2017-07

保育はサービス業か? その2 - 2011.11.14 Mon

『こども園』の導入の説明のときに国もそう言っていましたが、公立保育園の民営化の際など、行政側は「内容の質を上げるために」とか「質の悪いところは淘汰されるはずだから、質が下がることはない」ということをよく言います。

これが例えば料理屋さんとかで味が悪かったり対応が悪かったりするならば、「もういかない」とほかの店にいくことは出来るかもしれませんが、保育園の場合は待機児がたくさんいてそもそも選択肢がないのが現状です。

入ってはみたけどそこが良くなくても我慢して通わなければならないということになりかねません。


また、変なところが淘汰されてなくなるというのも疑問です。

たとえやめる人がいて定員に空きができたとしても、すぐ次の人がはいってくるだろうし、助成金・補助金というのもあるのでそうそう簡単にはつぶれはしません。



助成金などがなかったとしても、もともとの利益が大きければ問題ないようです。

とある全国展開している大手の託児所ですが、新聞沙汰になるような死亡事故も過去に数件、事故も多数、0~1歳児のオヤツにチョコレートが出てくるような唖然とするような保育をしているところがありますが、つぶれるどころか元気に営業して店舗すら増えています。

事故があって損害賠償が発生しても、それをさらに上回る利益があるのでビクともしないのでしょうか?

いま現実に保育は福祉からサービス業へと転換しつつあります。
民間企業だけでなく、そもそも国や行政が出費を減らすためにそれを推し進めているからです。

もともと先進国の中では未就学児に対する税金の使い方がはるかに少ないにも関わらずです。


保育のサービス業化をすすめて大失敗した国があります。
それはアメリカです。

もともとアメリカは行政が福祉に介入するよりも、自由主義で民間にまかせているところの多い国でしたが、保育の分野も日本のように細かい基準などを設けることなく民間業者と個人の選択にまかされていました。

しかし、近年になってそれが見直されつつあります。
子供の問題の複雑化・低年齢化が激しくなり、就学してから学校での問題の激化や、そういった問題を抱えた子供もやがて大人になるわけですから、子供の問題にとどまらず社会的な問題となってしまう事態におちいりました。

ウィル・スミス主演の『幸せのちから』という映画のなかでチラッとアメリカの託児所が出てきますが、英語もきちんとできない中国系の人が園庭なども無い雑居ビルの一室のようなところで大勢の子供をごちゃごちゃとみているところが描かれています。

福祉の営利主義・自由主義化の結果、お金のある人は質の高い保育を、そうでない人は質の低いものをという図式になってしまったのです。

それは低年齢児への社会的・福祉的ケアを大切にしなかった結果、社会そのものが荒れるという事態を引き起こしました。

その問題を重く受け止め、いまアメリカは保育の見直しの時期に入っています。


かの国はそういうことをはじめると徹底していますし、実に現実的な対応を考えました。
その点すごいなと思うのですが、保育の質を抽象的にもとめることをせず、具体的なところに着目しました。


保育の質をあげるため、子供一人当たりにかける経費・保育士の給与・定着年数に着目し、その向上を求めたのです。
そしてこのことはかなりの成果をあげています。


子供にかける経費が多くなれば相対的に質が上がるというのは誰しもわかるところだと思いますが、保育士の給与・定着年数というのも僕としてはとてもうなずけます。

先月末に全国では待機児数が減少傾向(都市部では増加)にはいったことと同時に、保育士が足りないこと、保育士の平均給与が一般平均と較べて約10万円ほど低いことが報じられました。

平均で10万円低いということですが、この中には年齢が加算さえすれば給与が上がっていった公務員も含まれているので一般の実質的な平均はもっと低いことでしょう。
ましてや若い人であればなおさらです。

民間企業(福祉法人でない株式会社)の経営する保育園で働いている僕の友人から聞いた話ですが、そこでは正規職員でも管理職以外はボーナスなし、昇給幅も小さく、退職金もないということでとても現場の保育士として長年つとめて家族を養っていくことは難しいということでした。
実際に離職率も高く年度の途中でも保育士が入れ替わるということが当たり前のように起こっているそうです。

今はもう保育士は女性に人気の職業でもなんでもなくなっています。
かつてはそうだったかもしれませんが、社会の門戸も大きく女性にも開かれ能力とやる気さえあれば、さまざまな場所で女性も自己実現できるようになっています。

