2017-10

親のタイプから考える子育ての形 vol.4 - 2017.06.02 Fri

6月11日(日)のワークショップは、まだ定員に空きがあります。

テーマは「イヤイヤ期対応」と「きょうだい関係」につていですが、少人数制ワークショップですのでその他のいろいろな質問やお悩みも気軽にみなさんとお話できる場にしていきたいと思います。
お子さん連れの参加も可能です。

詳細はこちら↓
保育士おとーちゃん×東大ママ門の子育てワークショップ



さて、では前回の続き。
次は「3,放任型」についてです。
(本日は1本を深夜にUPしておりますので、2本ブログ記事更新になっています。ご注意下さい)





3,放任型
a,冷淡な放任タイプ
b,おおらかな放任タイプ



放任型に直接行く前にちょっとだけ寄り道します。
「大人の待つときの姿勢」についてです。

「子供には過保護・過干渉をせず待ってあげましょう」
「子供の自主性を尊重して見守ることが大切」

といったことを、親向けや保育士向けにお話しすると、それを受けて取る人の行動は3パターンにわかれます。


◆イライラしながら待つ人
そのひとつが、子供の行動を待っている間、「なんでこの子はやろうとしないのかしら」などとイライラした気分を持ち続け、「否定」の雰囲気をかもし出してしまう人です。

子供は、この大人から発される「否定」を感じ取るので、待ってもらっていてもそれをプラスの方に受け取ることはできません。
結果的に子供はネガティブな姿を出し続けなければならないことが多くなります。



◆おおらかに待てる人
次のタイプが、上のような否定のニュアンスをかもし出すことなく、ただフラットな感情、もしくはあたたかい、おおらか、肯定的な気持ちで待てるタイプの人です。
楽観的に放っておける人もこれにあたります。

このタイプの「待てる」だと子供に負荷がかからないので、子供への関わりは安定していきます。




◆いいなりになる人
最後のタイプは、「イライラしながら待つ人」のように子供に強い否定のニュアンスを向けるわけではないけれど、だからといって「おおらかに待てる人」のようにカラッと見守っていられるわけでもなく、否定のニュアンスを自分自身に向けていくタイプの人です。

「ああ~困ったわ・・・このまま時間がかかって会社に遅れちゃったらどうしよう・・・。でも子供がやってくれないしな~困ったわ~~。私の何かが悪いのかしら・・・・・・」

子供はこのように待たれても、なんかその大人のウツウツとしたまたはジュクジュクとした負の雰囲気を感じ取るので、そこからネガティブな姿を出すようになる場合があります。


これは前記事でみた2-a「いいなり型の甘やかしタイプ」の人が、この待ち方になりやすいようです。




さて、では今日の本題。「放任型」についてなのですが。
放任型にも2タイプあります。

もうおわかりかと思います。


いまの待つ姿勢で見た

◆イライラしながら待つ人
◆おおらかに待てる人

この2タイプが放任型でもそれぞれ当てはまります。


子供への積極的な関わりが減って放任がちになるのだけど、その放任されている状態に対して、苦虫をかみつぶしたような否定的なニュアンスをかもし出し続ける「冷淡な放任」になってしまう人と、肯定的な空気をもって見守っていられる「おおらかな放任タイプ」があります。


現代の子育てでは過干渉により子供の難しさが出ていることが多いので、子供と大人の間に信頼関係が構築された上で規範意識(ルールやマナーを尊重する気持ち、思いやり)などを伝えられているのであれば、この「おおらかな放任タイプ」は安定した子育てになる場合もあります。


飲食店で子供が騒ぎまくっているのに親は素知らぬ顔で放任しているようなケースは、これは無関心が突き抜けた上での上辺のおおらかさなので↑この「あたたかでおおらかな放任」にはあてはまりません。
ああいった状態は、子供への態度というよりも、「無関心になることで自我の自己防衛を図ろうとする大人の内的な問題」の傾向が強いのではないかと考えられます。




◆いいなり型から冷淡な放任タイプへの移行

前記事でも触れましたが、2~3歳を機にそれまでのいいなり型(甘やかしタイプ・イライラタイプどちらとも)が、

・子供の自我が強くなる(ガンコ・イヤイヤ・自己主張などが増える)
・身体が大きくなる(抱え上げて動かすことがしにくくなる)
・行動範囲が大きくなる
・力が強くなる
・足が速くなる

