2017-03

男性保育士が保育をすることについて - 2017.02.15 Wed

いま、この問題↓がにわかに議論になっているようです。
僕も男性保育士の一人としてこの問題についていくつかの面から考えてみたいと思います。

『男性保育士の女児担当外しは性差別? 熊谷俊人・千葉市長の発言で議論』

『男性保育士外しという差別』


こんなブログで書いていることですからもとよりお断りする必要もないかもしれませんが、あくまでこれは僕の主観によるものです。
さしたる根拠があるわけではありませんが、それでもよろしければお読みになって下さい。





◆僕自身そういったケースを知らない

実は保育士になった頃、あっけらかんと男性保育士の先輩たちに「小児性愛の男性保育士がいたり、事件があったことってあるんですか?」と聞いたことがあります。
そこで返ってきた答えが「いや~ないよ、あるわけないじゃん!」という実に明快なものでした。

その明快さの裏には言外に「そんな人が続けられるような職場であるわけない。そんなことは一日でもこの職場で仕事をしたことのあるお前ならわかるよな」といった雰囲気があったのだと感じました。そして、それはその通りだと思います。



僕自身もそのような人の噂を聞いたり、実際に関わったことがありません。

保育関連のニュースに一般の人よりは関心を持ってアンテナを立てていると思いますが、それに類するもので知っているものは一件だけ。

きちんと記録していたわけではありませんが、数年前にたしか福岡県の遊園地で小学校5年生の女の子に声をかけて逮捕された保育園の元職員の男性の事件だけです。

この男性が正規の職員だったのか、また正規の保育士であったかは僕の知っているところでは定かではありません。
もしかすると有資格者でも非常勤だったのかもしれないし、無資格の補助職員などかもしれません。
正規の職員だったとしても、「元」になっているということは組織内での自浄作用が園内での事件になるまえに働いたということかもしれません。


犯罪統計などに詳しい方でもし知っている方がいたら教えていただきたいのですが、男性保育士の児童への性犯罪のデータなどどこかにありますでしょうか?


ちょっと僕は専門外なのでそういったものの調べ方などわからないのですが、もしそういうデータがあってその数値が非常に高いというのならばこの問題は憂慮に値するかと思いますが、僕の感覚ではまずそうそうそういうことにはならないだろうなと感じます。

逆にもしそういったデータの中で該当するものがいちじるしく少ないというのであれば安心材料になるかと思います。
男性保育士が誕生して50年近くになりますが、そのわりと長きにわたってないということになりますから。


小学校の教員でこの問題だったらデータがあるかどうかはわかりませんが、ニュースで頻繁とはいかないまでもしばしば目にすることですので、それを心配するのであれば同様に「小学校に男性教員をなくせ」という話がでてもおかしくないような気がしますが、そういう声はいまのところ上がっていないようです。






◆そういう傾向のある人が保育園で働くのは難しいだろうこと

保育園ってものすごくたくさんの人の目があります。
そしてほとんどが女性の職場です。
べつに監視されているわけでなくとも男性の存在は目立ちますし、注目も浴びています。

そうでなくとも、保育士は子供の様子や場の雰囲気に絶えずアンテナを張っていますので、虐待に類するようなことがあれば、まったくそこに違和感を感じない方が難しいというくらいだと言えます。

他の職員間の行動もつねに意識をしています。
例えば「トイレ行ってきます」と、ほんの少しその場を離れるだけでも、そこまで常に自身の所在や行動を周りの職員に知らせ合います。
そうでないと集団の子供を安全に見る保育はできないからです。



また、それは絶えず観察されている子供の様子からもうかがい知ることができることでもあります。
子供になんらかの違和感があれば、他の職員が気づかないということもそうそう考えられないのです。



子供と完全に1対1になる時間がそもそもほとんど存在しません。
おむつ替えやトイレ介助を入れても密室状態はまずありません。

直接視界に入らないトイレ介助にいったとしても、そこでの様子を他の職員は気を配っています。

トイレから戻ってくるのが遅ければ「思った以上に後始末が大変でなんらかの助けが必要ではないか?」と気にしたり、「他の子の排泄の介助をその職員にお願いしてもいいか?」そういったことを常に考慮しながら保育をしています。