ストレスフルで責任は大きい割りに経済的にも様々な面でも見返りの少ない保育士という職業に魅力を感じなくなっているとしてもそれはしょうがありません。

現実に保育の専門学校などでは定員割れをしており、実質的には成績に関係なくは入れてしまう状況も起こっているそうです。
成績がよければ必ずしもよいというわけではありませんが、目的意識もなくただ入ったというだけでは有用な保育士となれるわけはありません。
実習生などをみていても能力以前にやる気の感じられないという人も増えてきています。

その点アメリカが改善しようとしている具体的な人材の向上というのは大きく意味のあることだと思うのです。
保育の質などというのはもう人材の質がほとんどといっていいものですから。


しかし、残念なことにいま俎上に上がっている「こども園構想」など日本の取ろうとしている施策は、保育の効率化、低コスト化です。
アメリカがそれを選択し、なおかつ現に失敗しているのを目の当たりにしているにも関わらず、同じ道を歩もうとしています。


そしてその効率化・低コスト化というのを民間主導のサービス業化することで行おうとしています。
現行の親のニーズを読むことでそのサービス業としての保育ができてしまうようでは保育の質というのは低下していく一方になるのではないかという懸念が強くあります。

だからこそ、「保育の質」というものがあることを知ってほしい、注目してほしいということで、この一連の「保育の質シリーズ」を書いてきています。


そして、これはまた別のところで詳しく書こうと思うのですが、保育がサービス業化してしまうと子供への援助をきちんとしよう、したいと思う保育士ほどそこでは仕事に満足感を得られなくなってしまうので、いい人材ほどやめていってしまうということが起こりかねない問題があります。
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● COMMENT ●

お久しぶりです

おとーちゃん、お久しぶりです。私は、おとーちゃんの記事の中でも「保育の質シリーズ」は、とても考えさせられるものがあって、好きなカテゴリーです。これからの記事も楽しみです。

さて、先日、息子と公園にいると、幼稚園の子どもたちが保育士さんたち(正確には、幼稚園教諭なのかしら?)と来ていました。その中に男性の保育士さんがいて、大声で「はい、まつぼっくり拾ってー。」とか、「岩の上には上がらなーい。」とか、叫んでいる光景をみました。バスで公園に駆け込んできて、広い公園の行きたいところにも行けず、短時間に指定されたことだけをさせられて遊ばされている子どもたちを見て、楽しくないだろうなぁと思いました。でも、幼稚園の謳い文句には「園外にも出掛け、子どもたちを自然に触れ合わせています。」みたいなのがあるのかなぁとか、皮肉な想像をしながら、、、
きっと、大声の男性保育士さんも、それが当たり前だと思って働いているのかもしれませんね。
その幼稚園は、友人から聞くところによれば、とにかく園児を受け入れるだけ受け入れて、定員とかないようなところだと聞きました。認可は認可らしいですが、そういう話しを聞くと営利優先かなと思い、その保育の質も頷ける気もします。
おとーちゃんのような、真摯に保育に携わっている保育士さんに出逢えるなんて、よっぽどラッキーじゃないと無理かもしれないと思い、就学まで、自主保育で通そうかなと思っている今日この頃です。

No title

現在の保育園が進む方向が違っていることには同意します。
でも公立ばかりだった昔もけっこうひどかったですよ。

私の通っていた公立保育園は、「おしいれのぼうけん」「いやいやえん」のような、「言うこと聞かない子を有無を言わさず閉じ込める」なんて当たり前の世界でした。
性格のよい先生はすぐ寿退社、怖い先生はずっと保育園に残っていました。
で、怖い先生は先輩だからって、若い先生をいじめるんですよ。
そして園長先生は独裁者。
軍隊のような一斉・一律保育。

幼心にも怖い世界でした。
でも当時は公立園しか選択肢はないし、辞めることはできませんでした。
保護者も預かってもらえればいいという感じでした。

今も昔も、親の本質は大差ないと思うのです。
日本の庶民層の子育ては、「親はなくても子は育つ」というほったらかし育児が主流で、それを引き継いだのが現代の親、というだけです。
自分が仕事でない日に子供どもを預けてしまう親は、子どものころ休日に親に遊んでもらっていない子なのです。
まわりの人を見ていると、親の育児をなぞっているなと感じることが多々あります。

