2017-10

おもちゃでいっぱいの部屋  その2 - 2013.03.05 Tue

おもちゃでいっぱいの部屋の内訳を聞くと、多くの家が大半がもらったものであるようだ。

主に祖父母からというのがとても多い。

しかしそれだけでなく、そこから始まって子供がその系統のおもちゃを欲しがるようになり、親もついそう言われて買ってしまうので、だんだんとそういった音や光がでたりしてそのときは惹きつけるがしばらくして飽きてしまうと見向きもしないという類のおもちゃが増えていくというパターンになるようだ。

親も、そういったおもちゃを買い与えるとき、おもちゃについて特に気にしていない人もいれば、「これでいいのかなぁ?」と思いつつ買い与えてしまうという人もいる。


贈り物や、プレゼントでもらったものを突き返すわけにもいかないので、意図しないものをもらってしまうということはあるだろう。






我が家も似たような状況になりかけたことがあったのだけど、これについては早いうちに対処しておきました。

祖父母とか相手がはっきり言える人ならば、まあ相手に応じてだけど、「うちは電池で動くおもちゃはあげないようにしてるから」とか、こちらから「これが欲しいから」と伝えてしまったりします。


祖父母世代はとくに、とにかく「子供が喜ぶもの」という基準で玩具を選ぶので、メーカーの意図する「売るための玩具」が選ばれてしまう。


前回の書いたような、遊ばないおもちゃであふれかえってしまう状況を避けるためには、そうなる前に大人側の話し合い・同意・配慮というものをしておくといいのではないだろうか。



ここからは我が家での対応の話。

あくまで、うちではこうしている・こういう方針でいるというだけのことなので「こうすればよい」ということではないです。
その子供によっても変わってくることですしね。


ある程度大人同士で同意ができているので多くはありませんが、ときには自分だったら与えないような玩具も人からもらってしまうことがあります。

そういうとき、基本的にそのまま与えてしまっています。
(ただし、もしそれがあまりに適切でない、年齢にそぐわないというものだった場合は与えていないでしょう。そういったことがたまたまこれまでなかっただけで。)

ちなみに、これまでそういうものでもらってしまったのが、「音の出る電車の絵本」、「ボタンを押すと動いたり、歩いたりするぬいぐるみ」「簡単な液晶ゲーム風の玩具」などです。


なぜそうしてしまうかというと、いくつか理由があります。

まず、うちの子供たちには「遊ぶ力」というのを重視して関わってきているので、これらがあったとしてもその時点で遊べなくなるということがないだけの力がついていると判断されたからです。

もし、それらを与えることによって遊ぶ力がつかなくなる・なくなってしまうと思われるものだとしたら与えていないでしょう。


次に、子供たちも他のものでも十分遊べることに加えて、創造的に遊べることを大人が望んでいるということも理解しているからです。

また、あんまり大人が意図的に制限しすぎることも、必ずしもよい結果ばかり生まないとも思うからです。



上にあげた「簡単な液晶ゲーム風の玩具」なんかは、本当ならば与えたいものではなかったですが、5歳のとき旅行に行った宿泊先でくれたものでした。
いくつかある中で息子が自分で選びました。

そういったものを持っていなかったので興味もあったのでしょう。

そのような気持ちは当然誰しも持つものですから、そこを大人の力で抑えつけようとは僕は思いません。

むしろ、ある程度その興味や気持ちなどは満たしていくほうが、ガス抜きのようになるのではないかと考えます。

結果的にそれではほとんど遊んでいません。

それ以上に楽しく遊べる力がついていれば、にぎやかしの玩具は飽きがくるものだし、そうそう面白いものでもないからです。

というのが我が家のスタンスです。

要するにまずは「遊べる力」をつけるというところでしょうか。



いま、「飽きがくる」と書きましたが、実はここも「おもちゃでいっぱいの部屋」になってしまうことのポイントだと思います。


刺激で遊ぶたぐいの玩具というのは、繰り返しているうちに刺激というのは慣れがきて、だんだんその刺激が弱く感じていってしまうものなので、しだいに面白くなくなり飽きてしまうということになりがちです。

うちの場合のように、それで終わりになってそれまでどおりの「自分の力を使って遊ぶ」遊びに戻れればよいですが、刺激で遊ぶことに慣れきってしまうと「より新しい刺激」「より強い刺激」というものを求めていきます。