これは小児性愛の問題ではありませんが、数年前にネットで告知してベビーシッターをしていた男性(保育士資格は無資格)が放置から子供を死に至らしめてしまった事件がありました。
他者の目のない密室状態での保育は、男性女性に関わらずリスクが伴うことであろうとは感じます。





◆男性保育士がいることによるメリット

それは虐待を防ぐ可能性があることです。

保育施設で怖いのは狭い世界でその組織全体が、客観的な第三者目線を意識しなくなって自分たちの行っていることに無自覚になってしまうことです。

虐待、もしくは虐待に類するような不適切な行為があっても、その内部からの自浄作用や批判が出てこない可能性があります。

特に虐待をしてしまうような人は攻撃的で強い個性を持っていることが多いですから、他の職員もその人にものを言えなくなったり、影響を受けてその人と同じようなことをしてしまうといったことが起こりえます。
このような保育になってしまうところが現にあり、僕がもっとも恐れている部分です。



さて、そういったところに男性という「異物」が入ってきたとき、ただいるだけでも「第三者の目」として機能し抑止力になることがあげられます。

まあ、だからこそ「異物排除の論理」が働いて、むしろ男性保育士は問題ない人であってもいじめられることがあるのですが・・・・・・。
いまは男性保育士もだいぶ増えてきたので、昔ほどそういうことはなくなっていると思いたいです。



というわけで、おそらく男性保育士による性的な虐待よりも、女性であっても虐待または不適切な行為に出会う確率の方が高いであろうこと、そこに対して男性保育士の存在がむしろ是正や抑制の効果を上げるという点を僕は思います。
もちろん、女性保育士だと虐待すると言っているわけではありませんよ、曲解しないでくださいね。





◆すでに抑止力を持っていること

これはどんな組織でもそうだと思いますが、一定数問題のある人間は存在しうるでしょう。
これは女性でも男性でも関係ありません。
女性保育士であっても子供に性的な虐待をしているケースはあります。

例えば、
「もし、またおもらししたらおちんちんちょんぎっちゃうからね!」

これは言葉だけだとしても性的虐待です。
さらに、もしはさみをちらつかせて脅しをかけるようなことをしたとすれば、その悪質さはより強いものとなります。



そのようなことが起こらないように、保育園という組織は職員を適切に指導・監督する義務があります。
男性云々以前に、女性しかいない園だとしてもこの働きがずっと機能しているわけです。





◆そもそも小児性愛者が保育士になるのは難しいのではないかということ

別に僕は小児性愛者に詳しいわけではないですが、小児性愛の傾向がある人は大人の存在、もしくは大人の女性の存在そのものに対して忌避感・恐怖感を持っている傾向があるのではないかと感じます。逆に言うと、自己への自信のなさ。


もしそうだとすれば、女性の職場に入るというのは相当ハードルの高いことであるのではないでしょうか?

むしろそういう傾向のある人は、人と関わらない職業を選択するのではないかという気がします。
まあ、まったくの僕の考えに過ぎないので実際どうなのかは知りませんが、人間の心理的にはそういう傾向があるのではないかと僕には感じられます。


保育園というのは、人・人・人の職場なのです。
挙動不審なところがあればすぐ察知されることでしょう。

対人恐怖、ましてや女性が苦手という人にはとんでもなくしんどい場所のはずです。

そうでなくたってけっこうしんどいのだから。(笑)



ある面では経験を積んだ保育士というのは、人を見る目をもったプロです。
その人の様子に、なんらかの違和感があればまったくなにも感じないということの方が少ないのではと思います。





◆僕自身の経験

僕も一度だけ2歳クラスの女の子のお母さんから、年度当初そういう懸念を伝えられたことがあります。
周りの職員がその不安な気持ちを受け止めてくれて安心させてくれたことと、実際保育をしてみての子供の様子からそれが杞憂であったことをそのお母さん自身理解してくれました。

