2017-10

「あなたの子育ては甘やかしすぎ」 - 2012.10.13 Sat

子供が大人から見て好ましく育っておらず、↑のように祖父母や周りの人から言われたりしている人がたくさんいます。

しかし、この中の全部とは言いませんが、僕の知る限りその中のかなりの数が実は「甘やかしすぎ」で子供のそのような姿が引き起こされているのではありません。

なかには確かにスポイル(spoil)という意味での「甘やかし」によってそうなっていることもありますが。

(これについての一例としてわかりやすいものが 早稲田大学名誉教授<心理学> 加藤諦三 先生の書かれたものにあります。)加藤諦三ホームページ 『人を育てる』


むしろ、そのように言われることや、子供のその姿を気にするあまり、逆に子供への支配やしめつけが強化され過ぎてしまい、子供のネガティブな姿を助長してしまっているということも多いです。




そもそも、往々にして祖父母がそのように言ったりする環境にある親というのは、もともと同様の価値観を持っていることが多いですから、実際のところそんなに「甘やかしているか?」というとそうでもないのです。

「甘やかすな」という人は、その親の関わり方よりも、子供が(自分の考えに)不適応な姿を見て、「甘やかすな」と言ってしまいます。

かつては、「言う事をきかせる」「子供を大人に従わせる」という一方向の関わり方でしたから、子供の不適応な姿があれば、それがどのようなことが原因でなっている ということを考慮することもなく、否定し矯正する方向で関わっていたのです。

子供が言う事を聞かないのならば、「聞くまで叱る・怒る」だったわけです。

なので、その世代・価値観の人から見れば、子供の不適応な姿はなんでも「甘やかすな」という解答がでてくるのです。


では、本当に甘やかさなければそういった姿はなくなるのでしょうか?

場合によってはそうなることもあるでしょう。
ただ、ひたすらに人の意にそうように行動し、不平不満があってもそれを外に出さずに、従っていけるような人間になれることもあるでしょう。

実際かつてはそういう人間が良しとされていたのも事実ですし。

でも、別のパターンも存在します。

例えば、その厳しい人の前では、従順に振舞うけれども、その人がいない場ではとんでもなくハメを外すケースもあります。

保育園でもこのパターンを少なからず見かけます。
「良い子」を要求されている子です。
その親がいないところではものすごい問題行動を引き起こしていますが、その親のまえでは「良い子」で振舞っているので、親だけは子供に問題行動が出ていることを知りません。

他児を怪我させたり、噛み付いたりということがあって初めて子供の様子を知りますが、なかなか納得できません。


他のパターンは、抑圧・支配されているあいだは、それに従順に従い、今度自分が抑圧・支配する側に立った時に、それまで我慢していたものを吐き出すかのように、他者にそれをするケースです。

これまでの日本はこういう人間もたくさんつくってきました。
これは言ってみれば、「強いものには弱く、弱い者には強い」という性格になってしまったということですよね。




「甘やかすな」「甘えるな」「叱って育てることが必要」「我慢を覚えさせろ」「しつけをしっかりしろ」「必要ならば叩いてでもしつけろ」「叩くことは愛のムチだ」「親は子供に舐められるな」

こういうようなことが、はからずも『男性の子育て参加』の記事で見たような、前時代の子育てにおける価値観であるわけですが、これらは本当に機能しているのだろうか?

僕はしていないと思う。


厳しくすることで子供がまっとうに育つというのならば、『酒鬼薔薇』の事件や『秋葉原通り魔殺人事件』の犯人たちの存在をどう説明するといううのだろう。

彼らは「しつけ」の元に大変厳しく育てられてきたわけである。

これは極端な例かもしれないが、厳しく育てられたことで事件に発展した例、事件までいかなくとも家庭内暴力、引きこもりやニート・不登校、その他の非行や問題行動につながった例などそれこそ枚挙にいとまがないのである。
引きこもりや不登校は「親が甘いから」と思われがちだが、実際はその逆のケースもたくさん存在している。


前時代の価値観で子育てを主張する人たちは、実際のところその暗部に目を止めようとはしていない。

以前過去記事で

>保守・旧守というのは、すなわち「自分は正しい、新しく出てきたものが間違っている」と思えるので考え方としては「楽」なのですね。

と書いたが、その範囲の精神論にすぎないのではないだろうか。


しかしながら、この精神論はまだまだ多くの人の価値観のひとつである。
むしろ、日本の様々な低迷の中で、このような考え方の機運は高まってきているように感じられる。

昨今のいじめ問題の過熱化のなかで、「教師の体罰を容認するべきだ」というような意見が方々で出て、しかもそれが少なからず支持を受けていたりしている。
この件についてはまた別の機会に書きたい。