私が通っていた公立園よりは、わが子の私立認可園のほうが、よっぽど子どもの目線で考えてくれる園です。
選択肢はあったほうがいいと思います。
地域の幼稚園は、のびのび、お勉強系、芸術系、他いろいろありますが、どの園もそれぞれ支持する親がいて人気があります。

保育園育ちさん

> おっしゃるとおり公立保育園であってもひどいところはかつてたくさんありまたいまでもあるわけですが、ここでは文中にすでに述べているように別に公立だからいいとか、認可がよくないとか、認証がよくないとかの話ではなくて、親の表面的なニーズの変化とそれをサービス業化してうけていくこと、また福祉をサービス業に切り替えてしまうことの危うさを述べたかったわけなんです。

ですがおっしゃるように、かつてそして現在の既成の保育園のあり方が完全に機能していないということがキーポイントであるのもその通りだと思います。

ですから、僕は「子供の人権と保育の質」のテーマで、あえて誰も言わないような保育園の現実に触れそれが少しでも向上してくれること、また多くの人に保育の質というものを知って貰いたい、求めてもらいたいと思って書いてきています。

kyomiuさん

kyomiuさんおひさしぶりです。
そういった光景は僕もしょっちゅう目にします。
職場でもやはりあります。

様々な保育研究や教育、○○式とかなどで保育士は日々研鑽しているような気もしますが、実際自覚的に子供に対してどうするのが最良かといった視点を持っている人なんてほんの一握りです。

立派なことをいっている人でもどこかの受け売りだったりして、大して考えていないというのも現実によくあります。

おそらくは多くの人は「当たり前」と思っていることをやっているだけなんですよね。

まあ、そういった保育士の人的質の面もあるし、業界がそういうことを求めない方にシフトしてしまっているということなどなど保育界や子供に関わる世界はまだまだ問題がたくさんあるようです。

でも、もちろん一生懸命ちゃんとやっているところもちゃんとありますよ。
ただ僕からしてみてもそれを外から判別するのってなかなか難しいから、いざ子供を入れようと思ってもどこにしたらいいのかわからないってことはあるんだけどね。

No title

おとーちゃん先生、レスありがとうございます。
私とおとーちゃん先生の思う質の高い保育とか、理想の保育は多分同じ方向だと思うんです。
おとーちゃん先生がベストを目指しているのに対し、私はベターを目指しているという差があるだけで。

私の地域は待機児童が多く、認可に入れない場合無認可に入るしかありません。
サービス業化した認可保育園も見学しましたが、大半の無認可園よりはるかにマシでした。
認可なら、0歳児1人に数十万の税金が投入され、0歳児3人につき、先生が1人です。
無認可では先生はひとり、乳児は10人くらいベビーベッドで泣きっぱなし、足元におもちゃが散乱していて、そんな中で走り回る1、2歳児10名といった状況が当たり前でした。
認可に入れなかった場合、そんなひどい無認可に入れるしかないんです。
無認可園にもいい園はあるのですが、そういうところは値段か定員の面で入りにくく、入れるところはひどいところばかりで、見ていて胸が痛みました。
現行は認可に入れた一部の人だけが手厚く保育されるシステムです。
質の高い保育園はそう簡単に増やせないし、質が劣っても少しでもマシな認可園を早く、と無認可園を見ると思うのです。

あんまりそう見えないかもしれませんが、おとーちゃん先生を応援しています。
保育の質は大切だと思いますが、親が「保育の質」「育児の質」ひいては「親の質」なんて考えもしないことが問題なんですよね。
日本では親は「自然になるもの」とされていて、一般人は教育を受けません。
そこに問題があるのだと思います。

No title

はじめまして。
いつも拝見しています。

相談があり、どこに書いていいのかわからなかったので
こちらのコメント欄でスミマセン!