その結果、飽きては新しいもの、飽きては新しいものというサイクルになり、使われない玩具でいっぱいの部屋ができあがることともなってしまいます。


今回はとりあえずここまで。

次回からは、いくつか同様のコメントがありました「ビデオ・DVDの扱い」「テレビゲームについて」「遊べなくなっている状態を変えていくには」などについて考えていきたいと思います。
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● COMMENT ●

No title

最近1歳児でもIpadを持っています。
3歳の甥っ子も持ってます。

我が家は私がどうしてもそういったものは好きになれないので
Ipadは与えていません。でも甥っ子をみていると、Ipadのアプリで学んでいる部分も多少なりともありそうです。


続きが楽しみです

なるほどなるほど…と何回も読み返しています。

我が家では何度話しても祖父母には理解してもらえなかったので、ゆるやかな折衷案として音や光の出るおもちゃは祖父母の家に置いたままにして、たまに遊びに行ったときに触るくらいにしています。
それでもちょっと心配でしたが程度によっては「ガス抜きがあってもいい」のですね。
厳しく全面禁止にしなくても子供自身が素朴な遊びに集中できる、帰ってこられるように…そんな子に育ったら本当にうれしいですね。

物が豊かな時代

頂いた玩具が増えていくというのは、やはりありますね。物がなかなか手に入らなかった時代は、人から贈り物やお下がりを頂いたとき、それを宝物のようにして大事に遊べていたのだと思います。欲しい物がたいてい手に入る現代では、豊かゆえに却って物の量を自分でセーブしていかなければならない状況になっています。それは子どものみならず大人も同じで、昨今の断捨離などの掃除ブームは正に、豊かさの極地に達した現代人らしい、皮肉とも言える流行だったかと思います。
贈り物を頂くというのは、本来ならとても有り難く素晴らしいことなのに、それが素直に喜べない時代になったのは何とも寂しい限りです。
>また、あんまり大人が意図的に制限しすぎることも、必ずしもよい結果ばかり生まないとも思うからです。
最近、このことが身にしみまくっています。息子(もうすぐ2歳)は今でも、半年前にこっそり撤去した音の出る玩具を覚えていて、ときどきそれがあった場所を指差しては「ないねぇ~」と言います。まだ遊ぶ力が発展途上にあると思われるので、出来る限り刺激の強い玩具は避けたいと思っているのですが、それでも、こそこそ隠すようなことをして良かったのだろうか、もっと上手いやり方があったのではと、考えてしまいます。
最近、買い物に行くと、決まって玩具売り場に行きたいと言います。彼の好きな車の玩具があり、しかも試し遊びが出来るようになっていて、ボタンを押してサイレンや光が出ることを知ってしまい、それがしたいらしいのですね。
初めの頃は、こういった玩具で遊んで欲しくないなぁと思いつつ、そうまでやりたいならと、仕方なく遊ばせていた感じでした。その思いは薄々見透かされていたのではと思います。
イヤイヤやらせるくらいならいっそ認めてあげた方がいいと腹を括ってみると、不思議と以前よりは執着がなくなったように思えるのです。(単に、私の心の持ちようかもしれないですが)
まぁ、そういった玩具を毛嫌いするように遠ざけても、たまたま手に取る機会があったときに却って興味が高まって夢中になるかもしれませんし、状況を見て親が判断していくのがやはり大事なのでしょうね。
子どもに与える玩具は食べ物と同じなんだと思います。子どもが喜ぶから子どもの好きな物ばかりあげるのではなく、心身健やかに育って欲しいから栄養のあるごはんとお楽しみの美味しいお菓子をあげる、そのバランス感覚を、玩具選びにも持てていけたらと思います。

No title

初めまして。いつも興味深く拝読させていただいております。
おもちゃ、難しい問題ですね。
ちなみに我が家は音の出る玩具もひらがなをしゃべるボードもキーボードもDVDもあります。「おもちゃでいっぱいの部屋」です。でも、どれも飽きっぽいかというと、そうでもなく、「ブーム」が順番に来るようです。創造的な遊びも好きで、積み木や絵本を組み合わせてイメージの中で遊ぶこともしています。