「あなたの子育ては甘やかしすぎ」と言われている現代の親の子育ての話に戻します。
その多くの人はこういったパターンにはまってしまっていると思う。


親 「甘やかさないように子育てしなければ」 
        ↓
子 受容不足・自己肯定感不足によりネガティブ行動の増加
  または、過干渉などにより親子間の信頼関係の低下、
それにより大人から見て不適応な行動の増加
        ↓
周囲 「あなたの子育ては甘やかしすぎ」
        ↓             
親 さらなる支配・締めつけの増加          
        ↓
子 改善しない、またはエスカレートするネガティブ行動
        ↓
親 どうしたらいいかわからない→子育ての混乱・迷走
        ↓
子 さらなる難しい子供に
        ↓
親 いくら厳しくしても思い通りにならない子供にお手上げになり、アプローチ放棄


このブログを読む方は小さいな子供を子育て中の方が多いから、最後のところがわかりにくいかもしれないので少々説明する。

極度に子供に対して過干渉をする人は、子供が成長し自我を伸ばしたりする結果、だんだんと自分の意にそまないことが増えてくると、しばしば突然打って変わって、他のものに責任転嫁をしたり、過干渉から無視へと転向することがある。

ただの無視・放棄ではなく、「怒りを込めた無視・放棄」であるので、子供にとっては痛烈な自己否定となってしまう。

もともと、親の意にそまないことで否定感を持たされてきた子供たちなので、そのことはダメ押しの一手となる。

結果、自己否定感が大きいゆえに、学校や職場などの「社会」においての自信を喪失し、ニートや引きこもり・不登校へと追いやってしまう。

まごう方なき悲劇である。

子供は幼少期に、ちょっとした受容や自己肯定が欲しかっただけなのに、それを何年も何年もこじらせてとうとうすべての自信を喪失してしまう。



さっきの模式図の一番最初の親の子育てに対する姿勢のところは

>親 「甘やかさないように子育てしなければ」 

ではなくて、

親 「子供を受容し認め、安心感を持たせるとともに自己肯定感を育てる」

であるべきだということは、このブログをこれまで読んできた方はよくお分かりだと思う。
それがきちんと出来ていれば次の

>子 受容不足・自己肯定感不足によりネガティブ行動の増加
   または、過干渉などにより親子間の信頼関係の低下、
それにより大人から見て不適応な行動の増加

そのものが起きにくく、また起きたとしても解決が容易である。


それをせずに、押さえつける事で子育てを語ってきたのが、前時代の価値観が色濃く残っているこれまでの日本の子育てである。



まだまだ、今の子供の祖父母の世代、また親世代も少なからず、この昔の価値観で子育てを考えているが、それではもううまくいかないこと、甘えとその受容や子供への肯定が健全な育ちには必要なことを、保育士という子育てを職務としてするその仕事を通して実感し実践してきました。

もともと僕自身、確固とした子育て観があって、この仕事についたわけではありません。
むしろ子育てをしている多くの親と同様に、何も知らない状態で経験を積み重ね、実践し失敗もして学んできました。

その中で、「叱ること」「甘やかさないこと」が子育てにとって最も重要なことだと理解したのならば、この場ではそう述べていたことでしょう。

しかし、そうではありません。

だから、「甘やかすな」という子供への一方的なアプローチだけでは、なにも良くはならないことを、これまでの職務経験のすべてをかけて断言できます。
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● COMMENT ●

今回のお話、とても納得でした。

わたしの親の子育てが、まさにそうだったからです。

親の言うことを聞かそう。
わたしが正論を言って、都合がわるくなるとはぐらかす。
なんでも押さえつけようでした。

いまでも、その教育方針に不信感を抱いています。

関わると、反対しかされない。
わたしの意見なんて聞こうとも、もちろん応援しようという姿勢も感じられません。

できるだけ、近寄らないようにしています。
ダンナさんも同様です。

でも、やっぱり親子である事実は変わらないのですよね。
体調が悪いなど聞けば、心配になります。

わたしの子育ては、保育士おとーちゃんさんの様に、自己肯定感のもてるような、あたたかいものにしたいです。

保育士おとーちゃんさんのブログに出会えてよかったです。

ただ、やはり親の育児が刷り込まれ、親とおなじ育児にならないかと心配でもあります。

わかりやすいお手本が、身近にないからだと思います。

これからも、保育士おとーちゃんさんのブログを楽しみに拝見させて頂きたいです。

ステキなブログをありがとうございます(*^▽^*)