その子自身、僕のことをとても信頼して保育園に楽しく通ってくれたので、その姿からわかってくれたのだと思います。

いまでもその子が海で拾ってきて僕にプレゼントしてくれた貝殻を家に飾ってあります。





◆羞恥心について

この議論のなかで「男性が世話をすることで羞恥心を感じるのではないか?」という論理展開がされていますが、おそらくこれは小児性愛への懸念にオブラートをかぶせて「羞恥心」という言葉にしているのではあろうと思います。だからここでは言及するまでもないかもしれませんが。

まあ、「羞恥心」ということで考えたら・・・・・・。
「羞恥心」は心の発達上感じるでしょう。
しかし、まずそうそうそれは男性だからというものではないだろうと思われます。

心の発達段階からして、幼児のある程度の年齢たとえば5~6歳くらいになれば、中には例えば排泄後大人におしりを拭かれたりするのは恥ずかしいと感じるようになる子もいるかもしれません。

しかし、それは女性男性関係なく起こる羞恥心=自立心といった類いのものであるでしょう。

そう感じることで自分でしようと思ったり、人としての自立が進むわけですから、その羞恥心は感じて当然のことだし、感じるようになるべきものと言えます。

つまり、「羞恥心を感じるから男性に介助させてはならない」というのは論拠にならないと思います。

まあ、婉曲表現なのでしょうけれども・・・・・・。




◆性的虐待の事例から

性的虐待は血のつながった実の親子間でも、実はこれがなかなか少なくありません。
ただ大変表面化されにくいのであまりしられていません。近年この問題が深刻化し、その研究も進みつつあります。


虐待の事例を見ていくと、性的虐待は異性間に起こるだけでなく同性間でも発生しますし、大人側が男性だけとも限りません。

また、さっき「おちんちん切っちゃうぞ」の例を挙げましたが、あのように性的虐待というものもかなり広義に渡ります。


男性だからどうこうではなく、虐待、性的虐待といった問題は男性女性に関わらず認識し、それに対処するすべを保育士は専門性のひとつとして持たねばならないと言うことができます。


ですから、この議論は「男性に対する逆差別だ」といった方向ではなく、保育の専門性からも考える方向があるだろうと思います。





◆職業的性差について

おそらくこの懸念を表明した人たちの本質とは別の問題になるかとは思いますが・・・・・・。

僕が保育士になったことでひとつ考えていたのは、「男性である自分がそれまで女性の仕事と考えられていた職業に就くことによって女性差別を是正する一助になるのでは」という点です。

そういう存在であるだろうと思っていたところに、女性の側から今になって否定的な見方が出てくるのは少々複雑な気持ちではあります。






◆おそらく背景にある本質は・・・・・・

これは完全に僕の主観なので、まったくそうでないかもしれませんが。


僕はこの問題の本質は、子育てする人特有の「不安・心配」の大きさが正体なのではないかと感じます。

いま子育てしている人たちは、育児を日常的に頼れる相手、話を聞いたり相談したりする人のいない孤立の中で日々大変な子育てをしています。
こういう状況でいやが応にも不安と心配がつのります。


野生動物などではよく知られるところですが、ペットなどの家畜でもありますが、子育てしている個体はとても神経質になったり、攻撃的になったりすることがありますね。
もしかすると、人間もそういった原始的な感覚があったりという側面もあるのかもしれません



子育てする親にとっては、それこそありとあらゆることに対して神経質な不安がでてきます。
福島の原発事故直後は、園で安全な食品を使っていることを説明しても、不安を隠せず過剰なまでの心配をする人が後を絶ちませんでした。


「はみがき」を実施していない園だったりすると、それにも神経質に園に要望してくる人もいます。
それこそ怒鳴り込むような勢いで園でもそれをさせるようにと要望してくる人なんかもいました。
でも、その人も小学校に子供がいったときに、学校では給食後はみがきをさせたりしていなかったとしても、そのことに気づきもしないなんていう状況になってしまいます。