こういった状況の変化から、それまでならばいいなり型の関わりでもどうにかなっていた状態が、だんだんとどうにもならなくなってきます。
アウトオブコントロールの状態です。(いわゆる「言うことを聴かない」ってやつだね)



こなってしまうと、「あ~こまったわ~~。どうすればいいのかしら・・・。私が悪いのかしら・・・」とジュクジュクとした自分への否定を募らせながら、さらにずるずると甘やかし状態が強化(脅しごまかしモノで釣る、よりいいなりになるなど)されていってしまう人もおりますが、

そうはならずに「冷淡な放任」になってしまうケースも多いです。


こうなってしまうと、大人も子供もみんなしんどくなって解決のいとぐちをつかむのが大変困難になってしまいます。


ですから、できるものならばそうなる前の段階(いいなり型の段階)でこの状態にみずからを追い込まないように避けていったほうがいいです。



それについては次回以降↓これらを書いていきます。

◆対応のポイント1 「いいなり型」からの脱出

◆対応のポイント2 「冷淡な放任タイプ」からの脱出


つづく。

関連記事

● COMMENT ●

自分の母が

「冷淡な放任」タイプだったのでは…と、今回の記事を読んでふと思いました。

私の母は、たとえば子供が何かワガママを言ったり、反抗的な言葉を吐いたりすると、「どうしてそんなこと言うの?」等の気配りは一切せず、ただただ眉を潜めて不愉快そうな顔をする人でした。現在も保育士をしている母ですが、「〇〇くんはしょっちゅう奇声あげるのよねえ。何なのかしら」などとよく愚痴っています。良い保育士さん(おとーちゃんさんのような)であれば「きっと、奇声をあげたくなるくらい何かストレスを抱えているのだろう」等の考えが浮かぶと思うのですが…。
母はおそらく、「自分の思い通りにならない子供は面倒くさい。不愉快」と感じるタイプなのだと思います。おかげで私や私の兄弟達は、成長して自我が芽生えていくにつれ(母の言葉に反発するようになるにつれ)、疎んじられるようになりました。まさに冷淡な放任です。

私はそういう親にはなりたくないなと思います。続きの記事も読んで、しっかりと心にとどめておきたいと思います。

まさにそうなっています。

いつもブログ拝読しています。
もうすでに「冷淡な放任」になっています。

娘(4歳)は、遊ぶ、外に出かける のが大好きで、
なかなか帰ろうとしません。
帰らせるのがものすごく大変なので
外出も減ってしまい悪循環です。

まさに、帰るよと声をかけて娘がその気になるまで
苦虫を噛み潰したような表情でいると思います。
実際、そんな表情をしてる自覚があります。

周りは穏やかに子育てされている人ばかりに見えて
相談もできないし、結局「私が悪い」が結論で
これからどうすればよいのか分かりません。

娘が1歳くらいの頃からこのブログを読んでいるし
本も2冊とも持っています。
なのに、自分がやりやすい方に流されてばかりで
全然実践できていません。
心を込めて書いていただいてるのに申し訳ないです。

もう遅いかもしれませんが
早く続きが読みたいです。

これからも応援しています!

親が"自分に対して真剣に向き合ってくれた"と子供がどれだけ感じているか、どれだけそう感じてもらえるかで子育てが決まるなと最近実感しました。
わたしの母は、今まで真剣に向き合ってくれたことはほとんどありませんでした。なので、母はわたしには興味がないんだとずっと思ってきました。そのことを母に言うと「愛してた」「今も愛している」と言いますが伝わってきません。
わたしが欲しいのはそんな言葉じゃない。ただ真剣に向き合って欲しいだけです。
「わたしには興味がないんだと思ってた」と言ったら、「そんなことない愛している」ではなく、「そんな風に思われてたことがショック、でも今までそんなこと思われてるなんて想像もしなかった、どんなところがそう思ったのかもっと教えてほしい」って言ってくれたらわたしは救われるのです。真剣に向き合ってくれたと感じられるんです。

発達障害の子とアウトオブコントロールの子どもの違いって明確にわかるものなのでしょうか

催促です!

はじめまして!
7歳と4歳の男児を育て、ずっと長男に苦しんでいます。

保育士とーちゃんさんのブログを拝見すると、
全部ストンと心に落ちていきます☺
なんの違和感もなく素直に納得できるというか...

「いいなり型からの脱出」を心待ちにしています!!


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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