風邪などひかないよう気をつけてくださいね(^_^)/

叩く子の接し方がわかりません

こんばんは、はねと申します。
いつも子育ての参考にさせていただいております。
本当に助かっています、ありがとうございます。

私の子供は、今1才3か月です。
自分が未熟なせいで、感情で動いてしまったり
落ち込むことも多々あります。

今悩んでいることがあり、コメントさせていただきました。

もともと子供は、早くに人見知りが始まり、私と主人以外には
激しく人見知りをして、歳を重ねるごとにひどくなっていき
ました。
実母が子供の事を、とても不安が強い様に見えるようです。

自己主張も強く、うまくいかないと奇声を発したりしています。
自分を見て!!!という思いも強いと感じます。

私は、関わる時間を多くしたり話しかけたり
普段主人は、仕事で夜が遅いのでほぼ一日べったりです。

ですが、(だからこそ?)まだまだ不安な様子がうかがえます。
以前の記事に載っていた容量の大きい子供ではないだろうかと
思われます。

前置きが長くなりましたが、悩んでいることは最近叩くようになった
ことです。

自分の思い通りにならない、相手の反応を楽しんでいる時に叩いて
きます。私や物やお友達、更には自分をたたくこともあります。

そんな時、痛いからやめてね、と2度ほどは優しく諭すのですが
諭している時にも、すぐに手を挙げてきます。最後は、私が怒鳴って
しまい、そうなると、激しく泣いて叩いてきます。

時期的なものもあると思いますが、どう接してよいのか、子供が
どういう心理なのかわからずに悩んでいます。
もしよければ、接し方を教えていただければ幸いです。



甘いと思われる

おとーちゃん先生と同感です。
1歳児クラスの担任をしてますが未満児で共感受容され認められたら以上児で手がつけられなくなることはないと思い接しています。厳しくしたら逆効果だと思っています。
厳しい保育士は一喝できくけど厳しい人がいない時はバタバタになります。
周りからは「甘い!もっと怒れば!厳しくすれば!」と思われていると思います。
厳しい保育士の多い園なので肩身の狭い想いをしています。大規模なので園児の人数も多いです。今年度で辞めるつもりですが…保育園てみんなこんなものなのでしょうか?
じっと座っていられない子、食事中に歩く子とかはどう接したらいいですか?厳しく繰り返し伝えていくことが大切と厳しい保育士はいいますが…よろしくお願いします。

No title

ときどきおもちゃの取り合いでお友達を噛んだり噛まれたり、叩いたり叩かれたり、ということはあるようですが、園ではとてもおりこうさんと言われています。先生がしつけに厳しい(受容とかはしてなさそうです)ので、怖いからいい子にしてる、という感じです。その反動なのか、家では恐ろしく我侭大全開です。私たちの前では本当に手のかかる子なので園では先生の言うことを聞く、おりこうさんと言われてそれも困ったものだと思ってしまいます。園でとってもがんばってくれてるんだなと思い、あまり長時間保育にならないよう早めにお迎えにいったり、私が体調を崩していて仕事を休むようなときは息子も一緒に休ませます。しつけに厳しい園、これっていいのか悪いのか・・・息子のように反動が家で出てしまう・・・どうしたらいいのでしょうか。

双子ママさん

古い世代の考えというのは、基本的にもうかわることはないからね。

これまであったものの、「いい部分はいいものとして残して、悪い部分は次代に伝えない」ということが、その時代時代における大人の役割なのでしょうね。

はねさん

実際の様子が僕からはみれないので、正確なことは言えませんが、

>自分をたたくこともあります

という姿がでているということは、安心感や自己肯定感の部分かと思われます。

いくつかチェックしていきましょう。



・環境や状況になにか子供を不安にさせるような要素がありますか?

あれば改善するなりの対応をしましょう。


・子供と対応するとき、実際にどのくらい笑顔で関わっているか確認してみましょう。

自分では気づかなくなっていても、子供の姿や子育てに不安を感じていたり、ネガティブな姿がでていると思っていると、知らず知らず笑顔がちっともでなくなっているものです。

そうすると、そのことはどんどん子供を不安にし、受容されていないと感じさせて、ネガティブ行動を増大させます。


・「お友達」と書いてありましたが、もしかすると「子供の人見知りを直そう」と過剰に友達と関わらせたり、にぎやかな場所に連れ出していませんか?


