2017-10

発達障がいについて考える Vol.7 ―忘れられないエピソード―  - 2012.07.23 Mon

自閉症やアスペルガー症候群などの特徴や対応で気をつけたい点を書こうかと考えていましたが、僕が書くよりももっと専門的なサイトなり本なりを見たほうがもっと正確だろうし詳しいと思いましたので、それはやめにします。

かわりに、自閉症と聞くといつも思い出すエピソードを書いておきます。
別になにかに役に立つというものでなく、ただの思い出というか、いまとなっては笑い話なんだけどね。







まだ、僕が保育士の資格も取る前のことです。

僕はもともと子供と関わることが多いわけでもなかった、というよりもほとんど小さい子供とか変わった経験というのがなかったし、保育士資格の取れるきちんとした学校にいっていたわけでもないので、実地の経験を積むために、保育園や複数の障がい児施設などのボランティアをしていました。

その中の一つに、障がい児のための学童クラブというものがあり、そこでの放課後活動や週末のレクリエーションなどの補助がありました。

障がい児向けのプール指導の付き添いのとき、僕が担当したのが小学校3年生の男の子。

まだ当時は、若かったのと経験や知識が乏しかったので「男性だから身体を使って遊ぶもの」と思い込んでいたので、その子に肩車とかしてあげていました。

自閉症の子のなかには高いところをたいへん好む子もいます。
その子もそうだったので、肩車をしてあげるととても喜んでいました。

プール指導も終わって、更衣室にいったとき。
まだ、その子も僕も水着のままでまだ体も拭き終わっていないのだけど、その子はもう肩車をしてと要求しだしたのです。

体を拭きながら、着替えが終わったらねと伝えるのだけど、なかなか分かってくれない様子。
すると、いきなり両手で僕の両頬をピシャーン!

あれは痛かった。
でも、その子には悪気はないのですね。
肩車をしてほしいという自分の希望が伝わらないことから、一種のパニックにその子もなっていたのでした。
いまならもっとうまく対応できたかな。

オチもなんの教訓もないのだけど、自閉症というといつもこのことを思い出します。




この話ででてきた、障がい児のための学童クラブ、正確には放課後・休日活動の支援施設というものなのだけど、全国でもまだそんなにたくさんはないと思います。

当時はさらにすくなくて、この施設ももともとは障がい児を持っている親が必要にかられてそういうところを探したけれど、そういうものがないのでじゃあ作ろうというところから始まった施設でした。

行政の方にもそういう施設に対する制度というものがないので、補助金も少なく会費やバザーなどでの収入でも全然足りずに、その創設者の施設長の持ち出しでまかなっているような状態でした。
それでも入会希望者はあとをたたず、数年後には何十人もの順番待ち。

その後、僕も就職して何年も離れていましたが、つい数年前たまたま見ていたニュースで東京都の新しい制度として認められてその施設長がインタビューに出ていました。

ニーズがあるということがわかっていてすら、行政の動きというのはとても遅いですね。
今回、制度として認められたことはよかったですが、それまでに10年ではきかない時間が経ってしまっています。

土木工事とかにはすぐにお金が出ているように見えるのに、どうして福祉分野には必要なお金すら出ないのでしょう。


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● COMMENT ●

初めて拝見させて頂きました。
私も結婚前までは、幼稚園教諭をしてました。
年長担任時は、就学前検診、就学時検診の結果に毎回ドキドキさせられており、それこそ◯◯くん(ちゃん)は一言も喋れなかったから特別教室に入ってもらった方がいいかもとか、ずっとキョロキョロしてて多動気味ですね、などなど…と検診の人に言われたり。
環境が変われば大人だってそーなりますよ、緊張だってあるし。みたいなやりとりを多々してきた記憶があります。
ある検診では、園児に「腰を掛けるものはどれですか?」と言う言い方で指差しをさせる質問があったらしいです。今時こんな言い方を理解できる子供ゎ少ないと園長が抗議してました。
なんだか、数時間関わっただけでその子の何がわかるのですか?親を心配させるようなこと言わないで下さいと何度も思いました。
話しは変わりますが私は秋で2歳を迎える息子が一人居ます。
働いてるときはこんなに子供達に冷静に、親御さんにも冷静に対応できていたのに、今は感情でどなってしまうこともしばしば。少しの熱、ケガにもあたふた。
常に動いてる姿を見て、多動かな?!自閉症かな?と思ったり…
1月末には第2子も出産予定です。
もっとしっかりせねばと思うさいきんです。

ミッキーさん

そういった検診の際、極端な指摘や批判的だったり強い言い方だったり、親を心配させるような配慮のない発言が少なくないことをいろんなところから聞きますし、僕自身も感じます。

そういった点を見つけるのが仕事とは言え、そういう立場にいるからこそどういう影響をもっているのかよく考えて対応してもらいたいとつねづねおもいます。


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