今月3歳になったばかりの長男と
4ヶ月の次男の母です。

専業主婦なのでどちらも24時間一緒に過ごしています。

最近、長男が次男に攻撃するようになり困っています・・・。

というのも、ここ3日くらい、次男が風邪で
日中抱っこしていないと泣き続けて
抱っこばかりしています。

今までも長男に合わせて外遊びに出かけたりする場合は
次男は抱っこでしたが、特に何も言わなかったのですが
ここ何日かは「(次男を)置いてきて」とか「捨てて」とか言います。

先日は目の近くを引っ掻いたり、目を指で押したりしてきます。

今までは「可愛い可愛い」と遊んでくれてただけに
とてもショックです・・・。

次男が泣いている時も「どうしたのかなー?一緒に見に行ってみようっか」とか誘っていて
今までは「お腹空いたんだよ」とか「おむつかな」とか
一緒に見に行ってくれたり、あやしてくれてたのですが
最近は「ママ、そっち行っちゃダメー!」となります。

他にも家事の時間、一緒に遊んで!、TVも一緒に見て!と
泣いて私を求めてきます。

主人の帰りが毎日終電なので、日中は私しかおらず
長男も必死なんだろうと思いますが
次男の目を攻撃してくるのが怖くて目が離せません。

くすぐり、朝の散歩(二人きり)、歌を歌う、絵本を読む、など
二人の時間も作っているつもりなのですが・・・足りないのか?
”器が大きい”のでしょうか・・・?

基本的には弟を可愛がってくれていますが
二人で遊んでくれていても、いじめてるのでは?と
疑わしく見てしまいます。。。



下の子が出来た時の、上の子への対応、
また「下の子はほっておいて、上の子優先!」とよく聞きますが
それでいいのか・・?といろいろ不安がいっぱいです。

お手空きの時にアドバイスいただけたら嬉しいです。

保育園育ちさん

なるほど無認可などの現状などを考えますとまったくその通りだと思います。
ベストとベター。今回のコメントをいただいておっしゃるところがよくわかりました。

0歳児が寝そべっているすぐそばを幼児が走り回っていたり、とても見ていられない保育をしているところも現に少なくないですね。
そういったところも含めて日本の保育全体の質が上がってほしいですね。

>「保育の質」「育児の質」ひいては「親の質」

そういった視点をもっともってほしいということもまったく同意します。
ありがとうございます。

青リンゴさん

青リンゴさん、コメントの返信が遅くなってしまいましてすみません。
日にちがたってしまったのでもしかすると状況は落ち着いてしまっているかもしれませんが、コメントいただいた内容について返信しておきますね。

おそらくそういった行動の直接の原因は弟さんが風邪を引いていたということでしょう。
子供は親の心の様子といったものにとても敏感です。大人が想像する以上にです。

そこで弟さんの看病に青リンゴさんの気持ちがいってしまっている。病気の弟を気遣っている青リンゴさんの気持ちを敏感に感じ取って、逆に自分の存在が大切に思われていないのではいかという不安を持ってしまったのだろうと思います。

もちろん病気だから心配するのであって、上の子を大切に思う気持ちがなくなったなどということがあるわけないのは大人なら誰しも言わずともわかる理屈です。
でも、子供は理屈では動いていないのでそういったことがあると、どうしても不安になったりしかねません。

そしてまた兄弟ができれば、多かれ少なかれ誰しもこういった不安をもちます。
今回の風邪を引いたということが、その不安に思っていた気持ちを表面化させるきっかけとなったのでしょう。

こういったとき赤ちゃんの目を攻撃するという行動もしばしば見られる様子です。
なぜそれをするというかといえば、それが母親へ自分が与えられるもっとも影響の大きいものだと思うからです。
子供の心がそれほど必死だということの現われなのでしょう。

なので「善悪」というテーマでアプローチしてもそれはなんにもなりません。

ただ危険なことなので止めていいのはもちろんです。

その手段は怒って叱るというのもあれば、「あなたのことは大好きだけど、危ないことをするのは好きではない」というアプローチもあるでしょうし、「どうしたの?」から初めて相手の気持ちを引き出しそこに「不安なことはないのだよ、あなたも大切なんだよ」と安心感を吹き込んでもいいでしょう。

どういうアプローチがいいかは子供の育ち・個性・気持ちのあり方などなどから様々です。


また、危険な行為を止めるというのとは別に、「先回りした関わり」をしてもいいし、「出産ごっこ・赤ちゃんごっこ」などをしたり、「弟も大切だけどいまは小さいからどうしても手がかかるだけであって、あなたのことも同様に大切なんだよ」と言葉で伝えてもいいでしょう。

スキンシップなどをはかることで、心が落ち着いてくればそういった言葉も心に届くようになっていきます。
これまでたくさん可愛がってきていたのですから、それはすぐではなくとも必ず伝わるはずです。