もしそうであれば、減らすことをおすすめします。
参考記事 http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-90.html 



対応としては、「子供への全面肯定」というものを親になったら覚えなければならないことです。

人間は成長の過程でいろんな姿がでるものです。
でも、それは無理をせずともみな乗り越えていけます。

しかし、親がそういった姿を「できていない」「足りない」「ほかより劣る」と捉えていたら子供は自信を喪失して前へ進めなくなります。

「いまはこういう様子が出ているけど、ありのままのあなたでいいのだよ」とマイナスな部分も含めて受け止めてあげることで、初めて子供はそれを克服する自信がついてきます。

それができればどんなときにも親は笑顔をだすことができます。



次に、「先回りした関わり」をしてみましょう。

子供のネガティブな姿が出る前に、大人が心地よい関わりをすることで、子供の受容や甘え、安心感を満たしてしまうというものです。

簡単なところでは、くすぐり遊びを一緒に笑顔でしましょう。

機嫌のいいとき、暇を見つけては子供をたくさんくすぐります。


しばらくかかるかもしれませんが、これらのことをすれば、まずたいてい子供の姿は落ち着いてくるはずです。

それでもまだ気になる姿がでているようでしたらまたコメントしてください。

きららさん

>厳しい保育士は一喝できくけど厳しい人がいない時はバタバタになります。
周りからは「甘い!もっと怒れば!厳しくすれば!」と思われていると思います。

偶然にも、つぎのHiroさんのコメントが、それをされている保育園の子供が家でだしている姿になっているのではないかな。


日本は「甘やかさないこと」を子育ての至上命題にしてきたので、その結果子供に厳しくして、押さえつけることが正しい子育てと考えられてしまっています。

しかしその子育てをすると、どこまでもどこまでも押さえつけ続けなければならなくなってしまいます。

その状態がきららさんの経験している、厳しい保育士がいなければいうことを聞かない子供の姿でしょう。


>じっと座っていられない子、食事中に歩く子とかはどう接したらいいですか?


これの具体的な対応は、その姿の原因がなにかにより変わってくるでしょう。

家庭でいいなりや過干渉の結果そうなっているのか、それとも放任されているからか、または厳しい保育士が普段力で抑えていることの反動なのか。


僕だったら、まず子供との信頼感をつくります。
そうすれば、大人が厳しくして威嚇しなくても、普通に大人の望む姿を子供が自分からだしてくれるようになります。

しかし、そのように「厳しくすることで子供をしつける」というように考えている保育士ばかりならば、そのやり方は大変難しいかもしれません。



厳しくすればいい保育だったら、簡単ですよね。
感情にまかせて怒っていればいいのだから。

もちろん、大人の威厳をもってすべきことをしっかりさせるということもできます。
でも、そんなのは学齢期にすればいいことで、ましてや1歳でそのように関わる必要などありません。

しかし、その園や保育士はわからないのでしょうね。
そういう保育園・保育施設はうんざりするほど、たくさんあります。

保育園は「井の中の蛙」になってしまうので、なかなか自分たちで気づくことができません。
新しい若い人が入ってきても、見事にそこのやり方にそまります。


でも、きちんと子供ひとりひとりを受け止めて、育てている園もありますよ。

そういった保育園で働くことができれば、仕事にやりがいを感じることができると思います。

No title

なるほど、色々と考えさせられます。
私も受容不足で迷走していたときに、専門家の方に、このまま私が関わりを変えなければ、この子は果ては良くてもニートか不登校だと言われたことを思い出しました…。
私も甘やかしてはいけないと思って悪循環に陥ってた口ですので、非常に今回の記事も納得です。いつもながら明快で感心します。

子供へ関心を寄せて受容することと、甘やかすことが混同されている。

他人への無関心や、自分だけの時間への固執が、個人主義で正当化される時代に育った人が、育児する際に陥りがちな罠なのかもしれませんね…。

いつも示唆に富んだ記事をありがとうございます。更新を楽しみにしてます。

相談させてください

おとーちゃん、こんにちは。
先日は、お忙しいところとても丁寧にお返事頂きありがとうございました。
おとーちゃんのおっしゃる通り、実家の祖父母はとても過干渉ですが、そんな経験も息子の良い経験と捉えて、母である私がしっかり息子のことを受け止めていこうと思います。

