2017-08

『断乳・卒乳について』 - 2010.09.26 Sun

たくさんの励ましのコメントありがとうございます。
これからも自分の書きたいことを自分なりに発信していきますね。


前回『子育ての時間制限』のところで断乳・卒乳のお話がでたのでそれについてです。


排泄に対してもそうなのですが、今までの日本の子育ての考え方だと、「前の段階の留まっているのはよくない」という考え方がどうにも支配的です。

極端に言うと、「成長すること」が善で、「幼い」ことが悪いみたいに捉えられがちです。

「成長すること」つまり「○○できること」を目的に子育てしてしまうと、目の前の子供の現状を否定的に見ることが日常になってしまいます。

そうするとどうしても子育てする親も大変だし、なにより子供がつらい状況におかれてしまいます。








授乳に関していえば、たしかにある程度年齢がいった子に母乳の栄養は必要なくなります。
また母乳のほうも薄まってしまい、栄養価はほとんどないものになるそうです。

だからそういう意味では授乳はある程度の年齢・発達になれば必要ないのだけど、でも「断乳・卒乳」をしようとする人は十中八九、「もうそろそろ栄養価ないし母乳やめなきゃいけないわね」と思って「断乳・卒乳」を考えているわけではないでしょう。

「育児書には卒乳する時期って書いてあるから、卒乳させなきゃいけない」とか「周りの子は卒乳してしまっているからいつまでもしてたらおかしいかしら?」「大きくなったのにおっぱいすってたら恥ずかしい」などという理由で考えている人がおおいのではないでしょうか。


よく知られていると思いますが、「授乳」というか「おっぱいを吸う」という行為には精神的な満足感という面が多分にあります。

栄養価としての母乳がいらなくなった子供でも、まだこの精神的な安定が必要でおっぱいを求めるわけですね。



大人がなんでもないことでもまだ低年齢の子供にとっては、精神的に大きな負担になることがたくさんあります。

それこそ慣れない建物にはいることや、数人であっても人と同じ空間にいること、そんな日常普通にあることでも、警戒心や恐怖感を感じたりしながら過ごしているわけです。

ネガティブなことだけでなく、楽しく遊ぶことだけでも制御しきれない興奮が心の中でいつまでもうずまいて残ったりします。
(赤ちゃんの夜泣きなんかは↑これの一種ですよね。2~3歳の子でもやはりこういうことが起きえます。)


「おっぱいを吸う」という行為を通して、これらの子供の心のキャパシティを超えてしまった感情などをリセットすることができるわけですね。


だから、そういう感情を処理できる「心の成長」がまだ出来ていないうちに、極端な「断乳」などで奪ってしまうことで、情緒の安定を欠いた子供にしてしまうおそれがあるのです。


もう、心の成長ができていてちょっとしたきっかけで断乳ができ、その後も安定して過ごせることももちろんあります。

でも、こどもの様子を見極めてでなく、周りの子と較べたり、誰かに言われたとかで断乳に踏み切るとなんらかの形として現れることがあります。

たとえば、指しゃぶりです。

おっぱいだけであれば、そのときだけで済んだものが指しゃぶりが癖になると、ひっきりなしに続いてしまったり、年齢もはるかにあとまで長引いたりします。


何より、周囲の目を気にして断乳させた人だと、子供が指しゃぶりしていることはさらに気になってしまいしかたがないでしょう。

そうするとこんどは指しゃぶりをやめさせるために、ああだこうだといったりして子供はさらに大きなストレスを感じてしうまうことになりかねません。

それでさらに子供は情緒の安定を欠いたりして、イライラキーキーした子になることもあります。


おっぱいにしても、指しゃぶりにしても子供はなぜするかといえば、必要だからほしがり、するわけですね。
だから、その現象事態を責めたりやめさせたりするとより大きな問題に持ち越してしまうことがあります。


だから前回の「子育ての時間制限」で述べたように、本当にどうしても困る状況でなかったら、較べたりしてあせらず見守ってあげたほうがいいことがあるわけです。


授乳でもほんとに困る状況はでてきます。
例えば、歯があたったりすることで乳首が炎症を起こしてただれてしまったり。
ほかにも様々な場合がありますが、こういったときは断乳させることもやむをえないと思います。


自然な感じで卒乳できるのが一番ですが、おっぱいをやめさせようとおもったらおっぱいを吸うこと自体を否定するのではなく、なんといっても心の成長を促すことがよいと思います。

