2017-06

支配的な行動を示す子供  Vol.2 - 2013.06.05 Wed

皆様ご心配をおかけしております。
体調の方はだんだんと良くなっておりますので、無理しない範囲で更新していきます。
暖かい応援のお言葉本当にありがとうございます。

では、前回のつづきです。







前回のところで、叱ることや怒ることは根本的には解決にならないと述べていますが、なかにはそれで解決してしまうこともあります。

これは問題の根っこや程度の差によるのですが。

例えば、周りにそういった強い口調などをする友達がいて、子供はそういう強さとかに惹かれたりすることもありますので、ちょっと真似してみたというようなこともよくあります。

そういうケースの場合、たしなめられたり注意されて、それで解決というようなこともあるのです。

こういうのはほとんど問題というほどのこともなく、育つ過程でのさまざまな経験のひとつに過ぎないでしょう。


また、特に「満たされていない」という原因がなくても、成長の中でそういう関わり方を身につけてしまったりすることもまたしばしばあることです。

こういうのも、その問題の根っこは深くないので、時間の経過やちょっと叱られたりということで解決してしまうこともあるでしょう。



わりと、この「他者に対して支配的なふるまいをする」という行動はよくあることです。

もし、自分のお子さんにそういう姿がでたりしたとしても、満たされていないのではないかというような過剰は心配はしないでください。

普段、受容したり、共感的に関わっている積み重ねがあるならば、成長の中ででる姿でありそういうのは深刻な問題にはなりません。

前号にあった①、②、③に該当するような覚えがあるときは、早いうちに向き合って対応することが必要でしょう。
ちなみに③に関しては、過保護や過干渉、「弱い大人」といった別個の問題になるので、このシリーズでは深く触れません。



親自身が気づいて、前向きに対応しようと思うならば解決することはそう難しいことではありません。

子供を肯定し、認め、受容し、気持ちに余裕を持たせ、普段の生活の中で安心感を感じさせ、親に暖かく見守られていると実感し、そういったものの積み重ねで心が満たされていけば、他者への支配的だったり攻撃的だったりする姿は自ずとやんでいきます。

これらのことはなにも特殊なことではなく、どれももともと子育てに必要なことでしかありません。

ときに、子供とどう関わればよいかわからなかったり、その親の考え方、人との接し方によっては、こういった子供の育ちに必要な精神的なものが、必要な分に足りなくなってしまうことがあります。

それに気づいたら、不足分をそのときから足していけばいいのです。
それで子供は軌道修正してまっすぐに育っていくことができるものです。



とはいえ、この問題はなかなかそういったように、親が自分から気づいて子供に対するアプローチを変えていこうというふうにはあまり進みません。

子供に対してのそういった見方を普段からしている人ならば、この手の問題で深刻なところまでそもそもいかないからです。


本当に深刻なものは、そういう方向に自分では持っていけないタイプのひとだからこそ、そこまで発展してしまうことが多いわけです。


また、この①②のようなタイプの子供は、幼かったりするわけでなく、むしろしっかりしていたり、なんでもできたり、体も大きい子だったりします。

そして同じ年齢の子供たちに比べて、精神的にも発達が進んでいたりもします。
(だからこそ他児に支配的な関わりができるのですが)

このことが実は解決に至る道を狭くしているとも言えるのです。


4~5歳よりも大きくなっていて、自分でなんでもできる、ほかの子に比べてもしっかりしている。

そういう子をそこから、甘えさせたりということを親はできるでしょうか。

ましてや、子供が自分の言う事を聞くことを求めていたり、いろんなことが「できる」こと、「お兄さん・お姉さん」でいることを望んでいる親にそれが自然とできるでしょうか。

実際難しいのです、これが。


しっかりした子、できる子、成長の早い子にこの種の問題が起こったときの方が、難しくなりかねないのです。

幼かったり、子供っぽかったり、甘えん坊だったりする子供の方が、多少人よりも成長は遅く感じていたとしても、この手の問題は深刻にならずに成長していきやすいと僕は感じています。


もちろん、しっかりしていることは悪いことではありません、こういう子も甘えや受容を出しているとき、出すべき年齢の時にしっかりと出せて、それを受け止めてもらってきていれば、おそらくこの種の問題がでることなく成長していけたことでしょう。

しかし、そういった「満たされなさ」を乳児期からひっぱってきたことで、対人関係上や性格上の問題として、こういう時期にでてしまっています。


しかし、この場合はもうすでに幼児になってしまっていますので、乳児期のことをとやかくいってもしょうがありません。


僕のように保育士として子供に関わっている場合、この時点でできることをしていくしかないわけです。

次回はそれについて書いていきます。

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● COMMENT ●

お大事に

はじめまして。今回の内容とは関係ありませんがコメントさせていただきます。

私には、1歳7か月の娘が一人おります。私たちの都合で1歳前から職場の託児所に預けています。一緒に過ごせる時間が少ない分、仕事から帰ってからは家事もそっちのけで(笑)一緒に遊んだりしています。

夕方手をつないで散歩したり、膝にのせて絵本を読んだり、手遊び歌を一緒に歌ったり、お互いにマネっこして何だか楽しくなって笑いあったり… 子供ってなんてかわいいんだろうと毎日思いながら過ごせるのは、おとーちゃんさんのブログに出会えたからだと日々感謝しています。

体調が少しずつ回復されているようで何よりです。
お大事にしてください。

お大事に

以前相談に乗っていただいたさくらです。
体調がお悪いということですが大丈夫でしょうか?
いつも更新を楽しみにしていますが、無理をなさらずどうぞゆっくり休まれてください。

まだまだ悩みながらも育児をしていますが、娘が3歳になり、周りの人から「遊ぶのが上手」「自分をしっかり持っている」と言われることがふえました。
1歳のころからこちらを参考にしてきたことが実を結んできたんだなと
思います。

とにかく御身体をお大事にしてくださいね。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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