2017-08

発達障がいについて考える Vol.4   ―援助者側の理解の難しさ― - 2012.07.04 Wed

前回の続き、保育園・学校などでの対応の難しさについて考えていきたいと思います。

ほかの施設でも基本的な事情はそうそうは変わらないと思いますが、僕は保育士なのでとりあえず保育園での対応ということで話を進めていきます。







保育園では大勢の子供を見ていますので、当然ながら発達障がいや個別に対応の必要な子供もいます。

では、その子その子に最適な対応をできるかというと、必ずしもそうとは言えないかもしれません。

いろんなケースというか段階がありますが、例えば発達障がいに対する知識が無かったり、一般の人が知っている程度しかなかったとしたら。
当然ながら、適切な対応など期待できません。

プロとしてしている以上この段階というのは、お話になりません。そういうケースに出会ったことをきっかけにしてでも学んでいかなければならないです。


では、知識がそれなりにあればうまく対応できるか、これも必ずしもそうとは言えないです。

もちろん、知識があるのはプラスではあるけれども、発達障がいというのは同じような発達障がいであったとしてすら、その中でも個別性が大きいので、その知識がすべての子にそのまま当てはまって適切な対応となるとは限らないからです。

でもそれは、その子の対応を実際にするなかですりあわせていけばいいことなので、そんなに問題ではありません。


大きな問題なのは、「発達障がいについての知識」以外のものがその子への個別的な対応を邪魔をするということです。

これまでにも何度か触れていますが、保育園も含めて子供に対する保育・教育施設というのは「集団への適応」や「他者との協調」というのをずいぶん長いこと重んじてきました。

また、「個々への視点」というものも十分とは言えないところも多かったです。

そういったところで、個別的な対応というのをきめ細かく実行させていくのは、頭ではわかっていても現実にはなかなかできない人も多いです。


様々な理由から集団行動の苦手という行動を示す「発達障がい」をその子が持っていたとしても、それがどういった発達障がいときちんと認識されている状態でなければ、多くの場で集団行動に適応することを求められます。

子育てに「個性を尊重しよう」とか「個々に応じた対応を」という考え方が入ってきてもうずいぶん経ちますので、なかには「発達障がい」などとわかっていなくてもそういう行動を好まない子には無理にさせず見守っていくという対応をする保育園などもあります。

そのようにその子が許容されていればいいのですが、そうでないところもありますし、そもそも幼稚園などでは集団に適応することも本来持っているねらいのひとつなので、個別対応を望むことが難しいこともあります。



また、例えば集団での行動や、いつもと違う行動が大変苦手な子であるということがわかっているにもかかわらず、それができるようにと強いたり、その子には無理なことを「しつけ」しようとしてしまったり、それができないことで怒ってしまう人というのもたくさん見てきました。


その職員たちも悪気があってそうしているのではないのでしょうけれども、先入観だとか、自分の板についてしまっているやり方を変えるというのがなかなかに難しいようです。


これは知識だけでなく、経験というところでも同様です。

むしろ、これまでの自分のやり方に自信をもってしまっているベテランほど、そういった個別的ケースの対応が下手ということもあります。

もちろん、足りない知識は学び、日々の関わりの中でその子にあった対応を模索し、その子に対して適切な支援を心がけていこうと一生懸命に考える人も大勢います。


でも、伝えてあるはず、頭ではわかっているはずの人が、結局は自分がこれまでしてきたような型にはめるような対応しかできないということが現実には少なくありません。

公立保育園など、それなりの研修などが受けられる環境にいる保育士ですらそういうことがあるのです。
新たな知識を吸収しようという姿勢のないところであれば、なおさらでしょう。

どうもこの業界には、そのような「頭が硬くなってしまう」ことがあるようです。


こういう場合にあたってしまったとき、親としてできることもあります。
もちろん相手のあることですから、事情や都合にもよるかとは思いますが。

子供の状況や個性・症状、または障がいとったことを伝えるとき、口頭だけではなく、その子の様子や適切な対応などについて書かれている、本だとかそういった情報について書いてあるもののコピーなどを一緒に渡して理解を深めてもらうことです。