そのようにささいなことであっても心配が尽きず、小さなものでも大きな懸念に感じてしまうのが親という存在なのでしょう。


僕はその親がみなおちいる「子育ての不安と心配」が、この問題の本質にあるのではないかと感じます。




少し前、「子供が犯罪に巻き込まれるようになってしまうから、マンション内で住人は挨拶するべきでない」といった話がメディアで話題になっていましたね。
これもそのひとつだと思います。

その問題を僕は、そのようにしてしまうことでむしろ「他者を信頼できないトラウマ」を子供に持たせかねない非常にリスクのあることではないかと思うのですが、そのようなヒステリックな不安と心配の出し方になってしまうと、理屈ではなくなってしまうところがあるので難しいです。


こういった問題は実は、そのものごと以前に育児のストレスや不安が問題としてあり、そこに日常的なガス抜きのようなことが必要なのです。

それができないと、場合によっては他者への攻撃的な形でその不安・ストレス・不満などがでてしまいかねません。

「育児する人への支援」が現代では急務だと感じます。


だからこの問題の本当の根っこにある本質は、「男性差別」でもなく、「男性が女児の世話をすること」でもなく、
「子育てにあっぷあっぷになってしまっている人をいかにサポートするか?」ではないかと思うのです。


ながながととりとめなく書いてしまいましたが以上です。

関連記事

● COMMENT ●

はじめまして

http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161214_13015.html

比較的最近でしょうか、男性保育士が行った性犯罪があったようです。
認可の保育園で起こった事件であるとのこと。

私個人としては、多くの頑張っている男性保育士が差別的な目で見られる事なく仕事出来るような世の中になって欲しいと思います。
一方で、こういうニュースを見た人が自分の娘の事を心配する気持ちも、理解出来てしまいます。
周りの目が抑止力となり得るのか、こういう記事を見ると不安になるのでしょう。
たった1件を見てどうこう言うのも、おかしな話だとは思いますが。
両親が不安に思わずに済むような仕組みがあれば良いのですけどね。男性保育士も、変な疑いや嫌な目で見られずに済むように。

学校の教員には言わないのは、本当に不思議ですね。
幼児は排泄に関わることがあるからだとは思いますが。男性がだめって・・・女性が男児の排泄を手伝うのも嫌なら、筋は通っていると思うけど。性的嗜好による犯罪は保育士に限ったことではないし、これ高齢者や障害者施設の職員についてはどう考えるのでしょうね。

そして現在3歳の息子ですが、パンツへの移行を保育園より勧められています。
先日お迎えに行ったときに、
園長先生「ほら、さっき先生が言ったこと、言ってごらん。」
息子「おちんちんが・・・(その後無言)」
園長先生「オムツのままだと、おちんちんがくさっちゃう!でしょ?」

見ているしかなかった・・・。彼のためにもその場で否定したかった。でも何も言えませんでした。
これが今までまかり通っていたのですね。

もなさん

> 園長先生「オムツのままだと、おちんちんがくさっちゃう!でしょ?」

大変残念なことにそれは性的な虐待です。
そのような関わり方は自尊心を傷つける行為であって、子供のなにものも成長させる働きかけではありません。


しかしその園長には自分が性的虐待をしているという自覚はないことでしょう。
おそらく旧態依然とした「しつけ」の概念でそれを行っていると思います。
かつてはそれらを保育士に限らず大人たちが平然としていましたから。


外部からのよい影響を受けずよどんでしまった組織には、こういった時代錯誤なことが起こってしまいます。
絶えず学び、専門性を上げていくことが子供を預かる組織には必要です。
また、新しい風をいれることによって自覚的な視点を持つことも同様に必要なのだと思います。

