『旅の絵本』 - 2013.01.21 Mon
昔からある絵本ですので、ご存知の方も多いかと思います。
字のない絵本です。
でも、物語はたくさん詰まっています。
絵からそれらの物語を読み解いてもいいし、自分で想像してつくってもいいでしょう。
大人ならドガやミレーなどの名画の一場面が入っていたり、有名な映画からのモチーフなどが散りばめられているのも見つかります。
7歳になった息子にプレゼント。
「お話は書いてないけど、物語はちゃんとあるんだよ」
そういって渡しました。
さて、彼はこの本を楽しめる子になっているでしょうか。
そしてどんな物語を創り出すのでしょう。
● COMMENT ●
安野さんの絵本
食物アレルギーと絵本について
お兄ちゃんなら「旅の絵本」、きっと楽しんで読んでいらっしゃるでしょうね^^
私の息子は、いまは「くっついた」がお気に入りで、表紙を見せただけで頭をすり寄せてくるのがとても可愛いです。いつか「旅の絵本」も読ませます。
おとーちゃんにひとつ質問です。息子は重い食物アレルギーなのですが、絵本には息子が食べられないものが、かなりおいしそうに登場することが多々あります。そのような絵本は避けるべきなのか、もしくは読ませたときにどう声かけすればいいものか、悩んでいます。
その他にも、保育士さんが食物アレルギーの子供とのかかわるときのコツなどありましたら教えてください。給食での痛ましい事件があり、どうすればあのような事故が防げたのかと、日々考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
息子は絵本が好きですが、最近見つけたある別の本ですが、字の無い本を気に入って私に読んでと持ってきます。最初はどうやってしようと思ったのですが、何となくおしゃべりしなが見ていました。何回か見る度に新たな発見があったり、二人で楽しんでます。
ケイさん
いまのところはその必要はないと思いますが、本当に強い食物アレルギーを持っている子は、その子自身「○○は食べられない・食べてはならない・避けるように自分で気をつけなければならない」という認識を持たなくてはなりません。
ほかの子が食べているのに自分は食べられないから、それでひがんだりするかというと、そんなことはなく自分の体のためにそれを食べてはならないんだということを小さい子でも認識します。
そして、大きくなって例えば小学校に行くようになったとき、それでも強いアレルギーを持っている子は、大人がいちいち気にしてくれていなかったりということがありますので、自分できちんとそれについて理解している必要があります。
そういうことも考えますと、食べられないからといって目に付かないようにする必要もないだろうと思います。
ただ、まだ1歳前半なのでいまからはっきり認識させる必要もないでしょうから、いまのところは避けてしまうのも手ではあると思います。
>保育士さんが食物アレルギーの子供とのかかわるときのコツなどありましたら教えてください。
たしかに最近アレルギー関係の事故の報道が頻繁に起こっていますね。
僕もいったいどうしてそのような状況が起こったのか考えてしまいます。
家庭での参考になるかどうかわかりませんが、アレルギーでの対応について簡単に書きますね。
まず、大事なのは大人の意識だと思います。
少なからぬ事故が、ケアレスミスで起こります。
安全にはどれだけ配慮しても多すぎるということはありません。
援助者の安全意識、危険認識が低ければ事故が起きるのは時間の問題・確率の問題でしかありません。
でも、いくら気をつけたとしても、人間ですからミスはあります。
日々注意して対応していたとしても、毎日やるという「慣れ」によっても事故の元となります。
そのためにも「ミスは起きるものである」ということを前提として、配慮します。
ミスは起きるのですから、人に過信をしてはなりません。
そのため二重チェック・三重チェックということをします。
まず、調理師がアレルギーの子に関しては個別に配食をチェックし、重度のアレルギーであれば看護師がさらにチェックし、そして担任がチェックします。
なんらかの都合により、配膳を担任以外がするときでも、アレルギー食に関しては人に任せず、担任がチェックします。
さらには、子供自身にもきちんと意識を持たせておきます。
例えばもし牛乳に触れただけでもショック症状が起きるという子であれば、2歳くらいの子であっても「自分は牛乳を飲んではいけないのだ」ということを理解させます。
これに関しては、保育園でせずともそれだけの重篤なアレルギーを持っている子の場合、家庭できちんと伝えていることがほとんどです。