これだけでもずいぶんとかわります。
話だけでは、職員の認識がずれていたり(なまじ経験をもっているだけにむしろ起きやすいともいえます)することも少なくないですし、職員側の持っている知識は古いということもあります。
発達障がいについてはどんどん新しい認識、研究が進んでいますので。

また、対応が大変な子であったり、発達障がいなどの出方が強い場合、特殊なケース、強い薬を常用しなければならない場合、副作用のある薬などを使う場合など、必要と思われるならば園側と相談したり都合をきいたりして、一緒にかかっている病院・発達支援センターなどに来てもらって、お医者さんや専門家からきちんとした話を聞いてもらってもよいのです。

事情によっては難しい場合もあるかもしれませんが、そういうことは園側にとってもプラスになるし、勉強にもなることなので、「迷惑ではないかしら」と遠慮せずに打診だけでもしてみてもいいかと思います。

ただ、保育時間内だけ怪我させずに預かればいいと考えているところや、営利目的でやっている保育施設などではその範囲でないかもしれません。



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● COMMENT ●

No title

お忙しいのに記事の更新ありがとうございます。
すごくタイムリーな話題だったので嬉しかったです。
娘が3日前から幼稚園に行き始めました。
うちは診断がついてない、いわゆるグレーゾーンの子です。
しばらくは私が一緒に登園して、私が娘についたり
先生の手が空いてるときは一人どなたかがついてくださったりしています。
園での様子を見れるのは本当にありがたいです。
健常のお子さんがどんな様子なのかを知ることもできますし。。
ただ、グレーゾーンであるので、どこまで娘の意見を聞けばいいのか迷うのです。
外に行きたくない、プールに行きたきない、椅子に座りたくない、など。。
全ては「怖い」からくるものなんですが。
私は、怖いという気持ちを認めてあげたいと思い、
無理強いしたくない気持ちもあるけれど、
またこれは過保護でもあるんだろうとも思うのです。
感覚の敏感な子には「我慢して慣れさせる」のはタブーだと思い、
今まで家ではよっぽどのことがない限り無理には勧めなかった結果、
幼稚園では楽しいことが何一つないのです。
子どもが怖い、砂や泡が怖い、沢山の人が怖い、先生の話が耳に入らない、
暑さが嫌だ、遊びのルールも分からない、
みんなと一緒に何かするということの楽しさももちろんなく。
私は今までの自分のやり方がダメだったからじゃないかととても息詰まってしまいました。
実際、周りの人にいろいろと言われますし。
はっきりと、障がいと出ていないので、どう対応していいのかここにきて気持ちが揺らいでいます。
下の記事にも書かれていましたが、食事に関してもものすごく偏食で、白いものしか食べません。
新しい食べ物を食べることを怖いと思うことと、感覚がかなり敏感ななためです。
本当に心から安心できるものでないと口にしないんだと分かり、
無理に食べさせなかった結果、偏食も治りません。
とにかく、園では何をしていいか分からず、
つまらなくなっていらいらして癇癪を起こすことが多いです。
まだ3日しか経ってないのに考えすぎなとこも多いですよね。。
ですが、近くでみていて、あまりにも家での様子と違い、
屈託なく笑うことも全くない、家ではずっとしゃべってる子が怖い顔をして全くしゃべらない、
その場に誰かがいたらそれだけで遊べなくなるので無邪気に思う存分遊こともできない状態で、
ずっと見ているこちらは本当にしんどくなってしまいました。
今日も何度も悲鳴をあげて起きています。。
本人は「ようちえん、たのしい」と言ってくれているのですが。
なんだかまとまりのない文章ですみません。
お尋ねしたかったのは、例えばプールやシャワーを怖がっている娘に対し、
無理やり抱っこしてシャワーを頭からかけちゃう、なんて行為は
控えて頂くべきなんでしょうか?
嫌がることをどこまで聞いたらいいのかいつも迷います。。
長々とすみません。。

