2017-08

発達障がいについて考える  Vol.3 ―判断・認知・理解の難しさ―  - 2012.07.02 Mon

○おねがい
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「発達障がい」は、その判断・認知・理解において多岐にわたる面から難しさのあることを感じます。

発達障がいの難しい点のひとつはそれがわかりにくいということです。






いま、目の前に見られる子供の姿、とくに問題行動が発達障がいやその子の気質的特徴からきているのか、それともそれまでの育ちや親の養育姿勢からきているのか、簡単にはわかりません。

ですが、その原因によっては対応は全く違うということもあります。

もし、子供の様子に気になる点があって、医者や発達相談などに行っても、わからない場合、判断を留保されてしまう場合。
慣れない場では様子を出さないものもあるので、その相談者からは本当の原因が見えず、逆に「あなたの養育態度に問題があるのではないか」と責められてしまったという話すらときどき聞きます。

判断を留保というのは、そのような発達障がいは通常の発達の範囲でも同様の行動がでることもあるので、その行動を発達障がいからのものだと言うにはよほど強く出ている場合でもなければ経過を観察してからだったり、年齢が上がってそれでもでている場合とされてしまうことも多いです。

いまは病院では誤診、医療ミスというものに厳しくなっている時代ですので、ただの風邪くらいでもはっきりと診断名を告げることが慎重・少なくなっているように感じます。
発達障がいにおいてもそういう傾向があるようです。

よほど強く出ているものでも2歳。通常は早くても3歳を過ぎなければはっきりとは言えないと言われています。


発達障がいの中には、最近になってようやく知られてきたもの・研究途上にあるものなどもたくさんあります。
原因が解明されていないということであれば、むしろほとんどがそうです。

ですので医師であっても詳しく知らない場合ということもあります。
また、その人のとっている学説ではそれを医療対象とは考えないというような、医師間でも認識の違うものもあるようです。

「なんでもないです。考えすぎですよ」(←事実その通りのこともたくさんあるのですが)
と言われても、どうしても気になる場合はセカンドオピニオンをとってみるというようなことも、場合によっては必要かもしれません。


いまでた「考えすぎ」、また「決めつけ」というのも発達障がいをめぐる難しい問題のひとつであると思います。

子供の育児が大変だと、それに理由を求めたくなるということがあります。
特に「自分の力ではどうにもならないとき」「自分のせいでこうなっていると思いたくないとき」こういうときに、意識的にではないのでしょうけれども、単に関わり不足や育て方が原因で子供の問題行動がでているケースだとしても、
「自分の子供には発達障がいがあるのではないか」と考えすぎてしまうことや
「発達障がいがあるからこういう様子になっているのではないか」と決めつけて、責任転嫁してしまうということも少なくありません。


実際こういうことが多くあるので、保育園や学校・発達相談・病院などにいざ相談にいったときに、向こうからは「また考えすぎなのケースではないか?」という目で見られてしまって、上で出たような対応をされてしまうということがあるのでしょう。

こういうときは、簡単でもいいから普段の様子の記録などを書いたものなどを用意していくといいかもしれません。
・どういう気になる点があるのか
・どういう行動としてだしているのか
・いつ頃から
・どのくらいの頻度で
・どのように対応してきたか
・これまでの生育歴
・家庭での様子、家庭外での様子

などなど、気がついたことを書いておくだけでも、判断の助けになるかもしれません。



今度はある程度、子供の事情がわかってきて、発達障がいの可能性があるとか、そこまでは言えないかもしれないけど個別に対応が必要な子供であると言われた場合。

これを、保育園・幼稚園・学校などで理解してもらい、対応してもらう上でさらにまた難しさがあります。
次回はそれについて書いていきます。
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