「排泄の自立」でも書いていますが、心の成長を促すには全般的な経験をしっかりとさせていくことです。

いつもは自転車でサーッっと通り過ぎてしまう道を一緒に散歩しながら歩いたり、ついつい見ているとまどろっこしくてやってあげてしまうことを見守りつつ自分でやらせたり、こんなことが一見なんの関係もないように見えて、卒乳につながっていたするわけです。

過保護だと心の成長がなかなかできないので、あまり先回りしてなんでもやってあげたりすることには気をつけたほうがいいですね。

離乳食をしっかりと作って、いろいろ食べる経験をすることも卒乳につながるのですよ。
食べ物の味がわかってくると、母乳っておいしくなくなるらしいです。(笑)



必要もないのに無理に断乳させることはないと思いますが、欲しがる限りいつまでもあげるという子育てのやり方で4~5歳になってもおっぱいをあげる人がいます。
僕はここまでする必要はないのではないかなと思うのです、なぜならもうおっぱいで心の安定を図らなくても、自分の感情をコントロールしたりする力が備わる年齢になっているはずだからです。
にもかかわらず、おっぱいを与えるのは一種の過保護になって、返って心の成長を遅らせてしまうような気がします。


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● COMMENT ●

自然卒乳目指してます!

うちは産まれる前から完全母乳→自然卒乳したいなぁと思ってました♪
多少人の目は気になりますが、赤ちゃんの気持ちを考えずに断乳は…私は無理です(泣)
あと母乳には1才過ぎるた頃に増える免疫もあるそうですよ!
おとーちゃんのblogは育児全般のバイブルとしてますが、母乳についてはいつも最強母乳外来ってblogで勉強してますよ。
もしお暇なら結構興味深いことが書かれてるので覗いて見てくださいね♪

No title

お久しぶりです。いつも楽しみに読ませてもらっています。
断乳、卒乳はまさに私が悩み中のことです。
なので、今回はドキッとしながら読ませていただきました。

三女はまだ10カ月なので良いとして、3歳の次女はいまだにおっぱいに執着していて、私が体力的にしんどいので断ることが多いのです。
でもたまにゆとりがある時には、「いつも我慢させているから」とあげたり・・・子どもにとっては一貫していない態度になりますよね。
いかんな~と思いつつ先送りしています。

長女も4歳過ぎまで時々おっぱいをあげていたんです。本人が「もうおっぱいはやめる」と一言いったところで切り上げました。でも、本当は本人は未練たらたら。
三女が生まれて、おっぱいの出が悪いので長女・次女に飲んでもらったり(おかげでよく出るようになりましたが)乳腺炎になったときに飲んでもらったせいか、いまだに「おっぱい飲みたいなー」なんて言います。

長女は5ヶ月ごろから指しゃぶりを初めて、未だに寝ている時や眠い時には指しゃぶりをするんです。で、さすがに最近になって注意をするようになったら余計にひどくなって、今はあまり言わなくなりました。
今は、指しゃぶりが気になる、というより「指しゃぶりさせるような環境を作っている自分が気になる」状態です。

長女が生まれた時は自然卒乳を考えていたんです。が、私がおっぱいに依存しすぎていました。それさえ与えていれば良い、とまではいかないけれど、安心しちゃっていたんですよね・・・。

>心の成長を促すには全般的な経験をしっかりとさせていくこと

ホントに、急がば回れで、土台からですね。ありがとうございました。

保育士おとーちゃんのブログはとっても参考になるので、他の人にもお勧めしたいと思ってリンクをさせていただきました。

No title

卒乳に関しては、できる限り自分からいらないというのを待とうと思いながらも周りでは他の子はみんなとっくに卒乳、断乳しているのでどこかで焦りがあります。
だけど、人一倍場所見知り、人見知りが強いうちの娘にはまだまだ精神安定のためにさせてあげたほうがよさそうですね。
なんだかほっとしました。
無理に卒乳させなくてよかったです。
心の成長をいっぱい促せるようにしたいな~と思います。

まめさん

そうですね~。自然に卒乳できるのが一番いいですね。
まあ、個々の子供の性格なんかにもよるからなかなか思い通りにならないこともあるけど、あせらないでとりくめるのがいいね。
そんなブログがあるのですか~こんど見てみます。