さて、お忙しい中申し訳ありませんが、今日はまた別の相談をさせて頂いても宜しいでしょうか。
2歳9カ月の息子のことです。私は下の子を妊娠中で6カ月になります。
今まではまだオムツでいたのですが、保育園の先生にパンツの用意だけでもしておくよう言われ、先日パンツをお店に買いに行ったところ、息子自身がパンツにものすごく興味津々で、家に帰ると「おにいちゃんパンツ履きたい!!」と言ってきました。
こんなにパンツを履きたがるということは、今がトイレに移行するタイミングなのかな?と思い、「おにいちゃんパンツを履いたら、おしっこしたくなったらトイレでするから、したくなったらお母さんに教えてね」と教えてパンツを履かせてみました。1日目は毎回おしっこダダ漏れで、漏らしてから「おしっこでっちゃったー」と教えてくれました。
その後、10日くらいパンツにしてみましたが、おしっこの間隔は1時間半~2時間くらい空き、夜寝た時も朝まで出ていないこともたまにあるのですが、出る前に教えてくれることがあまりありません…。時々は出る前に教えてくれて、うんちもトイレでできたことが3回くらいあったのですが、教えてくれず漏らす時の方が断然多いです。
時々は教えてくれて、その時はちゃんと量も多くおしっこが出るので、出る感覚はわかってはいるのかなと思うのですが。。。トイレに行ってするという行為自体がまだあまり本人が乗り気じゃないのかな、と。
ですが、パンツを履くことにはとても積極的で、「おしっこ出る前にお母さんに教えられないんじゃ、オムツにしようか?」と言うと、「やだ!パンツがいい!!」と、パンツを履きたい気持ちは強いようです。もしかしたらこういう風に聞いてしまったのも息子の自尊心を傷つけてしまったのかもしれませんが…。
特に昨日まで3日間連続でうんちを漏らし、さらにそのまま少しの時間遊んでいたので足や服にもべっちょりついてしまった時は私もいけないとはわかっていながらも怒ってしまいました…。

お聞きしたいのは、私自身はまだオムツでも全然いいと思っていますし、パンツにして毎日漏らしてイライラするよりはオムツにしてくれた方がいいと思います。ですが、息子自身がパンツを履きたいと言うならばパンツを履かせて根気よくトイレですることを教えた方が良いのでしょうか。もしオムツに戻させてもらう場合は、どんな風に声をかければ良いでしょうか。
また、保育園での息子のクラスは、息子以外はみんなオムツはずれているようで、先生方は保育園の中だけでもパンツを履かせたいようです。家でもしオムツにした場合、保育園だけはパンツにするという生活にしても問題ないでしょうか。
また、私が妊娠中ということもありますが、おっぱいを触るのが大好きな息子が、「あかちゃんに(産まれたら)おっぱい貸してあげるね」と言ってくれたりするので、そんなにまだ赤ちゃんが産まれるということに対して不安になったりはしてないのかなと思っていたのですが、表していなくてもやはり不安に思っているということはよくあることでしょうか。もしそうならそんな不安な時にトイレの練習をさせてしまって申し訳なかったなと。

今までおとーちゃんのブログで勉強して接してきたので、成長期の大変さもそこまで強く感じることなく、お互い意思の疎通がだいたいできていましたし、息子とは心のパイプが繋がっていると実感できる毎日でした。でもパンツを履き初めてから、やはりトイレに関して出さないようにしてても私からのトイレでしろオーラが出ていたのか、また時々は怒ってしまっていたこともあってか、息子も「やだ、やだ」言うことが増えて抱っこ抱っこも増えて甘えも強くなってしまったようなかんじで、私も自分自身トイレに関して考えすぎてしまって、なんだか息子とのパイプが細くなってしまっているかんじでした。
ちなみに息子はよく喋りますし、意思表示も普段はよくできていると思います。

なんだかまとまりなく申し訳ありませんが、おとーちゃんのご意見を伺えると助かります。
どうぞ宜しくお願い致します。

Hiroさん

偶然にも、ひとつ上のきららさんのコメントとちょうど対になっていますね。

そういう方針で保育をしているところは、少なからずあります。


ですが、往々にして外で頑張って家では自分をだせるというのは、ある意味子供の健全な姿でもあります。

僕はそういった保育はしませんが、行き過ぎなければそのような保育が完全に間違っているというものでもありません。
年齢を重ねるうちに順応してだんだんと家での様子も落ち着いていけるならばいいかとは思います。


今のように理解できているのですから、がんばっているところを認め、できるようになったことを褒め、受け止められる部分は受け止め、できないことはできないとメリハリをもった対応をしていくのがいいでしょう。