通常、園での給食の際は大きなテーブルを囲んで食事をしますが、アレルギー食の子は個別のテーブルで食べるようにします。
混入や間違っての配色、あやまって他児の食事をたべることなどを避けるために有効です。
そして、園での配慮としては、さらに周りの子供にもきちんと話します。
「なぜそれを食べられないか」「そういった病気があること」「食べてしまうとどうなってしまう」などなど。
そういうことを周りの子が知っていることで、理解も生まれるし、アレルギーの子が認識が弱かったり、幼くて理解しきっていない時にも、周りの子が気をつけてくれたり、誤ってその子が自分から飲んだり食べたりするのを防いだりということもあります。
また、家庭との連絡を緊密にとるということも欠かせません。
成長してアレルギーの度数がかわり、除去の必要がなくなったのに連絡がなかったために、そのまま何ヶ月も除去食を続けていたなどということもあります。
除去せずにすむならば、食べられるものをきちんと食べたほうが、成長のためにも、体質の改善のためにもよいからです。
あとは、医師の診断を信頼することも大切なことです。
アレルギー反応がでても度数が低いものなどのとき、医師は除去する必要はないと言っていたりしても、家庭で神経質になるあまり、その必要のないものまで除去にしてしまったりということも少なからずあります。
それから施設としては、無理な条件は安請け合いしないということも実は必要なことだと思います。
ささいな除去食であっても、大変神経を使います。そしてそれでもミスは起こりえます。
あまりに極端なものである場合、「頑張ればできる」「無理すればできる」こともあるでしょうけれども、それは「頑張らなければできない」ことであり「無理しなければできない」ことです。
そういったものを引き受けてしまえば、事故の確率は飛躍的に高まります。
であるならば、安請け合いせず、家庭からお弁当を持ってきてもらうなりする判断も必要なことだろうと思われます。
とりあえず今思いついたのはそんなところです。
ありがとうございました。
また、園での対応を教えていただき、ありがとうございます。息子が入園、入学の際には、先生方と連絡を密に取り合うようにします。
これからもおとーちゃんのブログを参考に、息子を大切に育てます。ありがとうございました。
ステキな絵本ですよね
今日届いた定期購読の福音館絵本に来年のカレンダーの広告が入っていて、その一つが『旅の絵本』のカレンダーでした。
息子(3歳)がそれを見て「これ買って~」と。
彼が興味を持ったのはそこに蒸気機関車が描いてあったからなのですが、そういえばうちに『旅の絵本』があったと思いだし出してみました。
私自身は昔から安野さんの本が好きなのですが、まさか幼児がこの本に興味を示すとは思わず(5、6歳からと書いてあるし)、以前に古本を買って戸棚にしまったままだったのです。
ところが! 一緒にページをめくってみたら、最後まで夢中でした!
むろん、息子は名画の場面など知るはずもないのですけど、描かれた人々の仕事や乗り物、動物たちの動きなど、素直に発見を楽しんでいて、なんだかとてもうれしくなってしまいました。
大きくなるにしたがって、イソップ童話やだまし絵など、発見がこれからも増えていきそうです。
そういえば以前におとちゃーんも記事にされていたなぁと思いだしての過去記事へのコメントです。
わたくんも『旅の絵本』楽しんだのでしょうね~~
まっくすさん
今度、この本の子供たちの反応について後日談という形で紹介しようかと思っています。
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小学生の頃に読んだ安野さんの「はじめてであうすうがくの絵本」が好きで、最近買い直したのですが、夫もこの方の素晴らしい絵を気に入って、今では夫婦揃って安野さんのファンです。
息子も、てんとうむしやこびとくんなどの可愛くて愛嬌のある絵を気に入ったらしく、時々本棚から出して眺めたりします。
私がこの方をすごいなと思うのは、様々な分野(数学、国語、文学、歴史、旅などなど)を絵を描くという方法で、美しく緻密に表現しているところです。あらゆる事象が表現対象になっていて、この方はいろんな物事に対する感性が研ぎ澄まされているのだなぁと思います。
絵や文章から伺えるユーモラスさや茶目っ気も大好きです。
旅の絵本の最後の4枚分の絵は、手から離れた赤い風船が、だんだん高く上っていって、最後には空に吸い込まれて綺麗な夕焼けの色になっているかのようで、幻想的で気に入っています。