いつも興味深く拝見させていただいております。いつもありがとうございます。

横からですがあおむしさんに。
うちの子は、今となってはそうでないとわかるのですが、二~三歳の当時は、強く発達障害を疑っていました。
集団になじめない、公園にいくと他の子がいたら帰りたがる、プールも水もこわい、こだわりが強い、違和感のある食べ物は嫌がる、砂が少しつくだけでパニックになる、無理に保育園にいかせてるうちに、だんだん家でも笑顔が消えて行き、群集での対人恐怖症と空洞や汚れを異常に怖がる神経症が出てしまいました。
二週間長期休業させ、精神科に相談し、その後は週ニ~三日ペースで一年ほど慣れさせました。

プール等の怖がることには、まず親子で取り組み、無理せずじわじわ馴らしてから、楽しい思い出を沢山作れると、園での生活がだんだん好転していきました。

うちの場合は、多分発達障害ではなかったので、あてはまらないかもしれませんが、発達障害であろうがなかろうが、社会との間に何らかの不適応を起こしている子に無理をさせると、あとで親も子も辛いことになる気がします。

ご事情はわかりませんが、年少さんから年中さんの途中くらいまでは、集団にストレスなく適応するのは子どもによってはかなり難しい気がします。

最初から症状が出ているのに気がつかれているのが、子どもさんにとってすごくいいことだなと、いいお母さんだなと心から思います。うちは一ヶ月半気づかず
子どもに溜め込ませてしまったので…。

私も休園させているとき等、甘やかしてるとか言われましたが、色々情報を集めて、子どもの表情の変化を信じて頑張りました。今では、あの時期にまわりに流されなくて良かったと心から思います。

全然事情も個性も違うと思いますので、うちのと対策が同じだとは思いませんが参考までに…。よい解決策が得られますように。

あおむしさんが、いっぱい心を砕いていらっしゃるのがよくわかりますので、子どもさんと楽しく過ごしていけるよう、祈っております。

長文失礼しました。




書き忘れたので追記です。

登園拒否の子に園が楽しいか聞くのは避けろと精神科の医師に言われました。

ご参考までに。

ご相談です。

いつもありがとうございます。発達障害のお話とても勉強になります! 最近ちょっと気になっている事がありますので、もしお答 えしてもらえたら嬉しいです♪ 2歳10ヶ月の息子が通っている保育園での事です。先日か ら加配の先生についてもらい 少しづつ慣れている段階です。以前からの担任の先生の事 なんですが・・・毎日見るたびに イライラプンプン、阻止や否定の言葉ばかり使い、いけな い事をした子供には 物を扱うかのでもように、ちょっと乱暴に抱き上げて違う 場所に連れていったり、子供とブロックで遊んで いる時も無表情でイライラしているのが伝わってきます。 朝保育園へ連れて行ってなんやかんやしている 短い時間で見た光景なので、全てではないとは思うのです が、反対にそんな短時間でわかるぐらい いつもということは・・・と思ってしまいます。昨年から の引き続きの先生で20代前半と若く、昨年までの 一生懸命な姿とはうって変わった姿に残念なのです。親で も子供にイライラ感情のコントロールができなく なる事もあります、ましてや何十人もの園児をみてるのは 大変だと思います。 なので敏感になりすぎてるところもあるのかな・・・と思 ったりしています。 こんな先生もいて普通なのでしょうか?息子になにか直接 あったわけでもないので、何をどう伝えたら いいのかわからず・・・おとーちゃんさんのブログ読んで 欲しいくらいです。 この状態が保育士さんとしてやっぱり好ましくない状態な のだとしても 私が言うべき事じゃなく先輩やご自分でわかることなのか、保育園の世界がよくわからないのです。どうしたらよいのでしょうか?

