2017-11

歌やアニメなどで子供に教えること - 2012.09.10 Mon

テレビや育児の本などでは、歌やアニメなどを使って子供にハミガキや手洗い、排泄などなどの生活習慣を教えようとしているものがたくさんある。

多くの人はわかっていると思うのだが、こういうものを使うことで気になることがある。

それはあくまで、実際の生活習慣のなかで行われることが主であって、こういったものは気持ちをそれに向けるための方便である従にすぎないことである。








こういったものをたくさん見せたからといって、それだけでそれらの生活習慣が身につくわけではない。

しかしときどき、子育てについてあまりにもわからなかったり、自信がなかったりするために子供に対する直接的な働きかけはほとんどせずに(or できずに)、テレビでの歌やアニメでの生活習慣を伝えるものに頼りきってしまう人がいる。

それらの例でときどき見かけるのが、ふだん甘やかし放題のいいなりで、成長のための働きかけがほとんどできず、そういったものに頼りきってしまうケースである。

このケースの多くは、甘やかそうと思ってそうしているのではなく、子供のへどう関わっていいか全くわからないがゆえに、結果的にいいなりになってしまい、自分では子供への働きかけが「お手上げ」状態になってしまうので、それらが落としどころになってしまっているように感じる。

また、子供にはそういったものを見せておけば身につくのだと勘違いしてしまうことで、実際の経験がおろそかになって、その年齢でおおよそできることの幾分かも身についていないということになっている人もいる。

このパターンになってしまうと、子育てはとても大変になってしまう。
そして、迷走してしまう。

こういう形で子育てをすると、子供が生活習慣を身につけることは遅れる。
そして、別に知能が遅れるわけではないが、知的な発達は遅れる。
遅れるというとオーバーだが、いわゆる「他の子と比べた時に幼い」という状態になりがちだ。
子供は様々な経験をすること、物事に取り組むことで知的な部分を発達させていくから、経験が少ない子はそれだけ「幼く」なりやすい。

そして乳児はそういう経験を、実生活とそこでの大人とのやりとり・関わりの上で身につけている部分が多くをしめている。


人によってはその段階、つまりある程度年齢がいった状態で、他児と見比べる機会が増えてしまった時に焦ってしまう。
それゆえにそこから、どうしようと悩んだり、あわてて何かをしなくてはと思って、迷走してしまう。

しかし、生活の習慣というものは基本的に、日々の経験の積み重ねの中で身についていくものだから、焦ってなにかをしたからと急激に身につくものでもない。

実は、そこであわてなくとも落ち着いて順序よく生活経験に取り組めば、年齢が上がっている分だけたやすく身に付くのだが、慌ててしまうことで急にできることを求めてしまうので、その際に子供に劣等感を持たせてしまったりという人もいる。

やはり、生活経験は小さい頃からの日々の積み重ねを大事にしたい。


実はこれらの、歌やアニメで子供に身につけさせるものの存在で気になることがもう一つある。

それは、こういったものは言ってしまえば一種の「子供だまし」である。

こういうものがいまはたくさん世に溢れている。
しかも、それらは「子供を育てるもの」という認識のもと存在している。

そのことで、一般の大人たちが子供への関わり全般を、そういった「子供だまし」でいいのだと無意識の内に受け取ってしまわないだろうかというところである。

子供への関わりの多くが、「ごまかし」や「おどし」になってしまっている人が大勢いる。
普通に話せば伝わるのではないかというところでも、そういう「子供だまし」の手法で子供に関わってしまっている人がたくさんいる。

そうなってしまうことは、人を育てるということにおいてプラスにはならないだろう。

なので、ああいうものを見るにつけ僕は少しその点が気になる。
そういうものがメインになっている教材や本もたくさん売られている。

それそのものは害になるものではないが、子育てをする大人たちに、子供への対し方を誤解をさせてしまわないか心配になってしまう。
関連記事

● COMMENT ●

ごまかし・おどし

保育の参考にさせてもらっています。子供への関わりが「おどし」や「ごまかし」になっているというところを詳しく知りたいです。また機会があればお願いします。

今晩は☆
おとーちゃんさんの記事を読むとハッとさせられますね
娘は1歳2ヵ月です
こどもが沢山動けるようになって、
最近ちょっと困る事が増えてきたのでなんて伝えてよいやら迷ってました
こんな小さな子にこんな風に言っても難しいかな?と
ごまかす方法を自然と考えてしまうので
きちんと正直に話せばいいんだとわかって嬉しいです!

オシッコやウンチを「デタ」とおむつを叩きながら教えてくれたりもするし
ついこの間までねてばっかりだったのにと驚いています
不安だけど伝えて、待つ のが大切ですよね。きっと

返信不要です☆

関わり

子供を“子供”扱いしようとすると、だましごまかし等の、その場しのぎの策しか出てこないのでしょうか。

しつけという言葉にしばられずに、「人生の先輩(親)から後輩(子)に、教える」と思えば、少しは客観的になれるのかしらと思います。

私は2歳5ヶ月の息子に言葉や行動で教わることもたくさんありますし、縁あって、私のところに生まれてきてくれて、共に今を生きている、と思うと、息子の心の味方であろうとは思っても、子供だましは裏切りのように思えて出来ません。

子供が理解してくれる、ということを含めて子供を信じているから、普通に接することができるし、そういう親を子供は心から信じることができると思うのです。

基本はお互いの信頼関係ですかね~、って、えらそうに語ってしまいました(^_^;)


息子に以前、理屈を説明して止めてと言っても分からないけど、ママが困るから止めてと言うのは分かるから止めるというようなことを言われました。

理由が、「それをするとママが困る」で、十分なんですね~。
私もそうかも。「それをするとパパが嫌がる、息子が困る」なら、やりませんから(*^o^*)

きららさん

過去記事で書いてあるところが何箇所かあるはずですので、検索してみてください。

友里さん

子育ての問題は、大人が考えてそうしているというだけでなくて、自分や自分の周りがそういうふうにされてきたということからも起こるので、単に大人としての考え方ということよりも根深い部分があったりもするのですよね。

ちょっとしたことならば、さして問題でもないのだけど、いろいろあるからほんと難しいです。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/tb.php/320-2a921f08
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

歌やアニメなどで子供に教えること Vol.2 «  | BLOG TOP |  » 自主性と集団と

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (1)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (75)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園 (92)
日本の子育て文化 (169)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (9)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (8)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (44)
満たされた子供 (7)
早期教育 (19)
我が家の子育て日記 (89)
心の育て方 (94)
相談 (84)
子供の人権と保育の質 (56)
その他 (59)
未分類 (21)
講座・ワークショップ (76)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (21)
子育てに苦しむ人へ (6)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析