積み木の遊び Vol.2 - 2010.07.20 Tue
それは基尺(キシャク・キジャク)がそろっているということです。
この WAKU-BLOCK30であれば基尺は3cmということになっています。
立方体は3*3*3cmでできています。直方体は1,5*3*6cmです。
だから立方体2個積めば、直方体の長い辺と同じ長さになります。
このように基尺がそろっていれば、どんな高く複雑な構造のものができても、狂いなくきれいに積み上げていくことができます。
童具館にはWAKU-BLOCK45という45mm基尺のものもありますので、年齢の大きな子であればそちらだとさらにダイナミックなものも作れるし、5歳くらいになれば45mmと30mmならば90mmの倍数で一緒に使うことも可能になるかと思います。
でも、基本は基尺の違うものは混ぜません。
また、たとえ同じ30mm基尺といっても他社製品をまぜると微妙に合わなくなってくる事も多いので、混ぜて使うのはあまり好ましくありません。
積み木は将来的に買い足すことが出来るきちっとしたメーカーのを選ぶのもポイントです。
質が低い積み木では、セット内の積み木を使っても高さが狂ってきたりすることもあります。
↓こちらの写真をみると右の積み木は2個しか積んでいないにもかかわらず、もうすでに両側とも誤差が見えますね。
これだと背丈を越えるようなタワーなどは出来上がる前に、崩れ易くなってしまうでしょう。
前回0~1歳向けの積み木の遊びについてだったので、今回はもう少し大きくなってからについてです。
最初は立方体のみでしたね。
積み木が出来るにしたがってだんだんと数を増やしていくといいでしょう。
倒すことから積むことができるようになってきたら、まずは立方体を増やしてあげましょう。
それらが全部使いこなせるようになったら直方体を増やしていくといいかな。
あんまり最初からたくさんの積み木を、目の前に置いても返って造って遊ぶことが出来なくなることもあるので、使いこなせる数くらいで十分に造ることを繰り返すのがいいようです。
どのくらいの年齢でどのくらいの積み木の量かっていうのは、人それぞれなのでなんともいえません。こどもの様子で判断してあげてください。
積み木が上手な4~5歳くらいになれば、こんどは積み木の量はいくつあってもいいです。
幼児クラスから積み木を全部かき集めて、ホールで積み木大会なんてとても楽しいですよ。
(それも基尺があってればこそ出来ることなんだけどね)
家庭ではなかなかたくさんの積み木をそろえられないかと思いますが、やはりある程度の量は大事です。
4~5歳くらいになればレンガ積み木(直方体のみの積み木のこと)100個くらいは軽く一人でも使っちゃいます。
我が家では3歳になったときに、「これは壊す積み木じゃなくて造る積み木だよ」と200個入りレンガ積み木をプレゼントしました。
そういうわけなので、そっちは「おにーちゃん積み木」と家では呼ばれています。
かまぼこ板の秘密「無限積み木」 ニチガンオリジナルの木のおもちゃ (5P19May09) 価格:7,140円(税込、送料別) |
これは質は中程度ですが、値段と数が折り合うのでそれなりに良かったです。
9*3*1cmなのであまり0~1歳向きではありません。
ある程度の年齢になりタワーを造ったりするのには向いていますよ。
ただちょっとレンガ積み木としても、1cmと薄いのが特徴でそれまでに、しっかり積み木が遊べていた子でないと使いこなせないかもしれません。
もちろん、童具館の積み木をさらに買い足していければベストですよ~。
でも、予算がね・・・。
横で遊んでいたわたくん(4歳)にWAKU-BLOCKで「なんかつくってみて」と頼んだら、ポイポイと即席で作ってくれた「おしろ」だそうです。
「他にもなんかたのむよ~」とお願いしたら、今度はちょっとやる気になってきて、「じゃ、ちょっとまっててクレーン車よんでくるから~」
とこれ↓
東京スカイツリー(建設中)だそうです。
下に敷いてあるのは 「童具館 わくわくトレイ」です。
積み木で構成遊びが出来るようになってくると、あえてスペースが限られることでこどもはそこに世界を構築できるようになります。
盆栽と同じですね。
あれも、あえて小さなスペースで木を育てることで自然界そのもの・小宇宙を展開させるというものだそうですね。
(余談ですが、写真の左真ん中上辺りに見える、黄色とオレンジ色のものは、「都電もなか」というお菓子の箱です。ただの紙箱なんですけど、なんと1歳のときからもう3年近くわた君が大事に遊んでいていまも現役です。
心を育てていくと、物も大切にする気持ちも自然と持ってくれるようです。)
このようにある程度の限られた数の積み木で、構成を考えていくこともよい遊びとなります。
このトレイを机上において座って積み木をすることで、短いサイクルで壊し、作ることが出来ていきます。
床の上で、どんどん大きなものを作っていくのも積み木の醍醐味だけど、机に向かい合って遊ぶとまた違ったものが出来ていくのも積み木の広がりですね。
また、トレイの内寸が18cmになっていて基尺がぴったりそろうので、ただ並べていくだけでもきれいに収まり遊びになります。
倒す遊びから作る遊びに移行する頃にあると、とても遊びが発展していきます。
積み木で2階建ての家を作るときの2階のフロアになったりもして面白いですよ。
それではまた次回に続きます。
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● COMMENT ●
No title
さっちん さん
クーゲルバーンもほしいとおもってらっしゃるのだったら、「小さな大工さん」には玉の道になる積み木も、同基尺でそろうので、積み木と一石二鳥かもしれませんよ~。
検索してHPみてみるといいかも。
机でするのと、床でするのとただそれだけの違いなんだけど、まったく別の世界が展開することもあるのですよ。
まあ、同じことすることもあるけどね(笑)
No title
うちの子は、積み木でよく遊んでいますが、良質の積み木ではないです。。。。
その後、同じ積み木をだんだん増やして遊びを広げる事に興味を持ち、毎日リサーチしてるんですが、イギリスでは作ってないのかインターネットで見つかりません。もちろん子供のおもちゃやなんて売ってないですね。
シンプルな木で、シンプルな形、そして徐々に数を増やして行くって、とてもシンプルな事なのに売ってないんです!!