ぽりさんへ

おとーちゃんさん、すみません。この場をお借りさせてください。

ぽりさん、どうもありがとうございます。
わたしのためにこんなに真剣に考え、コメントくださって・・
本当に息詰っていた時に読ませていただき、涙が出そうなくらい嬉しかったです。

お子さんは今おいくつなのでしょう?書かれていることが娘の状態とそっくりだったのでびっくりしました。
娘も、親のわたしのただの漠然としたイメージなんですが、発達障がいではないと思うのです。
わたしの言うことは耳に入るし、妙に空気を読むところもあるし・・
だからといって、普通のお子さんのような接し方では一筋縄では行かないし、何かしらの援助は必要だと思うのです。
でも、本当に自分がどう対応したらいいのか、園側にどう説明したらいいのかもわからなくて・・

>集団にストレスなく適応するのは子どもによってはかなり難しい気がします。
というところを読ませていただき、はっとしました。
診断がつかなくても、援助を必要とする子がいてもいいんだと。まさに娘はそうじゃないかな、と思います。

わたしは自分のやり方が過保護なのかもしれない、もっと厳しくしないといけないのではないかと思いつつも、
本心では娘の「イヤだ」と言う気持ちを受け入れてあげたい気持ちの方が大きいのです。
ぽりさんの、周りに流されず、ご自分の思うことを実行なされた姿を見て自信がつきました。

まだ少ししか時間が経っていないので園での様子を観察して、
それでも強い拒否反応が出そうなら、考えてみようと思います。
幸い、もうすぐ夏休みですし・・
何かあれば夏休み中に対策を考えることも出来ますので・・

「ようちえんたのしい」と言う娘でしたが、どうやら「たのしい」を意味を取り違えてつかっているようでした。
まだ、あいまいな表現(人の感情を表す言葉など・・)は正しく理解できないことが多いのです。
「ようちえん、いきたくない。きらい」だと言っていました。
そうやって、自分の気持ちを言えることが出来てよかったとは思います。

本当にありがとうございました。
悶々とした気持ちでしたが、また前に進めそうな気がします。
そしておとーちゃんさん、コメント欄をお借りしてしまい、申し訳ありませんでした。
また、更新楽しみにしています^^

おとーちゃんさん、何度もコメント欄使わせていただきまして、すみません。

あおむしさん
うちの子は今年長で六歳です。保育園行き出したのが三歳です。年齢書き忘れてましたね…すいません。

行動がお子さんと似てますか…。
当時のそれっぽい行動では他にも、物をきちんと揃えて並べたがる、異常に良い記憶力、お友だちが話しかけてきても延々と絵本の暗唱で一人芝居する。園の発表会の練習では、十分ごとにトイレにいく頻尿がでたりもしました…。

園には、精神安定剤がわりの小さなタオルを携帯する許可だけもらい、他の日常のことは園にお任せしました。
個別に気になること(頻尿とかしがみつき等が出たとき)は随時お伝えしました。

登園拒否後は、生活環境や私の接し方を子ども本位に建て直し、転園後は先生にも恵まれ、徐々に改善して、こだわりや異常な記憶力も減衰し、今は普通に楽しく過ごせてるようです。

これを見ると、おとーちゃんさんのおっしゃってた発達障害の診断は難しいという言葉が、ほんとそうだなと思います。うちの子は五歳辺りで、見事にそちら傾向の行動が消えてしまいました。