与え方は難しいですよね。おもちゃ屋に行くとそれはそれは賑やかな世界が広がっています。一見、よくできているように見えても、仕組みは幼く遊びが広がらないものが多いです。

「遊ぶ力」は「イメージする力」だと思います。電池のおもちゃは×、積み木やクレヨンは○、ではなく、「おもちゃ」というものに自分を合わせ、行動を調整することで、頭の中で世界が何倍にも広がっていくことを楽しめる力。先のブログのステッキも、「遊べる子」ならば、いくらでも楽しく遊べたのではないかと思います。

「遊べる子」と「遊べない子」はどこでわかれるのか。おもちゃの与え方だけではなく、常日頃、子供にどのような声かけをし、経験を積ませてあげているか、共に遊んでいるか。いろいろ複雑そうですね・・・

自宅以外でのおもちゃ

毎回楽しみに読んでいます。今回はちょうど悩んでいた内容の記事だったのでコメントさせていただきます。
現在10ヶ月の乳児がいます。我が家はこちらのブログを参考にさせていただき刺激の強いおもちゃは置いていないのですが、お友だちの家に行った際や児童館、園庭解放をしている保育園などに、光ったり音がなったりするおもちゃが沢山置いてあります。他のおもちゃを進めてみますが、やはりお友だちが遊んでいる刺激の強いおもちゃに惹かれるようです。そんなとき、どう対処するのがいいのでしょうか?
お友だちの家にそういったおもちゃがあることは想定内でしたが児童館や保育園にキャラクター物や刺激の強いおもちゃが置いてあることに悲しくなりました。

はじめまして

いつも育児の合間を縫ってこちらで子育ての勉強させて頂いています、はそままと申します。

突然のコメントで恐縮ですが、少しし相談に乗って頂けませんでしょうか?
またどこに書き込めばいいでしょうか?

遊ぶ力

こんにちは。ご存じの通り小さな教室をしているもので、おもちゃと子どもの関係には前々から強い関心を抱いてきました。
今回の記事によってさまざまなことを考えさせていただきました。
本当にありがとうございます。

この記事をブログで紹介させていただいてもよろしいでしょうか。

(前回いただいた言葉に甘えて、記事にした後からの報告になっています。申し訳ありません。)
どうぞ、よろしくお願いします。

こちらの記事を読んで……というタイトルになっています。
http://blog.goo.ne.jp/nijiirokyouiku3/e/03f6312b30deecad2103ea25b64a9ba4

ブログ楽しみにしています。

遊べる力大切ですよね。
音と光の出るおもちゃは電池を抜きました。
ダラダラテレビを見るのを寝てからみるようにしました。

4月から保育園に行く1さい2ヶ月の双子がいます。

おとーちゃんの家はテレビ、どんな風にみますか?
自宅にテレビをなくした方もいるみたいで。
うちのテレビが大きくて、最近気になっています。

ジブリとか、わかる年になったら見せてあげたいなぁ。

今回のテーマ、たまには例外もありなんだなぁ。
規制しすぎもよくないんだなぁっとわかって、よかったです。


さーさん

そういった玩具がある場所にいってしまえば、当然ながら子供は気を惹かれてしまいますよね。

僕も近所のショッピングセンターのおもちゃ売り場の前とか、怖くて子供連れてあるけないですよ。(笑)


そういった場にいってしまって、子供がそれに興味をもつのは避けようがありませんので、そういうところにいかなくても済むならば、避けてしまえばよいし、それができないというのであれば、その場は気にせず、家庭での環境を整えていることに自信を持って過ごすのが良いかと思いますよ。

はそままさん

> 突然のコメントで恐縮ですが、少しし相談に乗って頂けませんでしょうか?
> またどこに書き込めばいいでしょうか?


思い当たるキーワードで検索してみて、該当記事がない、または解決にならないというのであれば、コメント欄に相談内容を書き込んでくれてかまいませんよ。


ただ、このところあまり時間が取れないのと、コメント投稿のあった順に返事を書いているので、どうしても返信に時間がかかってしまうかと思います。

奈緒美さん

教えていただいた記事拝見しました。

僕が書いたものをこのように、きちんと受け止めてくださる方がいることで僕もしっかりと考え、また更新していこうと思えます。

本当にありがとうございます。

それにしても奈緒美さんのブログの更新の頻度には驚かされますよ。


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