、事例もあり、また子供に自我が芽生え始め育児に迷っていたので、今出会って良かったと痛感しております。今回の記事とは関係ないのですが、質問させてください。

タイトルの通り心のパイプについてです。ブログを見てから、注意や指示は、困るな、悲しいな、こっちにおいでと言い換えるようにしています。
しかし、窓を開けて外に出る。机の上に上る、ご飯中机を叩く、髪を引っ張る等の行動をやめず、お願いしているうちにイライラしてしまい結局リフトをして泣かせてしまいます。

根気よく続けていけば伝わるのでしょうか。保育園でも他児の髪を引っ張ったりするようで途方にくれています。

うちも同じです

うちもアルパカさんと同じく、3歳の長女が夜驚症かなと思われる夜泣きをします。
ここ最近、おとーちゃんさんのブログを参考に関わり方を変えるようにしたら、毎日だったのが、週に2〜3回に減ってきました。
去年、下の子が産まれたのもあり、本人がパパ方の祖父母の家にひとりで泊まりに行きたい!と言って、毎回会う度に泊まりに行き、楽しく過ごして帰ってきます。
けれど、私の実家へ親子で泊まり行ったとき、長女がものすごい夜泣きをするので、実母に「何か満たされないものがあるのね、可哀想。ママに満たしてもらいたいんだから、おじいちゃんおばあちゃんの家にひとりで行かせるのは、辞めなさい」と言われました。
私はお泊まりのせいではなく、私の今までの関わり方のせいだと思っています。
長女は発達が早い方で、本当に理解力もある子だったので、こちらが求めるハードルが知らず知らずのうちに、高くなってしまったのだと、ブログを読んでいて気付きました。
出産して1〜2ヶ月は長女に対してイライラしてしまい、怒ることが多かったのが特によくなかったと反省しています。

保育園でも2歳の頃からお昼寝があまり出来ないようで、先生が手を焼いているようです。
私と家でゆっくり過ごしていると、割とお昼寝をするのですが、いつもとちがったり、保育園のようにお友達が周りにいると、眠さよりも好奇心が勝ってしまうようです。
おとーちゃんさんは、寝ない子にはどう接してらっしゃいますか?

それと、事例については、私は全く問題ない範囲だと思います。
特におとーちゃんさんがどこの保育園に勤務している、という情報は書かれていないので、個人を特定できませんし…

ある程度、事例があった方がイメージしやすいですよね!




こんばんは

初めまして。少し前からおとーちゃんさんのブログを拝見させてもらってます。
子育ての内容の中にも人柄が伝わってきてパワーを頂いてます。お身体どうかご無理なさらず、お過ごし下さい

今回のテーマに今ちょうど娘がぴったり当てはまっていて、悩んでいました。娘は年長の女の子で、年中からずっと仲がよかったお友達から今支配的な言動を受けています。
お互いに気が合うらしく、一番の友達という感じですが、年長になりここ最近『○ちゃんはしたらダメ』『もう早くどいて』等強めの口調で言われたり、遊びを提案してもダメと言われたり、いいよと言ってもやっぱりこれにする等他にもかなり支配的な言動が目につくようになりました。
初めて気がついたのは『もう早くどいてっ』と言われた時で、私達親の前でしたが娘は私の顔を見るなり涙を流して走ってきました。
お友達のお母さんも見ていましたが、子供達の遊びやケンカには干渉しないそうで、何も言いませんでした。
何人かお友達がいる中でも娘にだけ支配的な態度を取るので、仲がいい分言いやすいのかな……と思っていますが、やっぱり続いたり、ひどくなったりするとせっかくのお友達なのに仲良く遊べないと残念だなぁと……
娘も年中の時はなかったのにどうしたらいいのか分からないと言っています…

担任の先生にも迷った挙げ句相談したのですが、改善されずどうしたらいいのかと思っています。
支離滅裂な文章になってすみません(ΞдΞ)よろしくお願い致します

事例ですが、おとーちゃんがどの園で働いていたかは、わからないし個人を特定出来るものではないので情報流出になるとは思いませんが。(私個人の意見ですが…)