はじめまして

おとーちゃんさん
こんにちは。
今回のブログもわかりやすく、なるほどと思いました。おっしゃることは大変よく判るのですが、私の体験談?というか感じたことをひとつ。。
現在、1歳半の娘を保育園0歳クラスに預けています。16時以降は1歳クラス、2歳クラスとの合同保育になります。私は17頃お迎えのため、お迎えの時には合同保育になっています。
2歳クラスに、男性保育士さんが一人いらっしゃいます。割と若く、20代半ばくらい?だと思います。優しそうな方で感じも良く、男の子達をアクロバティックに持ち上げて遊んでいたりして、男性の先生もいいものだなあと思っていました。
ですが、、、
ある日お迎えの際に2、3歳の女の子のオムツを替えているのをみかけました。ウンチをしたらしく仰向けにして拭いてあげていました。
それを見た時、うまく説明出来ないのですが嫌悪感とゆう不安感とゆうか、なんだか気持ちがザワザワしてしまいました。
もしかしたら0歳1歳の「赤ちゃん」だったら何も思わなかったかもしれません。その2、3歳の女の子が女の子らしかったからかもしれません。。
男性保育士さんが幼児性愛があるなしに関わらず、母親としては、家族以外の男性に娘のオムツを替えられることに抵抗がある、とゆう考えもあることをお伝えしたいです。。
それは差別ではなく、仕方がない感情かなと思いますが、どう思いますか?

職業差別

こんにちは。
保育おとーちゃんのご意見には、私も同感します。

ただ、私の考えとしては、もう1つ違う視点があります。
それは、【職業差別】ではないかということです。

女児(娘)へ男性が触れるのが嫌だという人は、その男性が医者である場合、どう思うのか?ということです。
例えば、何か体に異変があり、自分の娘(女児)の裸に男子の医者が触るのは気にならないのであれば、それって、おかしいんじゃないかと思うのです。

保育士は、園児を親と同じように保育することが【仕事】です。
国家資格が必要な立派な職業の1つです。
医者と同じです。

にも関わらず、医者が男性で自分の娘の体を触ることに抵抗があると言う人はいないのに、保育士だけこのように言われて、結局、保育士という職業を低く見てるとしか思えず、非常に悲しいです。

多数のお子さんの命を預る仕事をして頑張る男性の保育士さんへの熱意に水を差すような件で、一言言わずにはいられませんでした。

ちなみに、私自身も女児のいる母親です。
男性の先生も大歓迎ですし、女性ばかりの職場で肩身が狭そうな環境の中、頑張って欲しいと思います。

慣れと信頼?

娘は男性の先生にお世話になったことはありませんが大歓迎ですし、性別関係なく素晴らしい先生はいらっしゃると思っています。
男性医師に娘を診てもらうのに抵抗がないのに、男性保育士だと、というのは出会う絶対数が少なくて、親も慣れていないということもあるのではないでしょうか。
プロなのだから、同じように信頼したいものです。
ただ、男性女性問わず小児に対する性的虐待をする人の中には、普通に生活し家庭を持ち働き、という人はいます。残念ながら、再犯ということもあるようです。
そして特に幼い子は、されていることを理解したり被害を申告するのが難しいです。
おとーちゃんのおっしゃるような態勢の現場ばかりではないかもしれません。
親にはみえない時間、でニュースに出てくる小児に対する性犯罪の加害者の多くが男性、となると、初めての男性の先生に不安を感じてしまう方もいるだろうとは思います。
おとーちゃんの同僚の先生の対応やおとーちゃんの保育で理解が得られたお母さんの話がありましたが、高い専門性と信頼関係の積み重ねが大事なんだと思います。これは、先生が女性でも同じことですよね。
このこととは別に、親の立場では、保育士資格の欠格要件は今より厳しくして過去子ども関係の犯罪歴があればダメにしてほしいとは思います。

保育現場にいますが、男性保育士は絶大な存在価値があります。多分ほとんどの保育者はそう思っていると思います。
ただそのこととば別に、はじめて保育園に関わるような親御さんが男性保育士が女児のオムツ替えや着替え介助をすることに嫌悪感を抱くことや、一抹の不安を抱くことは理解できます。
理性とは別の、生理的な嫌悪感というようなものだと思います。