あおむしさんのお子さんも、徐々にストレス少なく集団に適応できるようになるといいですね。

あ、ご存じかもですが、対人恐怖のある子は早めの時間に園に連れていくといいですよ。いきなり集団じゃなくて、ポツポツ人が増えていくほうが負担が少ないようです。




あおむしさん

子供にどう援助するのが最適かというのは、これはとても難しい問題です。
なぜならそれはやってみないとわからないからです。

僕は「なにかをさせることよりも、その子ができることを満足してしていればいい」と考える方ですから、あまり子供に叱咤激励してなにかを達成させるということはしません。

僕とは逆に、「子供がそのときは大変な思いをしたとしても、達成させればそのことが子供に自信をつけてそれで大きく伸びるのだ」と考えて対応する人もいます。

それはそれで確かに事実でもあるのです。
やってみたら、結果的にはそれでうまくいくこともあります。
でも、なかにはそのやり方はその子には合わないということも、またあるのです。

そしてたいていの場合、子供にどのような影響を及ぼすかというのは、やってみないことにはわからないものです。
また、家庭にいるのと違って外の社会では子供は別の姿を持つので、できないと思われることも、それほど無理なくしてしまうということもあります。


だから、

>例えばプールやシャワーを怖がっている娘に対し、無理やり抱っこしてシャワーを頭からかけちゃう

こういった対応が良くないか?というとそれが必ずしも良くないとも言えないのです。

もしかすると、数回やるうちに慣れることで、笑って出来るようになることなのかもしれません。
子供は嫌がっているように見えても、「そこはそういう場なのだ」と受け止めて、たいして精神的な負担とならずともこなせてしまっているのかもしれません。

だから、その先生たちの対応がいいのかわるいのかはっきりとは言えないのです。



ただ、僕だったらどうするかと考えたとき、これまであおむしさんのコメントで聞いている様子からして、急いでやらせていく必要はないと思います。

今月から入ったばかりというのであれば、まだそこでの環境(人も含めて)に慣れていない段階で、嫌がっていることをさせるということはまずしません。

特に「水」というのは、子供によってはときに強い恐怖感やトラウマなども持たせてしまうものです。それを無理やりさせるというのはしないです。


また、それを可能にするだけの大人と子供のあいだの信頼関係もまだできていないはずだからです。

これまでの状況を伝えているのであれば、当然環境の変化などに強くないということはわかるはずです。
僕だったら、少なくともひと月~ふた月くらいは環境になれるということを最優先課題として対応していくでしょう。

ただ、幼稚園がわがそういった対応をするのは、もちろん悪意からではないでしょう。(個別的な発達に対して知識が少ないのはあるかもしれないけど)
幼稚園は学校なので、その本分というのは「教えること」にあります。

だから、一生懸命であればあるほど、子供に「できる」「させる」を達成させてあげようとしてしまいます。


ですから、あおむしさんがまだそこまでしなくてもよいと判断されるなら、家庭から離れるだけでも大いに成長になっているから出来ることに関してはスローペースでもいいですよと伝えておいてもいいのではないかな。

家庭の方からそういう申し入れがあれば、幼稚園としてもその範囲で考えて対応してくれるかと思います。

ぽんたさん

人間相手の仕事は多かれ少なかれそうだと思いますが、なかなかに神経のすり減る仕事です。
とくに子育てというのは、ほかのサービス業とはちがって営業スマイルに営業用の人格ではこなしきれるものではありません、どうしても本音の部分で関わらなければならないし、しんどさもでてしまうことがあります。

その原因が、私生活にあることもあれば、職場の人間関係かもしれないし、労働条件の厳しさかもしれないし、いろんなことからそういう様子へとつながってしまいます。

昨年まで一生懸命だったというのであれば、その保育士もなにかいろいろあるのでしょう。
僕にも経験があります。
本人も自分がそういった対応をしてしまっていることに気づいていないのかもしれません。



とはいえ、仕事でする以上それでいいわけはありません。
そういうときは、園長に感じていることを伝えていいと思います。
担任に伝えられるだけの関係ができているならば、直接話すのもいいですが、本人のこととなると伝えにくいということもあるかもしれませんから、そういうときは責任者である園長に話すのがいいです。
そして、そういうのは伝えていいことです。
自分たちのしている保育というものが、保育士自身からは見えないことも多いので、そうやって伝えられたことを謙虚に受け止めていくのも保育をする上で大切なことです。