雪かあさんさん

詳しくは書けませんが、事例については特定の個人にならないように配慮されています。

メロンさん

2歳になったばかりということですから、もともとそういう気質があるのかもしれませんね。

ここに関連した記事を以前書いたものがあります。
参考にしてみてください。

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-254.html

双子の実さん

お父さんを叩いたり支配的に振舞うというのは、この記事に書いてあるような心理とはちょっと違って、おそらく甘えの一種の出し方なのだと思います。

それがそのまま他児への行動になったりすることは、直接的にはそうそうないと思われますが、甘えるにしてもけしていい出し方ではないでしょう。

こういう状態は、過去記事に書いたように「可愛い出し方」へと大人が持っていくといいと思います。


また、人を叩くというのはそれが誰であれいいことではありません。

それは大人が毅然として子供に教えたほうがのちのちのためにもよいので、僕はわりときっぱりそういうのはやめさせてしまいます。

アルパカさん

3歳というのは、乳児から幼児期へと大きくステップアップする時期で、この時にけっこういろいろな独特な姿・難しい姿がでることがあります。

過去記事に「揺り戻し」について書いたとろこがあったと思いますが、それなんかもこの時期に特有です。

「揺り戻し」は、簡単に言ってみれば「甘えの確認」とでもいうようなものです。


それを再確認して納得してから、もっと自立の進んだ幼児期へと成長していきます。


ちょうどそういった時期でもあり、また保育園でも3歳クラスへの進級はいろいろと環境の変わることでもあります。

また、下のお子さんに手を取られることが多いということでもあれば、それらと相まって情緒的なバランスを取り戻そうと体がいろいろな反応を示したりしているのでしょう。

そういうなかで夜驚ということがでているのではないかと推察されます。

下のお子さんに手がかかったりすることは、これは避けられないことなので、そのことで上のお子さんに申し訳ないとか可哀相がったりすることもありません。


それは家族の中で必要なことなのだと親として堂々としていたほうが、子供の安定にもつながります。


その上で、出来る範囲で上のお子さんを受容したり、一緒に何かすることを作ったり、おはなしをたくさん聞いてあげたりする時間を設けていくといいかと思います。

あとはある程度時間が解決してくれることでもあります。


保育園でなにか嫌なことが日常あるとか、発達上の問題があるとかの何か特別な原因があってでているのでなければ、だんだんとそれで収まる方へとむかっていけるのではないないでしょうか。

まりさん

僕は注意や指示、叱ったり怒ったりをしてはいけないと考えているわけではありません。
ただ、現在の子育てはそれらがあまりに子育てのメインストリームになってしまっているので、そこを気をつけて欲しいという思いがあります。

子供が本当にするべきでないと思うことをしていたら、それは「親がお願いしてやめさせる」という類のものではありません。

そういうことに対しては、大人が毅然としてきっぱりと、断固としてやめさせるべきものです。


そういった大人の関わりがなければ、子供は返ってしていいこととしてはいけないことの境界がわからないまま育っていってしまいます。

これをあとから直していくのはとても大変です。


なので、社会一般の価値観がどうとかでもなくて、親である自分自身がどうしてもそれはしてほしくない、すべきでないと感じるならば、そういったときは強く言うべきなのです。