Re: No title


> 三女はまだ10カ月なので良いとして、3歳の次女はいまだにおっぱいに執着していて、私が体力的にしんどいので断ることが多いのです。
> でもたまにゆとりがある時には、「いつも我慢させているから」とあげたり・・・子どもにとっては一貫していない態度になりますよね。

でもその子その子の個性もあるし、兄弟関係があったりするとなかなかそういった関わりって難しくなっちゃうね。


> 長女は5ヶ月ごろから指しゃぶりを初めて、未だに寝ている時や眠い時には指しゃぶりをするんです。で、さすがに最近になって注意をするようになったら余計にひどくなって、今はあまり言わなくなりました。
> 今は、指しゃぶりが気になる、というより「指しゃぶりさせるような環境を作っている自分が気になる」状態です。

うん、もしかするとなにかそうさせてしまう物が日々の中にあるのかもしれないね。
その辺をうまくクリアできるといいけど、こういうのはあせってもうまくいかないからね


> >心の成長を促すには全般的な経験をしっかりとさせていくこと
>
> ホントに、急がば回れで、土台からですね。ありがとうございました。
>
うん、あとはやっぱり気持ちを満たしてあげることも大切だね。
今度そっちも書きますね。

> 保育士おとーちゃんのブログはとっても参考になるので、他の人にもお勧めしたいと思ってリンクをさせていただきました。

はーい、了解です。ありがとうございます。

さっちんさん

> 卒乳に関しては、できる限り自分からいらないというのを待とうと思いながらも周りでは他の子はみんなとっくに卒乳、断乳しているのでどこかで焦りがあります。
> だけど、人一倍場所見知り、人見知りが強いうちの娘にはまだまだ精神安定のためにさせてあげたほうがよさそうですね。
> なんだかほっとしました。
> 無理に卒乳させなくてよかったです。
> 心の成長をいっぱい促せるようにしたいな~と思います。

うん、そだね。あせらないほうが心に余裕できるしね。
個々人の性格とかも影響してくるので、なかなか思い通りにならないこともあるけど、暖かく見守られて成長していくことがいいのは間違いないものね。

No title

相談です。アドバイスくださると嬉しいです。

現在2歳1ヶ月と3ヶ月の息子の母親です。
上の子はまだ卒乳していません。人見知り、場所見知り激しく私か主人、時には主人でもだめで、私の姿が少しでも見えないと大泣きします。病院などで私からどうしても離れないといけない時などは、離れた時泣くものの、その後はすぐ泣き止み聞き分けよくおばあちゃんと過ごせているようです。

里帰りをした頃から、私とおっぱいへの執着というか依存は激しくなり、ご飯をちゃんと食べなくなりました。
ご飯の後にしようねと言っても泣いて泣いておっぱいをせがみまいけないことはいけないと一貫して言わなければと思い毅然とした態度で言ってますが、あまりに泣くため精神上よくないかもと思い根負けしてしまっています・・

このブログに会うまで、いけないことは優しく言うぐらいで叱るなんてことはほとんどしてきませんでした。ですが、下の子が産まれてからは、下の子の授乳を妨げたり、危ないことをした時などどうしても毅然と怒らなければいけない場面が出てきたこと、このブログからしてほしくないことは子供が泣いてでもさせない親の一貫した態度が必要だと言うことを学び、実践してますが、自分の怒り方でいいのか、迷います。本当に私は弱い大人です。。

息子が産まれてから外出出来るようになってからは毎日のように散歩をしたり起きてる時は一緒に遊んでいます。毎日大好き大好きといい、たくさん抱きしめ、かといって過保護にならないよう自分で出来ること、したいことは止めずにさせてきたつもりだったのですが、いいなりになってきたことが多いのも事実で、過保護過干渉になっていたのでは、それが私やおっぱいへの依存を強めた要因じゃないかと悩んでいます。

今特に悩んでいることが、食事よりおっぱいが主となっていることと、食事中座って食べれないということです。昼夜問わずおっぱい、おっぱいでぐずることが多く、息子は満たされてないのかなと悲しくなります。

受容、共感等続けていきながら、おっぱいではなくご飯を食べてほしいこと、座って食べることなど私がしてほしいことは泣かせてでも一貫して毅然と言い続けるべきなのでしょうか?ご飯が嫌にならないか心配で、強く言う日もあればそうじゃない日があってしまい一貫した態度を保てません。。
まとまりのない文章ですみません。どうすべきかアドバイスくだされば嬉しいです。よろしくお願いします。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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