2017-10

心の過保護   -過保護と過干渉- その4 - 2010.10.24 Sun

前回の「過保護・過干渉とは  -過保護と過干渉- その3」をUPしたとき驚いたことがありました。
普段60~70アクセスくらいなのだけど、その日はなんと141アクセスもっ。

どこかでどなたかが紹介してくれたか、それとも「~~とは」なんて検索で使いそうな題名だったせいでしょうか。
もしそうだとしたら、ずいぶん多くの人がこういった情報を求めているのですね~。






過保護にもいろいろありますね。
これからの時期だと、過剰な厚着をさせられている子供なんかよく見かけます。

「肌寒いかな?」くらいの陽気にスキー場へ行っても大丈夫そうな服装でくる赤ちゃんや1~2歳の子とか。
子供の温度調節って確かに難しいから、ついつい厚着させちゃうのもわからなくもないけどね。

よけいな厚着させちゃうのって、子供への対応に「うん、これで大丈夫!」っていう見切りがつけられないんだよね。「これじゃ~寒いかもしれない、風邪ひいちゃうかもしれない。心配だからもっと着せちゃおう」その結果、歩くのも大変そうなモコモコ厚着の子供になっちゃう。

人によっては厚着させるように、子供への関わりもそのまま過剰になっちゃう人もいて、厚着させすぎる人は過保護なのがわかりやすいね。

余談だけど、子供が厚着になれちゃうと、そうでない子が着たら汗びっしょりになるような服装でも、汗一つかかなくなっちゃったりするんだよね。
つまり、厚着になれたために代謝が低下してしまうわけ。だから体の機能の発達が伸びにくくなるし、代謝が下がったり機能が未発達なために返って、風邪を引きやすかったり身体のよわい子供になりかねなくなっちゃうんだよ。


とまあ厚着なんかは過保護のいろいろあるわかりやすい一例なんだけど、これは物理的な過保護です。
子供の育ちに影響はあるけど、子供の人格形成にもっと影響のあるのは精神的な過保護だと思います。
つまり今日のお題にあげた「心の過保護」ね。


例えば、一時預かり保育なんかするとよく言われることがあります。

それは「この子ひとみしりが激しいんです」とか、僕が男性保育士だから「この子男の人ダメなんです」とかね。
まあ、そのくらいは普通によく言うことですが中には、とっても心配になっちゃう人もいてそういう気持ちは子供にも伝わるし、あまりに精神的に先回りしてガードしてしまうと子供の方もそこから抜けられなくなって、ますますそういうったことが乗り越えられなくなってしまうようです。

お母さんが子供を心配するあまり、不安や依存が大きくなりことあるごとに泣いて大人の気をひくようになったり、大人にだっこをもとめてばかりで遊びが手につかない、泣いてばかりいる、遊具棚などのせまいところに入ってでて来ないなんて子も見たことがあります。


食べ物の好き嫌いなんかも、「あなたはこれが苦手だったわよね」などと先回りしてガードしてあげてしまうと、返ってそこから抜けられないばかりか、ガードしてもらうことを心地よく感じるようになってしまえば、他にもさらに苦手と主張して囲ってもらうことを増やしていくことになります。

ようするに味覚とは関係のないことで好き嫌いが増えたり、さらにひとみしりをして母親にガードしてもらおうという依存の心を高めてしまったりするわけです。


母親に囲ってもらうことは保護を求める1~2歳の低年齢の時期には心地よくも感じるものです。(場合によっては悪くも感じますが)
↑の例みたく、ただ好き嫌いが増えるくらいならばたいしたことではないですが、心の過保護により依存心を強めてしまえば、子供の心の育ちを奪ってしまうことになりかねません。


まだ言葉で上手にしゃべれない子供でも、イヤイヤをしたり顔をそむけたり苦手なものを苦手と伝える手段は持っています。それをさせずに親が先回りして囲ってしまうのはその経験を奪ってしまっています。

「自分はこれが苦手なんだ」と伝えることも自立の大切な一歩になっているのではないでしょうか。

今回は過保護についてが中心になりました、次回は過干渉についてです。
この「過干渉」というのが現代の子育てを難しくしてしまうことの焦点ではないかとこの頃よく感じます。


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● COMMENT ●

ブログをいつもとても勉強させてもらっています。

そして、今回の過保護、過干渉のテーマはけっこう思い当たる事があります…

うちは2歳の息子の場所見知りが激しく初めての所に行く時は私も大丈夫かなぁって心配するせいか、息子もますます不安そうな顔をしている時があります。

しかし慣れた場所では道路に飛び出そうとしたり石を投げて遊んだりと危険な事をたくさんするから私もついつい小言が増えて遊びを見守るというより怪我したりお友達に怪我をさせないよう常に見張っている事が多い気がします
息子も最近では私の注意を聞かなくなりとっても悪循環だなぁと思う事も多いです。

ペン子さん

>息子も最近では私の注意を聞かなくなりとっても悪循環だなぁと思う事も多いです

そうなんだ、でもこういうことって今とても多くの人がなってしまっているんだよね。
その悪循環から出ようとするなら、2つの点からアプローチ。

1つは否定的・支配的な言葉かけを減らしていくことね。ダメとか早くとか、それをするな、ああしろこうしろみたいなやつね。

もう1つは、肯定的な関わりを増やしていくこと。楽しい、うれしい、おいしい、悲しい、きれいなど共感する経験。くすぐったり、ぎゅーってしたり楽しく感じるスキンシップを増やしたりね。

そういうことを増やしていけば、本当に大事なことはきっちり言ってもちゃんと聞けるようになっていけますよ。
よく男の子の子育ては大変なんていうけど、男の子のほうが母親のところにきちんと戻ってこようとするから実は育て易かったりもするんですよ~。

No title

こんばんは~。
アクセスの件、もしかしたら私がウィメンズパークというところで早期教育を義母さんに押し付けられて悩んでいる人のレスに保育士おとーちゃんの早期教育の弊害のところをリンクしたせいもあるかもしれません~(^^;;
かなりのアクセスがあるサイトなので・・・。
日付を調べたらその日でした。
早期教育の弊害も結構知らない人が多いのでいろんな方に見てもらえるといいな~と思って勝手にリンクさせてもらいました。
過保護とか過干渉で検索された方も多いと思いますが。


精神的な過保護。
私ももし一時預かりとか利用するとしたら「この子ひとみしりがすごく激しいんです」なんて言いそうです(^^;;
確かにこういうのって子どもの前でいつも言ってるとだめだな~と最近気づいたところです。

それを気にかけて本人の前で言わないようにするようになってから、気のせいかもしれませんが、初めての場所や初めて会う人にも人見知りをあまりしなくなりました。
そういう時期も重なったのかもしれないですが、最近の成長っぷりは目を見張るものがあり、嬉しいです。

さっちんさん

そうでしたか~。
きっとそれでアクセス増えたんですね、納得ですよ~。

しかし、お義母さんに早期教育をおしつけられるなんて大変そうですね。
ほんとなら、お義母さんが子育てがわからずに教育ママになっちゃう嫁に「まあまあ、そんなにあせらんでも子供はちゃんと育つから大丈夫!」っていう立場なのにね。(笑)


子供と母親って心がつながってるから、お母さんの気持ち次第でけっこう様子が変ってくるんですよね。
だからやっぱり、親はちょっと背中をおしてあげるくらいの気持ちのがいいのかもね~。
性格にもよるけど。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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