ただこの嫌悪感が簡単に口から出てくるのは、私は、職業差別というよりは、保育士の男女割合の不均衡のせいかなという気もします。 男性保育士の割合はせいぜい10%くらいのものなので、男性に当たらないことのほうが多いわけです。その中で娘が男性にあたるとなれば、嫌だと言えば変えてもらえる可能性もある。その見込みがあるので、言いやすい、ということではないでょうか。

産婦人科の医師も女性が好まれる傾向にありますが、実際は男性医師のほうが多いので、患者側が選択しきれない現状があります。どうしても女医がいいという人はそれを叶えられるシステムにもなっていますが、自分の娘の担任は自分で決められませんから、声を上げる、ということではないでしょうかね。

介護は男女比がもっと半分に近く、同性介助をうたう施設が多くなってきたのではないでしょうか。看護は男性看護師は相変わらず少ないですが、こちらも患者の嫌だという声は聞いてくれる病院も多いです。

職業として何人もの異性と接し仕事を遂行している専門家からすれば、おいおいお母さんそれは杞憂ってもの、、っていう感覚かと思いますが、親御さんや患者側からすれば、はじめは見知らぬ異性ですからね。心理的なハードルはあるものでしょう。

だから現場が同性介助より異性介助でも問題なし、むしろそのほうがよし、現状それしかできないなどの思いがあるならば、おとーちゃんさんのおっしゃるように親御さん側に不安を鎮めてもらい、合理性や理性や信頼感を導出してもらうプロセスが必要なのかと思います。

保育士と医師

保育士と医師を比べている方がいらっしゃいますが、<span style="background-color:#FFFF00;">保育園</span>児が医師に診察していただくときは、概ね親がそばについているので、比べられないと思うのですが、いかがでしょうか。

因みに、我が子の通う園には男性保育士が3人。そのうちお2人は2歳児クラス(我が子のクラス、担任は全部で5人)の担任です。幸い先生に恵まれて楽しく園生活を送っているようです。

が、例えば、私なら初めて我が子を預けるベビーシッターが男性だったら、預けるのを躊躇するかなあ、とも想像するので、やはり、性別ではなく個別の信頼関係が問題なのかなと思います。

議論の本質について

はじめまして。
いつもブログの更新を楽しみにしています。

私が思うところですが、この男性保育士に関する一連の議論の本質については、女性特有の「不安・心配」の大きさが正体なのではないかと考えています。
子育てしている人たちの特有の問題にしては、男児に対する性的虐待についての議論はあまりなされていないのではないかと感じています。
ですので、この問題の本当の根っこにある本質は「女性が性的搾取されることが多い現状をいかに変えていけるか」ではないかと思っています。
「女性の側から今になって否定的な見方が出てくる」というのは、インターネットの普及により多くの人の意見を目にすることが多くなったことによるものではないでしょうか。
「小学校に男性教員をなくせ」という声が上がっていないという話を挙げられていますが、「保育園に男性保育士をなくせ」という声も大きく上がっていないと感じています。
小学校では、男女別トイレですし、プール等の着替えで全裸になる場所は男女別ひ更衣室がありますね。
保育園でも、羞恥心を感じる年齢から男女別トイレや更衣室が存在する施設が多数になればいいなと願っております。

もちろん、男児・男性が性的虐待・性被害にあう事例も存在していますね。
男性は、女性と比較して性被害を受けたことを隠蔽する傾向があると言われています。
そのため、自分の息子は性被害にあうことはないだろうと保護者が思い込んでいる可能性が高く、娘をもつ保護者による、男性保育士への偏見のほうが強く主張されているのだろうと思います。
女性・男性の区別なく、性的虐待・性的搾取がなくなることを望みます。