園長がその職員に意地悪しているのが元凶だったなんてことだと目も当てられないですが、きちんとした保育園であれば、なんらかの対応をとってくれるでしょう。

No title

こんにちは。
先日、児童精神科医の佐々木正美先生が横浜から我が街に来てくださり、発達障害についての講演会を聞いてきたので、超タイムリーなお話でした。

ブログではうまくまとめられなかったのですが、やっぱりおとーちゃんのお話はわかりやすいです。
発達障害について、周囲の理解を得るというのは本当に難しいことですが、その子が幸せに生活できるためにはきちんと理解してくれる人がいるということが一番大切なことですね。
営利目的でやってる園、生活発表会や運動会は親を喜ばせるためのものという感じ、子どもや保護者はお客様扱い。
子どもたちはなるべ怪我させないようにするため、保育時間終了後のバス待ちの間は外遊びはさせないなどなど・・・。
うちの市にある私立幼稚園、保育園はほとんどこのタイプで・・・。この園から来る子どもたちが小学生になってから荒れるというのが有名で・・・。
日本で5本の指に入るほどのマンモス小学校で先生も目が行き届かないという学校なので、ちょっと心配でもあり、悲しい現実です・・・。
きっとこういう園では相談してもあまり理解してもらえないでしょうね・・・。
小学校に入ってから自分の園出身の子どもが荒れてる話なんて知らないか、聞いても、自分たちの責任ではないと思っているんでしょうね。
発達障害の子どもたちが、無理解な園に入って問題児として押さえつけられて育つというのは不幸なことです。
幼稚園や保育園の先生がみんなおとーちゃんみたいな先生だったらいいのにとつくづく思います。

ぽりさん、おとーちゃんさんへ

ぽりさん、おとーちゃんさん、本当にありがとうございます。
こんなに丁寧にお返事くださって・・

ぽりさん、コメントに書かれていたこと、ますますうちの娘とそっくりでびっくりしました・・
几帳面すぎるくらい几帳面、この間まで物を並べてばかりいました。
幼稚園でもみんなが帰ったあとにみんなの椅子をきちんと並べなおしたり、トイレのスリッパもみんなが脱ぎ散らかしたのを一人きちんとそろえていたり。
布団のしわも伸ばさないといけないし、タオルのたたみ方だって決まっています。
記憶力もいいんです。この時に~していた、というのをよく覚えています・・1年前の2歳のときのことでも。
タオルのことで思い出しました、泣くと鼻水や涙が出ますよね、その顔を拭くタオルがいつものタオルじゃないので(幼稚園ではハンドタオル、と決まっているので)余計にパニックになるみたいです。
そのあたり、少し園と相談してみようかな、と思います・・

どこまで認めてあげるか、と言うのが本当に難しいと感じます。
どこまでが我慢できることで、どこからが無理なことなのか・・
それに、無理だから、といって娘だけ許されると言う状況も、他のお子さんから見たら「どうしてあの子だけ許されるんだろう?」と思うことは当然ですよね・・

診断がついていればあれこれと専門の方からのアドバイスを園の方に伝えることも出来るんですけれども・・
なんとか、この生活にも慣れ、のびのびと遊んでくれたら、と思います。

この間から警報が出て休みだったり、もともと園がお休みだったりして、木曜から5日間ほどお休みしています。
なので、次に行くときは相当渋るのでは・・と覚悟しています。

たまたまいつも一番に園についていました。
確かに、あの歓声の中に入っていくのは勇気が要りますよね・・
子どもが怖いと感じているならなお更ですね。

夏休みまでもう少しですが、子どもの表情をそれとなく観察して、様子をみてみようと思います。
どうもありがとうございました!