「雨降って地固まる」の例えどおり、こういったことを乗り越えてより親子の絆を確認してそれが強くなったり、他者に向ける優しさが育っていったりします。

目をつっついたりなどという行動だけを見ると、一体この子はどうなってしまうのだろうなどと思ってしまいますが、こういったことも成長のひとつの段階ですから、それをひとつひとつ乗り越えていけばなにも心配することはないですよ。

ブログの過去記事だかどこかでも紹介していたかもしれませんが、こういう機会にお兄ちゃんが赤ちゃんだったときのエピソードを話してあげたりすることも、「自分は愛されているんだ」という自信を持つことにつながっていけますので、これを機会にしてあげるといいかと思いますよ。

兄弟が産まれるという経験がなくとも、3歳前後というのは母親に完全に依存した状態から、自立した一個の人格に成り代わる時期でもともと「自分はほんとに愛されているのだろうか?」という気持ちをもったり試したりする行動をする時期です。
こういうことは「排泄」が自立したりすることと無関係ではありません。
心の自立と身体的な自立は少なからず一致しているからです。

おそらくこの機会を乗り越えますと、大きく成長していくことだろうと思います。


No title

おとーちゃんさん、お返事ありがとうございます!

長男も自立しようと頑張っているのですね!

いろいろな行動が、
「自分は本当に愛されているのだろうか」試している、
と考えるととても愛おしいですね。

弟の目をつついたり、叩いたり、まだまだ続いていて
最近はどうしてこんな風に育ててしまったのだろうかと
落ち込んでしまいましたが
1つ1つの行動に全部意味があって
すべて繋がっているというのを再確認しました。

もっともっと先回りした関わりをしていきたいと思います。

・・・が、長男はどちらかと言うとサッパリした性格だからか、
抱きしめたり、チュウしたり、が元々好きではなく
くすぐりも「やめてー」としかめっ面で嫌がります。

こうゆう反応は性格でしょうか?
何か問題があったりしますか??


また、平日の終日、私一人でみているので手が足りず、
寂しい思いをさせていると思い
土曜日に弟を夫に預けて長男と二人で出かけたのですが
「ママ、怖いから、一緒に行きたくない」と言い、
帰ってからも「楽しくなかった」と、残念な返事が・・・。

先日は「お隣のママがよかった!」とも言いました。

最近は何かあると(着替えしよう!と言う時や、
お菓子は後でね!と言ったり彼の思い通りになら無い場面)
「ママ、キライ」「ママ、怖い どっか行って!」と言ってくるのも
とっても気になります。

平日、頼れる大人が私だけなので
彼も逃げ場がなくてしんどいと思うので
そうゆうコトから来る言動でしょうか?
それとも、本当にキライなのかな・・・と不安です。



また、3歳になったばかりですが
排泄もまったく自立していません。
おしっこは出ても言いませんし、オムツすら替えさせてくれません。

替える時は「僕、赤ちゃん」と言い
寝転がって替えさせてといいます。
赤ちゃんごっこのように替えていますが
やめたほうがいいでしょうか??


3歳、まだまだ小さいですが
ついつい色々と期待して求めてしまいます。
どこまで甘えさせて、どこからやってもらっていいのか・・・

着替え、オムツ、食事の世話、
求めてきたら手を貸してもいいのでしょうか??



・・・なんだか相談したいことがいっぱいで
まとまらない文でスミマセン!!


青リンゴさん

くすぐりとか抱きしめたりキスされたりするのを嫌がる子というのはいます。

色々な理由があってそうなるのだけど、たとえば単に「慣れていない」ということだったり、青りんごさんのところだとまだちょっと早いかもしれないけど4~5歳くらいになって自立心が育ってくると「気恥ずかしい」という気持ちができてしまって、初め嫌がる子というのもいます。
男の子だと自分のやりたい遊びなんかのイメージが強くてまれに元からベタベタされるのが好きでない子というのもいるのですが、たいていは続けているうちに、表面とは違ってそれなりに気持ちのなかで楽しんでくれるようになるかと思います。

後は大人の気持ちのあり方かな。大人もそれを楽しめてないと敏感な子供はわかってしまうので、大人も一緒に同じように楽しむということも大切ですね。
まあ、内容はなんでもいいのでくすぐられるのが苦手ならば他に一緒に楽しめることをしたっていいのですよ。

