2018-02

「愛情」のもう一つの弊害 ~緊密すぎる関係~ - 2018.02.23 Fri

「愛情」で子育てを語っていると起こってくる弊害があります。

それは、親子間の緊密すぎる関係です。


「愛情」という言葉は、「絆」や「献身」などの緊密さを想起させます。
どうとらえるかはもちろんその人しだいではあるのですが、「愛情」という言葉は抽象的な存在で、「これこれこういうかたちのものです」と誰もが共通に理解できるような性質のものではありませんので、極端な人の場合どこかでバランスがとれなくなることを防ぐ手段がありません。


「愛情」という言葉を使う人の無責任さ、特に男性 - 2018.02.22 Thu

ときどきテレビなどで、男性に対して妻に「愛している」と言わせるといった企画がありますが、それくらい日本では愛情を表現することに気恥ずかしさを感じる文化を持っています。

しかし、そのわりには子育てにおいて、「愛情」という言葉がひんぱんに使われているのをみかけるのはなぜでしょう。

ここにも実は、「愛情」という言葉の問題点が隠れています。


「愛情」と「自己犠牲」は切っても切れない仲にある - 2018.02.21 Wed

「愛情」に付帯する言葉として「献身」という言葉があります。
おそらくこのあたりはキリスト教の観念から派生している言葉なのでしょう。

ですが、別にキリスト教徒でなくとも、多くの人が「愛情」という言葉や行為に持つイメージには、このような自己犠牲的なあり方を知らず知らず求める感覚を持っています。

先日、のぶみさんという絵本作家の人の作った歌詞が問題になりました。


なぜ、その歌詞が問題になったかというと、そこには「愛情」という文脈で、母親の自己犠牲を強要する視点があるからです。

「愛情」という言葉のリスク - 2018.02.18 Sun

(『子育てと怒り』の続きを書こうと、ここ何日も原稿と向き合っているのですが、それが内面に触れる性質であることから言葉を選んでいたら、なかなか書き進めなくなってしまいました。少し淡々と書く方に修正して書き直してみようと思います。もう少々お待ち下さい)

僕は、保育・教育・子育て関係者が、しばしばとても気軽に「愛情」という言葉を発するのを聞くたびに、いろんな思いが頭の中を駆け巡ってしまってモヤモヤしてしまいます。

「愛情」という言葉は、一般に「それは揺るぎない子育ての真実」のようなとらえ方をされていることでしょう。
しかし、僕はそこに複数の誤解やミスリード、負の側面があることを実感的に知っているので、「愛情」が適切に指し示すもの自体は否定しませんが、その言葉を無造作にもちいることに大きな危機感を覚えます。


わかりやすいところから説明していきましょう。

子育てと怒り vol.4  ~誰かに受け止めてもらう~ - 2018.02.06 Tue

(一連の記事のカテゴリーを「日本の子育て文化」から、「子育てに苦しむ人へ」に変更しました)

これまでの日本の子育ての最大のネックは、「否定的関わり」の積み重ねによって子供の正しい姿を作り出そうとしてきたことです。


「否定的関わり」とは、
ダメだし、注意、叱る、怒る、脅す、自尊心を傷つける、支配する、コントロールする、疎外、他者と比べる、体罰など


子育てと怒り vol.3 ~怒りのプールとのつきあい方~ - 2018.02.01 Thu

前回、子供の自尊心を踏みにじる行為で大きなものを伝え忘れていました。

その最たるものと言っていいのが、「体罰」です。
暴力を振るわれることほど、自分の無力さや心細さを感じさせ自尊心を損なう行為はありません。

(*心細さ:とくに親からの体罰は、本来自分を守ってくれる存在と信じている人からの攻撃であり、自分が家庭や人生の中で孤立した存在であるという「心細さ」を感じさせることになる。その結果、生きていく上での自己肯定感や自尊感情、意欲を大きく損なう)

子育てと怒り vol.2 ~怒りの再生産~ - 2018.01.31 Wed

前回、怒りはプールされているというお話をしました。

子供を育てる、関わる中で出てくる怒りのプールは、昨日今日のことだけではありません。

実は、自分の幼少期、親からされた子育て中でそれが蓄積されています。


子育てと怒り vol.1 - 2018.01.29 Mon

子供と一緒に過ごしていると、子供の姿や行動にイラッとしたり、怒りを感じたりすることは誰しもがあるでしょう。

怒りというのは、人の感情の中でもっとも強いものです。
感情を動かすことが苦手な人であっても、多くの場合、うれしい、楽しい、好意を持つといった感情は覚えなくなっても、怒りや悲しみといった感情はそうそうなくなりません。


数ある感情の中でも、「怒り」は特殊な構造を持っています。


モラハラ男性を避ける方法 - 2017.08.22 Tue

結婚してみたら配偶者が、あるとき突然それまで隠していたモラハラ体質をむき出しにするといったケースが少なくありません。
モラハラ体質は男性だけに限らないのですが、家庭内にそれを向けるという点では男性が特に多いようです。

モラハラ体質を持つ人は、外からではわからないこともあります。
モラハラ体質は自己愛とマッチしやすく、その自己愛ゆえに「外面がよい」というケースがあるからです。
ですから、結婚する前はとてもいい人だと思っていたのが、家庭内に入るとまったく違う人格を見せるということがあります。
この特徴ゆえにモラハラ被害を訴えても、周りの人からは「え、あんないい人がそんなことするわけない」と理解してもらえない場合もあり、その状況はモラハラされる人をさらに苦しめます。


さて、このブログはあまり独身の女性の読者はそう多くないかもしれませんが、このモラハラ体質を持った人に結婚相手としてつかまらない方法がありますので、なにかの役に立てばとひとつそれを書いておきましょう。

『新編 日本一醜い親への手紙』 を応援しています - 2017.08.18 Fri

かつて虐待の問題を広く世に知らしめた一冊の本があります。
1997年発刊の『日本一醜い親への手紙』という本です。

それまで虐待という言葉は知られていても、その実態はまだ認知されていなかった時代です。
それを虐待をされた当事者の言葉からの生々しいメッセージとして伝えたことで、広く虐待の問題の実相が知られ、そこから虐待を社会問題として考える契機となりました。


それから20年経ち、この虐待の問題はなにか解決の兆しが見えるようになってきたでしょうか?
行政やNPOなどの支援が増えたとは言え、まだまだ本質的なところでその解決のいとぐちが見つかったわけではありません。


あなたは親不孝ではない - 2017.08.09 Wed

支配型の子育てをする親の中には、


「お前はなんて親不孝な子なのだ」
「お前は私を悲しませたいのか」
「私を失望させてばかりでお前は意地の悪い子だ」


などの、親としての立場を強調し、子供のコントロールをしようとする人がおります。


「寄り添うこと」の大切さ vol.3 - 2017.04.28 Fri

前回、”生育歴に辛いものを抱えていて、その人が前に踏み出すために「寄り添ってくれる人」の存在がある”というお話をしました。

しかし、現実はそういったケースばかりではありません。




「寄り添うこと」の大切さ vol.2 - 2017.04.25 Tue

前回からの続き。

しかし、こういった人が救われる状況に至るまでの道のりはなかなかに難しいです。

なぜか?


「寄り添うこと」の大切さ vol.1 - 2017.04.24 Mon

このところ早期教育について、それをさせてしまう親のあり方から考えてきました。

その親(親の親)のあり方が引き起こす実際上の問題は、強い「管理と支配」「束縛」でした。
また、親の期待に応えようとする子供の気持ちを逆手に取るような、親の自己中心的な関わり方の問題もそこには出てきます。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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