そしておとーちゃんさん、
お忙しいのにすごく早くに返信くださってありがとうございます。

おとーちゃんさんのおっしゃること、すごくよく分かりました。
確かに、「多少は我慢させて頑張らせてみたら、意外にあっけないものだと本人が感じて乗り越えることが出来る」と
私も少し経験したことがあるので分かります!
ですがこれも「やってみないとわからない」、なるほどそうですね。

わたしのところは保育園が一つ、幼稚園が一つあるだけなのです。
娘には生活が基準となる保育園に本当なら入れたかったのですが
この保育園はお勉強に熱心な所だったので、あきらめたのです。
確かに、入って間なしですが、一生懸命できることを「教えて」いるなあと感じます。
集団になじむことも目的にしているなあ、とも。
だから、慣れるまでは娘はしんどい思いをするかもしれない、と思いました。

園には園のやり方があるので、あまり口出ししない方がいいのかな、とも思ったのですが・・
スローペースでよい、とそのことだけは伝えようかな。

先生方もいい先生なのです。とても一生懸命で・・
なので、こちらがコミュニケーションを取っていったら、きっと娘をいい方向に持っていってくれる、と思います。

近くで娘とほかの子たちの様子を見ることが出来る機会と言うのは本当にありがたいです。
わたし自身、とても勉強になります。

またおそらくご相談に伺うかと思いますが・・
お時間のあるときで結構ですので、またよろしくお願いします^^;

本当に、いつもありがとうございます。

さっちんさん

佐々木先生の講演はとてもわかりやすいですよね。
おっしゃることもひとつの考えにこだわることなく、広い視野で子育てというものを見ているのがわかります。

その点、教育学の分野の人でなく、ある意味第三者的な医師という立場がそうさせているのかもしれません。
ちょうど僕もこのシリーズの最後あたりに参考図書として佐々木先生の発達障がいについての本を紹介しようとおもっていました。


>うちの市にある私立幼稚園、保育園はほとんどこのタイプで・・・

↑こういうところは残念ながら少なくないのですよね。
最近ではまた親の志向が子供の怪我などに寛容ではなくなってきたというようなこともあって、よけいそういう部分はむしろつよくなっているのかもしれません。

>小学校に入ってから自分の園出身の子どもが荒れてる話なんて知らないか、聞いても、自分たちの責任ではないと思っているんでしょうね。

こういう問題もたくさんあります。

保育園でも、いまは順番待ちなので0、1歳をベビーホテルや認証園、共同保育所などで過ごしてから転園してくる子も多いのですが、「あそこから来た子は、きまって荒れているね」とか「食事のたべかためちゃくちゃになっているね」なんていうこともけっこうあります。

そういうのを見ているから、まだまだ社会的には子育て・保育の重要性っていうのは低いのかなと感じてしまいます。

あおむしさん

>それに、無理だから、といって娘だけ許されると言う状況も、他のお子さんから見たら「どうしてあの子だけ許されるんだろう?」と思うことは当然ですよね・・

↑僕は違っていいと思うんですよ。

近年、たびたび『保育所保育指針』や『幼稚園指導要領』が改定されていますが、その都度盛り込まてれくるのが、個々の育ちを大切にしようという視点です。


その幼稚園がどう考えているかはわからないけれども、その子に必要なことであると思われるなら要望なり打診だけでもするだけしてみても、全然かまわないことだと思います。


また、子供たちもきちんと大人が普段からそう思っていて、子供たちにも伝えることができさえするなら、何の抵抗もなく「○○ちゃんにはそれがいるから持ってきていいんだよ」と受け入れられるものです。

指導側の大人が形だけでなくて、そういう広い価値観をもってさえいればそれはそんなに難しいことではないです。

「あの子はみんなと違うからおかしい」という価値観をもたせてしまうよりも、多様な個性を受け入れられる心を育てるというのはこれからの時代とても大切なことですから、周りの子供にとってもそれはいいことですよね。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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