「ママ、嫌い」というのは一種のツンデレなのでしょう。
こういう態度をとる子は少なくありません。
「おうちかえらない、ほいくえんのがいい」 「ママあっちいって、せんせーがいい」
などとよく子供は言ってますが、本心はみんなその逆です。

それはなぜか。
もっともっと「自分をみてほしい」、「愛されてると実感したい」という気持ちがそうさせるのでしょう。
だから、そういう言葉を聞いてもめげないで「そうなんだ~。でも私はあなたのことが大好きだよ」と言ってあげるとだんだん、素直に甘えを出せるようになっていくことが多いみたいです。

おそらくは「しんどいから」というわけではまったくないと思うので、そこは自信をもって関わってあげてください。母親が嫌いな子供なんてどこにもいないんですよ。
虐待されている子ですら、母親のことを必死に愛そうとするのです。
息子さんは間違いなく世界で一番青リンゴさんのことが好きなはずです。それもだんとつにですよ。

赤ちゃんになりたがるなら気持ちよくそれにつきあってあげましょう。
それはとても大切なことです。
そしてそれが出せているというのはやはり親子の気持ちがつながっているからだと思います。

これを出せずに、または出しても受け入れてもらえずに3歳とか5歳とかで成長の足踏みをしてしまったり、素直になれなくなってしまう子がいまたくさんいます。
出せたことはとてもいいことです。
関連記事↓
http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-108.html

ましてや下に産まれてよけい赤ちゃんになりたいという気持ちになっているので、出来る範囲でいいのでやってあげるといいと思います。

ここで自分が受け入れてもらえたという気持ちをもつことはその人の一生の自信・自己肯定感というものになりますよ。


No title

さっそくのお返事、ありがとうございます!!!
本当に嬉しいです・・・。

いつもは抱っこしている下の子を、今日はご近所さんに見てもらって
できるだけお兄ちゃんを抱っこして
一緒にブランコしたり、滑り台をしたりして遊びました。

遊んでいる最中も、いつもママさん達とおしゃべりに夢中になって
しまいますが(反省・・・)今日はじーっと息子をみていると
何度も目が合って「にこっ」と笑ってくれました。
※いつも、こうして私を確認してくれていたのだなぁ・・・と
反省します・・・。

そのせいか、今日は家に帰ってからも
弟のコトを「可愛い、可愛い」とあやしてくれたり
寝返りの練習を一緒にやってくれたり
1度も「弟、キライ」の言わず、叩いたりもしませんでした。

ほんの一日のコトでしょうが、
満たされてくれたのかなーと思って
親の関わり方1つで、こんなに違うものか!と実感しました。

抱っこやキスもいっぱいしてみたら
いつもしてくれないキスを、彼のほうからしてくれて・・・!
とっても嬉しかったです◎

お兄ちゃんが素直に甘えられるような
そんなママになっていきたいです。

何度も丁寧なアドバイス、ありがとうございました!
お仕事、頑張ってください。

青リンゴさん

>親の関わり方1つで、こんなに違うものか!

そこに気づくことができてよかったね。
それが実感できると子育てはおもしろくなるし、振り回されなくなっていけるよ。
ほんとに子供は親の気持ちや関わりを反映して生きているんだね。

そんな一日が持ててよかったね。
僕もとってもうれしいです。

はじめまして。

毎回しっかり読ませてもらっています。私自身の為に…私は2歳4ヶ月と8ヶ月の男兄弟の母でもあります。今日このサービス業の話を読んで思わずコメントしてみようと思いました。
私の職場は院内託児所です。会社経営なのでやはり経営重視です…。私は、ずっとモヤモヤしています。園長(社長夫人)はいつもお金のことやらお母さんの言うことは出来るだけ汲んで…とか。。blog読んでつい納得してしまいましたこどもを見捨てて辞めるわけにはいかないので…時給800円でまだ頑張ります!ただ部屋も狭く今いる子が保育園に入れたら辞めようと思ってます…
すいません(>_<)何が言いたかったのか…わからなくなってしまいました。

保育士ママ さん

保育士ママさん、コメントありがとうございます。
やっぱり現場にいると、子供のためにという思いと大人の事情に板ばさみになりますよね。
そういうのが一致した職場だったならばとても素敵な仕事なのですけどね~。
お体に気をつけて子育てとお仕事がんばってくださいね。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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