日本から買うと送料もかかるし、木なので気候が変わると変形したりするのかな?と思うと、ドイツやスイスなどたくさん木のおもちゃ作ってるからこっちで買った方が良いと思い探してますが同じような物は見つかりません。。。いまのとこ見つかった物は、いろんな形のブロックが1セットになっている物で、限りがあります。。。あと、よく見ると角がやはりカットされているんですね。。。。
ヨーロッパで何かいいブランドがあったら教えてください。
ヒッチーさん
ただの白木の積み木だと、日本に木のおもちゃを輸入しているところも外国製のものはあつかっていないみたいなのですよね。
ドイツやスイスなど木工のさかんなところではあると思うのですが、日本と同様に大きなメーカーではないのかもしれませんね~。
そういうわけで僕も外国のものでは心当たりがないのです、申し訳ありません。
意外なことにシンプルな積み木に関しては日本は先進国なのかな??
なにかいいものが見つかるといいですね。
No title
いつもブログ読んでいます☆
1歳と3歳の子どもがいて、3歳の息子のクリスマスプレゼントをWAKU-BLOCK30にしようかと考え、この記事を読ませて頂きました。
積み木には基尺が大事ということがよくわかったのですが、、、
将来、基尺40のクーゲルバーンやスカリーノか、基尺50のキュボロを購入予定で、どちらを購入してもWAKU-BLOCK30と組み合わせて遊ぶことはできる・・・という解釈で正しいでしょうか?><
よくわからなくなってしまったのでコメントしてしまいました。
みなももさん
ある程度の年齢になれば、子供が自分で組み合わせて遊ぶこともできなくはないですが、キュボロなんかは他の物と組み合わせる必要はないものだと思いますよ。
困った...
息子は大喜び!早速64個使いきって楽しく遊んでいます。
ところが...もっとほしいって。
童具館通信の力作写真を見て、三角積み木を使って作ってみたいと言うのです。
お金との相談ですが、正直、2万円でも結構考えたので、買い足すのがこわい^_^;
大阪近郊で積み木を堪能出来るところがあればいいのですが...
うれしい悩みですね^_^;
友里さん
どこか児童館などでそろっているところがあればいいのだけど。
なかにはフリーマーケットやネットオークションでやすく手に入れたという人もいるみたいですよ。
No title
子育てについて、いつも楽しく勉強させて頂いております。
3歳2ヶ月の息子がいます。
とーちゃんさんの以前の記事を拝見して、最初の積み木はWAKU-BLOCKの基本形にしました。
そろそろ物足りなくなっているようなので、追加を考えたいのですが、キュボロやクゴリーノの購入も考えているので、同じ童具館で揃えるのは我が家としてはちょっと予算オーバーです。
そこで、こちらでオススメされているニチガンの『かまぼこ板〜』を考えていたのですが、同様の積み木で『カプラ ブロック』を見てしまい、どちらが良いか悩んでいます。
『かまぼこ板』が優れている理由など、もう少し教えて頂けたら嬉しいです〜
よろしくお願いします!
minaさん
うちもおもに経済的な理由で、どうぐかんではそろえきれなかったので(笑)
カプラはいいものだと思いますよ。
ちょっと独特なので、いわゆる積み木とは多少違いがありますが、カプラとして遊ぶには充分楽しめるものです。
やはり年齢があがってくると、積み木の質だけでなく数が遊びの幅を決めてしまうので、ファースト積み木になるものは質を最重視で、幼児期用には数を重視でいいかと思います。
どっちも選べるならそれにこしたことはないのだけどねー。
No title
なるほど、数の重要性が高まってくるのですね。
現在アメリカに住んでいるので、木のおもちゃは重量もあるので輸送にもお金がかかるので、今後量を増やせるように、こちらで購入出来るカプラにします。
今後も参考にさせて頂きます。
応援してます、頑張って下さい!
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あと、最初は立方体のみで次は直方体を・・・(・_・D フムフム
積み木を買う時に立方体のみの積み木を見て、これって大きい子が使うものなのかなと思ってました。
これが基本なんですね。
おもちゃの世界も本当に奥が深いですね。
私も和久さんの本を読んでこれから先、娘に与えるおもちゃのことをしっかり勉強しようと思います。
3歳で積み木200個!!
すごい!!
その積み木、200個も入ってその値段は安いですね。
3歳の誕生日、クーゲルバーンの部品にしようかと思ってたけど、それもいいなぁ~~~・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・
まぁ、立方体のを買うのが先ですけど・・・。
早いところオークションで不要な電池おもちゃを売って資金を作らなくちゃ(='m') ウププ
息子さん、クレーン車呼んでスカイツリーを・・・楽しいですね~。
積み木を机の上でするのもまた違う世界が楽しめるのですね。
やってみます。