また、保育士に家での様子を相談してみるのもいいかもしれません。

ぽりさん

>私も受容不足で迷走していたときに、専門家の方に、このまま私が関わりを変えなければ、この子は果ては良くてもニートか不登校だと言われたことを思い出しました…。

そのことに気づかせてもらえたのは、とてもよい機会でしたね。
それに気づかず迷走を続けていく人はとても多いです。



>他人への無関心や、自分だけの時間への固執が、個人主義で正当化される時代に育った人が、育児する際に陥りがちな罠なのかもしれませんね…。


このことは本当に大きいと思います。
時代の進化とともに、いい部分もあるけど、さまざまなゆがみもでてしまう。
それに早めに気づいて、適切に対応できるといいのだけど、大きな流れになって前へ進んでいるものの方向を、少しだとしても変えることは相当に難しいことなんでしょうね。

子育てというものに向き合っていて、子供の問題だけで済まないそういった大きなものに当たると、どうしても無力感にさいなまれます。

yokoさん

惜しいことをしてしまいましたね。

パンツへの移行は十分に力がついた様子を大人が見計らってからと『排泄の自立』のところで書かれていた意味がわかったかと思います。


今後の方向性としては二つあります。

あと少しだと割り切ってそのままパンツでいってしまうか、一旦戻すかです。

しかしコメントにあるようなお子さんの姿だと、このままパンツで行くのは難しそうです。



もし、オムツに戻すのであれば毅然としてそうすることです。
大人なのだから、子供の言葉に振り回されてはよくないです。
状況的にどう考えても排泄の自立に至ってないと判断されているのですから、そこは大人が毅然として決めていくことです。


>もしオムツに戻させてもらう場合は

「戻させてもらう」のではなく「戻す」のです。


子供におっかなびっくり関わっていくと、子育てはとても難しくなってしまいます。
大人がそうすべきと判断したら、子供を腫れ物に触るように扱うのではなく、自信をもって関わることが大切です。
このことは排泄だけにとどまらず今後もとても重要なものになりますから、せっかくの機会ですからいまこの段階で大人がそういった姿勢を獲得してしまうといいですよ。


戻すことで、多少子供は意にそまないと思うかもしれませんが、排泄の失敗を重ねたり、そのことで怒られてしまう経験を重ねてしまうことに比べたら、精神的な成長のなにほども損なうことにはならないでしょう。


年齢的なこともあって、パンツのことで自己主張の練習をしているのかもしれません。
でも、自己主張の練習ならばほかのことでもできますので、それに大人が振り回される必要はありません。

ただ、僕は実際の様子がわかるわけでも、お子さんになんらかのアプローチが出来る立場にもいないので、そのままいくのがいいか、オムツに戻すのがいいか断言はできません。

せっかく保育園にいっているのですから、担任保育士にも相談してみるといいのではないでしょうか。


戻したなら戻したで、排泄のことは当面気にせず、ほかのことで成長を助けていくことがよいです。
なんでもいいので、自信をもたせていくことです。

そのへんは排泄の自立カテゴリに既に書いてあるとおりです。

お返事ありがとうございました

おとーちゃん、お忙しいところお返事頂きありがとうございました。
毎日時間に追われているためお礼が遅くなり申し訳ありません。

家ではオムツで過ごすことにしましたが、保育園では先生とも相談し、パンツにすることにしました。
保育園では家ほどお漏らしすることは少ないようです。保育園では時間を決めて全員をトイレに行かせているのもあったり、また他のお友達もみんなパンツでトイレでしているということもあるかもしれませんが。

家ではやっぱり甘えてるのかもね。と担任の先生もおっしゃっていました。
私が妊娠中で、可能な限り甘えさせていますが、やはりずっと抱っこはできないし(本当にかなりの抱っこ魔なので)、つわり等でどうしてもイライラしてしまう時があるので、息子なりに甘えたい気持ちが強くなっているのかもしれません。
でもその反面、食後のお皿を自分で片づけたり、テレビを見終えると自分で消したり、洗濯物を干すお手伝いもしてくれたり、できることがたくさんたくさんある息子なので、そんなところを伸ばしてあげたいと思います。
トイレについては私も考えすぎず、家ではゆっくり息子とも相談しつつ進めていきます。
また何かありましたら相談させてください。ありがとうございました。

過ぎたるは及ばざるが如し

なにごとも程度の問題。あまやかすことも叱ることも躾には必要だが 「過ぎ」はよくない。甘い辛いはなんといっても匙加減です。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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