そういった大人が誠実に思ったことであれば、それは子供との信頼関係を崩したりするものではありません。


髪を引っ張ったりすることは、される方としては大変嫌なものです。

冗談でもそういうことをするのを親がきっぱり否定しなければ、子供はしていいことだと解釈してしまいます。

そういったことは曖昧でもいけません。

それは子供にしていいことといけないことの混乱を招いてしまうことになります。


相談カテゴリにある「弱い大人と強い大人」からの一連の記事が参考になると思います。

アオママさん

夜泣き、夜驚というのはわりといろいろな原因ででてきます。

多いところでは、アオママさんのところのように下に赤ちゃんが出来た時や、環境が大きく変わったとき、あとは過度な興奮状態をその日のうちに経験した時などですね。

また、幼児への過渡期でもあり、いろいろ子供自身がささいなことでも不安になったりするのもあるのでしょう。

それに、もともと眠りが浅かったり、気質的に夜驚をしやすいといったタイプの子もいます。


対応としてはアルパカさんのところに返信したようなことが参考になるでしょう。

また、アオママさん自身が原因に気づいているのですから、子供にもそういう心情というのはだんだん伝わっていくはずです。あとは時間の問題でしょう。


保育園では、寝付きの悪い子も含めてまずほとんどの子を寝かせることができます。

園の生活で活動内容があることや、集団の疲れや、また周りの子が寝ていることで寝る雰囲気が醸し出されたりということもあるのでしょう。

個別的なアプローチとしては、その寝る時間だけでなくそれ以前から、きちんと「見守る」ということを積み重ねます。


遊んでいる最中、いろんな子供を見渡しています。

視線というのは不思議なもので、見ているとその視線に気づいて向こうも見返してきます。

また、そうでなくとも小さな子供というのは、大人の存在を気にかけています。それでなにかをしているときでも大人の姿を目で追うことがあります。

そういったとき、その子供の視線に対して、うなずいたり、微笑み返してあげて「ちゃんとあなたのことを見守っていますよ」という返信を返すようにしています。

それで子供は安心感というものを内に貯めていくことができるようです。



子供にとって「寝る」というのは不安になるものです。

満たされていなかったり、大人の目が自分に向いていないと感じてしまうと、その不安はどうしても大きくなってしまいます。

日常から安心感を子供に持たせていってあげることで、だんだんとその不安を乗り越えられる力をつけていってあげます。


ただ、子供によっては寝つきが悪いとかあまり寝ないという体質・気質の子供もいますので、そういうときはそういうものなのだと認めて上げる必要のある場合もありますよ。

ですが、一般的には「うちの子は昼寝しないとか、夜なかなか寝ない」と言っているケースのその多くが、環境や大人からの関わりなどになにかしら理由があることも多いと感じます。

まおまおさん

普段から関われる相手であれば、まだアプローチのしようというものもあるのですが、こういうケースでは直接どうにかするというのは難しいですよね。

本来ならば第三者で関わる機会もたくさんある、園の担任がアプローチするのには最適なのですが、こういったものの対応が難しいというのも事実です。

ただ、あまりエスカレートしてそのターゲットにされたりするようでしたら、園長に相談するなどしてきちんとした対応を図ってもらうのも良いと思います。

というのも、場合によっては小学校になってもそういう関係が続きエスカレートするということもなきにしもあらずだからです。

こういったことは程度によりさまざまなので、なんともいえないのですが、そういうこともあるのでちょっと気になりました。

ありがとうございます。

忙しいなか、丁寧なご回答をありがとうございます!
もやもやしていたのがスッキリとしました。いけないものはダメとハッキリ伝えます。
丁度、主人とも怒り方や伝え方について、育児って難しいと昨日話し合ったばかりでした。早速、今晩、主人におとーちゃんさんの回答を伝え、また話したいと思います。
本当にありがとうございました!

ありがとうございます!

コメントを読んでいて涙がでました。
下に手がかかるので、お姉ちゃんが
可哀想だと思っていましたが、おとーちゃんさんのコメントを読み、これで良かったのだと思いました。
本当にありがとうございます。
娘のやきょうですが、精神科につれていった方が良いのでは?と毎晩悩みましたが、なっ、なんと!便秘が原因でした。
ネットで調べても載ってないのですが、
娘がある日あまりにもお腹が痛いと
いうので病院に行き出してもらった
日からピタリと止まり、なっても酷くなくなりました。3歳になり一人でいっていたので、口頭で出たか確認していただけでした。娘は出た!と言いますが、やはり
親が確認しないとダメですね。
あんなに悩んだやきょうですが、
おとーちゃんさんのコメントに救われました。ありがとうございました。

ありがとうございました!

お忙しい中、アドバイスありがとうございました!

教えていただいた過去の記事を見ながら、娘に対しての大人たちの対応を考え直さなければと思いました。

娘は、何でも教えたり言い聞かせたらできるっというところがあるので、私達夫婦も祖父母達もいろんな事に対して過剰に「出来る」ことを期待していたような気がします。
頑張らせ過ぎていたのかも…

「出来る」ことを期待するよりも、今の娘をそのまま認める…という気持ちを忘れずに、これからも楽しみながら子育てしていきたいと思います。

どうしたらいいのか…と考えて悩んでいたので、何だかこれから少し自信を持って娘と過ごせそうです。
ありがとうございました!!

これからもブログ、楽しみにしています。応援してます!!!

アルパカさん

便秘が原因でしたか。子供の体の異常はわかりにくいことが多いですから、便秘なんかがいろいろなところに影響していることはよくありますね。

子供というのはちょっとした、具合の変化や体の異常で、日々の姿や心の安定、情緒までが変わってくるものというのは、忘れてはならないことですね。

保育園での友達トラブル?

