2018-05

「自主性・主体性」の保育セミナーを終えて - 2017.10.25 Wed

先日の日曜日、『「自主性・主体性」の保育の理解と実践』のセミナーがあいにくの台風到来の中、それでも多くの方にご参加いただいて無事終えることができました。

今回は3人のオブザーバーの方にもいらしていただきましたが、みなさん口をそろえておっしゃっていたのが、「受講されている方の意欲がとても高い」というところです。

僕もそれを常に感じます。
やはり、自分から学びに来ようと思う保育士の人たちの姿勢は違います。






保育のチカラはなかなか目に見えないもので、本当に子供ひとりひとりのためにいい保育をしている人と、見える部分だけを上手に保育できてしまう人との、外からの評価は逆転していることすらあります。

大変残念なことに、子供や保護者に冷たい保育、子供をケアできない保育というのも世の中にはたくさんあります。
でも、その中にも子供のために身を挺して子供をかばい、その子たちのためになにができるかを常に学んでいこうとする保育士がおり、そういう保育士の存在によってなんとか保たれている部分が現にあることを知っています。

両者の違いは「問題意識」の違いです。


いい保育を展開しようとする保育者は、クライアント(子供や保護者、地域の人)を対象において、その対象に自分たちがなにをできるのか、またなにをしなければならないのかという「問い」と「意識」を持っています。

こういった視点なしに、ただ自分の評価や、ラク(もしくは大変さの回避)だけを考えて保育をとらえている人とは、その姿勢に大きな違いがでてきます。



ただし、その組織がそこで働く人を疲弊させていってしまう体質を持っていれば、どんな素質のある人もクライアントへの問題意識を持った仕事などする余裕もなく、日々の仕事をこなすことや、上司や同僚からの中傷を回避するための仕事におちいらざるをえません。
そのように、その保育施設のあり方によっても、問題が生まれます。
これは「モチベーション」の課題です。


保育に対する、高い「モチベーション」と「問題意識」が意欲的な学びを可能にしているのだと思います。




今回のテーマ「保育における自主性・主体性」を僕は、「保育の専門性の第一関門」と位置づけています。

すべての保育施設の基礎、方向性を定めるものとして、厚労省の定める『保育所保育指針』というものがあります。

ここの冒頭に「保育の目的」という章がありますが、それを細かに読み解いていくと、ほぼすべての箇所がこの「自主性・主体性」を前提として定められていることがわかります。

そのように、本来の保育の原点には「自主性・主体性」があると言えるですが、現実にこれほど理解・実践されていないところもないと言えるほど、「自主性・主体性」を踏まえた保育をしているところは少ないです。


かつての社会では、それでも済んだ部分があったでしょう。
しかし、子育てや、個々の育ち、個性の多様化の認識など、近年はそのように「自主性・主体性」を欠いたままの保育では、立ちゆかない時代になってきています。


単なる「子守り」か「専門性を持った保育」かの違いが、まさにこの「自主性・主体性の保育のあるなし」にかかっているのです。



今後も僕はこのテーマを広く保育士の方にお伝えしていきたいと思っております。

ただいま連載中の保育士バンク!のコラムでもその一部を述べておりますし、またこのブログの保育について書かれた所にもそれらはあります。

また、もし園内研修などに呼んでいただけるのであれば、各施設の保育に合わせたテーマでお伝えしていきます。
さらには、保育者のモチベーションを維持向上させる点も踏まえていくことも大切にしていきます。


一般に募集のあるもので直近ものは、11月19日(日) 名古屋でのものがあります。
お申し込み、詳細はこちら
(前日の親向けの座談会の方は現在定員いっぱいでキャンセル待ちになってしまっております)

自分の職場や、現状の保育に疑問や違和感を感じるという方はぜひいらして下さい。
適切な保育の学びは、子供のため仕事のためだけでなく、そこでの自己実現を通しての「自分のため」になるものです。

いましている保育の仕事がしんどい人ほど、モチベーションや余裕が失われて「子供のため、仕事のために学ばなければ」といった気持ちは重荷になって学びにいくことがつらくなってしまいます。
そういう方は、「自分のため」に学びに来て下さい。
僕はそのお手伝いをいたします。

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