また、親と保育士の間に信頼があるとは思いますが、自分の子ども・施設は安全であると思い込まず、子どもが性的虐待や性被害を受けることは少なからず存在する可能性があるという視点を常に持ち続け、子どもからのサインを見逃さないようにしていきたいと思っています。

http://www.sankei.com/affairs/news/170116/afr1701160025-n1.html

神奈川でもあったようです。こちらは認可外のようですが。
こっそりさんの件もそうですが、1対1になれる状況にあったという事ですよね。
おとーちゃんさんの言うように、目がある施設じゃないって事ですよね。
認可でも?恐いです……。

https://matome.naver.jp/odai/2145435342112696301
こんなの見つけました。

「保育士 わいせつ」で調べると結構、出てきます。

昭和の時代の企業の女性差別と構造は同じではないでしょうか。
会議の運営や難しいネゴは男の仕事で女にはできない。
小さい子供を慈しみ世話をするのは女の仕事なので男がすると違和感があり異常者のように思える。
どちらも文化的価値観が個々人に身体化した結果のように思います。
いまどき難しい仕事は男の仕事だなどと言う人はいないのは、文化的価値観が変わってきたから。
10年もすれば、育児は女の仕事という価値観も変わっているかもしれませんね。
先生や警察は、ニュースのネタになりやすいので、わいせつ事件の報道が多く見える気がするのですが、実際はどうなのでしょう。企業のサラリーマンと、先生や警察官では統計的に有意な違いがあるのでしょうかねぇ。

母親から娘へ

ほとんどの女性は痴漢、露出狂、覗き、つきまとい、何かしらの性被害者です。町には変質者注意!女性の一人歩きは控えようと書かれています。変質者注意につきパトロール強化ではなく一人歩き注意…女は狙われても仕方ないので自衛してね、女性専用車に乗ってね、ということです。そこで母親から娘に小学校くらいから男の人は危ない、声をかけられたら逃げろ、満員電車に乗るなと男性不信を煽ります。私が初めて性被害にあったの幼稚園年長、友達のお兄さんで小学校の登下校でも露出狂にあいました。また小学校でも変質者注意のプリントが年二回ほどありました。すべて男性でした。自分が母親になり娘を持つと男性不信を煽りたくない気持ちと被害にあわせたくない気持ちとで葛藤があります。もちろんすべての男性を犯罪者にするつもりはありませんが密室で二人きりは絶対避けたいと思ってます。私も娘もです。もちろん性被害者は男女問わずあるのですが小さい時から気をつけろ気をつけろと言われているので自分の中で被害者意識はあります。この被害者意識が差別を産むのもわかっています。個人同士で信頼が置ける保育士さんに男女問わず逢えれば一番いいのでしょうが保育園自体入るの難しいですし選べないですよね。

こんばんは。

私もこのニュースに注目していました。

うちの子は幼稚園児なので、私は保育園をよく知っている訳ではないですが、近所の公立保育園を見学には行ったことがあります。3歳児クラスからは幼稚園とあまり変わらない感じですが、二歳児以下は隅から隅まで完璧に保育士さんたちに見守られていて隙が無かったですね。

3歳児以上のクラスは元気一杯のキッズを原則一人の先生が見ている様なので、幼稚園同様、先生達は大忙しで、のんびり子供に悪事を働く暇は無い事でしょう。

確かにあの環境で一人の保育士が園児達に手を出すのは無理かと思います。



さて、一連の論争で私が気になったのは、おむつ替えやお着替えくらい男性保育士から取り上げたって平気でしょ?という感覚の人が結構多いという事でした。

その点は千葉市市長が見事に論破していましたが、それでも聞く耳を持たない人々がいるというのにおののきました。

私は思うのですが、オムツ替えやお着替えの介助を「そんなどうでもいい仕事」と多くの人々が思っているし、思っていたいのではないか?と。

実際、子供は小さい頃から保育園に預けてバリバリ共働きで稼いで、バカ高い教育費を捻出するのがいい親であり親の愛であるという様な考え方が正義な今の世の中です。


人々が、どうでもいい雑用、出来ればパスしたい下らない仕事、だと思ってる事が、子供と大人間の愛着形成に極めて重要なものである、など、誰が認めるのだろう?というくらいに、人々はじぶんの生活を捨て去り社会の歯車なのです。