こんにちは。
いつもおとーちゃんのブログを拝読させていただいてます。
4歳と3歳の娘の母です。

今日は長女(4歳)の保育園での様子について相談させてください。

娘たちが通う保育園は縦割り保育で3,4,5歳児が一緒にされ、3つのクラスに分けて、毎年クラス替えがあります。
もちろん時間帯によっては横割りの活動もあります。

長女は今年のクラスで同じ4歳児のAちゃんと仲良くなり、とても楽しそうに通ってました。
ここ1-2ヶ月でBちゃん(この子も4歳児です。)も遊びに加わるようになり3人でよく遊んでいるようですが、最近娘が「保育園に行きたくない、Bちゃんと遊びたくない。」というようになったのです。

話を聞くと、Bちゃんがなんでもこの遊びをしようと決めてしまい、娘がほかのことをしたいといっても、怒って許してくれないそうです。
私が「遊びたくないなら遊ばなくてもいいんだよ」と言っても「怒られるから嫌だ」といいます。

お迎えに行ったときなど、様子を見てると娘も楽しそうにBちゃんと遊んでいるので特に気にしなくてもいいのかなと思ったりもするのですが、朝はBちゃんが娘を見つけて話しかけて来ると、涙目になって私の後ろに隠れたりします。

Bちゃんも意地悪なことばかり言っているわけでは無いように思えるんですが、長女が次女と一緒に遊びたいと言っても(お外で遊ぶときはクラス関係なく遊んでいるんですが)「次女とは遊ばないで」と言うそうです。

Bちゃんがお休みの時に「今日はBちゃん休みだったからよかった。Aちゃんと遊んだよ」と嬉しそうに話してたりすると、それはそれでBちゃんが可哀想に思えてしまって、どう言ったらいいのかわかりません。


このような場合、先生に介入してもらったほうがいいんでしょうか。
親からはどのように声かけをしていけばいいんでしょうか。


さきかなさん

4歳くらいになるとこういった対人関係の問題というのも顕著になって出てきますね。

こういうのはよくあることです。とくに女の子のなかではとても多くあります。


>このような場合、先生に介入してもらったほうがいいんでしょうか。

こういうときは「どう対応してください」と要求する必要はないと思います。

こういうことがあってこう言っているということを伝えて対応を配慮してもらったらあとは、保育士がその場で適切だと思う対応をとっていくでしょう。


もし、されている子があらがえないような「意地悪」のようなケースであるならば、それに対する対応というものがあるでしょうし、この年齢でだれもが通過するような人間関係上のやり取り・経験の範囲であると見ればそれに応じた配慮というものをするでしょう。

そういった臨機応変な対応をしてもらうことがベストだと僕は思います。


>親からはどのように声かけをしていけばいいんでしょうか。

これに関しては、子供の性格などによっても答えはいろいろだろうと思います。


でも、基本的なことで考えれば、「対人関係の問題」というのは、だれにも肩代わりのできないことです。

なので、親であっても人がああしなさい、こうしなさいと言ったところで、できるものとは限らないし、またかえって変な方へと行かないとも限りません。


なので、基本的には「聞いてあげる」ということが最大の助けになるのではないかと思います。


「どういうことがあった、どうおもった」と子供が自分から話すことを、「ああそうなんだ、そういうことがあったんだ」と共感とともに聞いてあげること。

ここで、大人が「それはあなたが悪い」とか「だれだれちゃんが悪い」などという必要もありません。

「そういうときはこうしなさい」という必要もないでしょう。


聞いてあげ、理解を示してもらうことが、問題に立ち向かう際の子供の力となります、親の共感が子供の気持ちのバックアップになるわけです。

あとは、実地に自分で取るべき対応を学んでいくことができます。

もし、その上で必要な部分は保育士が判断して手を貸すでしょう。

そうやって様々な経験をしていくなかで子供は成長していくのだと思います。

ありがとうございました。

お返事ありがとうございました。

とても参考になりました。
特に、「聞いてあげる」ことが最大の助けになるとのお話を聞いて、すごく救われる気持ちになりました。

確かにこれからの人生、常に人間関係の問題はありますよね。まだ小さいからと思っていても、ずっとそばにいてあげられるわけでもないし、私がこうしたほうがいいと子供を動かすべきではないですよね。

娘の話をきちんと聞いてあげることができる、安心して話してくれるように対応していきたいです。

ありがとうございました。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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