男性保育士への偏見や差別をほんとうに無くすには、人々の生活に余裕を持たせる事が必要なのではないかと思いました。


https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/affairs/amp/170215/afr1702150011-a.html
「元保育士が女児にストーカー」
というニュースもありました。
おとーちゃんさんが求めていらっしゃる統計データは示せませんが、このブログのコメント欄だけで最近の事件が複数件。
多いか少ないかはわかりませんが、一定数の保護者を不安にさせるには充分な件数かと思います。

いっそのこと男性保育士がもっと増えて、男児のオムツ換えを男性が、女児のオムツ換えを女性がするようにすればオムツ換え問題のみに関しては解決するのかも知れません。

上で男性医師に検診させるのに抵抗はないのか、という話がありましたが特定の病気で無い限り幼年期に医師に性器を診察して貰う機会は少ないことも関係しているのかなーと思いました。

また、男性保育士に対する差別というよりは、拒否感を示す母親がなんらかの性被害者である確率が高かったりしないでしょうか?
男性保育士に偏見を持ってはいけないと思いつつ、女児のオムツ換えはできるなら女性にして欲しいと思う自分はかつての被害者です。
理屈ではない嫌悪感なので、これを差別と言われると違和感があります。
罪のない真面目な男性保育士の面々には迷惑な話なのは理解できるのですが。

わいせつな行為が実際にあったというのなら、当事者間で現実的に解決、改善していけばいいことだと思います。
男性というだけで、想像や片寄った情報をもとに簡単に批判され、それが簡単に一般の男性保育士の目に触れてしまう風潮には違和感を感じます。
真面目に働いているのにそんな目で見られている側の気持ちってどんなものだろう?
名誉毀損だと声を上げたっていいくらいなんじゃないでしょうか。



産婦人科の男性医師は女性の内診をするとき、必ず女性の看護師がそばについてなくてはなりません。
乳幼児の女の子だって立派な女性の一員で権利があります。
医師の場合と同じように女性保育士が基本女児のおむつ替えや着替えを行うか、どうしても男性保育士が行わなければならないのならば、女性保育士がそばで必ず見守るようにするべきだとおもいます。
ぶっちゃけ男性の保育士の名誉より、女児の人権です。
本人が現段階で羞恥心があるとかないとかは関係ないとおもいます。

男性保育士(或いは元保育士)が小児性愛に関する事件を起こした場合、一括りにせず個々のケースについて綿密に検証し、それを含めて報道がされれば、真面目に働く一般男性保育士への忌避はもう少し和らぐのではと思うのですが。
事件が起こった保育所は、どういった保育所だったのか。職員体制はどうであったのか。
また、事件を起こした保育士の保育士歴、保護者からの信頼はどうだったのか。元保育士の場合は、保育士として働いていたのはいつの頃でどのくらいの期間か。
保育士さんって、何よりも信頼関係(子ども、保護者、職員、地域の人)がモノを言う職業だと思います。努力をして信頼を得ている男性保育士の方にとって、男性だからと言うだけで「男性保育士はやはり信用できない」という報道や意見は、やはり辛いものがあるだろうと思います。
でもやっぱり、女の子の保護者が男性保育士に対して持つ忌避感も、理屈ではなく感じてしまうのも分かります。何かあった時には遅いという危機感も。
その不安にきちんと応えられるように、職員体制の整備や、保育士自身の信頼が重要ですね。

記事に言及されてますが、血の繋がりがある者による性的虐待、確かに少なくないはず。でも、男であるお父さんに娘のオムツを変えて欲しくない…という話は聞かないような気がします。やはり、お父さんはお母さんにとって信頼できる人間だから、というのがいちばんの理由であると思います。(或いは私が知らないだけで、そういった意見が結構あったりするのでしょうか?)男性でも女性でも、信頼できない人には子供を預けたくはありません。保護者の側から出来ることがあるとすれば、子供を預ける保育士さん達とコミュニケーションを取り、信頼関係をお互い築いていくことでしょうか。


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2月17日(金)  保育士おとーちゃんの子育て講座 «  | BLOG TOP |  » HOIKU BATAKE「保育士おとーちゃんと紡ぐ Café」 を終えて

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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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